『終末のワルキューレ』始皇帝の強さを解説！知られざる過去や能力は？

神々と人間の壮絶な戦いを描き、漫画もアニメも絶好調の『終末のワルキューレ』。 本作には個性豊かなキャラが多数登場していますが、この記事ではそのなかでも特に人気の高い始皇帝について徹底解説！その能力や強さの秘密、さらには知られざる過去までしっかり紹介し、その魅力をあますことなくお伝えしていきます。 ※この記事は「終末のワルキューレ」の重要なネタバレを含みます。

人類側の戦士として選抜され、第7回戦に登場した始皇帝。 中国で長く続いた戦乱時代「春秋戦国時代」を終わらせ、初めて中華統一を成し遂げた伝説的な王です。黒髪の短髪に豪華な服飾品、そして常にしている目隠しがトレードマーク。非常に明るい性格をしていますが、誰が相手であろうと大きな態度を崩さない王らしい一面も持っています。

始皇帝が幼いころに手にしてしまった「ミラータッチ共感覚」。これは視覚を通して他人が感じたものを受け取ってしまう特異体質となっており、始皇帝は他人の傷や悪意さえも受け取り、「痛み」として感じ取ってしまう地獄のような生活を強いられていました。 しかし、それにより始皇帝は尋常ならざる精神力と耐久力を獲得。他の誰よりも大きな苦難を乗り越え、彼は心身ともに強靭な王へと成長していったのです。

第7回戦で冥界の王ハデスと対峙した始皇帝。神々からも厚い信頼を向けられるハデスに苦戦するかと思いきや、戦闘の序盤では始皇帝が優位に立ち続けます。 しかしハデスも当然黙っていません。彼は強烈な反撃をお見舞いし、始皇帝は致命傷を負うことに。万事休すか……と思われたそのとき。 始皇帝は最後の大技「蚩尤剣鎧式・始皇承力燕斬」によりハデスの槍を破壊し、そのままハデスの身体までも貫いてみせます。この攻撃により勝負は決着し、始皇帝は辛くも勝利。ですが彼の負ったダメージは非常に深刻で、そのまま意識不明の重体となってしまうのでした。

始皇帝は父が敵国である趙に人質に出されていた時期に生まれたため、その幼少期を趙で過ごしています。そのうえ父は祖国に逃げ帰り、母は彼の育児を放棄。始皇帝は誰一人味方がいないなか、苦しい生活を送ることに……。 そんなとき、彼の希望となったのが世話役としてやってきた女性・春燕でした。明るく真っ直ぐな彼女との出会いで、少しずつ人としての感情を取り戻していく始皇帝。しかし、その幸せな日々も長くは続きません。 なんと秦に帰ることになった始皇帝の乗る馬車を何者かが襲撃！春燕は彼を守るために戦い、そこで命を落としてしまったのです。悲しみに暮れる始皇帝ですが、彼は春燕からもらった目隠しを形見に、覇王への道をまっすぐに歩んでいくのでした。

始皇帝は中国を初めて統一した実在の人物です。紀元前259年に生まれ、13歳という若さで秦の王に即位。それ以降は趙をはじめとした6つの国を相手取り戦っていき、紀元前221年についに中国を統一することに成功します。 それ以降は文字や貨幣の発展、未だ残る万里の長城建設など様々な面で国に貢献。紀元前210年、50歳の若さで逝去することになりますが、残した実績はあまりにも大きく、中国の歴代皇帝からは敬意を持って扱われていたようです。

始皇帝の声を担当するのは、人気若手声優の石川界人です。2010年のデビュー以降、様々なアニメ・映画・ゲームに出演を続け、2020年には第14回声優アワードで助演男優賞を受賞しています。 これまでに『ハイキュー!!』の影山飛雄や『ワンパンマン』のジェノスなど、数多くの人気キャラを担当。作中では爽やかで落ち着いた声のみならず、熱い迫力にあふれた演技も披露しており、本作の始皇帝にはぴったりのキャスティングと言えそうです。

『終末のワルキューレ』のなかでも屈指の人気キャラとして君臨する始皇帝。 辛い過去を持ちながらもそれを乗り越え戦う姿は、見るものに大きな感動を与えてくれます。これを機に本作をチェックし、彼の活躍を改めて楽しんでみてはいかがでしょうか！