韓国ドラマ『ソンジェ背負って走れ』最終回までネタバレ・あらすじ更新！キャスト相関図や原作との違いも解説

事故によって足の感覚を失い、車椅子生活を余儀なくされたイム・ソル。病院のベッドの上で生きる希望を失っていたソルでしたが、ある人の言葉と歌に救われます。それがバンド「ECLIPSE」のボーカル、リュ・ソンジェでした。 彼の熱狂的なファンとなったソルは、2022年の年末に行われたECLIPSEのコンサートへ。しかしその直後、ソンジェが亡くなったという信じられないニュースが流れるのです。 再び絶望に陥ったソルは、歩けない足で彼が運ばれた病院へ向かおうとします。その時、なぜか腕時計が光ってソルは15年前にタイムスリップしてしまい……！ ソルは自分とソンジェの悲しい運命を変えることができるのでしょうか。

事故によって歩けなくなったソルは病室のベッドで絶望していました。しかしラジオでバンド「ECLIPSE」のボーカル、リュ・ソンジェから励まされ、生きる希望を取り戻します。 すっかり彼のファンとなったソルは、「ソンジェ背負って走れ」という名で推し活に励んでいました。オークションで競り落とした彼の腕時計は、一生の宝です。 そして2022年12月31日、親友ヒョンジュの運転でコンサート会場に向かったソルでしたが、遅刻して会場に入れず。しかし帰り道、奇跡的にソンジェが目の前に現れ、傘を貸してくれたのです。 ソルは帰宅後も夢のような出来事を反芻していました。ところがそこに「ソンジェが心肺停止」というニュースが。すると絶望して号泣するソルの腕時計が光り……。 次の瞬間、ソルは15年前の高校生時代にタイムスリップしていました。元気に泳ぐソンジェを見て、思わず抱き着くソル。なんとしてでも彼を救うと心に誓ったソルでしたが……。

雨の日、ソンジェを見て泣いてしまったソル。「なぜ自分のことを何でも知っている？」と不審がるソンジェに、ソルは「私は水泳オタクなの！」と嘘をつきます。 そしてソンジェの様子をこっそり監視するソル。そこに現れたのは不良のキム・テソンでした。彼を好きだったことを思い出したソルは、「なんでこんなやつを……。」と自分に呆れます。 その後、ソンジェが肩を壊して選手生命を絶たれる未来を知っているソルは、彼が大会に出ないよう様々な方法で邪魔をしました。しかしついにソンジェの怒りを買ってしまい……。 彼に嫌われたと泣きながら歩く帰り道、横断歩道で事故の記憶がフラッシュバックしたソル。そんなソルを助けに現れたのはなんとソンジェでした。

実はソルと初めて会った日から彼女のことが好きだったソンジェ。自分を心配してくれるソルに感謝を伝えながらも大会に出たソンジェは、見事優勝するのでした。 その後ソルをデートに誘ったソンジェは、2人で証明写真を撮るなど楽しい時間を過ごします。しかしソンジェが告白しようとした瞬間、ソルは「友達になりましょう！」と彼の言葉を遮り、ソンジェはがっかりするのでした。 そしてソンジェは練習中、ついに肩を痛めて選手生命を絶たれてしまいます。運命を変えられなかったと号泣するソル。 その後、ソンジェの父グンドクからもらったお酒を間違えて飲んでしまったソルは、酔っぱらった状態でソンジェの前に現れました。ソンジェは告白してソルにキスをしますが、翌日ソルは全く記憶がなく……。

テソンに告白された瞬間、2023年1月1日に戻ってきてしまったソル。ソンジェが亡くなった事実は変わっておらず落ち込むソルに、彼の友人でバンドメンバーのインヒョクから電話がかかってきます。「ソンジェはお前に大きな罪悪感を抱えていた」とインヒョクは話しますが、ソルは心当たりがありません。 電話を切った後、再び時計が光り、ソルは2008年へ……。 ソルが未来に戻っている間、2008年の自分はテソンの告白を受けてしまっていました。ソルはテソンと別れようとする一方、ソンジェを救うため、まずは彼の芸能界入りを阻止することにします。 芸能事務所キム・ソクヒョンの所へ向かったというソンジェをバスで追いかけて、寝過ごしてしまったソル。目が覚めるとそこはなんとなく見覚えのある場所でした。そして酔っぱらいに絡まれたソルは川に落ちてしまいます。 そこにソンジェが駆けつけ、ソルを助けました。その時ソルは、15年前の事故で助けてくれたのもソンジェだったことを思い出し……。

