名だたる監督が信頼を寄せる三河悠冴の魅力とは？好演が止まらない『Welcome Back』ベン役の俳優に迫る

個性豊かな雰囲気と高い演技力で注目を集め、名だたる監督から信頼を寄せられている俳優・三河悠冴。この記事では、彼の魅力や演技の素晴らしさについて、過去出演作を振り返りつつ紹介していきます！

三河悠冴はミステリアスな雰囲気の俳優で、『Welcome Back』や『Cloud クラウド』といった幅広いジャンルの作品に出演しています。脇役を演じることが多いですが、少ない登場シーンにもかかわらず存在感を放つ、独特の雰囲気を持つ人物です。

私生活について知るための情報はあまり公開されておらず、素顔が想像しにくい存在でもあります。しかしその繊細な演技を見る限り、芝居に対して真摯に向き合うタイプであることは間違いないでしょう。

『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』で三河悠冴が演じたのは、古舘寛治演じる松浦の17歳の頃。 後に『Weicome Back』で共演する吉村界人も、本作で同じく高校生役として出演しています。しかしあまり接点はなく、この時はほとんど会話もなかったそうです。

高校生5人の青春群像劇『高崎グラフィティ』にて、三河悠冴は主要人物のうちのひとりである河合康太を演じました。康太はクラス一の秀才でありながら複雑な内面を抱える人物。その心のうちが表情や動きにあらわれているような、繊細な演技を見せています。 本作は、『Welcome Back』の監督である川島直人の長編映画監督デビュー作でもあります。

とある会社で起こるタイムループを描く「MONDAYS」。本作で三河悠冴は新人社員の村田賢を演じています。オカルトに通じているためタイムループに詳しく、妙な存在感があるキーマンでした。

ひきこもり男が主人公の家族ドラマ『0.5の男』。本作で三河悠冴は主人公の妹・沙織の同僚である「中村兄弟」を演じています。いつも意見が分かれがちの兄弟を一人二役でコミカルに演じ、その演技力の高さを見せつけてくれました。

限界集落が舞台のサスペンス『ガンニバル』で三河悠冴が演じたのは、児童性愛者の今野翼です。好青年に見えて実は危険な人物という難しい役どころでしたが、その危うさを見事演じ切っていました。

日常が壊される恐怖を描くサスペンススリラー『Cloud クラウド』で三河悠冴が演じたのは、人生を見失いくたびれた井上という男です。すべてに絶望した人間の空気感を巧みに醸し出す姿に、ただ者ではないと感じさせられました。

とあるゲストハウスを舞台に繰り広げられるヒューマンドラマ『ココでのはなし』。本作で三河悠冴は、ゲストハウスの宿泊者でフリーターの湯島存を演じています。髪も染め、いつもとは少し違う派手めの雰囲気になっているのも注目ポイントです。 全体的にやさしくあたたかい空気の流れる作品の中で、自然体かつ等身大の演技が光っていました。

吉村界人が主演を務めるボクシングロードムービー『Welcome Back』。三河悠冴が演じたのは、主人公・テルに憧れる純粋無垢な青年・ベンです。

テルとベンは分かちがたい強い絆で結ばれていますが、彼らを演じるふたりも撮影を通じて絆を深め合っていたのだとか。一緒にボクシングの練習をした後、近くの公園で2時間近くも話し込んだというエピソードもあり、ともに過ごした時間の長さや濃さが垣間見えます。

三河悠冴は吉村界人について「無意識に魅力に取り込まれた」と語っており、役柄は関係なく馬が合う者同士だったようです。作中でベンがテルを慕う姿にリアリティが感じられるのも、こうしたふたりの絆の深さがあってこそでしょう。

三河悠冴も吉村界人も『Welcome Back』をきっかけにボクシングを始め、撮影が終わってからもジム通いを続けています。単に仕事のためというだけでなく、どちらもボクシングというスポーツが性に合ったのでしょう。 さらに三河悠冴は2024年12月にプロテストを受け見事合格しており、その本気度が伝わってきます。俳優としての今後の仕事にも活かされそうですね！

アツいボクシング映画『Welcome Back』のアートブック制作のためのクラウドファンディングが、現在実施中。作品についてもっと深く知りたいという人は、ぜひ一度チェックしてみてください。

映画を中心にドラマや舞台など、さまざまな分野で活躍している俳優・三河悠冴。脇役からメインキャラまで見事こなす素晴らしい演技力の持ち主であるだけに、今後のさらなる活躍に期待が集まります！