『呪術廻戦』最終回をネタバレ考察&死亡者まとめも!廻る呪いの物語がついに完結
2018年から連載がスタートし、アニメ版も大人気となっている『呪術廻戦』。終幕へのカウントダウンが始まっていた本作ですが、ついに2024年9月30日発売の『週刊少年ジャンプ』で最終回を迎えてしまいました! そこで、この記事では『呪術廻戦』の最終回について徹底解説!その内容や残された謎など、気になるポイントをしっかり紹介&考察していきます。 ※この記事は『呪術廻戦』の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
漫画『呪術廻戦』とは
漫画『呪術廻戦』は、人間の負の感情から生まれるとされる化け物・呪霊を、呪術の力で祓う呪術師たちの闘いを描いたダークファンタジー・バトル。『週刊少年ジャンプ』で度々表紙を飾る本作は、2020年と2023年にアニメが放送されたほか、2021年に劇場版も公開されました。 並外れた身体能力を持つ高校生・虎杖悠仁は、ある日夜の高校で人を襲う化物・呪霊と遭遇。彼はそこで呪霊を祓うために現れた呪術師・伏黒恵とともに、校舎へと乗り込みますが……。
【最終回】『呪術廻戦』271話の内容をネタバレ解説
虎杖たちが挑む最後の任務
死滅回游で覚醒した呪詛師が引き起こしたと思われる、一般人への嫌がらせ事件。虎杖・伏黒・釘崎の3人はこの事件を解決するため、被害者女性と接触します。伏黒は彼女を術式範囲から脱出させ、それを囮にして犯人をおびき出そうと画策。 この作戦が見事的中し、さっそく犯人を発見し捕縛することに成功します。話を聞いてみると、その男性は被害者がキャバクラに勤めていた時代の客で、恋愛感情などのもつれから今回の事件を引き起こしたようでした。 虎杖は落ち込む犯人の様子を見ながら、五条と交わしたある会話を思い出します。
五条から虎杖への言葉
宿儺戦に突入する前、五条は虎杖の前で「五条悟なんてどうでもいい」と突拍子もないことを言い出します。どうやら彼は自分のことをきれいさっぱり忘れて、「五条悟とは違う強さ」を手にする人間がいてもいいと考えていた様子。 それを聞いた虎杖は困ったような表情を浮かべますが、五条はそんなことをまるで気にせず、「期待してるよ、悠仁」と微笑みながら声をかけていました。 その会話を思い出したのか、虎杖は犯人の男性に対し「反省したら自分たちの仕事を手伝って欲しい」と語り、「期待してる」と満面の笑みを浮かべます。その姿は五条のことを忘れず、彼の意志を継いでいこうと決意しているようにも見えました。
宿儺はどうなる?意外なラストシーンとは
場面は切り替わり、「魂の通り道」で会話する宿儺と真人が登場します。宿儺は自分を虐げた人間への復讐こそが人生だったと認めつつ、やり直せる機会は2度あったと告白。次は生き方を変えてみてもいいと語りながら、裏梅と思しき少女の手を取り歩いていきます。 すると、舞台は現実世界へと移行。そこには明るい表情で生活する、虎杖や乙骨たちの姿がありました。そして、最後に残った宿儺の指はどうやら虎杖が通っていた高校へ戻された様子。 百葉箱の中に安置されたその指の根元には、今までなかった少女の手のような部位が現れていました。この部位は、もしかしたら裏梅の手を表したものなのかもしれません。宿儺と裏梅、手を取り合って歩いていく2人を祝福するかのように、あたたかな光が箱の中へと差し込んでいくのでした。
【考察・感想①】賛否両論!?最終回の気になる評判