タクシーで帰宅した2人は、ソルの提案でタイムカプセルを埋めることにしました。ソルはソンジェに、「2023年1月1日の0時に待ち合わせし、カプセルを開けよう」と約束します。 数日後、ソルに警察から「川から財布が見つかった」と電話が。ちょうどその川付近では、死体が見つかり大騒ぎになっていました。ソルは野次馬の中で聞き覚えのある鈴の音を聞き……。 その後、テソンのバンドで急きょソンジェがボーカルを務めているのを目撃したソルは焦ります。ソンジェがバンドに出たのは景品の携帯をソルにあげるためでしたが、ソルは「自分のことだけ考えて」と怒ってしまい……。 翌日、ソルがmp3の録音を聞きながら歩いていると、ソンジェが現れました。「お前の言う通り自分勝手になる。テソンと別れてくれ」と言うソンジェに驚くソル。同時にイヤホンからは、ソルが酔っぱらった日に告白したソンジェの「好きだ」という声が流れてきて……！

実はソンジェに「別れてくれ」と言われる直前、テソンを振っていたソル。そのことを後で知ったソンジェは、喜びを隠せません。 その後、ソルをデートに誘ったソンジェは、ついに告白しました。しかしソルが何か言いかけた瞬間、ソルの母ボクスンが病院にいるという知らせが入るのです。 ボクスンは初期の癌で手術することに。お見舞いにきたソンジェに、ソルは「好きになられると困る。私のことは諦めて。」と言い放ちます。本当はソンジェが好きなのに、気持ちにこたえられず陰で号泣するソル。 そしてついに事故が起きた9月1日が訪れました。家から一歩も出ないと誓ったソルでしたが、雨の中ソンジェに呼び出されて外に出ました。するとソルに怪しいタクシーが近づき……。

道に落ちているソルの傘を見つけ、不安になるソンジェ。その頃ソルはタクシーの男に拉致されていました。ソルが事故に遭った日も、同じ男がソルを誘拐し、逃げるソルを車で轢いていたのです。 当時の真相を覚えていたソルは、今回は脱出できると考え、男がいない隙に逃げ出します。しかし再び男に軽トラで追いかけられたソル。絶体絶命と思われたその時、ソンジェが刑事と共に現れ、ソルは助かりました。 ところがその瞬間、また2023年元旦に戻ってしまったソル！すると今度は運命が変わり、ソンジェは生きていたのです。さらにソルは念願の映画製作会社に勤めていました。 喜んだものつかの間、タイムカプセルのことを思い出したソルは約束の場所に向かいますが、ソンジェの姿どころか埋めた花壇もありません。しかも年末のコンサートが延期されていると知ったソルは慌てて会場へ。 なんとかソンジェと再会できたソルは、思わず「2人きりで過ごしたい」と彼を引き留め……。

ソンジェの案内でホテルのバーに着いた2人。しかし記者に気づかれ、ソルは無理矢理ソンジェの家に向かいます。 実はソルが誘拐された後、「あなたを見ると事件を思い出して怖いからもう会いたくない」と言われていたソンジェ。しかし今目の前にいるソルは様子が違います。 その後ソンジェがずっと自分のことを思い続けてくれていたと知ったソル。別れ際にソルは「私も好きだった」と正直な気持ちを伝え、2人はついに両想いとなりました。ソルとソンジェはキスを重ね、翌日も会う約束をします。 その夜、ソンジェの家に向かったソルは、彼のストーカーを捕まえました。ストーカーの正体が家出した中学生だとわかったソルは、彼女にご飯を食べさせながら説教します。するとソンジェが誘拐犯キムに刺され、緊急搬送されたというニュースが流れ……！

ソンジェを救うため、過去に戻ろうとするソル。しかし腕時計は見つかりません。 キムがソンジェを刺したのは、ソルが誘拐された時にソンジェが通報したことによる逆恨みでした。自分のせいだと絶望したソルでしたが、祖母マルチャがあの腕時計を付けていることを発見！ソルは再びタイムスリップします。 ソルが目を開けると、今度は2009年、大学1年生の時代でした。過去に戻れるチャンスは、これが最後です。 過去が変わり、ソンジェはデビューしておらず、ソルと同じ大学に通っています。ソルは早速警察に行き、誘拐事件の詳細を話しました。さらにキムの車のキーも提出。 その後、学部の合宿に参加したソルは、同じ場所にソンジェが来ていることを知りました。夜になり、お酒を飲んで酔っぱらったソルはソンジェにおんぶされます。その時ソルが口ずさんだのは、ソンジェが作曲し、インヒョクにしか聞かせていないはずの歌で……。

