韓国ドラマ「なにもしたくない」最終回ネタバレ・全話あらすじ！過去の事件の結末は？

2022年の韓国ドラマ『なにもしたくない～立ち止まって、恋をして～』は、大人気ドラマ『コーヒープリンス1号店』(2007年)の監督が手がけるヒーリング・ラブストーリー。『ミセン-未生-』(2014年)のイム・シワンとアイドル出身のキム・ソリョンが初共演した心温まるドラマです。 本記事では韓国ドラマ「なにもしたくない」の最終話までの全話あらすじをネタバレありで紹介していきます。 ※本記事にはストーリーのネタバレが含まれているため、未視聴の人は注意してください。

会社員のイ・ヨルムは、入社5年目の若手社員として一生懸命仕事に取り組んでいるがんばり屋な女性です。しかし上司から露骨な嫌がらせを受けており、入念に準備をしたプレゼンテーションも上司に手柄をとられるなど、都合よく使われてしまうのでした。 ヨルムは大学時代から付き合っている恋人に愚痴をこぼしますが、彼は慰めるどころかヨルムに問題があると言い出します。さらに「飽きた」「距離を置こう」と言われてしまいました。 落ち込んで寝ようとするヨルムを、更なる悲劇が襲います。夜中に電話が鳴り慌てて病院へ駆けつけたヨルム。最愛の母と対面したのは、霊安室でした。 葬儀の後、帰宅すると母から手作りのおかずが詰まった宅配便が届いており、思わず涙が溢れます。それでも生活のために会社に通う日々を再開するヨルムでしたが、通勤途中にふと満開の桜に気付いた彼女は、会社とは逆方向の電車に飛び乗ります。

ヨルムは「これからはなにもしない」と決めソウルを出て、地方の田舎町アンゴクに来ました。偶然見つけた図書館に惹かれたヨルムはこの町で暮らすことを決め、司書のアン・デボムに不動産屋の場所を教えてもらいます。 不動産屋で物件を紹介してもらうヨルムですが、条件の合う物件がなかなかありません。しかし最後に廃墟と化した元ビリヤード場を紹介され、過去に人が死んだ場所だというオンボロのその建物を月5万ウォン(5千円)で借りることになります。 人目を気にせず生きようと決意し、昼間から食堂で焼酎を飲んで泥酔してしまうヨルム。酔いがさめるとなぜか真夜中の図書館にいたヨルムは、彼女のために閉館後も残ってくれたデボムと朝まで2人で過ごします。言葉を話さず紙に書いて伝えてくるデボムは、知らない人とはうまく話せないのでした。

1年間はなにもせずに暮らすと決めたヨルムは、1日1万ウォンの節約生活を始めます。昼は図書館で本を読み、夜は映画を見て、ご飯は自炊。デボムに古い本の修繕方法を習うなどしてアンゴクの暮らしに慣れていくヨルムでしたが、住み始めた元ビリヤード場の大家の息子ペ・ソンミンの嫌がらせが続きます。 デボムはヨルムに挨拶をしようと練習をしますが、いざヨルムに会うとうまく挨拶できません。一方、ヨルムはいつも助けてくれるデボムの優しさを嬉しく感じていました。 そんななか、ひょんなことからヨルムと知り合った女子高生キム・ボムが、祖母を助けたのがヨルムであると気付きます。 大金で犬を飼う羽目になるヨルム。さらに兄から電話で金を工面するよう催促されて……。

二日酔いで目覚めたヨルムは、残高ゼロのATMの明細票を発見し、そのうえ引き出したはずの現金が見当たらず慌てます。全財産を無くしたヨルムが銀行で防犯カメラを見せてもらうと、転んだヨルムをデボムが助け起こしたところが映っていました。 ところがデボムはお金の入ったビニール袋を拾ったものの、ヨルムの元に置いて帰っていたことがわかります。ヨルムは町中を探し回り、町内放送もしてもらいますが、お金は見つかりません。 しかし落胆するヨルムの元にデボムがやってきて、昨夜間違えて持って帰ってしまっていたと言ってお金の入ったビニール袋を渡します。怒るヨルムでしたが、実はペ・ソンミンの小学生の息子ペ・ジュンがお金を拾って持って帰っており、デボムに相談していたのでした。