最終回が描かれるまでは、虎杖たちが死んでしまう鬱エンドや宿儺戦勝利が夢だったという夢オチなど、ダークな展開も予想されていました。しかし、蓋を開けてみると誰かが死ぬようなエピソードもなく、虎杖や乙骨たちはもちろん、宿儺も前向きに進んでいく明るいラストが描かれることに。 この予想外のハッピーエンドが不満だったのか、中には「あっさりしすぎている」「もっと大変なことが起こると思っていた」と否定的な声をあげるファンも少なからずいた様子。 しかし、読者の大半は「気持ちのいいラストだった」「感動的で何度も読み返したくなった」と肯定的な意見をあげています。『呪術廻戦』が貫いてきたダークさは確かに少ないですが、だからこそ彼らが手に入れた「明るい未来」を感じられる素晴らしい結末になっていたのではないでしょうか。
【考察・感想②】百葉箱に込められた意味とは
危険性がなくなったとされる宿儺の指の最後の1本は、虎杖が通っていた高校と思しき場所に戻され、百葉箱の中に安置されていました。 実はこの「百葉箱」というアイテムに深い意味が込められていると考えられるのです。百葉箱は直射日光が温度計に当たらないよう、扉が「北向き」につけられています。この「北」というところがポイント。五条が死んだ際の回想シーンで、冥冥は「新しい自分になりたいなら北へ」と語っていました。 つまりこの百葉箱は、宿儺が新しい自分になる決意をした示唆と考えられるのです。彼は最終話の中で裏梅と思われる少女の手を取り、闇の奥へと歩き出していました。宿儺は虎杖たちとの戦いで思う所があり、普通の人間としてやり直したいと考えたのかもしれません。
【考察・感想③】宿儺の過去・2度のきっかけとは
宿儺は最終回の中で、違う生き方を選ぶきっかけが「2度あった」と告白していました。このシーンには2人の人物の後ろ姿が描かれており、そのうちのひとりは白い髪をした幼げな人物で、この後の展開を踏まえると裏梅で間違いないと思われます。 しかし、もうひとりの人物、黒髪で巫女装束のような服を着たキャラが何者なのかがはっきりしていないのです。宿儺に別の生き方を選ばせる可能性があったということは、この女性が彼を愛していた、あるいは彼に愛を教えうる人物だったということ。 有力候補としては詳細が明かされていない宿儺の母親や、宿儺との深い繋がりが示唆されていた天元があげられそうです。大穴として宿儺への愛を明言していた万や、宿儺と手を組んでいた羂索も予想されますが、作中での関係性を考慮するとこの2人の線は薄いと思われます。
【死亡者まとめ】最終回までに死亡したメインキャラ
呪術師・高専側の死亡キャラ
呪詛師・呪霊側の死亡キャラ
回収できていない謎・伏線はある?
ついに終わりを迎えてしまった『呪術廻戦』ですが、実は明かされていない謎が複数残っています。1番ふれてほしかったポイントは、やはり虎杖が使用した領域展開の名称でしょう。ファンのあいだで様々な考察が飛び交っていましたが、結局何もわからないまま物語が終幕してしまいました……。 また、天元と人間たちの同化により生まれると言われていた1億人呪霊や、裏梅との関係性をはじめとした宿儺の過去など、多くの謎が残されています。これらの謎は未回収のままになると思われますが、今後ファンブックなどが刊行されればそこで明かされる可能性もあるはず。 場合によっては番外編や続編など、新作漫画でそのあたりにふれてくれるかもしれません。
続編・スピンオフの可能性は?
結論から言うと、続編やスピンオフが制作される可能性は十分あると思われます。過去に『週刊少年ジャンプ』で連載されていた『NARUTO―ナルト― 』は、主人公の子どもを主役に据えた続編『BORUTO―ボルト―』により大ヒットを記録。 『呪術廻戦』も新たな任務やその先の未来を描く余地を残しているため、同様の戦略をとって続編が作られたとしてもおかしくありません。また、本作のファンからは宿儺や羂索の過去を描いた番外編の制作も熱望されています。 場合によっては「平安編」と銘打たれた、スピンオフなどが生み出される可能性もありそうです。どんなかたちになるにせよ、この作品の新作が望まれていることだけは確か。今後の展開に期待しましょう!
『呪術廻戦』最終回までの展開をネタバレ解説
呪術師VS宿儺の最終決戦が開幕!