ソルはついに未来から来たことをソンジェに明かし、腕時計を見せました。ソンジェは戸惑い、「リハビリでアメリカに行くから俺の事は気にするな」と言ってその場を去ります。 一方、無事高校を卒業し、アパレル業界で成功していたキム・テソン。テソンと会ったソルは、彼にもタイムスリップの事実を告げ、「2023年になったら私でなくソンジェを守って」と伝えます。 その後ソンジェは空港へ向かいました。遅れて空港に着いたソルは、飛び去った飛行機を見て涙を流し、1人で家路を歩きます。すると見覚えのあるトラックが……。トラックに追いかけられたソルが諦めかけたその時、なんと目の前にソンジェが現れたのです。 実はタイムカプセルのことを思い出したソンジェは、飛行機に乗っていませんでした。そしてタイムカプセルを掘り起したソンジェは、ソルが自分を死なせないためにタイムスリップしてきたことを悟ったのです。 トラックが過ぎ去った後、ソルを抱きしめキスをしたソンジェ。その時、2023年の未来では「リュ・ソンジェ襲撃」のニュースが「ECLIPSEアルバム発売」に変わり……。

想いを確かめ合った2人。ソンジェは「俺に何が起きても自分のせいだと思うな。」とソルに言います。さらにまもなく未来へ戻ってしまうであろうソルに、「2023年で会おう。」とソンジェは約束するのでした。 そして翌日、大学の敷地で手をつなぐラブラブなソルとソンジェ。そんな時、ソンジェにインヒョクから電話がーー。それは今から最終オーディションが始まるという内容でした。ソルは自分のせいでソンジェが歌手になれなかったと落ち込みます。 帰り道、桜が満開の並木道で、ソルは花びらをつかもうとしますが、なかなかうまくいきません。そんなソルの手を後ろから掴み、花びらをつかまえるソンジェ。そして2人は目を閉じて願い事をするのでした。 一方、刑事であるテソンの父は、誘拐犯キム・ヨンスの足取りをつかみ、ついに彼を捕まえました。キム・ヨンス逮捕の知らせを受けたソルは、「これで終わった……。」とほっとします。そしてインヒョクたちのライブにボーカルとしてサプライズ参加したソンジェの歌を、安堵の表情で聴き入るソル。 しかしその後、キム・ヨンスはパトカーから逃亡し……。

ライブ後、ECLIPSEをデビューさせたいという芸能事務所の社長からスカウトされたソンジェたち。ソルはソンジェの夢を潰したわけじゃなかったと知り、心から喜びます。 しかしその後キム・ヨンス逃亡のニュースを知ったソルは衝撃を受けました。同時に犯人の名前を聞いてソルの誘拐事件を思い出したソンジェ。かたやテソンはヨンスのせいで大怪我を負った父のもとへ駆けつけていました。 後日テソン父を廃墟へ呼び出したソルは、「5月10日にこの辺りで張り込みしてほしい。」と頼みます。ソルは自分がおとりになろうとしているのです。そしてその会話をこっそり尾行してきたソンジェが聞いており……。 その後、オーディションに落ちたインヒョクがショックで田舎に帰ったことを知ったソンジェとソルは、テソンの運転で丹浦里(タンポリ)へ。そこで未来が変わってしまったことを知ったソルは、夜ソンジェに「明日もし私が未来に戻っても泣かないでね。好きよ。」と言ってキスをします。 そして帰りの電車で、突然「ここはどこ？」と言って怯え始めるソル。「まさか未来に戻ったのか？」とショックを受けるソンジェを置いて、ソルは電車から降り……。

