「忍たま」きり丸と土井先生の関係は？過去や声優・両親について解説

2024年12月20日から公開される映画『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』。シリーズ屈指の名作が映画化されるということで、「忍たま」ファンから期待の声が多くあがっています。 この記事では、そんな本作の重要キャラとしても活躍する、きり丸について徹底解説！基本的なプロフィールはもちろん、意外な過去や担当声優など、気になるポイントをしっかり紹介していきます。 ※この記事は「忍たま」シリーズの重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

「忍たま」シリーズのメインキャラとして活躍する摂津のきり丸。名前の頭についている「摂津の」は苗字ではなく、「摂津出身の」という意味で彼の出自を表しています。忍術学園一年は組に通う忍者の卵で、本作の主人公・乱太郎、そして主要キャラのしんべヱとは親友同士です。 きり丸は明るく飄々とした雰囲気を纏っていますが、実はかなりの苦労人で超ドケチ！普段からアルバイトでお金を稼ぎ、落ちた小銭を躊躇なく拾うなど、金銭への途轍もない執着を持っています。 ちなみに、乱太郎・きり丸・しんべヱのなかで、忍者としての実力が最も高いのはきり丸なんだとか。忍術にもそこそこ詳しく、身のこなしも軽やか。ただ、バイトを優先して勉学をおろそかにするため、成績はそれほど高くないようです。

きり丸が所属する一年は組の、教科担当教師を務めている土井半助。詳しい経緯は明かされていませんが、きり丸は長期休暇のとき土井先生の家に居候しています。血縁関係はないものの、ふたりは家族同然の絆を構築。その関係性が「尊すぎる！」と、高い人気を集めているコンビです。 一部では居候の理由が「放っておくとどんなバイトをするかわからず危険だから」と語られていますが、実際はふたりの過去が深く関係している様子。 幼い頃の土井先生は、有力豪族の若君として暮らしていました。しかし、敵の襲撃により家が滅ぼされ天涯孤独の身に。どうやら土井先生は、そんな幼少期の自分ときり丸を重ねているようなのです。いったいきり丸は、どんな過去を背負っているのでしょうか。

実はきり丸は幼い頃、土井先生と同じように戦で家族を失っています。もともと住んでいた村は焼かれてしまい、彼には家も家族も残されていないのです。 土井先生は自分と似た悲しみを背負うきり丸を放っておけなかったのでしょう。その境遇を知っていたがゆえに、彼を特別気にかけていたものと思われます。そしてきり丸の方も、自身に優しくしてくれる土井先生を親のように慕っている様子。 「ドクタケ忍者隊最強の軍師」には、その絆の深さを感じさせるシーンが多数存在します。映画版にも、きり丸と土井先生の感動エピソードがしっかりと描かれるはず。鑑賞の際は、是非ふたりの動向に注目してみてください！

きり丸と土井先生の関係性を知るために必見なのが、アニメの「土井先生ときり丸の段」というエピソードです。ここではふたりの同居生活や、土井先生がきり丸を気にかけている理由について垣間見えます。 「ただいま」「おかえり」と言い合うやりとりや、ふたりを親子や兄弟と思いこんでいる近所の人とのコミカルな掛け合い、当たり前のように一緒に食卓を囲む姿など、彼らがいかに親密な関係にあるかが描かれており、ファンにはたまらない名エピソードです。 ちなみに、きり丸に「どうして自分を気にかけてくれるのか」と問われた土井先生が「同じような育ち方してるから」と打ち明けたのもこちらの回になります。

「ドクタケ忍者隊最強の軍師」にてきり丸は、記憶を失い敵として現れた土井先生に当然ショックを受けます。そのまま心を閉ざしてしまうかに見えた彼でしたが、乱太郎をはじめとしたは組の仲間たちに背中を押され、皆とともに土井先生を取り戻すため立ち上がることに。 はじめ、土井先生はきり丸たちの姿を見てもまるで動じず、命令に応じて殺そうとまでします。しかし彼らの懸命な呼びかけや、そんな中できり丸が口にした「一緒に帰ろう」という言葉で完全に記憶を取り戻すのでした。 土井先生が元通りになったのを見てきり丸が号泣するシーンには、こちらも思わずもらい泣きしてしまいます……。まさにふたりの絆が忍術学園の未来を変えた名場面といえるでしょう。

きり丸はお金に対して異常な執着を見せる銭ゲバです。そこには自分の身ひとつで生きねばならないという境遇や、彼が師匠として崇める「ドケチのおりん婆さん」の存在が強く影響していると思われます。 作中には数km先に落ちた小銭の気配を察知し拾いに行ったり、小銭が本物かどうか瞬時に判断する場面が存在。さらに「タダ」や「安い」という言葉に過敏に反応するなど、数え切れないほどの「お金好きエピソード」が描かれています。 ただ、そのドケチさゆえか、体力を無駄遣いしないよう横着して失敗することも。その一方で、忍術学園の入学金を稼いで周囲を感心させるなど、お金への執着がプラスに働く場面もあります。

きり丸は通称「きり子」と呼ばれる女装姿を何度も披露しています。彼はもともと整った容姿をしているため、女の子になってもそのルックスはハイレベル。そんな姿がファンのあいだで「かわいすぎる！」と人気を集めているのです。 本作には女装を得意とするキャラが多数いますが、きり丸の技術は群を抜いて高く周囲を完璧に騙し切ります。作中では乱太郎にさえも気付かれない、超ハイレベルな変装をしていました。彼はこの技術を利用し潜入捜査でも大活躍しており、なんと潜入先で求婚を受けたことも。 また、きり丸は「女の子の姿の方がものが売れる」ということで、バイト中にもよく女装をしています。

アニメ『忍たま乱太郎』できり丸を演じるのは、言わずと知れた超有名声優・田中真弓です。1978年から活動をスタートさせ、声優及び女優として長らく活躍を続けています。女性としては低い少年のような声が特徴的。アニメではその声質を活かし、明るく元気なキャラをよく任されています。 『ONE PIECE』のルフィや『ドラゴンボール』のクリリンなど、代表作は世界的に有名なものばかり。2024年には『ダンダダン』のターボババアを演じ、その意外なキャスティングで話題になりました。

ドケチな個性派キャラで、作中でも屈指の人気を誇るきり丸。 明るく飄々としていますが、実はつらい過去を持っているというギャップも魅力的です。映画「ドクタケ忍者隊最強の軍師」では、そんなきり丸のシリアスな一面にスポットが当たるはず。劇場へ足を運び、彼の活躍ぶりを是非チェックしてください！