元ビリヤード場はデボムが子どもの頃に住んでいた場所だと知ったヨルムは、つらい過去を思い出させてしまったのではと心配します。 20年前、少年デボムは元ビリヤード場で姉が倒れているのを発見。姉は死亡しました。直前に父親が走り去るのを目撃していた彼は警察に証言し、父親は逮捕されます。そのせいで、デボムは父親を裏切ったと町中で噂されるように……。しかもその時、母親も亡くなっていました。 デボムとヨルムは一緒に過ごす時間を重ねるにつれてお互いの温かさや優しさを知り、親しくなっていきます。そんななかヨルムは図書館で働く都庁職員のチョ・ジヨンから、デボムが17歳で大学に入学して最年少の研究員になった天才であることを聞かされます。 一方、キム・ボムは学校や路上で不良に絡まれ、家でも父親に暴言を吐かれていました。家に来たボムの怪我を見たヨルムは驚き、「理由を話したくなったら話して」と伝えます。

ヨルムの家に泊めてもらい帰宅したボムは、父親にナイフで刺されます。病院に運ばれ一命をとりとめるものの、自分の過失によるケガだと言えば治療費が保険適用外になり、本当のことを話せば父親が逮捕されてしまいます。 迷ったボムでしたが、結果的に「自分で怪我をした」と証言。ヨルムやボムの祖母、ペ・ソンミンたちはボムの入院費のためにアレコレ試します。しかしヨルムが病院で支払おうとすると、誰かが既に払っていると言われ……。 そんな中、デボムは突然現れた大学時代の教授から論文を渡され、また一緒に公式を証明しようと誘われます。

デボムが早朝にジョギングをしていると知ったヨルムに、デボムは「毎朝、図書館の前で待ち合わせして一緒に走ろう」と提案します。さらに、ずっとデボムのことを「司書さん」と呼ぶヨルムに対して「名前はデボムです」と言って、名前で呼んでもらおうとするのでした。 そんなある日、デボムとヨルムは勘違いから映画デートをすることに。しかし映画館に行ってみるとお目当ての映画の公開は翌週で、2人はチキン屋でビールを飲んですっかり打ち明けました。 ところが元ビリヤード場までヨルムを送ったデボムは、シャッターに「ソナはお前が殺したんだろ？」と落書きされているのを見て顔面蒼白で走り去ります。トラウマがよみがえってしまい、次の日仕事を休みました。 心配するヨルムは、ボムの入院費を支払ったのがデボムであることを知ります。彼は論文を教授に売って金を工面していたのでした。

ヨルムはボムの祖母の要望でボムと小旅行をすることになり、デボムとジェフンも誘いました。その夜、ヨルムとデボムは出会ってからの出来事を語り合います。 デボムを苦しめていることを悔やむヨルムに対して、デボムは「ヨルムさんがアンゴクに来てくれてよかった」と素直に伝えるのでした。 一方、ソンミンはジヨンを元気づけるために食事をご馳走することに。ジヨンは「ヨルムのせいでデボムがおかしくなっていく、彼女を町から追い出して」と頼むと、「私、デボムを好きみたい」と言って泣き出してしまいました。 小旅行から戻り、デボムはソウル行きを決意します。そんなある日ヨルムが元ビリヤード場に帰宅すると、ある人物が屋上で落書きをしていました。それは元ビリヤード場を購入予定だった夫婦の息子ファン・グノ。とっさにスマホで録画するヨルムでしたが、グノにバレて階段から落ちてしまい……。

逃げたヨルムは警察に通報しようとしますが、グノの母に土下座されてやめます。ヨルムにハングルを習いに来たボムの祖母も「グノは優しい子」と言うのでした。 ソウルで研究を始めたデボムは、生まれて初めて購入したスマートフォンでヨルムにメッセージを送ります。夜通しやり取りをした2人は、明け方電話をしながらジョギングへ。 一方、「アンゴクへ戻る」というデボムに反対するジヨンに、ソンミンは「人の心は思い通りにならない」とアドバイスします。 デボムはヨルムを映画に誘い、生まれて初めて映画館で映画を見ます。そしてヨルムに「今日、とても綺麗です」と伝え、再びソウルへ戻りました。 ヨルムが帰宅すると、元ビリヤード場から慌てて逃げて出てくるグノの姿があり……。

