2025年4月21日更新

映画『リライト』原作小説を結末までネタバレ!主題歌やキャスト情報も解説

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「青春×ミステリー×SF」のタイムリープ映画『リライト』が2025年6月13日公開です。 法条遥の人気小説『リライト』を映画化。監督は『ちょっと思い出しただけ』(2024)の松居大悟、脚本は『リバー、流れないでよ』(2024)の上田誠と、超豪華なタッグが実現しました。 本記事では映画『リライト』のあらすじやキャスト紹介、さらに原作小説をネタバレありで解説します。

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映画『リライト』作品概要・あらすじ【ネタバレなし】

タイトル 『リライト』
公開日 2025年6月13日
原作 『リライト』(法条遥)
監督 松居大悟
脚本 上田誠
キャスト 池田エライザ , 阿達慶 , 久保田紗友 , 倉悠貴 , 山谷花純 , 大関れいか , 森田想 , 福永朱梨 , 若林元太 , 池田永吉 , 長田庄平 , 尾美としのり , 石田ひかり , 橋本愛
製作/配給 バンダイナムコフィルムワークス

映画『リライト』あらすじ

高校最後の夏、美雪(池田エライザ)の前に300年後からタイムスリップした転校生・保彦(阿達慶)が現れます。保彦はある小説に惹かれて、この時代にやってきたのです。2人はやがて、ひと夏の恋に落ちます。 7月21日、美雪は保彦からもらった薬を使って10年後の自分に会いに行きました。そして未来の美雪から「保彦が惹かれた小説の著者は美雪」と明かされるのです。 高校生に戻った美雪は、未来に戻る保彦に2人の思い出を小説にして時間のループを完成させると約束。そして10年後、小説を出版した美雪は高校生の美雪を待ちますが一向に現れません。そこには重大な真実が隠されておりーー。

【原作】法条遥による小説『リライト』をネタバレ!結末はいかに?

300年後から来た転校生

1992年の夏、中学2年生の美雪は、未来から来たと語る転校生の保彦と出会います。あるとき学校の旧校舎崩壊事故で保彦が生き埋めの状態に。美雪は保彦から受け取ったタイムリープ薬で10年後の世界から携帯電話を持ってきて、保彦を救出しました。 保彦はタイムリープを成立させるため、美雪に10年後のあの日まで携帯電話を取っておくよう指示し、未来へと帰っていきます。 しかし10年後、過去の美雪は姿を見せなかったのです。さらに知らぬ間に同級生が複数死んでおり、過去が改変されていると気づきます。

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1992年の思い出は誰のもの?

物語は2002年と1992年を交互に繰り返して展開されていきます。しかも、1992年の物語では保彦が呼びかける女性の名前が美雪ではない点に違和感を覚えるはず。そう、読み解いていくと実は保彦の過去の物語は美雪視点ではありませんでした。 1992年の思い出は、桜井唯、長谷川敦子、雨宮友恵、林鈴子という、4人の女子生徒と保彦の思い出だったのです。 では、なぜ保彦は複数の女子生徒と同じ思い出を作ったのか。それは過去に戻った理由である「小説」にありました。小説は美雪と保彦の思い出を元にした作品であり、保彦は追体験するために300年前に戻ります。しかし実は小説の著者は美雪ではなかったのです。

保彦のタイムパラドックス

小説が書かれなければ「パラドックス」が生じて未来へと帰れない、と知った保彦は少し過去の自分に事実を伝えに向かいます。しかし、時間軸を超えた本人との接触は「隕石が降る」ほどのご法度。爆発が起こり、旧校舎が崩壊しました。 美雪と別れた後、保彦は未来へ帰れなかったのです。1992年に取り残された保彦は誰かが小説を書くはずだと考え、酒井茂を協力者として全クラスメイトと同じ思い出作りを繰り返します。 しかし、その中の1人・雨宮友恵は保彦の思惑を知ってしまいます。

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小説の作者は誰?

友恵は自分が作者であるならば「小説を書かない=保彦をとどまらせておける」と考えました。保彦への歪んだ愛情ゆえの行動です。 しかし同じ思い出がほかのクラスメイトと共有されているため、友恵が作者であることは確定事項ではありません。そこで文筆業へと進んだ桜井と長谷川を殺害したのです。 2002年に戻り、確かに美雪の認識では保彦との思い出を元にした「小説」を書いています。「パラドックス」が生じていました。 クラスメイトとの同窓会、協力者であった茂が保彦との話を明かしました。それを聞いた友恵は美雪の書いた「小説」を手にして、タイムリープ薬を口にします。中学生の友恵は、未来から渡された小説を読み、保彦の思惑を知ってしまいました。そして過去の「リライト」が始まりーー。

