韓国ドラマ「ホテルデルーナ」のあらすじネタバレを最終回まで！マンウォルの過去の罪やラストの意味を考察

霊と人間のロマンスを描いた「ホテルデルーナ」。IUとヨ・ジングの共演も話題となりました。本記事では「ホテルデルーナ」のあらすじを全話ネタバレありで紹介します。気になるストーリーをぜひチェックしてください！ ※本記事にはストーリーのネタバレが含まれているため、未視聴の人は注意してください。 ＞マンウォルの過去と罪を解説 ＞ラストシーンの意味を考察

死者の魂が集まる休憩所、その名もホテルデルーナ。そして社長のマンウォル自身も、過去に多くの人を殺し、死んでからも彷徨っていた人物でした。 ある日、そんなホテルデルーナに間違って人間が入り込みます。マンウォルはその男の命を救う代わりに、20年後に息子を捧げるよう約束させました。 そして20年後。ハーバード大学出身のク・チャンソンは、マンウォルに見つかり、幽霊が見える目にさせられてしまいます。逃げる機会を失ったチャンソンは……。

仕方なくデルーナを訪れたチャンソン。人間だという総支配人から「あなたは私の後任だ」と告げられます。しかしチャンソンはマンウォルに亡き父の通帳を叩き付け、ホテルを去るのでした。 ソウルで1番のホテルに就職したチャンソンでしたが、幽霊が見えるせいで上手く働けません。そんな時、会長が虎の霊に悩まされていることを知ります。 しばらくしてマンウォルが虎の霊を鎮め、デルーナの総支配人が亡くなったことを知ったチャンソンは、客たちが楽しそうに過ごすデルーナの様子を目にし……。

チャンソンは夢でマンウォルの過去を見ました。2人の男性と楽しそうに笑うマンウォルは、今の姿からは想像もできません。デルーナとマンウォルに興味を抱いたチャンソンは、ついに99番目の総支配人となることを決めました。 一方、同級生のユナに殺された女子高生スジョンは、ユナの身体を乗っ取ります。マンウォルと取引をしたユナの両親が殺人の証拠を燃やすと、ユナの魂は燃え、彼女の身体は完全にスジョンの物となるのでした。 その後デルーナの庭園にある大木の前で、マンウォルの過去について話したチャンソン。マンウォルは動揺します。

チャンソンが大木に触れると、急に枝の先が芽吹きました。マンウォルは「あなたは特別な人間かも」と驚きます。しかし「夢の男性が想い人なのでは？」と言うチャンソンに怒ったマンウォルは霊の接客を命じるのでした。 一方チャンソンによって止まっていたマンウォルの時間が動き出し、デルーナにいられなくなるかもしれないと焦り始めた従業員たち。チャンソンの気を狂わせ追い払うため、13号室の死者の元に行かせます。 ところがチャンソンが13号室の死者を目撃しそうになった瞬間、マンウォルが現れてチャンソンにキスをし……！

マンウォルのおかげで正気を失わずに済んだチャンソン。その頃フロントマンのヒョンジュンは、総支配人候補であるユナ(中身はスジョン)に会っていました。 その後デルーナにはスミンという死者の女性がやって来ます。スミンは死にかけている彼氏を助けるため、マゴ神からもらったハサミで左手薬指の赤い糸を切り、一人で天国へと旅立ちました。 そしてスミンを見送ったチャンソンは、マンウォルから「あんたが気に入ったから、私が最後の客になってあげる。見送るときは寂しがらないで」と言われ……。

チャンソンの元彼女であるミラの存在を知り、嫉妬するマンウォル。その頃デルーナでは13号室の客が逃げたことが死神に見つかり、問題となっていました。 一方チャンソンはマンウォルが大好きな芸人からサインをもらいます。ところがチャンソンがミラに会っていると勘違いしたマンウォルは不機嫌になり、チャンソンに「約束の海には来なくていい」と告げました。 その後マンウォルが1人海辺にいると、チャンソンがやって来ます。芸人のサインをもらい、珍しく素直に喜ぶマンウォル。過去を思い出していた彼女は、どこか複雑そうで……。