ヨルムが元ビリヤード場に入ると、ボムの祖母が亡くなっていました。グノが警察に連行され、ヨルムは目撃者として事情聴取を受けます。 ヨルムが「以前にもグノが元ビリヤード場で落書きをしているのを見た」と証言したのを知ったボムの父親は、葬儀場でヨルムの頬を平手打ちして、なぜ通報しなかったのかと責めるのでした。一方、グノの両親は息子は絶対にやってないと言い切ります。 ヨルムはアンゴクで大切なものをたくさん手に入れたけれど、自分はここに来てはいけなかったのだと自分を責め、アンゴクを去ることを決めます。 ボムに謝りに行くヨルムでしたが、「ヨルムのせいじゃないとわかっているけど、怒りが抑えられないから会えない」と言われてしまいました。 一方、デボムの研究を応援するジヨンでしたが、教授がデボムを利用しようと企んでいることにようやく気がつきます。ヨルムがアンゴクを去ることを知ったジヨンは、デボムに伝えます。デボムは大学を飛び出しヨルムの元へ急ぎますが、彼女はすでに元ビリヤード場から出た後で……。

アンゴクを去る前に刑務所でグノに面会したヨルムは、ボムの祖母を殺した理由を聞きますが、グノは「おばあさんが危険だ」と叫んでパニックに。ヨルムは彼が犯人だと思えなくなります。 ヨルムと再会できたデボムは、ヨルムを優しく抱きしめて自宅に泊まらせました。 翌日、2人は事件について調べるために元ビリヤード場を訪れます。姉と母の死を思い出して涙を流してしまうデボムでしたが、グノは数日前にメガネをなくしており、歩くのがままならないほど目の悪い彼があの犯行をできたとは思えないと考えるのでした。 グノの家を訪ねて部屋の落書きを見た2人は、再びグノに面会して落書きの意味を尋ねます。そこにはアンゴク中学の制服のマークの落書きもあり……。

デボムとヨルムはグノの落書きの意味に気付き、犯人をおびき出します。デボムの姉アン・ソナを殺した真犯人は、当時アンゴク中学2年生でソナが優秀なことを妬んでいたクァク・ムチョル警察官でした。グノはそれを目撃し、アンゴク中学の制服のマークに怯えていたのでした。 一方、ボムの祖母を殺害したのは、ムチョルの父である不動産屋のクァク社長。息子の犯行を隠すためで、当時デボムの父親のアリバイを隠したのもクァク社長でした。 祖母の死をきっかけに変わると宣言していたボムの父親でしたが、金目のものを持って蒸発してしまいます。姿を消したボムを探すヨルムが元ビリヤード場に戻ると、ボムが煉炭自殺を図って倒れていました。ボムは一命をとりとめ、デボムは父親の元へ行き謝ります。 ヨルムはアンゴクに残って牛乳配達の仕事をしながら、ボムの家に住むことにしました。デボムはオンラインでホーランド教授と一緒に研究を開始。グノは学校に通うことになり、ボムは友人ジェフンと付き合い始めました。ヨルムは日々の小さなことに幸せを感じ、これで充分だと思うのです。

人気ウェブ漫画をドラマ化した韓国ドラマ『なにもしたくない～立ち止まって、恋をして～』の見どころは、観る人に元気を与えてくれる癒しのストーリーです。 ヒロインは不幸続きのどん底で、全てを捨てて見知らぬ土地へ。そこで出会うのは、心に傷を抱えた人見知りなワケあり青年。2人が出会いお互いの優しさに触れることで惹かれ合っていくと同時に、本当の自分と人生における幸せ・希望を再発見していきます。人生に迷っている人ならきっと共感できるはず。 またデボムを演じるイム・シワンの魅力にも注目です。ふわふわのウェーブヘアで優しく微笑み、穏やかに話す心地よい声などがデボムのイメージにぴったりで、ファンになってしまうこと間違いなしです！

韓国ドラマ『なにもしたくない～立ち止まって、恋をして～』は、自然豊かでノスタルジックな海辺の町を舞台とした、優しい恋の物語です。恋の行方だけでなく様々な人間関係や事件なども描かれており、見応えばっちり。 最終回までのネタバレを読んで気になった方は、ぜひ本編を鑑賞してみてくださいね！