伏黒の肉体を奪った宿儺と、獄門疆から復活した五条。2人は夏油の命日でもある12月24日、新宿にて激突することになります。互いに領域展開を発動するなど拮抗した戦いが繰り広げられますが、十種影法術の切り札・魔虚羅を使いこなした宿儺が勝利を収めることに。 五条の敗北後、すぐに鹿紫雲が挑んだものの、宿儺はここで完全体への変身を解禁。これまで以上の戦闘力を手にし、鹿紫雲をあっさりと倒してしまいます。呪術師サイドはどんどんと追い込まれていきますが、ここでついに虎杖が宿儺の前に立ちはだかりました。 彼は日車や乙骨、さらには復活を遂げた東堂と共闘しながら、宿儺を追い詰めていきます。戦いが佳境へと突入していく中、虎杖は魂を引き裂く術式「解」を宿儺に必中させるため、習得していた領域展開を発動するのでした。
虎杖の領域展開発動!勝負は最終局面へ
領域展開発動後、虎杖と宿儺は、なぜか虎杖が幼少期を過ごしていた岩手県にやってきていました。これが領域の景色なのかどうかは、虎杖自身も分かっていない様子。しかし、彼は宿儺と話がしたかったようで、これ幸いと思い出の地を巡りながら他愛のない話に花を咲かせます。 このまま穏やかな時間が過ぎていくのか……と思いきや、虎杖はそこで「俺はお前を殺せる」「もう一度俺の中に戻るなら殺さないでやる」と宿儺に情けをかけるような発言をしたのです。これを聞いた宿儺は大激怒し、ここで最終決戦の幕が上がることになります。 この戦いの中で、宿儺の内側に眠る伏黒の魂が復活の兆しを見せ、長らく安否不明だった釘崎も再登場。虎杖は仲間と協力しながら攻撃を仕掛け続け、ついに宿儺へ黒閃を直撃させるのでした。
ついに宿儺撃破!そして……
虎杖の猛攻により魂が切り離され、宿儺は伏黒の体から離脱。彼は生前の姿からは想像できない、弱々しい肉塊のような化け物になっていました。虎杖はそんな状態の宿儺に対し、もう1度生き直してみないかと提案します。 しかし、宿儺はその言葉を拒絶し、呪いのまま死ぬことを選択。さらに、宿儺の死を察した裏梅も自害を選び、ここで全ての戦いに終止符が打たれます。 そして、呪術高専と思しき場所でついに伏黒が目覚めることに。彼はそこで虎杖や釘崎と久方ぶりの再会を果たし、かつてのようにふざけ合いながら穏やかな時間を過ごします。そんな中、虎杖は「乙骨先輩を助けないと」という、何とも意味深な言葉をこぼすのでした。
乙骨の生存が判明!
虎杖の不穏な発言からその安否を心配されていた乙骨ですが、269話で自身の肉体に戻り生存していることが判明しました!彼が羂索の術式により五条の肉体へ移っているあいだ、リカが反転術式で乙骨の肉体を修復。 宿儺との戦いで死の危機に瀕した乙骨はリカと再接続し、何とか復活を果たしたようです。結果的に彼は死なずに済みましたが、その綱渡りな行動に真希は大きな憤りを感じていた様子。同エピソード内には、乙骨を何度も叱責する彼女の姿が描かれていました。 しかしながら、真希の怒りは乙骨を大切に思うがゆえのもの。最終的には不服ながらも納得した反応を見せ、危険な作戦を決行した乙骨が心配だったと匂わせるのでした。
1年生トリオが最後の戦いに挑む!?
乙骨の生存が確定したあと、本編では死滅回游の効力が失われたことが判明します。ただ、現世に受肉したプレイヤーがそのまま残っているため、虎杖たちはその後始末をするつもりのようでした。 そんな中、虎杖・伏黒・釘崎は何らかの呪いを受けている人物と接触することに。その男性は「婚約者から顔が『変わって』見られる」と相談しますが、よくよく話を聞いてみると、呪われているのは婚約者の女性だと判明。 痕跡を見るに呪霊の可能性はかなり低いため、虎杖たちは「死滅回游で覚醒した呪詛師による迷惑行為」ではないかと推測します。虎杖は「3人なら楽勝だろ」と笑い、1年生トリオ全員で任務へ挑むことになるのでした。
『呪術廻戦』の最終回・完結はいつだった?
