『ガンニバル』岩男の正体は?祖先・最期までネタバレ解説!
二宮正明による漫画『ガンニバル』にて、後藤家の次期当主・恵介に付き従う後藤岩男。この記事では、岩男の正体は何だったのか、祖先や後藤家との関係などについて解説します。 本記事にはストーリーのネタバレが含まれるため、原作未読の人は注意してください。
『ガンニバル』岩男はどんな人?
名前 | 後藤岩男 |
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年齢 | 31歳 |
関係 | 後藤恵介の同級生 |
特徴 | 髭面の大男・怪力 |
『ガンニバル』の後藤岩男は、供花村を支配する「後藤家」次期当主・後藤恵介の同級生。年齢は恵介と同じ31歳で、髭面と目深に被ったキャップがトレードマークです。 恵介と後藤龍二、来乃神神社の跡取りである神山宗近とは幼馴染みで、幼い頃から当主の後藤銀に「後藤家のいい兵隊になる」と半ば洗脳されて育ちました。優れた猟銃の腕前はもちろん、2m近くの巨体から繰り出される怪力と俊敏性を併せ持ちます。 行動基準は“後藤家のためか否か”であり、一族の秘密を守る存在として、真実を暴こうとする主人公・阿川大悟の前に立ちはだかりました。
【ネタバレ】『ガンニバル』岩男の祖先は?
後藤銀の先代当主・後藤定の時代、銀と共に後藤家を滅ぼした野盗グループが岩男の祖先です。 岩男の祖父たちは山に入ってきた余所者を狩り、人の肉を喰らいながら生活していました。時代の変化の中で新天地を求めた彼らは、供花村近くにある山へと流れ着きます。 生贄として木に縛り付けられていた銀から「自分と子供を助ける代わりに、定住地を提供する」という取引を持ちかけられ、彼女の手引きによって後藤家を皆殺しに……。そして銀が新たな当主となり、山賊たちと村の女の間に産まれた子供から岩男たちの代へ繋がっていったのでした。
岩男の正体は?
岩男の正体は食人習慣があった山賊の子孫で、自らもその血を受け継いでいる人喰いです。 現代の後藤家では「あの人」以外は人を喰っていないようで、岩男も当初は暴力的な面があるだけでしたが、最終決戦の最中に祖先の血が覚醒!理性を失った彼は「人を殺し、食い尽くすのが俺たちの本能」と言い、同じ山賊の血を引く一族と共にあの人の遺体や周囲の人間を喰らいました。 食人習慣そのものは廃れたとしても、本能として遺伝子に刻まれていたのかもしれません。
漫画で正体が明らかになるのは何巻?
岩男の正体が明らかになるのは漫画『ガンニバル』12巻。若き日の銀と山賊の出会いから後藤家の壊滅と新たな後藤家の誕生までの過程、そして現代での最終決戦が描かれます。 幼い恵介に対する銀の台詞によると、実権を握っていたのは山賊たちだったようです。そして偶然なのか、中でも特に強い立場だったのは岩男と同じ名前を持つ人物でした。
岩男と後藤家の関係は?

岩男は後藤家の人間ですが、旧後藤家や後藤銀から続く本家とは血縁関係がありません。 銀は先代当主の妾の子ではあるものの、実は後藤定とは血の繋がりのない養女だった上、後藤家は銀の一族以外ほとんどが野盗グループの子孫です。(あの人が金次の子の場合を除いて)もはや違う家系になっており、旧後藤家の血は村の外にわずかに残っているようでした。 後藤家の兵隊として育てられ、一族の秘密を守ることを使命に生きてきた岩男。そのために暴力性が発揮されることで、終盤まで人喰いの血が抑えられていたのかもしれません。恵介の寝返りと守り続けてきた後藤家の崩壊が、彼を覚醒させてしまったのでしょう。
岩男と恵介の友情
岩男は作中、後藤家の秘密を守る守護者だと自覚し、“次期当主である恵介をなんとしても守りぬくこと”に重きを置いて行動しています。 「後藤家以外を人間と思うな」と教育されながら、全員を守ろうとする優しい性格の恵介。彼に後藤家としての判断をするよう諭す一方で、「おまえとは役割だけの間柄やとは思っとらん」と語りかけるなど、特別な友人として絆を育んでいました。 しかし恵介が大悟に協力していたことで、岩男は怒りのあまり自分をコントロールできなくなります。人喰いの血に呑まれてしまった際には、親友の声すらも届きませんでした。
『ガンニバル』岩男の最期
岩男は後藤家に踏み込んだ警官隊や大悟との戦いの後、恵介を探して奉納祭の会場に現れます。 あの人の死と恵介の説得で後藤家が投降し、事態は終息したかと思いきや突然岩男が大悟に襲いかかり、神山正宗が彼の頭を撃ち抜きました。岩男は人喰いの遺伝子に精神を支配され、頭部が半壊しても動こうとする様は山賊だった祖先のものと重なり、正宗を戦慄させるのでした。 岩男に扇動された他の後藤家も暴れ出し、大悟の一人娘・ましろを託された恵介がその場を脱出。大混乱の中、岩男は正宗の姿を認識して襲おうとするものの、最期は大悟に絞め殺されました。
実写版岩男を演じるのは吉原光夫
実写版岩男の迫力

漫画『ガンニバル』は柳楽優弥の主演で実写ドラマ化されており、2021年12月28日からDisney+にて独占配信がスタートしました。 実写版後藤岩男を演じるのは、元劇団四季の団員で俳優、演出家として知られる吉原光夫です。 ミュージカルや舞台を中心に活動する傍ら、2020年度前期の朝ドラ『エール』でドラマ初出演。大河ドラマ『どうする家康』(2023年)のほか、同年の話題作『VIVANT』にも出演しています。
3月19日から配信!シーズン2で岩男の正体が判明!?
実写版『ガンニバル』シーズン1では、後藤家を監視していた大悟をボコボコにしたり、裏切りを疑われる身内に拷問したりするシーンがありました。 ほぼ原作通りのキャラクター設定になっており、後藤家の秘密を守る守護者として描かれています。 そして完結編となるシーズン2にて、後藤恵介の右腕で親友でもある岩男の正体が明らかに!?理性を無くした終盤の姿を吉原光夫がどう演じるのかも含めて、岩男の動向から目が離せません! 気になるドラマ『ガンニバル』シーズン2は、2025年3月19日からDisney+で独占配信されます。
『ガンニバル』岩男の正体は山賊の末裔
後藤岩男の正体は旧後藤家を壊滅させた山賊の末裔であり、最期は自らも人喰いとして覚醒します。後藤家の呪いやその身に流れる血に翻弄された、哀しいキャラクターだったのかもしれません。