漫画『存在しない彼』は全巻無料で読める？ネタバレあらすじやアプリの調査も【新田チハル】

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付き合って7年が経つみつると圭。2人の朝は「こんばんは」という挨拶から始まります。一緒に朝食を取って同じ職場で働く……。しかし2人の関係は他の人には内緒で、秘密の合図で密かにコンタクトを取っています。 人前では必要最低限の会話しかせず、メール・電話も極力しないみつると圭。水族館にデートに行くにしても、圭はカツラとメガネをかけて変装して出かけます。デート中、みつるが手をつなごうとしても、圭はその手を振りほどいてしまうのでした。 そんな暮らしをすることになった理由は、半年前のとある事件がきっかけです。みつるの彼氏である「辻口圭」は、香田結城によって殺されました。 しかし殺された1か月後の「あの日」、圭は香田の中に乗り移ったのです。そしてみつるは、香田の姿の圭を愛すると決め……。

自宅を訪ねてくる圭を笑顔で迎えるみつる。2人は交際を始めて7年になるカップルです。みつるが用意していた手料理を美味しそうに食べる圭。しかし、この2人には何か秘密があるようで……。 同じ職場に勤めるみつると圭は、2人の関係を周囲には秘密にしていました。職場では、2人だけがわかる合図でやり取りをし、会話は最小限にしています。 ある日、2人は水族館デートへ。しかし、なぜかカツラとメガネを付けて変装をする圭。楽しい会話はするものの、みつるが手をつなごうとすると圭はその手を振りほどいてしまうのでした。 実は、圭と呼ばれる人物の本当の名前は香田結城。彼は、半年前に圭を殺害した人物です。そして、事件の1か月後、なぜか圭は香田の体に入ってみつるの前に現れたのでした。 みつるは、圭が香田の体の中からいつかいなくなるのではという恐怖を抱え、日々を過ごしているのですが……。

2巻は、圭と香田が2人で会話をしている回想シーンから始まります。香田が作成した作品が、地方の美術館のコンペで賞をとったのですが、圭はそれが盗作だと言います。 この賞をきっかけに会社との契約が続けられることになったと言う香田に、圭は正しいことをしろと話すのでした。そんな正論を振りかざす圭を、香田は持っていたナイフを突き刺し……。 香田の体に入った圭は、自らの墓を訪れたのち、みつるが待つ自宅に戻ります。みつるは帰宅した彼の体からフワっと漂う香りに違和感を感じ、タバコでも始めたのかと声をかけるのでした。 この質問をきっかけに2人の話は口論に発展してしまいます。そして、圭の一言にショックを受けたみつるは部屋を飛び出し……。

圭の自宅を飛び出したみつるは、公園にたどり着きます。公園の風景を見ながら、みつるは圭が殺されたのも公園だったと思い出して……。 一方、圭はみつるが警察に駆け込んでいたらどうしようと考えていました。自分は殺された立場なのに、香田の体の中に入ってしまう羽目になるなんてと、現実を嘆きます。 そんな彼のもとに、仲直りをしようとみつるがやってきます。そして、いつしか香田の中にいる圭を認めて、抱きしめてキスをしたいという夢を伝えるのでした。 しかし、圭の返事は冷たいものでした。もしかしたら自分の存在はなくなってしまうかもしれないと不安に駆られた圭は、みつるに別れを告げて……。

いくら中身が圭だったとしても、彼を殺した香田の姿をしている以上、みつるが彼を受け入れるのは困難ではないかと思います。 いくら頭では圭だと受け入れようとしていても、感情的になったみつるには拒否反応が現れてしまうようで……。こればっかりは時間が解決するとは思えません。 一方、圭ももしかしたら自分が消えてしまうかもしれないと不安を抱えており、2人が愛を育んでいくのは難しいのではないでしょうか。 最終的には、体を取り戻そうと現れた香田と、みつるを守るために香田の体を操ろうとする圭が争って、共倒れになってしまうのではないかと予想します。

みつるの彼氏である圭は半年前に殺され、その1か月後に殺人犯である香田の身体に乗り移ります。そして香田の姿をした圭を支えることを決め、一緒に暮らしているみつる。生活するうえでさまざまな取り決めをしています。 香田の人格が帰ってきたときに判別がつくように、朝は「こんばんは」夜に「おはよう」という挨拶。さらに職場では一切話をせず、痕跡を残さないためにも携帯でのやり取りもしていません。 いつ香田が目覚めてしまうのか、ドキドキが止まらないストーリーとなっています！

圭の人格が戻ってきたとはいえ、見た目は完全に香田です。そのためみつるは眠るのも怖くなっており、いつも通りの明日を送れるのか不安を抱いています。さらに次第に自分の存在を疑問視するようになる圭。 圭は被害者ではありますが、今は殺人犯である香田として生活しています。そのため逮捕される恐怖に怯えており、さらにはみつるが警察に通報すると勘違いするように。 圭は敵なのか味方なのか、真実がわからなくなるストーリーに夢中になること間違いなしです。

漫画『存在しない彼』の作者・新田チハルは、主に少女漫画や青年向け漫画を描いています。 少女漫画では同窓会で再会した元カレとの恋を描いた『二度目の初恋』のように、恋愛漫画が人気を集め、青年漫画では美術教師に歪んだ愛情を向ける女子高生を描いた『溺れる子供』のようなミステリーやサスペンス系のストーリーが評判です。 さらに、2023年9月には彼女の漫画『灰色の乙女』が実写ドラマ化されており、注目を集めています。

漫画『灰色の乙女』の主人公は、20年間ずっと片想いしている男性をストーカーしているOL。男性が事故で記憶喪失になったのをいいことに、自分が恋人だと嘘をついて関係性を深めていくストーリーです。 広告会社に勤める鏡蔦子(かがみつたこ)は、小学生のころから片想いをしている維井莇(いいあざみ)のストーカーをしています。 いつも通り、莇のストーカーをしていると彼がひき逃げされる場面に遭遇。一命はとりとめたものの記憶を失ってしまった莇に、これ幸いと蔦子は恋人のふりをして近づくのでした。 蔦子は嘘に嘘を重ねて、莇との関係を深めていこうとするのですが……。