【評価・感想】実写版「幽遊白書」はキャストがひどい！？舞台版は炎上していた！？

1990年から1994年まで『週刊少年ジャンプ』で連載されていた漫画『幽遊白書』は、完結して長い時間が経った今でも高い人気を誇る作品です。そんな本作の実写ドラマが、2023年12月14日よりNetflixにて世界190か国で配信開始！ この記事ではついに配信された本作の評価などについて詳しく解説していきます！

満を持して制作されることになった実写版『幽遊白書』ですが、漫画の実写化には批判的な意見がつきもの。本作にもファンからなかなか手厳しい意見が飛んでいました。 キャスティングに関する批判的な言葉や、過去に上演された舞台版と比較した言葉。ここからは実写版が「ひどい」と言われてしまう理由を4つに分類し、詳しく解説していきたいと思います。

漫画の実写化で1番気になるのは各キャラの再現度でしょう。特に原作ファンからすれば、推しキャラをしっかり再現して欲しいと思うのは当然のこと。しかし実写版『幽遊白書』のキャスティングに関しては、「ちょっとイメージが違うかも……」という意見が噴出。 幽助や桑原の髪型がイメージと違うなど、ひと目で気付く部分もあれば、蔵馬や飛影のように無理矢理原作に近付けているような「違和感」を感じてしまうキャストも存在。 実写版キャストに求められるのは「キャラの再現度とリアリティ」。本作にはその要素が少々足りていなかったのかもしれません。

実は「幽遊白書」は2019年と2020年に舞台化されており、そのクオリティの高さが当時大きな話題を呼んでいました。舞台版は内容が面白いのはもちろんのこと、キャスト陣のビジュアルの再現度が高すぎてファンたちを大いに沸かせていたのです。 ミュージカルや舞台の世界には「2.5次元」と呼ばれる、漫画やアニメなどを3次元にする文化が根付いています。そこで培ったノウハウにより再現された『幽遊白書』のクオリティは想像以上に高く、原作ファンも「文句のつけようがない」と大満足。 一部のファンからは「舞台キャストのまま実写ドラマにして欲しかった」という意見もあがっています。

漫画やアニメを実写化するときには、どうしても不安の声があがってしまうもの。それは本作も例外ではありません。ましてや『幽遊白書』は漫画もアニメも未だに根強いファンがいる超人気作。「実写にしても原作を超えられるはずがない」と思うひとは少なくないでしょう。 そのうえ『幽遊白書』は愛されてきた歴史が長いぶん、キャラのイメージが固定化されています。声ひとつとっても「イメージと違う」と感じる人々は多く、一部のファンからは「実写化するぐらいなら声優を変えずにアニメ版をリメイクしてほしい」という意見もあがっているようです。

これまでにも漫画やアニメを原作とした実写化作品は数多く公開されており、なかには『キングダム』や『銀魂』のように高評価を得ている作品も存在。しかしそんなファンからも認められる実写化作品はごく一部で、批判を受け炎上してしまう作品がかなりの数存在しています。 ストーリーの改変や、キャラ再現度の低さ。さらにはオリジナル設定の投入など、炎上の原因になる要素は様々です。原作ファンは作品を愛しているからこそ、そういった違和感に敏感なもの。そこに気付いてしまえば「もう無理！」と拒否反応を示すのも、わかる気がしますよね。 漫画やアニメの実写化は大きなハードルをいくつも超える必要がある、非常に難しいチャレンジなんです。

前評判では不安の声も多かった本作ですが、実際に配信が始まると高く評価する意見も多数あがっていくことに。ここからは実写版『幽遊白書』に寄せられた称賛のなかでも、特に多かった意見3選を紹介していきます。

配信前には「イメージと違う！」という意見も多かったキャスト陣ですが、実際に見てみると「思ったよりも違和感がない」という意見が多数あがっていました。特に主人公の浦飯幽助やライバルとなる戸愚呂・弟に関する評価は高く、想像以上に高い再現度を叩き出していたようです。

さらにキャスト陣それぞれの高い演技力にも称賛の声が集まっています。漫画やアニメの実写版を自然に見せるには、演者の高い演技力が必須。本作はそこをしっかりと押さえ、実力派俳優陣を多数キャスティングし、高評価を得ることに成功しました。

そして何より、最も高評価の声が多かったのがハイクオリティなアクションシーンです。 本作は原作の魅力のひとつである大迫力のバトルを、高いVFX技術などを駆使し完璧に再現！不自然なアクションなどもなく、見ているものを一気に引き込む画面作りに成功しています。

本作の主人公である浦飯幽助役を演じるのは、俳優の北村匠海。彼は俳優としてだけでなく、ダンスロックバンドDISH//のメンバーとしても活動しています。また、本作以外の実写化作品にも多数出演。

美しい姿が特徴的な妖狐・蔵馬役を演じるのは、俳優の志尊淳。中性的な顔立ちの彼は、蔵馬役にぴったりですね。彼も北村匠海同様に、数々の実写化作品に出演しています。

悲惨な過去を持つ盗賊にして邪眼師の妖怪である飛影役を演じるのは、俳優の本郷奏多。彼もほか2人と同様に実写作品に数多く出演しており、中でも悪役として登場することが多いです。

配信前には不安な声があったものの、配信されてからは高評価を得ている実写版『幽遊白書』。 原作が大好きなひとはもちろん、それ以外のひとにもオススメしたいハイクオリティな作品です。これを機に実写版『幽遊白書』を鑑賞し、原作の漫画やアニメまで手を伸ばしてみてはいかがでしょうか！