ユナは、男性が霊に襲われる現場に出くわしました。その話から、その霊が13号室から出て行った客だと確信したマンウォルたち。13号室の霊ガヨンは、生前盗撮された動画が拡散されたことにより自殺していました。 その後、拡散させた犯人を襲ったガヨン。しかしそこにマゴ神が現れ、人間を害した罪の対価としてガヨンは消滅させられました。そして犯人もマゴ神の意図により事故で死亡します。 ひとまず一件落着し、日常を取り戻したマンウォルとチャンソンでしたが、ミラに会ったマンウォルは激しく動揺することになり……。

ミラはマンウォルが過去に殺した姫と同じ顔でした。そしてマンウォルが愛した人物チョンミョンの結婚相手でもあったのです。 その後マンウォルはマゴ神からの忠告を無視し、ミラをデルーナへ招待しました。マンウォルはミラに呪いをかけようとしますが、その時チャンソンが駆けつけ、代わりに呪いを受け止めたのです。 気絶したチャンソンを介抱するマンウォル。そしてチャンソンは、チョンミョンに裏切られ仲間たちを殺されたマンウォルが、姫を切り殺す夢を見て……。

チャンソンが目を覚ますと、デルーナが消えていました。マンウォルは彼を守るため、こっそりホテルを別の場所に移していたのです。 マゴ神から霊眼を失くす薬をもらうチャンソンでしたが、飲むことなくマンウォルを探します。すると会長の霊が現れ……。 会長を利用してデルーナへたどり着いたチャンソンに、マンウォルは驚きます。そしてマンウォルが消滅する幻覚を見て自分の恐れを知ったチャンソンは、「僕にはもう逃げ場はない。だからずっと一緒にいて守ってください。」と告げ……。

ユナが見た霊をきっかけに、山中に多くの死体が埋まっている事件が発覚。犯人を目撃していたユナは、事件がどうしても気になる様子です。 一方その事件を担当している刑事・ヨンスが偶然ミラと出会います。2人を見たチャンソンは絶句。ヨンスはマンウォルが過去で家族同然だったヨヌと同じ顔だったからです。 チャンソンからヨンスの存在を聞き、姿を確認したマンウォルは嬉し涙を流します。一方でチョンミョンに出会うのも時間の問題だと感じたマンウォル。チャンソンはそんな彼女を「あなたは消えません」と言って抱きしめます。

デルーナの大木は花が満開になりました。一方ユナは例の事件を諦めきれず、犯人の似顔絵を用意します。 その頃デルーナでは久々の皆既月食に向けて大忙しでした。月食の日だけは人間がデルーナに来ることができるためです。ところが月食の日、サンチェスの恋人が事故で亡くなり、彼はデルーナで最後の別れをすることに……。 その後犯人を追ったユナの元へ駆けつけたチャンソン。ユナの絵を見たチャンソンは、留学時代の知り合いジウォンにそっくりだと驚きます。

ジウォンと再会したチャンソンは、霊の証言から彼が連続殺人の犯人だと確信します。駆け付けた刑事らに追いつめられたジウォンは自殺し、怨霊となって邪悪な力を手にしたのでした。 その後大木の花が散り始めたのを目にしたマンウォルは、自分が消える日が近いことを悟ります。自分が去った後、チャンソンが悲しむことを想像して怖がるマンウォル。ところがチャンソンは「役目だから耐えます。だから去ることを怖れないで。」と言います。 そんなチャンソンにマンウォルは優しくキスをし、2人は抱き合うのでした。

