2023年6月8日更新

【推しの子】星野アイは発達障害?ただの破天荒ではない才能溢れる彼女の内側に迫る

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黒川あかねのプロファイリング
に注目の第3巻を

天性のアイドル・星野アイは黒川あかねのプロファイリングで発達障害の傾向があったと分析されています。実際にその可能性はあったのでしょうか? 本記事では「推しの子」の星野アイが発達障害といわれる理由やその可能性、過去に起因する愛着障害の可能性などを考えていきます! ※この記事は「推しの子」の重要なネタバレを含みます。

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完璧で究極のアイドル!星野アイ

推しの子 星野アイ
©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

星野アイはまさにアイドルになるために生まれてきたような存在です。大勢でパフォーマンスをしても彼女が放つオーラは別格で、気づけば周りの視線を奪ってしまうほど。アイドルに興味のなかった人ですら魅了しているので、アイの持つアイドルとしてのカリスマ性は本物と言えます。 さらにアイは完璧なアイドルでいるための努力を惜しみません。ミリ単位で調整された魅せ方に加え、星のような輝きのあの瞳で見つめられて堕ちない人なんていないでしょう。

星野アイは発達障害?そう疑われるきっかけは?

黒川あかねのプロファイリング

推しの子 あかね
©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

アイを演じるため、黒川あかねはアイのことをプロファイリングします。あかねは次々とアイの人格の特徴を列挙していくのですが、そのなかに「発達障害の傾向」という項目が登場しました。これがきっかけで、読者の間でもアイにその傾向があったのかもしれないという認識が広まります。 あかねはほかに、コミュニケーションが苦手、感覚過敏、完璧主義者でこだわりが強い点などを挙げていました。

人の名前と顔を覚えられない

アイは人の顔と名前を覚えるのが苦手と言っています。所属事務所の社長・斉藤壱護のことを「佐藤」と間違えたことも。ですが、うっかりさんというレベルのエピソードなので、これだけで発達障害の可能性を疑うのはやや強引かもしれません。

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アイの過去が大きく影響している?

アイは親の愛を知らず育ったことが序盤で明かされます。アイの父親は不明、暴力を振るう母親は逮捕され、釈放後もアイを迎えには来ませんでした。あかねのプロファイリングでも、アイの家庭環境は「劣悪方向」と分析されていました。 ただ、発達障害は持って生まれた脳機能の障害によるものなので、後天的な家庭環境や親のしつけとは無関係です。 前の見出し2つで触れたいくつかの特徴は、たしかに発達障害の症状として当てはまるものでした。一方でアイの幼少期の家庭環境は発達障害とは関係ないので、そこは区別して考える必要があります。

「強いこだわり」を持っているアイだからこそ目が離せない!

推しの子 星野アイ
©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

その道を極める

アイはストイックなまでに完璧なアイドルとして存在し続けます。ファンが自分に求めるものを瞬時に判断し、それをアイドル・アイとして演じきるメンタルは、周りも「天才」と評するほかないほどずば抜けていました。 世間に見つかったアイが一気にトップアイドルに上り詰めたのも、彼女の持つ特性がまさにアイドル業に向いていたからでしょう。

他人に流されない

アイには自分が決めたことを貫く頑固さがあります。本当の愛を知ることができるかもしれないと考えた彼女は、一般的には避けるであろうアイドル業と出産の両立を決めました。社長には当然反対されていましたが、聞く耳を持たずでしたね。 他人がどう思うかということには関心が薄く、あくまで自分のしたいことをやりたい子なんだなという印象を受けるシーンでした。

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人とは違うものの見方ができる

嘘は本来、つくのもつかれるのも嫌なネガティブなものと考える人がほとんどでしょう。ところが「嘘はとびきりの愛なんだよ?」というセリフからも分かる通り、アイにとっては嘘は悪いものではなかったのです。 嘘は愛、という彼女の価値観はアイが死ぬ間際まで変わることはありませんでした。自分なりの愛、自分なりのアイドルを貫く姿は、努力で培われたものというよりも、生まれ持った才に近いもののような気がします。

行動力

「他人に流されない」にも通じるところがありますが、双子の出産を実際に実現してしまうところや、子供たちの会話を聞いてすぐに子供の父親に連絡を取るところなど、突出した行動力を感じる部分がアイにはあります。 発達障害の特性のなかには衝動性が良い方向に作用して高い行動力につながる場合もありますが、アイの場合は特性といえるほどなのかは作中の描写からは判断が難しいですね。

有名なあの人もアイと同じ特性を持っていた!?

発達障害を持つ人のなかには、1つのことに高い集中力を発揮して、特定の分野で才能が開花する人物がいます。アイがそうであったかどうかは明言できませんが、ここでは誰もが知る人物を数人見てみましょう。 「万能の天才」と呼ばれる画家、レオナルド・ダ・ヴィンチも後年の研究から発達障害の傾向があったと言われています。また、ミッキーマウスの生みの親であるウォルト・ディズニーも失読症(ディスレクシア)だったそうです。 現状、発達障害の傾向があることを公表するアーティストなどは増えているようです。

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アイは発達障害ではなく愛着障害?

推しの子 星野アイ

一部の傾向から発達障害かも?と言われているアイですが、正しくは愛着障害ではないかという説もあります。愛着障害とは幼年期に親(養育者)との間に結ばれるべき愛着(絆)が形成されず、子どもの情緒や対人関係に影響を及ぼすというものです。 愛着障害にも多種多様な特徴がありますが、そのなかには落ち着きがない、過剰なわがまま、すぐに嘘をつく、といったものもあります。 これらは発達障害の特性とも似ている部分ですが、アイの家庭環境や愛に執着している様子などを見るに、愛着障害の方がしっくりくるのではないでしょうか。子どもにどう愛情を注いでいいのか分からないというのも、愛着障害ゆえの特徴と考えれば納得しやすいです。 アイはストーカーのリョースケのことを贈り物まで含めてちゃんと覚えていました。これはリョースケがアイにとって愛情(嘘)を受け取ってくれる家族のくくりだったからかもしれません。

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アイが発達障害かは不明。でもその輝きは本物!

推しの子 星野アイ

星野アイが発達障害といわれるはっきりとした理由は、あかねのプロファイリング以外にはありません。愛着障害の可能性もありますが、いずれにしてもアイが最高のアイドルだったという事実は絶対です!ラベリングにとらわれすぎずに、彼女の魅力を素直に浴びるのが1番かもしれませんね。