『イカゲーム』のフロントマンの正体は?なぜゲームに参加した?俳優のイ・ビョンホンが語る秘話とは
世界的大ヒット韓国ドラマ『イカゲーム』。本作に登場するメインキャラクター・フロントマンは、多くの謎に包まれ、『イカゲーム』の大きな見どころとなっています。 本記事ではそんなフロントマンについて、基本情報からシーズン3につながる伏線まで詳しく解説していきます。
『イカゲーム』フロントマンの基本プロフィール
初登場回 | 『イカゲーム』シーズン1の第1話 |
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外見 | 黒いマントに黒い仮面 |
呼び名 | フロントマン , 隊長 |
フロントマンが登場したのは、『イカゲーム』シリーズ1の第1話です。フロントマンは、コントロールルームとよばれる管理室でゲーム参加者たちをチェックしていました。その初登場シーンは数秒ですが、全身黒ずくめのマントに黒いマスクをつけた異様なビジュアルは視聴者に大きなインパクトを与えます。 そんなフロントマンはピンクガードとよばれる兵士たちを統率し、ゲーム運営を管理する責任者です。自らを「フロントマン」と名乗り、兵士たちからは「隊長」と呼ばれています。
『イカゲーム』フロントマンの正体とは?
名前 | ファン・イノ |
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フロントマンの正体は、ファン・イノという元警察官です。かつて警察官をクビになり、さらに妻を亡くしたイノは、イカゲームに参加することになりました。そしてゲームの優勝者となったものの、大切なものを失ってしまった現実を受け止められず、フロントマンの道へ……。 シーズン1では運営責任者として兵士たちをまとめ、ゲームの進行を管理していたフロントマン。しかしシーズン2ではヨンイルという偽名を使ってゲームに参加しています。001番の参加者となったフロントマンは、周囲に正体を隠し、ギフンをはじめとする他の参加者たちと直に交流するのです。 なおフロントマンを演じたのはイ・ビョンホンであり、シーズン1で仮面を取ったシーンは大きな話題となりました。
【過去】フロントマンと弟の関係
フロントマンであるファン・イノには、警察官をしている弟のファン・ジュノがいます。シーズン1では行方不明になった兄イノをジュノが探し、ゲームに潜入する様子が描かれました。 しかしジュノとは血のつながりがなく、異母兄弟であることが判明しています。そのジュノはシーズン2で、かつてイノが自分に腎臓を移植し、命を救ってくれたことを明かしました。 ところがイノの妻が肝臓移植が必要になった際にお金が足りず、妻を助けることができなかったイノ。そのため“腎臓を移植せず売っていればイノの妻を助けられたかもしれない”と弟ジュノは後悔しています。
フロントマンの弟は生きていた!
フロントマンであるイノは、シーズン1で自分を追ってきた弟ジュノと対面し、仮面を取りました。そしてジュノの肩を銃で撃ち、弟ジュノは崖の下の海へ転落します。 その後は生死不明となっていたジュノですが、シーズン2で生きていることが判明しました。シーズン2の冒頭、再び警察官としての日常を送っている元気なジュノが登場するのです。 直接的には触れられていませんが、おそらくイノがゲーム関係者であるパク船長に命じ、ジュノを救わせていた可能性が高いでしょう。
イ・ビョンホンが語る!フロントマンの謎を解説
フロントマンを演じたイ・ビョンホンは、アメリカのメディア「ハリウッド・リポーター」のインタビューに答え、フロントマンの謎について語りました。そのインタビュー内容から、本記事では多くの人が気になる3つの謎について解説します。 「イカゲーム2」終了時点で、フロントマンになった経緯や目的はまだベールに包まれたままです。しかし「イカゲーム2」までで明らかになった事実や、イ・ビョンホンが語った内容から、注目すべき謎を考察していきましょう。
【解説1】001番としてゲームに参加したのはなぜ?
イノがシーズン2でフロントマンであることを隠し、ゲームに参加したのは“ギフンの精神を打ち砕くためだ”とイ・ビョンホンは答えています。 元警察官のエリートだったイノは、すべてを失い2015年のイカゲームに参加しました。イノは生き残りましたが、人間の本性に絶望したイノは闇落ちし、フロントマンになったのでしょう。そんなフロントマンは、ゲームを止めるため再びイカゲームに参加し、他の参加者たちを救おうと努力しているギフンを目の当たりにします。 最初はフロントマンとしてただギフンの動向を観察するだけのつもりでした。しかし、ギフンのおかげで力を合わせている参加者たちに気付いたフロントマン。そのため“フロントマン自身も動かなければならないと感じたのだ”とイ・ビョンホンは語っています。
【解説2】ギフンに執着するのはなぜ?
フロントマンがゲームの参加者になってまでギフンに執着するのはなぜでしょうか。 その理由について、イ・ビョンホンは“ギフンに彼の信念が間違っているとわからせることが、フロントマンの最終目的だから”と語っています。世界にも人類にも全く希望がないと信じているフロントマンは、人の心次第で世界を変えられると考えるギフンの世界観を崩したいのです。 しかしフロントマンはギフンを倒したいわけではありません。“フロントマンはギフンに教えを与え、自分と同じ考えを持つ人間にしたいと考えている”とイ・ビョンホンは話します。 そのためフロントマンであるヨンイルは、事あるごとにギフンと討論し、また自身の過去さえも語りました。
【解説3】フロントマンが変化していく可能性はある?
『イカゲーム』シーズン1で謎に包まれていたフロントマンが、シーズン2では仮面を取り、ゲームの参加者となってギフンたちと関わりました。その過程で彼は“興奮や喜び、怒りなど、他の参加者たちと同じ感情を味わい、ゲームを楽しんでいる瞬間がある”のです。 イ・ビョンホンは、そんなフロントマン(ヨンイル)の様子から、“フロントマンの中にはまだファン・イノが生きている。人類や世界に対する希望がわずかに残っている。”と語っています。 そのためシーズン3ではフロントマンの心情に変化が起きる可能性も十分あるでしょう。フロントマンの信念が覆された時、フロントマンがどういう行動を取るのかが今後の最大の見どころです。
『イカゲーム』フロントマンを演じた俳優はイ・ビョンホン
先述している通り、『イカゲーム』でフロントマンを演じているのは俳優イ・ビョンホンです。日本でも「韓流四天王」の1人として人気の高いイ・ビョンホンは、ハリウッド映画などグローバルに活躍する国際的スターとしての地位も確立しています。 フロントマン役に決まった際は、役について内密にするよう制作側から強く念を押されたというイ・ビョンホン。マスクを取った瞬間に視聴者を驚かすという演出が面白いと感じたイ・ビョンホンは快諾し、母親にも話さなかったそうです。
声優は土田大が担当
フロントマンの吹替声優は、声優の土田大(つちだ・ひろし)が担当しました。土田大は1999年から数多くのアニメや映画で声優を務めています。 低音ボイスが魅力的で、イ・ビョンホンの爽やかなイメージにも合っていると『イカゲーム』ファンにも好評です。
『イカゲーム』フロントマンの正体を解説!次回作の登場に期待
『イカゲーム』に登場する人気キャラクター・フロントマンの正体や謎について解説しました。シーズン3ではどのような動きを見せるのか、楽しみです。ぜひ『イカゲーム』本編を視聴し、フロントマンについて考察してみてください!