アニメ『悪魔くん』全話ネタバレあらすじ！水木しげる原作のオカルト漫画を解説

水木しげるの代表作の1つとしても知られ、2023年11月にはNetflixにて新作アニメも配信された『悪魔くん』。 本記事ではそんな原作漫画『悪魔くん』のあらすじや感想を、ネタバレありで解説していきます。また新作アニメのキャラクターや声優、見どころについても紹介するので、あわせてチェックしてみてください！

アニメ『悪魔くん』は、1966年から1967年にかけて『週刊少年マガジン』で連載されていた同名漫画が原作の作品。本作は、水木しげるの生誕100周年を記念して、2023年11月9日からNetflixにて独占配信されています。また、本作は2026年1月より地上波でも放送予定。 アニメ版の主人公である悪魔くんは2代目で、原作とは異なる完全新作のアニメであることが特徴です。

「悪魔くん」と呼ばれる天才・埋れ木一郎と、悪魔と人間の血を受け継ぐメフィスト3世。彼らは「千年王国研究所」で、日々さまざまな怪異の調査に取り組んでいます。 ある日、女子大生の朝凪ヒナが、同じ時間帯に5人の友人が突然亡くなった不可解な出来事の解明を彼らに依頼します。この背景には、どうやら悪魔の存在が絡んでいるようで……。

大学生の朝凪ひなから不可解な変死事件の調査を依頼された、天才少年・悪魔くんと相棒メフィスト3世。調べを進めるうちに、彼女の周囲で起きた怪異や、友人にまつわる悪魔の影が明らかになっていきます。 やがて事件の核心には、母親が呼び出した悪魔と娘の悲劇的な関係が潜んでいたことが判明。彼らは契約解除を通じて真相を明るみにし、人と悪魔が心を通わせる可能性に気づきます。 その後、悪魔くんは父・真吾と再会し、自身の使命である“千年王国”と幸福の意味に思いを巡らせます。さらに、大富豪から危険な悪魔召喚を依頼され、サタン降臨を試みることに。 想定外の事態が続く中、欲望を糧にするサタンが復活し、悪魔くんの心臓を狙い始めます。二人は圧倒的な力を前に、逃げながら打開策を探っていくことになるのでした。

失踪事件を追う映画監督の依頼を受けた悪魔くんたちは、幻のフィルムを探し出します。上映によって真実が露わになり、表向きの友情の裏にあった嫉妬や憎しみ、そして悪魔が寄り添っていた理由が明らかに。 続く密室殺人では、赤い釘を巡る謎が一郎の記憶に触れ、悪魔ストロファイアの存在が浮上します。人間が起こした事件の裏にも、ほの暗い感情が絡んでいました。 さらに赤い釘を追って訪れたイースター島では、若い女性の死と悪魔召喚の痕跡が一郎たちを翻弄。母娘のすれ違いと悪魔の介入、暴走した魔が悲劇を広げ、メフィスト3世も窮地に陥ります。一郎は仲間を救うため奔走し、赤い釘とストロファイアの因縁が深まっていきます。

内閣入り目前の議員・出邑の過去を探る中で、一郎たちは彼が悪魔崇拝組織に造られた“人造悪魔”であり、葛藤の末に秘書を手にかけてしまった事実に向き合うことに。善と悪のあいだで揺れる出邑の姿は、人間らしさとは何かをこちらに問いかけます。 続いて、一郎たちは「悪魔になりたい」と願う青年まひろと関わり、彼が虐待から逃れるために力を求めていたことを知ります。悪魔の力に憧れる裏には深い傷があり、彼の願いは悲痛そのものでした。 さらに、失踪していた風間弘樹の帰還を機に、脚本家として才能の限界を感じた彼が悪魔レグバと契約していたことが判明。代償として娘みおが奪われようとする中、一郎とメフィスト3世は契約の真相に迫り、家族を守るため奔走していきます。

クリスマスの夜、真吾の誘いを拒みつつも、メフィスト3世との時間を通じて自身の出自や関係性を振り返る一郎。二人の出会いの裏には、真吾とメフィスト2世の思惑があり、そこから“悪魔くん”としての使命が始まっていたことも明らかになります。 一方、真吾がストロファイアに囚われ、見えない学校が危機に陥る中、一郎は感情を押し殺しながら救出方法を探ることに。サタンから得た手がかりをもとに結界へ突入した一郎は、偽りの真吾を退け、本物を救おうと奔走します。 しかし戦いの最中、メフィスト3世は暴走し、かつて自ら頼んだ「正気を失ったら命を断て」という約束が現実となります。初めて湧き上がる感情に戸惑いながらも、一郎は涙を流し、仲間としての最後の約束を果たす決断を下すのでした。

埋もれ木一郎は「ソロモンの笛」に認められ、二代目悪魔くんとなった少年です。知識欲があり、「千年王国研究所」にやってくる多くの謎を解決します。 悪魔に育てられていたため、人間の心を理解するのが苦手です。

アニメ『悪魔くん』で埋もれ木一郎役を演じるのは、ヴィムスに所属する声優の梶裕貴です。 甘く若々しい声が特徴的な声優で、代表的な役には『進撃の巨人』のエレン・イェーガー役などが挙げられます！

メフィスト3世は、悪魔の父と人間の母を持つ悪魔くんの相棒です。魔力は弱いですが、悪魔くんの魔法陣の力を借り戦います。 「千年王国研究所」では、家事や接客、経理を担当する悪魔です。

青二プロダクション所属の声優である古川登志夫が、メフィスト3世に声を当てます。 彼の代表的な役は、『うる星やつら』の諸星あたる役などです。1989年に放送されたアニメ『悪魔くん』では、メフィスト2世を演じていた古川。世代を超えて、メフィスト3世をどのように演じているのか必見です！

漫画『悪魔くん』の魅力は、悪魔くんとメフィストの2人が妖怪や怪物に立ち向かうドタバタストーリーです。 アニメ『悪魔くん』でもその魅力は健在で、悪魔くんとメフィスト3世が奇妙な事件の解決に挑む姿が描かれています。また人間らしさがなく、掴みどころのない性格をしている悪魔くんの、出自の謎もポイント。悪魔でありながら、家事や事務作業もこなすメフィスト3世との関係にも注目です。 水木しげるワールドが好きな人は、ぜひアニメはもちろん原作漫画もチェックしてみてください！