『リライト』はシリーズ作品!他3作を紹介

2作目『リビジョン』は保彦の母・千秋霞が、代々受け継ぐ鏡で未来を変えようというストーリーです。3作目『リアクト』は西暦3000年の世界でタイムパトロールをする少女・ホタルが、小説『リライト』の内容を知り、過去にタイムリープしていきます。 4作目『リライブ』は、何度も転生を繰り返す女性・国枝小霧が主人公です。小霧の兄・保彦の隠された真実が明かされます。

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映画『リライト』キャスト・登場人物一覧

石田美雪役/池田エライザ 本作の主人公。保彦と恋仲になる。
園田保彦役/阿達慶 300年後からやってきた少年。
雨宮友恵役/橋本愛 クラスメイトの1人。大人になった美雪に「保彦はあなただけのものじゃない」と伝える。
林鈴子役/久保田紗友 美雪の友人の1人。
酒井茂役/倉悠貴 クラスのまとめ役。小説では保彦のある秘密を知る人物。
室井大介役/前田旺志郎 クラスを明るくするムードメーカー。
長谷川敦子役/山谷花純 1軍女子でクラスのマドンナ。
増田亜由美役/大関れいか 天真爛漫で明るいおバカキャラのクラスメイト。
桜井唯役/森田想 委員長も務める優秀なクラスメイト。
西山晴子役/福永朱梨 部活一筋の活発なクラスメイト。
大槻和美役/石田ひかり 美雪の母親。
細田先生役/尾美としのり 美雪たちの担任。
佐野邦洋役/長田庄平(チョコレートプラネット) 作家デビュー前から美雪を評価していた編集者。
多岐川役/マキタスポーツ 編集者の1人。
石田章介役/篠原篤 美雪の夫。

石田美雪役/池田エライザ

池田エライザ

石田美雪は本作の主人公。高校時代に未来人の保彦と出会い、恋に落ちます。保彦の薬で未来の美雪と会い、保彦との思い出を小説に書くことを指示されました。 演じたのは池田エライザ。高校と10年後の美雪、両方を演じました。大ヒットしたNetflixドラマ『地面師たち』(2024)にもレギュラー出演しています。

園田保彦役/阿達慶

園田保彦は、300年先の未来から来た少年です。保彦のいた世界で「ある小説」を見て惹かれ、美雪の時代へとタイムリープしました。 演じたのは「STARTO ENTERTAINMENT」所属のアイドル・阿達慶。本作が映画初出演・初主演であり「初めての映画が松居組で、僕はすごく恵まれている」と振り返りました。

主題歌はRin音のscenario!

Rin音

本作の主題歌は1998年生まれのラッパー・Rin音が担当しました。数々のMCバトルを制してきた実力派で、2020年には「日本レコード大賞」にて新人賞を受賞。ドラマ『Sister』(2022)の主題歌なども手掛けてきました。 主題歌「Scinario」は本作のために描き下ろした1曲です。「小説」が1つのキーワードとなる作品になぞらえて「ページをめくるように」「文字を追っていくように」を意識しながら楽曲を作り上げたと語っています。

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【監督・脚本】『ちょっと思い出しただけ』松居大悟✕『サマータイムマシン・ブルース』の上田誠がタッグを組む

監督は松居大悟!

松居大悟

本作は、一筋縄ではいかない作風が癖になる監督・松居大悟がメガホンを取りました。2006年頃には本作の脚本を務めたヨーロッパ企画・上田誠の演出を手伝っていた過去があります。 『アフロ田中』(2012)で長編映画監督デビュー。『「私たちのハァハァ」』(2015)や『バイプレイヤーズ 〜もしも100人の名脇役が映画を作ったら〜』(2021)、『ちょっと思い出しただけ』(2022)など、幅広いジャンルでヒット作を連発しています。

脚本は上田誠!

上田誠

脚本はヨーロッパ企画所属の上田誠が担当しました。また、上田誠による、原作とは結末が異なる映画ノベライズ版『リライト』も発売されました。 これまで『サマータイムマシン・ブルース』(2005)や『四畳半神話大系』(2010)、『リバー、流れないでよ』(2024)などタイムリープものを数多く手掛けています。

タイムリープ映画『リライト』はオール尾道ロケ!6月13日公開

「青春×ミステリー×SF」のタイムリープ映画『リライト』は2025年6月13日公開です。 原作小説は『時をかける少女』のオマージュとも言える作品。本作も映画『時をかける少女』(1983)のロケ地だった、尾道ですべて撮影されました。 尾道の美しい景色の中で描かれる「高校生の甘酸っぱい青春パート」にも注目です!