実は丹浦里にキム・ヨンスが来て自分を襲う記憶を見たソル。ソンジェを守るため、ソルはわざと未来に戻った演技をしたのです。 一方泣きながらソウルに帰ったソンジェでしたが、ソルがまだ腕時計をしていたことや、様子がおかしかったことを思い出しました。そしてソルはまだ未来に戻っていないことを悟ります。 ソルはテソン父に連絡し、ヨンスを待ち構えていました。しかし結局は急いで駆け付けたソンジェがヨンスに出くわし、刺されて崖から落ちてしまったのです。 そして時は2023年。ソルは「未来を変えて大切なものを失った」と心の中でつぶやきます。映画製作会社に勤務するソルは、刑事になったテソンに会い、食事をすることに。酔っぱらったソルは、「ソンジェに会いたい。」と泣き始めますが、テソンは意味が分からない様子……。 翌朝、酔った勢いで書いた退職願が社長のカバンにあることを知ったソルは、彼女が出席する映画祭へ忍び込みました。そこでぶつかったのは、なんとソンジェ！実は崖から落ちてソンジェが亡くなった時、ソルは再びタイムスリップに成功し、彼との出会いを無かったことにしていたのでした。

ソンジェを見て思わず泣いてしまうソル。しかし目の前のソンジェはソルのことを知らないため、なぜ彼女が泣いているのかわかりません。それどころか初対面のソルへの印象は最悪で……。 後日、社長は間違えてソルの書いた台本をソンジェに送ってしまいました。台本を読んで、なぜか涙が出てくるソンジェ。実は台本の内容は、ソルがタイムスリップし、ソンジェを守った実際の出来事を物語にしたものだったのです。 台本が気に入ったソンジェは、どうしても出演したいと感じました。しかしソルは頑なに断ります。もちろんソンジェを守るためですが、本当のことは言えないため、ソルは彼を冷たく突き放すしかありません。 それでもしつこくアタックし、ついにオファーを受けることになったソンジェ。ソルは仕方なく退職を選びます。 ソンジェとの思い出に浸りながら、観覧車に乗るソル。するとそこにソンジェが飛び乗ってきました。ソンジェは、「台本の結末はあれで終わり？男は愛した女を忘れて本当に幸せなのか？」と尋ねます。そして「本気でこの作品に参加したいんだ。」と話すソンジェに、ソルは「私と関わったら死ぬとしても？」と問いかけたソル。

突然観覧車が動かなくなり、閉じ込められたソルとソンジェ。しばらくして動き始めたものの、ソルが熱を出してしまいます。ソンジェはソルを抱きかかえ自宅へと連れて行きました。眠りながら、涙を流しソンジェの名前を何度もつぶやくソル。 翌日体調が戻ったソルは、慌てて帰ろうとしますが、テソンに目撃されてしまいます。そんなテソンは防犯カメラの映像から、ソンジェの車がキム・ヨンスの車とすれ違っていることを突き止めました。 その後、ソンジェは事あるごとに心当たりのない記憶が蘇り、混乱します。それはすべてソルに関係のある記憶でした。どうしても彼女のことが気になってしまうソンジェは、ついに「あなたが好きだ。」とソルに告白。しかしソルは悲劇を繰り返さないために、彼と二度と会わないことを決意するのでした。 一方テソンは車で逃げようとするキム・ヨンスを追いかけ、激しいカーチェイスを繰り広げます。同じころ、突然の頭痛と共にソルとの出来事を思い出したソンジェ。そんなソンジェの目の前にヨンスの車が迫り……！ 間一髪でテソンがヨンスの車に衝突して制止しましたが、ソンジェは道路に仰向けで倒れてしまうのでした。

ソンジェを他の刑事に任せたテソンは、逃げるヨンスを追いかけます。しかしヨンスは逃げる途中でトラックにはね飛ばされ、川の底へと沈んでいきました。 一方タクシーに乗っていたソルは、キム・ヨンス死亡のニュースを耳にし、急いでソンジェの現状を検索。すると“ソンジェが交通事故に遭った”という速報が……。 急いで病院に駆け付けたソルは、そこで目を覚まし病室を抜け出していたソンジェと遭遇。そして「全部思い出した。待たせてごめん。」と言ったソンジェはソルを抱きしめます。2人はこれまでの空白を埋めるかのように、キスをしました。 1か月後、恋人同士になったソルとソンジェは仕事が忙しく、なかなか会えない日々を送っています。それでも時間を見つけ、ラブラブなひと時を過ごす2人。ソンジェはソルにプロポーズすることを決めました。 その後、映画監督になる夢を叶えるため、会社を辞めたソル。そして苦労の末に短編映画を完成させたソルのもとへ、ソンジェがやってきます。前と同じようにソルの手をつかんで桜の花びらを掴んだソンジェ。すると手のひらの中には花びらと共に指輪が……。 「これからはすべての時間を共にしてほしい。」とプロポーズするソンジェに、ソルは「うん、ずっとそばにいるわ。」とOKしました。

