『葬送のフリーレン』ゼーリエの魔力の揺らぎとは？フェルンが見破れた理由を徹底解説

エルフの魔法使い・フリーレンの長い旅を描く『葬送のフリーレン』。主人公のフリーレンは作中トップクラスの実力を誇りますが、物語が進むごとに、彼女に負けず劣らず強い魔法使いも数多く登場します。 その筆頭となる存在が、フリーレンの師匠の師匠にあたる大魔法使い・ゼーリエ。本記事ではそんなゼーリエについて、「魔力の揺らぎ」に注目して詳しく紹介していきます！ ※この記事は『葬送のフリーレン』の重大なネタバレを含みます。

ゼーリエはフリーレンと同じくエルフで、「大陸魔法協会」の創始者である大魔法使いです。年齢は不明ですが、フリーレン(1000歳以上)の師匠であるフランメの師匠であることを考えれば、はるか昔から生き続けていると考えられます。 見た目は小柄かつ愛らしい顔立ちをしており、どこにでもいる少女のようですが、中身はかなり好戦的かつ傍若無人です。当然ながら能力は非常に高く、「全知全能の女神に最も近い」と評されることすらあります。

フリーレンやフランメをはじめとして、多くの魔力を持つ者がその放出量を制限するとき、魔力にはわずかな揺らぎが発生します。魔力制限は自然な状態ではないので、見る人が見れば明らかに違和感があるというわけです。 しかしすぐれた魔法使い、つまり魔力制限が巧みにできる者であれば、その揺らぎを相手に悟られることなく普通に過ごすことができます。実際にフリーレンもわずかに魔力が揺らいでいますが、ほとんどの相手にそれを気付かれていません。

ゼーリエは作中トップレベルの莫大な魔力の持ち主で、普段からそれを隠すことなく放出しています。その量は辺り一面を覆うほどのもので、彼女がいかに強大なパワーを秘めているかが一目で明らかです。 とはいえ、フリーレンも負けてはいないようで、一級魔法使いのレルネンの見立てによれば、その本来の魔力量はゼーリエにも匹敵するほどなのだとか……？

しかし実はゼーリエもフリーレンと同じように、魔力を制限していました。ただでさえ莫大なのに、さらにそれを上回る量の魔力を内に秘めていたというわけです。 またそれだけの制限をおこなっているというのに、ゼーリエが揺らぎに気付かれたことは長い年月のあいだ一度もありませんでした。さすが作中最強の座に君臨する大魔法使いというべきでしょうか。ゼーリエはフリーレンが人生を賭けてきた魔力制限においても、彼女を上回っているようです。

そんなゼーリエの揺らぎに気付いた唯一の人間がフェルンです。 フェルンは幼い頃から魔力制限の技術を修得しており、おまけにあのフリーレンのそばでずっと過ごしてきました。そのため揺らぎに対する感覚が人一倍すぐれており、普通なら気付かないような違和感にも気づくことができたのではないでしょうか。 ちなみにゼーリエは自身の揺らぎにはじめて気づいたフェルンを気に入り、弟子にならないかとスカウトしていますが、あっさり断られてしまっていました。

フリーレンとゼーリエの魔力制限を比べたとき、制度が高いのはやはりゼーリエのほうでしょう。作中でレルネンはフリーレンの魔力制限に気付いていますが、ゼーリエが同じことをしているとは気付いていませんでした。 フリーレンも長年生きてきた優秀な魔法使いですが、やはり長年生きてきた「神話の時代の大魔法使い」は格が違うということでしょう……。そう思うと、気付けたフェルンのなかなかに才能もおそろしいですね。

すでに紹介した通り、ゼーリエの魔力の揺らぎに気付いたのはフェルンただひとりです。 一方、フリーレンの魔力制限を“一目で見破った”のは魔王とレルネンとのこと。ほかにも戦ううちに違和感に気付いた者もいるにはいるのかもしれませんが、そのときにはすでに勝敗が決まっていたようなものでしょう……。 どちらも長年生きてきたにもかかわらず、一握りの相手を除いて揺らぎを悟られていないとは、さすがの実力です。

フリーレンをはるかに上回る魔力量を誇り、魔力制限も見事にこなすゼーリエ。作中最強クラスのキャラであることは間違いありませんが、その強さはまだまだ未知数です。彼女の今後の活躍が楽しみですね！