【#呪術廻戦 完結まであと5話】
— 呪術廻戦【公式】 (@jujutsu_PR) August 19, 2024
『呪術廻戦』は9月30日(月)発売の
週刊少年ジャンプ44号で最終回を迎えます
最終第271話まで、応援よろしくお願いいたします! pic.twitter.com/dkOwjyb9XQ
2024年8月19日に『呪術廻戦』の公式X(旧Twitter)アカウントから「完結まであと5話」という超重要情報が発表され、その予定通り本作は2024年9月30日に最終回を迎えました。 作者の芥見下々が「多くの人達が納得できる(多分)ような最終回を鋭意制作中です」とコメントを寄せていた通り、数多くの読者から感動の声があがる最高の結末を披露。残された謎が複数あるものの、それすらも「続編の伏線では?」と読者を喜ばせています。
『呪術廻戦』は何巻で完結する?
『呪術廻戦』の最終話が掲載された『週刊少年ジャンプ』において、最終巻が30巻になるという超重要情報が発表されました。しかも、発売日は29巻と同日の2024年12月25日になるとのこと。 本来の刊行ペースであれば、30巻の発売は2025年4月頃になるはず。おそらく編集部はクライマックスの盛り上がりから間を置かず、単行本を刊行したいと考えたのでしょう。超人気作である『呪術廻戦』ならではの特別措置として、29巻&最終巻の同時発売に踏み切ったものと思われます。
『呪術廻戦』最終回の結末予想を紹介
ここからは本作が完結する前に考察された、最終回の結末予想を紹介していきます。
虎杖が宿儺の全ての指を食べて死亡する?
そもそも、虎杖は「宿儺の指を取り込んで死ぬ」ために生かされていました。指は全部で20本あり、そのうちの19本を宿儺が取り込み、残りの1本は呪術高専が管理しています。 しかし、268話で宿儺との戦いがついに決着。伏黒が「19本の指が消えれば残りの1本も共振で消える」という旨の発言をしていたため、宿儺の指は本体と共に全て消滅したものと思われます。これにより、虎杖が死刑になる可能性はほぼ0となりました。
高専1年トリオの未来が描かれる?
266話で伏黒が復活の兆候を見せ、続く267話で釘崎が復活。虎杖も含めた3人の活躍で宿儺の撃破に成功し、268話で伏黒の生存も確定しました。このままいけば彼らが勢ぞろいした状態で、最高のラストを迎えることができそうです。 最終回には大きな成長を遂げた、未来の1年生トリオが描かれるかもしれません。
芥見下々の発言
本作の作者である芥見下々は、過去に「メイン4人(虎杖・伏黒・釘崎・五条)の内1人だけ死ぬか、1人以外全員死ぬ」という意味深な発言をしています。これまでは五条の死亡が確定し、釘崎が安否不明、さらに伏黒も宿儺に取り込まれていたため、「虎杖のみが生存する」確率が高いと考えられていました。 しかし、ここにきて釘崎の生存が確定し、伏黒も完全復活!虎杖が死ぬ可能性もほとんどなくなったため、「五条以外の3人が生き残るエンド」になることがほぼ確実となりました。
『呪術廻戦』最終回についての作者の過去のコメント
作者の芥見下々は、2021年2月末に放送された漫画の専門番組『漫道コバヤシ』に出演した際、「残りの展開は2年かからない程度」と発言していました。この言葉通りなら2023年頭に物語が完結する予定でしたが、2022年12月に「もう1年ほどお付き合いください」と完結時期の変更を明言。 その後、2023年1月には「今年こそ物語を畳んでいけたら」とコメントし、同年12月に開催されたジャンプフェスタ2024では「呪術廻戦が連載中でのジャンフェスは多分絶対これが最後です」と完結時期がある程度固まってきたことをほのめかしていました。 そして2024年8月19日、ついに「あと5回で物語が終わります」と最終回へのカウントダウンが始まったのです。その予定通り本作は完結を迎え、長かった戦いについに幕が下ろされてしまうのでした。
ついに完結!『呪術廻戦』が迎えた最高のラスト
令和を代表するダークファンタジー作品として、日本中を楽しませてくれた『呪術廻戦』。そのラストはとても清々しく、読後の余韻が心地いい最高の結末になっていました。 漫画版はこれで終わりを迎えましたが、アニメ版は今後もしっかり継続していくはず。また、番外編や続編など、新作漫画が制作される可能性もあるかもしれません。『呪術廻戦』の世界が末永く続いていくよう、これからもこの作品を応援していきましょう!