韓国ドラマ『ソンジェ背負って走れ』のストーリーで浮かび上がってきた謎を考察していきます。10話時点での考察となるため、最終回に向けてどのように謎が明かされるのか、ぜひ予想しながら読み進めてください。

2008年9月1日、ソルの身に起こった事故。その真相は単なる交通事故などではなく、怪しいタクシー運転手による誘拐事件でした。 当時、バスに乗って寝過ごしてしまったソルは、川のある田舎町に降り立ちます。そこでタクシーの運転手に襲われ、拉致されてしまうのです。 隙を見てタクシーから逃げ出したソルでしたが、すぐに見つかってしまい、追いかけてきた男にタクシーで跳ね飛ばされ、川に落ちてしまいます。その時、駆け付けたソンジェに助け出されたソル。しかし病院で目が覚めると、足の感覚がなく、ソルは歩けなくなっていたのでした。 以上がソルの事故の真相です。犯人であるタクシー運転手は顔の片側がひきつっており、車のキーに鈴のキーホルダーを付けていました。2023年からタイムスリップしてきたソルは、この鈴の音を聞いて事故がフラッシュバックしてしまいます。

ソンジェの死因については、1話目の報道で「極端な選択と推測」とされていました。ソンジェが別メンバーのファンから嫌われていたことや、引退を決意していたことから、自殺してもおかしくはないですが、実際はそうではないようです。 実はソンジェが亡くなった2022年12月31日、コンサートから帰宅したソンジェを何者かが尋ねるシーンがあります。なんとその人物はソルを誘拐した犯人でした。ソンジェの目撃情報によって逮捕された犯人は、逆恨みで彼を襲いに来たのです。 運命が変わったと思われた9話では、結局その犯人がソンジェを刺してしまいました。そしてソルは“彼は自殺ではなく、自分のせいで死んだ”と気づきます。 よってソンジェの死因は自殺ではなく、他殺でした。

原作には存在しないキャラクターであるキム・テソン。ただしドラマではソルとソンジェの運命に大きくかかわる重要なキャラクターとして描かれています。 10話ではテソンがソルの誘拐の事実や、犯人が未来でソンジェを狙うことを知るシーンがあり、ソルから「2023年にソンジェを守って」とお願いされました。さらにソルが過去を変えたため、高校を自主退学することはなく、きちんと卒業し、父親と同じ刑事になったテソン。 そして最終的にソンジェをキム・ヨンスから守り、救ったのです。 恋愛面ではソルへの片思いで終わってしまった切ないポジションでしたが、多くの視聴者の心に残る、魅力的な人物でした。

絶大な人気を誇るバンド「ECLIPSE」のボーカル、リュ・ソンジェ。有能な水泳選手だったソンジェは怪我によって夢を諦め、アーティストとして成功をおさめました。 しかし忙しすぎる日々のせいで、ソンジェは燃え尽き症候群に。そして芸能界引退を決意した直後、ソンジェは亡くなります。自殺として報道されたソンジェの死ですが、謎は多く……。

明るい笑顔が魅力的なイム・ソル。映画監督を夢見ていた彼女は、事故によって車椅子生活となり、挫折を味わいました。 絶望の入院生活でしたが、その時ソルの耳に届いたのはソンジェの歌声。ソルは彼のおかげで生きる気力を取り戻したのです。 ところがある日ソンジェの訃報が流れ、ソルは再び絶望へ。するとなぜかソルは15年前の世界にタイムスリップし……！

キム・テソンは、ソルが学生時代に好きだった相手です。イケメンでバンド部の彼は、学園みんなのアイドル的存在。しかしテソン本人は、別に音楽が好きなわけではなく、何かに熱中したことは一度もありません。 ある日、ソルから告白されたテソン。なぜか告白の翌日から、別人格のように自分に冷たくなった彼女のことが気になり始め……。

