漫画『ハリガネサービスACE』最終話までネタバレあらすじ＆感想！人気バレーボール漫画の続編

『ハリガネサービスACE』は荒達哉が描く『ハリガネサービス』の続編です。前作で東京代表となった主人公たちのインターハイでの活躍を描きます。豊瀬高校はどんな結果となったのでしょうか？ この記事では全24巻で完結した『ハリガネサービスACE』のあらすじを最終巻までネタバレありで解説！見どころやお得に読む方法もあわせて紹介します。

インターハイ東京予選決勝戦で勝利して全国大会への切符を掴んだ豊瀬高校。強豪との戦いで覚醒した主人公・下平鉋(しもだいらかんな)はエース候補として成長中です。チームには201cmの新戦力・成宮大(なりみやだい)も入部します。 2巻からIHがスタート。初戦の相手・虚蔵山(こくらやま)商業に圧勝した豊瀬は、次にデータバレーの松山科学技術総合と対戦。初戦に続きここでも下平無双が炸裂！相手校が不憫になるほど力の差がありました。 4巻ラストは3回戦前のお昼休憩が描かれ、マネージャー・羽柴恵(はしばめぐみ)が優しく気にかけてくれる下平への好意を自覚したところで終わります。

下平が羽柴と休んでいるところに鴫澤雪江(しぎさわゆきえ)がきて三角関係展開！？と思いきや、謎の男に突然求婚される鴫澤。相手は試合を演劇に見立てる松本修学館の選手・アミルでした。 松本修学館との戦いは演出や応援席すべてが異様で、豊瀬も空気に飲まれてしまいます。途中でどこまでが劇のあらすじなのかよく分からなくなってしまいましたが、最後は劇に飲まれずに豊瀬が勝利しました。 宿舎でのラブコメ要素を挟んで、8巻後半から沖縄謝名高校戦がスタート。ビーチで培った足腰を武器に、笑顔でバレーを楽しむ謝名に、下平は「笑顔がなくなるまで攻める」と宣言します。

恋の病で大船勇(おおふないさむ)が大ブレーキとなるなか、下平や金田進(かねだすすむ)は切磋琢磨しながら成長していきます。最後は下平がサービスエースで勝負を決めて、チームは準々決勝に進出。 次の相手は今大会ではどこにもサービスエースを許していない月聖学院です。古武術を取り入れた硬い守りや、トランスジェンダーのエース選手などが特徴のチーム。この試合ではバレー未経験だった成宮がバレーの楽しさに目覚めます。 1セット目を取られた豊瀬ですが、成宮の奮起や下平新打球によるサービスエース、金田のゾーンなどによって流れを引き戻すのでした。

金田はゾーンに入って周りが見えなくなってしまったため、猫田瞬(ねこたしゅん)と交代になります。最後はマッチポイントで下平が新サーブを決めて勝利を掴みました。試合の重大局面でこれを決めてしまう下平がすごいです。 いよいよベスト4が出揃い、豊瀬はまず北の大エース・三蔵平蔵(みくらへいぞう)を擁する鬼灯山(ほおずきやま)と当たります。もう1つの対戦カードは駿天堂vs緋厳院(ひごんいん)。 緋厳院には女マネ鴫澤の兄で天才の鴫澤天(たかし)がいます。天を止めるため満身創痍の羽座川扇(はざかわおうぎ)が投入されるほど駿天堂は追い詰められていました。その采配は下平にも影響を与えます。

文字通り命を削って戦う羽座川の姿は、下平から楽しむという感情を削ぎ落とします。まるで鬼のような強さを手に入れた下平は三蔵を破り、ついに豊瀬が決勝進出です！ もう一方のコートでは互いに一歩も譲らぬ戦いが繰り広げられています。天の覚醒によって試合はデュースとなり、すべてを出し切った羽座川はついに倒れます。チームメイトの腕はボールではなく羽座川に伸び、緋厳院が勝利しました。 決勝戦は豊瀬vs緋厳院。バレーを楽しめなくなった下平と楽しむ天が対照的です。松方一颯(まつかたいぶき)によってチームの雰囲気が怪しくなるものの、それを乗り越えて松方が覚醒します。

豊瀬が第2セットを取ったところで、緋厳院は隠し玉・九郎峰弥生(くろうみねやよい)を投入。さらに天が覚醒して豊瀬を追い詰めます。このあたりは双方、覚醒に次ぐ覚醒ですね。 なんとか第3セットを取って、第4セットへ。監督は下平にエースとして声をかけ、下平はハリガネで固定しない新たなプレーでチームを引っ張ります。 30点を超えるシーソーゲームを経て最後は下平のスパイクで豊瀬が勝利、インハイ優勝です！下平はベストサーバー賞を獲得し、日本代表サポートスタッフに選出されました。 1ヶ月後、国体に向けて東京選抜メンバーが集められ、下平をはじめとした面々が再会するところで終わります。

漫画ならではの非現実的プレーを取り入れながらも、しっかりバレーボールの面白さや苦しさを伝えてくれる青春感がたまりません！過去のトラウマや怪我、メンタルの不調などを乗り越えていく姿は勇気をもらえます。 この「ACE」はライバル校がかなり濃いのも特徴。コートで演劇が始まるという不思議な光景を目撃できる作品はそうそうありません。すでに無印で予選が終わっているので、合間にダレるようなエピソードがなく次々本戦を楽しめるのもよかったです！