2021年11月4日更新

「存在しない記憶」とは?『呪術廻戦』作者が明かした衝撃の真実を解説!【ネタバレ注意】

呪術廻戦
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

『呪術廻戦』に登場する作中屈指の大きな謎「存在しない記憶」のシーン。数回登場したこのシーンは果たして重大な伏線なのでしょうか。読者の間で考察が盛り上がった「存在しない記憶」について、該当シーンをおさらい。同時に作者・芥見下々が明かした真相についても本記事で解説します。 本編のネタバレを含む内容となるので未読の人はご注意ください。

『呪術廻戦』で読者を騒がせた「存在しない記憶」とは?

「存在しない記憶」とは、主人公・虎杖悠仁(いたどりゆうじ)と対峙した人物が不意にあり得ない記憶を脳内で見るという現象です。 当初は東堂葵(とうどうあおい)の常人とは異なる思考回路を示すためのギャグかと思われた「存在しない記憶」ですが、後に脹相(ちょうそう)戦でも登場。これにより「存在しない記憶」は虎杖の能力にまつわる重要なヒントではないかと話題になったのです。

「存在しない記憶」が初めて発生した場面

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©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

最初に「存在しない記憶」が発生したのは35話「京都姉妹校交流会編」での虎杖VS東堂のシーン。東堂は満身創痍の虎杖に好みの女について質問を投げかけます。それに対して虎杖は「尻と身長のデカい女の子」と回答。 虎杖の好みが自分と合致すると分かった瞬間、突然場面が校舎へと切り替わりますそして東堂の脳内には、中学時代彼と虎杖が同じ学校に通う同級生で親友だったという、ありもしない記憶が流れたのです。 東堂が大好きなアイドル高田ちゃんも同級生で、東堂は彼女に告白するも玉砕。“親友”の虎杖は東堂を慰め、一緒にラーメンを食べに行こうと誘うのでした。まさに絵に描いたような青春時代を送る2人の映像が、東堂の脳内にのみ流れたのです。

「存在しない記憶」を見た後の東堂に異変?

記憶を見た後、東堂は「どうやら俺たちは“親友”のようだな」と天を仰ぎ涙を流します。そして東堂はここから、虎杖を敵ではなく“親友”と見なして態度を軟化させることに。 交流戦そっちのけで、虎杖を導くことに全力を尽くします。実際、東堂の指南のおかげで虎杖は飛躍的に戦力がアップしました。後に「超親友(ブラザー)」と呼び合うほど、2人は意気投合します。

渋谷事変の脹相戦でも「存在しない記憶」が発生!

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渋谷事変で対峙した虎杖と脹相。圧倒的な強さで脹相は虎杖を一方的にボコボコにします。トドメを刺す前に、脹相は弟2人を屠った虎杖に対して、弟たちの最期の様子を尋ねました。虎杖がそれに対して答え、脹相がいざトドメを刺そうとした瞬間、「存在しない記憶」が彼の脳内に流れ込みます。 それは呪胎九相図で受肉した壊相(えそう)と血塗(けちず)をはじめとした8人の弟たち、そして虎杖とともにランチを楽しんでいる風景でした。脹相と血塗の間に座る虎杖は楽しそうに血塗に話しかけ、脹相と壊相がその様子を微笑ましく眺めているような、穏やかな光景です。 脹相にとって弟の仇であった虎杖が、なぜ兄弟水入らずの食卓に参加しているのか。あり得ない光景に動揺した脹相は、虎杖にトドメを刺すことはせずその場を離れます。

脹相が「お兄ちゃん」?

脹相には血のつながった弟たちの死を察知する能力があります。「存在しない記憶」は、その血の絆が弟=虎杖の死を察知して見せたものでした。この光景をきっかけに、脹相は虎杖が同じ血を持つ兄弟であると理解。 偽夏油側の敵だったはずの脹相は一転、弟・虎杖の味方へ。脹相は「全力でお兄ちゃんを遂行する」精神に基づき、渋谷事変終幕後も虎杖と共に行動するようになります。

吉野順平も「存在しない記憶」を見ていた?

虎杖が交友を深めた吉野順平は、「ゆうじ、なんで」と言い残して息絶えました。それまで吉野は虎杖のことを下の名前で呼んだことがなかったため、実はこのときの吉野も「存在しない記憶」を見ていたのではないかと考察されるように。 しかもこの回のタイトルが「もしも」。虎杖の力で吉野に「もしも高専に入っていたら……」という記憶を見せていて、このシーンは虎杖の能力の伏線の1つではないかという見方もされています。

作者の明かした衝撃の真実とは?読者の考察も併せて紹介

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©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

質疑応答や虎杖の出血が発動条件では?と、虎杖の能力として様々な考察がなされた「存在しない記憶」。その後TV番組『漫道コバヤシ』にて作者の芥見下々自らが、「存在しない記憶」の真相について明かしています。 作者は「存在しない記憶」は虎杖の術式ではないと断言。東堂も脹相もそれぞれ違う理由で記憶をフラッシュバックさせているだけだと説明しました。 東堂の場合は、高田ちゃんと脳内で会話を繰り広げているシーンもあるので、日常的に特別好意を持つ相手とは脳内でやり取りを繰り広げているのだと考えられます。女性の好みが一致したことで、虎杖は即座に脳内妄想枠に入ったのでしょう。 脹相は上述したように血の絆が反応して見せた光景であり、どちらも虎杖の術式に関するヒントではなかったのです。

「存在しない記憶」の謎が明らかになる日は来る……?【呪術廻戦】

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(C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

『呪術廻戦』の「存在しない記憶」は、作者の発言で一応の解決となっています。しかし虎杖の術式や出生など、まだ謎は多く残されている本作。今後「存在しない記憶」が意味を持って描かれる可能性や、作者の発言自体がミスリードだった可能性もまだ残されています。 どんな形で物語が終わるのか想像がつかない『呪術廻戦』。ストーリーを振り返って伏線や疑問点を掘り起こしておくと、今後の展開をより楽しめるのではないでしょうか。