バンド「ECLIPSE」のリーダー兼ギタリストであるペク・インヒョク。ギタリストになるため地方からソウルに上京し、ソンジェと親友になりました。 そんなソンジェとバンドを組み、デビューして順風満帆だと思っていたインヒョク。しかしソンジェが引退しようとしていることを別の人間から聞いてしまうのです。 激怒したインヒョクは、ソンジェと言い合いになりますが……。

ソルの母であるパク・ボクスン。レンタルビデオショップ「クムビデオ」を経営しています。夫は事故で亡くなり、ソルとクムの2人を女手一つで育ててきました。手には火事の時に負った火傷の跡があります。 パワフルでたくましい女性ですが、ソルが事故で車椅子生活となり、絶望する姿を見た時はひどく心を痛めました。

チョン・マルチャはソルの祖母で、心の温かい人物です。シングルマザーの娘ボクスンの代わりに、幼いソルとクムの世話をしてきたため、孫に対する愛情は人一倍。 しかし年齢を重ね、認知症になってしまったマルチャは、ソルたちが誰かわかりません。アニメやお菓子が大好きで、子供のようになってしまいました。

ソルの兄であるイム・クム。俳優を目指していましたが、妹ソルが車椅子生活となってしまい、夢をあきらめました。お金を稼ごうと株にも手を出しましたが、うまくいきません。2023年の今は普通の会社員として働いています。 15年前はソルの親友であるヒョンジュと喧嘩しながらも、どこかいい雰囲気でしたが……。

学生時代からソルの親友であるヒョンジュ。ソルが事故に遭ってからは、近くで彼女を励まし、大きな力となってきました。 学生時代はマッシュヘアが特徴的などこにでもいる女の子でしたが、大人になったヒョンジュはバリバリのキャリアウーマン。昔はソルの兄クムを意識していましたが、2023年現在は、浮気した夫と離婚したバツイチです。

リュ・グンドクはソンジェの父です。ソンジェが幼い頃に妻を病気で亡くし、1人で息子を育ててきました。頼りないところもありますが、息子への愛は誰にも負けない優しい父親です。 有望な水泳選手として成長したソンジェが自慢で仕方ありません。しかしある日、ソンジェが水泳をやめると言い始め、本当の理由を話さない息子に激怒してしまい……。

ソンジェの所属事務所代表を務めるキム・ソクヒョン。ソンジェという原石を誰よりも早く見つけ、バンド「ECLIPSE」をトップスターに導いた人物です。 2023年現在は芸能事務所のトップとして、数多くのアーティストを抱えています。会社の始まりを共にしたソンジェへの思い入れは人一倍強く、彼が引退するなど考えられません。

ソンジェのマネージャーをしているパク・ドンソク。まるでバンドメンバーの一員のような、すらっとしたビジュアルの持ち主です。 マネージャーという立場ですが、ソンジェにはフランクに言いたいことを吐き出します。しかしソンジェの行動にはいちいち振り回されてばかり。とくにソルという女性のこととなると、ソンジェが何をするのかさっぱり読めません。

本作はキム・パン作の大人気Web小説が原作の韓国ドラマです。原作の小説「明日の一番：ソンジェ背負って走れ」は韓国で連載され、2024年5月現在、すでに書籍化され完結しています。 Web小説の結末については先述の見出しで少し触れましたが、今回は気になる原作とドラマの違いを詳しく見ていきましょう。異なる設定が複数あるため、ぜひチェックしてください。

原作小説とドラマには、いくつか設定の違いがあります。まずイム・ソルが事故によって半身不随となった設定は、原作小説には存在しません。そのため原作では、ソルがTOEICに失敗した帰り道、レコード店で流れるソンジェの歌声を聞いたことで彼のファンになりました。 また原作小説にキム・テソンという人物は登場せず、ソンジェと三角関係になることはありません。さらにソンジェがソルに一目惚れしたシーンも登場せず、原作ではソルと関わるうちに少しずつ彼女を好きになっていきます。 そして原作では、ソンジェは34歳ではなく23歳で亡くなり、死因も「風邪薬と睡眠薬の乱用」とはっきりしているのです。一方ドラマでは、ソンジェの死因ははっきりと示されず、ストーリーが進むにつれて徐々に明らかになっていく作りになっています。

話題の韓国ドラマ『ソンジェ背負って走れ』について、全話あらすじをネタバレありで解説しています。キュンキュンが止まらないラブコメ要素と、鬼気迫るサスペンス要素が見事に融合した作品です。 ぜひ本編を視聴してみてください！