漫画『夫のちんぽが入らない』最終回の結末まで全話ネタバレあらすじ＆感想！性器が入らない夫婦の葛藤と幸せの形！

夫のちんぽが入らない女性の苦悩と葛藤を赤裸々に描いた『夫のちんぽが入らない』。 本作は、実体験を元にした私小説をコミカライズ化した作品。夫とセックスができず子どもが作れない悩みを持つ主人公のさち子が、困難を乗り越えながら夫婦の幸せを見つけ出すストーリーです。 この記事では、最終回の結末を含む全話ネタバレとあらすじ、感想などを紹介します。

大学生になった鳥居さち子は、1歳年上の先輩・倉本慎と交際を始めます。2人が初めてセックスを経験した際、さち子の中に慎のちんぽが入りませんでした。 慎はさち子のことを処女だと思っていましたが、さち子は高校生のときに処女を捨てていました。彼女の血まみれの初体験は衝撃的です。それから2人は何度もセックスを試みましたが、慎のちんぽは入りません。 やがて慎の就職が決まり、教師になることに。慎は「来年さち子の就職が決まれば結婚しよう」とプロポーズします。結婚を意識し始めたさち子は、セックスを成功させようとベビーオイルを使うことを思いついて……。

さち子と慎はベビーオイルでセックスを試みます。さち子は必死で痛みに耐えますが、大量の流血を目にした慎が行為を断念しました。 その後、大学を卒業し小学校の教師になったさち子は、慎と結婚しました。ある日、さち子は慎が風俗に通っていることを知ってしまいます。さち子はショックを受けますが、ちんぽが入らない私が悪いと自分を納得させる姿が切ないです。 時が経ち、新しい小学校に異動したさち子は、学級崩壊しているクラスを受け持つことに。クラスの問題児の美雪に振り回され、教師としての自信を失います。ふと昔を思い出し、当時から心が弱いところは何も変わっていないと落ち込むのです。

さち子の精神は、日に日に追い詰められていきます。ネット上で愚痴をこぼすようになったことがきっかけで、草介という男と知り合いました。草介とリアルで会うことになり、そのままホテルでセックス。なぜか草介とはセックスができてしまいます。サイズの問題なのでしょうか。 心が満たされたさち子は、ネットで知り合った男とのセックスにハマっていきます。一方、学校の学級崩壊は変化がないまま冬休みに。さち子が慎に教師を辞める相談をすると、彼はさち子の気持ちを受け入れてくれました。 さち子は男とのセックスを止めて、教師を退職することに決めました。学校最後の日。問題児の美雪がさち子にカメラを渡して……。

教師を退職後、さち子は免疫疾患になり、思うように体を動かせなくなりました。放置すると寝たきりになる病気で衝撃的な展開です。 自分の存在意義を見失う中、さち子は生徒だった問題児の美雪と再会します。複雑な家庭環境にありながら、真っ直ぐに生きている美雪の姿を見て、さち子は前向きな気持ちを取り戻しました。 31歳になったさち子は、妊活を始める決意をします。無理やりセックスに励んでいましたが、病気の体への負担が大きく半年で断念しました。 ある日、さち子は慎が風俗だけではなくデリヘルも利用していることを知ります。自分には何も言う資格がないと、知らないふりをするさち子。しかし、慎の行動が気になってしまって……。

さち子と慎は、年に1度旅先で儀式のように性交渉を行うようになっていました。しかし、痛みに耐えるだけのセックスはさち子にとって苦痛でした。さち子の本心を知った慎は、性行為は終わりにしようと告げます。 36歳になったさち子は早発閉経を迎えて、2人の性生活は完全に終了します。性の呪縛から解放されたことで、さち子の心は軽くなりました。それだけセックスは人生の重荷になっていたのですね。 それから数年が経ち、さち子は同人誌を出したことがきっかけで私小説の発行に至ります。セックスをやめて、子どもがいない夫婦生活を選んださち子と慎。2人は世間の価値観にとらわれず、自分たちなりの夫婦の幸せを見つけ出したのです。

『夫のちんぽが入らない』は、フジテレビの制作によって実写ドラマ化されています。2019年3月20日よりFODとNetflixで配信がスタートし、その後は2021年1月11日よりフジテレビの地上波でも放送されました。 ドラマ版は原作小説を元にしているため、コミカライズ版とは登場人物の名前が異なります。主なキャストは、主人公の久美子役を石橋菜津美が演じ、夫の研一役を中村蒼が演じています。 ドラマは全10話あり、2023年10月現在はFOD、Netflix、Amazonプライムビデオの3つの配信サービスで視聴可能です。

彼氏のちんぽが入らずセックスができない問題に直面した主人公のさち子。結婚後も状況は変わらず、子どもを作ることもままなりません。 さち子は普通に生きられないことに苦しみながら、さまざまな困難にぶち当たります。しかし、人生のどん底を経験した彼女は、今はあの時よりも幸せだと思えるようになっていくのです。 さち子の境遇は少し特殊ですが、彼女が抱く悩みや息苦しさは共感できるものがあります。世間の価値観と違っていても、幸せの形は人それぞれあっていい。そんな風に読者の背中を押してくれる、明るい希望が見出せる作品です。