2025年7月8日更新

「ゲゲゲの謎」水木はその後死亡する?『墓場鬼太郎』と比較&考察してみた

このページにはプロモーションが含まれています
鬼太郎誕生ゲゲゲの謎 水木

のちに鬼太郎の育ての親となる水木は、「ゲゲゲの謎」の主人公として登場します。原作とはまた違った設定のもと描かれた本作での水木は一体どんな人物で、どんな最後を迎えたのでしょうか。 本記事では「ゲゲゲの謎」の水木について解説。『墓場鬼太郎』とアニメ6期との比較も踏まえ、彼の歩んだ人生を考察していきます。 ※この記事は『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。

AD

「ゲゲゲの謎」水木のプロフィール

『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』
©映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」製作委員会
年齢 30歳前後(推定)
誕生日 不明
身長 165cm前後(推定)
所属 血液銀行
声優 木内秀信

本作の主人公の1人・水木(みずき)は、血液銀行に勤める出世を目論む野心家の男性です。第2次世界大戦での傷が残っており、左目には目立った傷跡があります。 戦争での経験から、自分が搾取される側になりたくないという強いトラウマを抱えており、それが行動原理となることも。反骨精神たくましく血気盛んで直情的な言動も多く見られます。 根は善人で、村で出会ったゲゲ郎(鬼太郎の父)と協力関係を結ぶと同時に友情を育んでいく人物です。

吹き出し アイコン

当時の平均的体型らしい水木さん。ゲゲ郎との身長差がたまりません。

【なぜ】記憶喪失になった理由

『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』
©映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」製作委員会

本編ラスト、哭倉村(なぐらむら)から脱出した水木は外の消防団に救助されます。唯一の生存者となった水木でしたが、髪はすべて白髪になり村で起きたことをすべて忘れていました。 記憶喪失となった理由は、彼が村全体を襲った狂骨(きょうこつ)の呪いを浴びてしまったから。脱出時、ゲゲ郎は水木の記憶と心が失われないよう彼に霊毛ちゃんちゃんこを着せていました。そして、自分が狂骨を抑えている間に、身重の妻とともに村から逃げるよう伝えます。 しかし水木は道中、ゲゲ郎の妻にちゃんちゃんこを着せ直していました。身重の彼女を助けるべきだと判断したのでしょう。その結果、彼自身は記憶を失ってしまったのです。

吹き出し アイコン

最初はむしろ苦手なタイプの人間だと思ったのに、いいヤツすぎる…!

AD

【死亡説】水木は最後どうなった?エンドクレジットに注目

『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』
©映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」製作委員会

水木は記憶を失いながらも導かれるようにゲゲ郎夫妻のもとへ向かい、鬼太郎誕生の瞬間に立ち会います。水木は恐怖からその子を殺そうとした瞬間、失った記憶の一部を思い出します。 このエンドロールでの後日譚と、現代(本編から70年後)の目玉おやじが空を見上げて「見ておるか水木」と呟いたこと。そして続く6期で示唆される水木の様子から、事件後、水木は鬼太郎親子と良好な関係を築き、天寿を全うしたのではないかと考察します。

吹き出し アイコン

入場特典の子ども鬼太郎肩車してあげてる水木に泣いた…

【考察】『墓場鬼太郎』に繋がる?出会いシーンの異なる描写

鬼太郎誕生ゲゲゲの謎 水木

エンドロールが『墓場鬼太郎』のオマージュとなっていることで、本作は『墓場鬼太郎』に繋がると勘違いされがちです。実際は「ゲ謎」はアニメ6期の前日譚であり、世界観は6期へと繋がります。どちらの作品も、水木が墓場で鬼太郎と出会うという出来事自体は共通です。 アニメ「墓場」の水木は、墓場から出てきた鬼太郎に動転して彼を突き飛ばし、彼の片目を潰してしまいます。以降も関係は良好といえず、水木は見捨てられることに。 対する6期では、水木は鬼太郎の育ての親であると紹介されます。鬼太郎が人間を救うのも、水木との約束があるからだと示唆されており、水木と鬼太郎との絆が強調されていました。

吹き出し アイコン

ゲゲ郎も水木も、お互いに出会ったから人生がきっと変わった。その違いが墓場と6期で出ていておもしろい。

AD

【その後】水木の選択が導いた彼にとってのハッピーエンド

『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』
©映画「鬼太郎誕生ゲゲゲの謎」製作委員会

「ゲ謎」後の水木がどんな人生を送ったのかははっきりとは描かれていませんが、この世界線の水木は彼にとってハッピーエンドの人生を送ったといえるでしょう。 6期では水木と鬼太郎親子の関係性が少しだけ描かれています。42話では目玉おやじが、その後の水木との生活を回想。親子が水木とともに一緒に暮らしていたことや、水神様に襲撃されたことなどを語ります。 どちらも原作で描かれる要素ですが、6期では水木との微笑ましいエピソードとして語られていたのが印象的。この世界線の鬼太郎は水木の愛を受けて人を救うヒーロー然とした存在となるだろうし、水木は「墓場」のように生き地獄を味わうことはないだろうと思わされる要素が散りばめられています。

吹き出し アイコン

水木に愛されてない鬼太郎→墓場、愛された鬼太郎→6期という感じかな。どの世界線の鬼太郎にもゲ謎の水木がついていてほしい!

【声優】水木を演じるのは木内秀信

木内秀信

水木を演じるのは木内秀信(きうちひでのぶ)です。クールな役柄を担当することが多く、『DARKER THAN BLACK -黒の契約者-』の黒役や『テニスの王子様』の忍足侑士役が有名。 本作では水木を演じるにあたり、当時の白黒映画の雰囲気を出すために早口での演技を求められたそう。大変な時代を生き抜く水木像を力強く表現しています。

吹き出し アイコン

昂って語気荒くなるところ大好き!木内さんの渋めボイスで聞けてうれしい。

AD

「ゲ謎」水木がかっこいい!武闘派なところも魅力的

「ゲゲゲの謎」の水木について紹介しました。「ツケは払わなきゃなぁ!」や「あんた、つまんねえな!」と血気盛んなセリフも多く、武器を手に血みどろになりながら戦うシーンも。ぜひその戦いっぷりも本編で確かめてみてください!