ミラがジウォンに狙われていると知ったチャンソンはマンウォルと共に駆け付けます。しかしやられたのはミラと交際を始めたヨンスでした。過去では敵と味方だった2人が恋人であることに動揺するマンウォル。 そしてマンウォルは過去を思い出します。姫を殺した後、チョンミョンも殺したこと。そして彼が死ぬ間際に自分を愛おしそうに撫でたことも……。 その後あの世に迷い込んでしまいそうになったチャンソンは、1匹の蛍に導かれ助かります。助かったチャンソンを抱きしめたマンウォルでしたが、彼の行動がチョンミョンに重なり……！

チャンソンの前世がチョンミョンかもしれないと思ったマンウォルは大きなショックを受けます。そして自分の代わりにチャンソンを殺してもらうため、ジウォンに強い力を与えたのです。 しかしチャンソンの活躍で、ジウォンはついに死神に捕まります。 結局チャンソンとチョンミョンは別人でした。チョンミョンは死後も蛍の姿でずっとマンウォルを見守り続けていたのです。過去に裏切ったのも、実はマンウォルを救うためで……。 ようやくチョンミョンをあの世に送ることになったマンウォル。ところが1か月経ってもマンウォルは戻ってこず……。

マゴ神は新しい月の宿主を誕生させるべく、特別な酒を造ります。ところが材料の月霊草が足りず、チャンソンを200年前のデルーナへと送りました。 過去のマンウォルに会ったチャンソンは思わず笑みがこぼれますが、マンウォルが帰ってくることを信じ、月霊草を取って現代へ戻ります。すると本当にマンウォルが帰ってきたのです。彼女を強く抱きしめるチャンソン。 その後マゴ神の酒を手にしたマンウォル。飲めばチャンソンと別れずに済みますが、チャンソンは「飲まないで」と言いました。その言葉を聞いたマンウォルは笑顔で酒を捨てます。

デルーナのバーテンダー・キム学士、フロントマン・ヒョンジュン、客室長・ソフィはそれぞれ過去を清算し、ついにあの世へ旅立ちました。マンウォルがデルーナにいられるのも、次の満月まで。 マンウォルと最後の時間を過ごすチャンソン。実は1300年前、幼いマンウォルの命を救っていたのはチャンソンでした。2人は1300年の時を越えて再会していたのです。 あの世へ行くトンネルの前で、2人は「また会おう」と約束します。泣きながら三途の川へと歩いていくマンウォルを、チャンソンもまた涙で見送るのでした。 時がたち、ベンチで本を読むチャンソン。そこにマンウォルが現れ、2人は笑顔で再会します。そして月の宿は新たな主を迎え、「ホテルブルームーン」として営業を続けていました。

本作は月の宿で主人を務めるマンウォルの過去と罪が物語のカギとなっています。その悲しくも切ない内容に心を打たれた人も多いのではないでしょうか。 過去、盗賊として生きていたマンウォルは、姫の護衛隊長であるチョンミョンと惹かれ合います。 ところが姫の命令によってマンウォルの賊は捕らえられ、仲間たちは殺されてしまい……。チョンミョンに裏切られたと勘違いしたマンウォルは、彼と姫をはじめ多くの人を殺害したのでした。 そして死後もチョンミョンへの恨みを忘れることなく、復讐心にとらわれるマンウォル。多くの人を殺してしまったことと、復讐心を捨てられないことがマンウォルの罪となっています。

1人で本を読むチャンソンの元に現れたマンウォル。チャンソンの肩に寄りかかるマンウォルを優しく抱き、幸せそうに見つめ合う2人――。そんなラストに「これはハッピーエンド？」と戸惑った人も多いでしょう。 結論から言うと、ラストシーンはチャンソンの幻想であり、実際に再会できたわけではありません。これは脚本を担当したホン姉妹がインタビューで「最初から別れることが決まっていた。美しい幻として受け入れてほしい。」と明言しています。 しかし視聴者としては、いつか2人が結ばれる未来が来るかもしれない、と期待したいですね。

「ホテルデルーナ」全16話のあらすじを紹介しました。ストーリーはもちろん、カメオ出演を含めた豪華キャスト、OSTなど見どころたっぷりの作品です。 気になった人はぜひ視聴して、その世界観に触れてみてください！