2025年2月7日更新

【原作ネタバレ】映画『ゆきてかへらぬ』あらすじキャストを解説!中原中也ら天才の半生を主演・広瀬すずで描く

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日本を代表する詩人・中原中也の詩に度々詠われた長谷川泰子の自叙伝を、広瀬すず主演で映像化した映画『ゆきてかへらぬ』が2025年2月21日から劇場公開されます。 ここからは本作のあらすじや原作の結末、キャスト情報などを紹介していきます。

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映画『ゆきてかへらぬ』作品概要

タイトル 『ゆきてかへらぬ』
公開日 2025年2月21日
上映時間 128分
監督 根岸吉太郎
キャスト 広瀬すず , 木戸大聖 , 岡田将生
原作 長谷川泰子『中原中也との愛 ゆきてかえらぬ』

映画『ゆきてかへらぬ』は、女優・長谷川泰子、不世出の天才詩人・中原中也、日本を代表する文芸評論家・小林秀雄という男女3人の三角関係を、実話をもとに描いた作品です。大正時代を舞台に、3人のアーティストたちが激しくぶつかり合い、青春を謳歌していく様子を鮮烈に映し出します。 劇場公開は2025年2月21日より。主演の広瀬すず、木戸大聖、岡田将生の他にも、トータス松本や柄本祐などが出演し、強烈な存在感を放っています。 主題歌は紅白歌合戦にも出場したアーティスト・キタニタツヤの楽曲「ユーモア」です。

映画『ゆきてかへらぬ』のあらすじ

ゆきてかへらぬ

駆け出しの女優・長谷川泰子(広瀬すず)は、京都で若き詩人・中原中也(木戸大聖)と出会い、恋に落ちます。2人はすぐ同棲を始め、価値観の違いはあったものの互いを尊重しあいながら楽しく暮らしていました。 それからほどなくして、秦子と中也は共に上京。そこで秦子は中也の詩人としての才能を認める評論家・小林秀雄(岡田将生)と出会います。 そして秦子の中にも才能を見出した秀雄は自然と彼女に惹かれるようになり、3人の男女は出口のない三角関係へと沈んでいくのでした。

映画『ゆきてかへらぬ』は実話?タイトルの意味とは

ゆきてかへらぬ

映画『ゆきてかへらぬ』の原作は、1974年に出版された長谷川泰子の自叙伝『中原中也との愛 ゆきてかへらぬ』です。長谷川自身が筆を執り、中原中也や小林秀雄と共に過ごした情熱的な日々を赤裸々に記しています。 またタイトルにもなっている「ゆきてかへらぬ」は、中原の詩集『在りし日の歌』に収録されている「ゆきてかへらぬ―京都―」からとられたもの。 行き去りて返らぬ、つまりもう戻ってくることはない、京都で過ごした青春の日々、という意味が込められていると考えられます。

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【原作ネタバレ】小説「中原中也との愛」の結末を解説

原作にもなっている長谷川泰子の自伝小説『中原中也との愛 ゆきてかへらぬ』によると、小林秀雄との出会いをきっかけに、泰子は中原中也と別れて同棲を解消してしまいます。 それからほどなくして、今度は秀雄と同棲を開始。つまり泰子は恋人の友人へと乗り換えた形になります。しかし中也との関係はつかず離れずのままで、離別後も秀雄を交えた3人でよく会っていました。 その後泰子が極度の潔癖症になったことで、秀雄は彼女の元から離れてしまいます。泰子と中也の腐れ縁のような関係は、30歳という若さで中也がこの世を去るまで続きますが、最後まで2人が復縁することはありませんでした。 なお泰子は中也と秀雄とは全く関係のない男性の子どもを身籠り、未婚の母として出産。その後、中垣竹之助という実業家と結婚しました。

映画『ゆきてかへらぬ』に濡れ場・ラブシーンはある?

ゆきてかへらぬ

映画『ゆきてかへらぬ』にどの程度の濡れ場やラブシーンが含まれているのか、具体的なことについては不明です。 ただし公開されている予告編動画の中には、長谷川康子(広瀬すず)と小林秀雄(岡田将生)が濃厚なキスを交わすシーンが収録されていました。 また主演の広瀬すずは泰子という役柄に対し、「本当に体力のいる役だった」とコメントしています。ストーリーも男女の愛憎劇なので、体当たり的な濡れ場のシーンも少なくないでしょう。

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映画『ゆきてかへらぬ』キャスト・登場人物解説

長谷川泰子役/広瀬すず

広瀬すず

2人の天才文学者を虜にした駆け出しの女優長谷川泰子(はせがわやすこ)。20歳の頃にまだ17歳だった中原中也と出会い、愛し合うようになります。上京後は中也の親友である小林秀雄と同棲。 そんな自由奔放で情熱的な女性・泰子を、TVドラマから映画作品まで、話題作への出演が絶えない広瀬すずが演じます。

中原中也役/木戸大聖

木戸大聖

のちに日本を代表する詩人となる17歳の青年・中原中也(なかはらちゅうや)。17歳の頃に京都で泰子と出会い、奔放な彼女に惹かれ一緒に暮らし始めます。評論家の小林秀雄とは親友であり、泰子をめぐる恋のライバルでもあります。 中原中也を演じるのは木戸大聖。主な出演作には『First Love 初恋』(2022)や、『海のはじまり』(2024)などがあります。

小林秀雄役/岡田将生

岡田将生

中原中也の友人であり、彼の才能を誰よりも知っている評論家の青年・小林秀雄(こばやしひでお)。批評の達人として中也からも一目置かれています。中也の家を訪ねた際に泰子に出会い、心惹かれるように。中也との同棲を解消した泰子と一緒に暮らし始めます。 のちに日本を代表する文芸評論家となる小林秀雄を演じるのは、コミカルからシリアスまで幅広く演じ分ける実力派、岡田将生です。

映画『ゆきてかへらぬ』監督・スタッフ解説

監督:根岸吉太郎

映画『ゆきてかへらぬ』監督を務めるのは『探偵物語』(1983)や『雪に願うこと』(2005)などで知られる根岸吉太郎です。『ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ~』(2009)以来、16年ぶりに長編映画のメガホンを取りました。

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脚本:田中陽造

脚本を担当するのは『セーラー服と機関銃』(1981)の田中陽造。本作の脚本は40年以上前に書き上げたもので、監督の根岸吉太郎『ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ~』以来、16年ぶりにタッグを組みます。

映画『ゆきてかへらぬ』の公開日は2025年2月21日!

3人の男女の鮮烈で歪な三角関係を濃密に描いたラブストーリー『ゆきてかへらぬ』は、2025年2月21日から全国公開です!苦しくなるほどに眩しく、煌びやかなアーティストたちの青春の日々を、ぜひ劇場で体感してみてください!