映画『汝、星のごとく』原作ネタバレ!実写キャストや凪良ゆうの小説の結末を解説
凪良ゆうの小説『汝、星のごとく』が2026年に゙映画化決定!主演は横浜流星×広瀬すず、監督は『新聞記者』(2019)の藤井道人が務めます。 この記事では『汝、星のごとく』(2026)の原作あらすじをネタバレありで紹介!さらに続編『星を編む』のネタバレあらすじも合わせて紹介していきます。
映画『汝、星のごとく』作品概要
タイトル | 『汝、星のごとく』 |
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公開日 | 2026年制作 |
上映時間 | - |
監督 | 藤井道人 |
キャスト | 横浜流星 , 広瀬すず |
原作は凪良ゆうの小説!『流浪の月』に続く映画化

原作は、凪良ゆうの同名ベストセラー小説『汝、星のごとく』(2022)です。「王道の恋愛小説を通じて人生の物語を書き上げよう」というテーマで完成させた一作。書店員が選ぶ本屋大賞を受賞し、第168回直木賞候補にも選ばれました。 凪良ゆうといえば、『流浪の月』(2019)も代表作の1つです。こちらも2022年に映画化されており、主演を広瀬すず、メインキャストを横浜流星が務めました。2人にとって、本作は凪良ゆう作品2度目の出演になります。
【原作ネタバレ】凪良ゆうの小説『汝、星のごとく』結末まであらすじ解説
第1章「潮騒」
17歳の青埜櫂は母親の恋愛に巻き込まれ、東京から離れた小さな島へ引っ越してきました。一方、島で育った同い年の井上暁海は、不倫した父親が家に戻らず、母親も自由に恋愛する姿に悩んでいます。 島で孤立していた櫂は、漁港で暁海と偶然出会いました。櫂の母親に「彼女ですか?」と尋ねられたことがきっかけで、2人は少しずつ心を通わせるようになります。 放課後に密会を重ねた2人は、お互いの家庭の悩みを共有する中で惹かれ合っていきました。自然に交際を始めた2人の関係はいつしか周囲に知れ渡り、島民たちから見守られる関係に。そして、花火大会の夜に、2人は初めて体を重ねたのです。
第2章「波蝕」
漫画家を目指すようになった櫂は、やがてネットで知り合った久住尚人と組み、東京で漫画家を目指すことに。 24歳、櫂は漫画家として成功を収めます。しかしプライベートでは、次第に金遣いが荒くなり、浮気もしていました。 一方、島に残った暁海は、病んだ母親の介護に追われながら、趣味の刺繍と安月給で質素に暮らす日々。東京で変わっていく櫂と自分を比較して、暁海は「フってくれればいいのに」という思いを抱くようになります。そしてついに暁海が別れを切り出し、2人の関係は終焉しました。 26歳。「ビジネスパートナーだった尚人が、男子高校生と関係を持った」というスキャンダルにより櫂の連載は打ち切り、アニメ化も中止となってしまいます。
第3章「海淵」
暁海は母の事故で借金400万を背負い、櫂から300万を借ります。その際、彼の連載中止を知り、父の浮気相手で刺繍作家の瞳子に頭を下げ、仕事をもらいました。 28歳、櫂は尚人のスキャンダルで連載を失い低迷。編集者の二階堂からは小説を書くよう勧められます。暁海とは借金返済が唯一の繋がりでしたが、酔いにまかせて連絡をしたことがきっかけで、暁海は別の男性と関係を持ちます。その後、恩師でシングルファーザーの北原先生から結婚を提案されました。 30歳、櫂は暁海と北原先生の結婚を知り漫画家引退を決意。直後に吐血し、胃がんステージ3と判明します。闘病中、尚人に「もう一度漫画をやろう」と再起を促し、尚人も喜びを口にしましたが、その翌日に尚人は自殺してしまいました。
第4章「夕凪」
32歳、刺繍作家として成功した暁海。櫂の母から彼のがんを知らされ、櫂のもとへ向かいます。北原先生は、暁海が帰ってこないことを予見しながらも黙って行かせました。 余命数ヶ月となった櫂は、暁海と高円寺で2人暮らしを開始します。櫂は二階堂と会い、何かを執筆していました。ある日、櫂が「今治の花火が見たい」と、最期の願望を口にしたため、出会いの場所である島へと戻ります。 2人は、北原先生とその子供・結、そして結の母親・明日見菜々、と5人で花火を見に行くことに。そして、ついに1発目が上がった瞬間、櫂は息を引き取りました。 後日、暁海のもとに二階堂から1冊の本が届きます。その表紙には「汝、星のごとく 青埜櫂」と記されていました。
続編小説『星を編む』もネタバレ!北原先生の過去が描かれるスピンオフ
「春に翔ぶ」
明日見総合病院の一人娘である菜々は、化学教師の北原に、恋人・敦との関係を助けてもらいました。将来有望なスポーツ選手だった敦の子を妊娠しますが、彼の夢を壊したくないと敦には秘密に。親に妊娠を告白したものの産ませないと告げられ、菜々は家出します。 北原も交えて敦と会っている最中に菜々が破水。状況を理解できない敦の周りにファンが群がり始めたため、北原は彼を守るため「僕の子だ」と嘘をつき、敦はその場を去りました。 その後、菜々の父親は生まれた子を養子に出そうとしますが、北原は再び父親であると子供を引き取ります。やがて菜々は行方不明となり、北原は子供(結)を連れて、故郷の島へ移住しました。
「星を編む」
「Salyu」編集長となった二階堂絵里は「汝、星のごとく」の出版に尽力。一方、櫂と尚人の担当から編集長に昇格した植木渋柿は、2人の未完漫画を完成させます。また、二階堂と植木は尚人のスキャンダルの相手とされた圭のインタビューを取り付け、世間の誤解を解くことで、出版を成功させたのです。 しかし、絵里は「不倫による昇進」と陰口を叩かれ、夫・裕一から子をもうけないことを理由に離婚を告げられます。植木も仕事優先で、妻とのすれ違いから離婚となりました。 櫂の作品をヒットさせた二階堂と植木の、2人とも密かに好意を持っていますが、お互い自制しています。
「波を渡る」
櫂の死から5年。菜々は暁海に誤解を解くよう北原へ助言します。暁海が離婚を切り出した際に、北原は菜々が恋人ではないと明かし、離婚は取りやめになりました。 暁海が職場で好意を寄せられたのをきっかけに、今度は北原から離婚を提案します。しかし、暁海は「先生ほど私を自由にしてくれる人はいない」と語り、2人の関係に変化の兆しが見えました。 結は娘を連れて島に戻り、実業家として成功します。暁海の母は新恋人と同居を開始。暁海の父は瞳子の死で一人暮らしとなり、暁海らが顔を出しています。そして菜々は、養女・萌夏を引き取り、結は彼女を「妹」と呼ぶのです。 暁海は、櫂を「煌めく火花」、北原先生を「海」と表現しました。
映画『汝、星のごとく』登場人物・キャスト解説!横浜流星×広瀬すず
青埜櫂役/横浜流星

東京から転校生として島にやってきた青埜櫂は、井上暁海と恋愛に発展します。寂しさを埋めるため描き始めた漫画の才能が開花し、東京で漫画家として成功しました。暁海とは遠距離恋愛を続けますが、売れるにつれて生活が荒れはじめーー。 青埜櫂を演じるのは横浜流星です。2025年は、大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」や映画『国宝』、と話題作の主演を務めています。
井上暁海役/広瀬すず

島で暮らす女子高生・井上暁海は、両親の色恋沙汰に悩まされていました。高校時代に付き合った櫂とは遠距離恋愛に。東京で漫画家として成功した櫂が、浮気していると気づきながらも関係を続けますがーー。 井上暁海を演じるのは、広瀬すず。2025年に出演する映画『ゆきてかへらぬ』『片思い世界』『遠い山なみの光』『宝島』、の4作すべてで主演を務める、まさに国民的女優です。
監督は藤井道人!「新聞記者」「正体」でメガホンを取る

『汝、星のごとく』の監督を務めるのは、藤井道人です。『新聞記者』(2019)では、第43回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞しました。 本作の主演を務める横浜流星は、『正体』(2024)やヴィレッジ(2023)など、多くの監督作品で起用しており、プライベートでも親交があるそう。本作は「横浜流星の熱い想いから実現した映画」と、SNSで語っています。
凪良ゆうの小説『汝、星のごとく』映画化!2026年の公開が待ち切れない
映画『汝、星のごとく』は、2026年公開予定です! 横浜流星と広瀬すず、令和を代表する人気俳優2人が主演を務める本作。尚人や北原先生など、物語の鍵を握る人物のキャストにも期待してしまいます。 映画公開に合わせて、凪良ゆうのベストセラー小説『汝、星のごとく』を予習してみてはいかがでしょうか。