映画『8番出口』モデルの駅は大阪?清澄白河ではなかった!ロケ地や元ネタを考察

二宮和也主演で映画化された『8番出口』。原作ゲームや映画を観たファンから「モデルは〇〇駅では?」と、これまで全国津々浦々の駅が噂されていました。しかし、2025年8月12日、ついに制作者本人からモデル駅について言及があったのです。 この記事では、映画『8番出口』のモデルとなった駅について徹底解説・考察していきます!
映画『8番出口』モデルの駅は大阪?原作ゲーム作者の発言から解説
ゲーム製作者がモデルは「大阪の駅」と明かす
実は8番出口の大元のモデルになったのは大阪の駅です
— コタケ / KOTAKE CREATE (@NOTOKEKE) August 12, 2025
専門学生の時に通学で毎日通っていた地下通路がモデルです。
映画『8番出口』のモデルとなった駅について、原作ゲームの制作者・KOTAKE CREATE(コタケクリエイト)氏は「8番出口の大元のモデルとなったのは大阪の駅です」と、SNSのX(旧Twitter)にて明かしました。 これまで、8番出口のモデルは大阪や東京、名古屋、京都など、さまざまな憶測が飛んでいたため、いきなりの告白にファンは騒然。2025年9月1日時点で1.1万リツイート、7.4万いいねと、大きな反響がありました。
詳細な駅は明かされていない

詳細な駅は明かされていませんが、ヒントとなるのが「専門学生の時に通学で毎日通っていた地下通路」であること。どこを卒業したかは不明ですが、多くの専門学校が大阪の中心部に集まっています。 中心部の駅では「JR東西線・大阪天満宮駅」がよく似ています。8・9番出口への通路にはゲームと同じまっすぐに伸びる細長い通路が存在するのです。さらに、壁は小さいタイル、床は大きいタイルを使用しているのも同じ。 通路を通った先にある出口も、ゲームと同じように1段目の手前に段差や点字ブロックがあり、銀色の手すりも形がよく似ています。
聖地巡礼したいあなたへ!モデルとなった駅の通路や出口を紹介
似たような駅を発見した時の喜びは、ファンにとっては格別なもの。多くの人が『8番出口』のモデル駅を探しているようで、実際に気になる現地に行ったりと聖地巡礼も盛んに!ここからは「モデルでは?」と話題になっている駅を紹介します。
映画『8番出口』モデルの候補地一覧!清澄白河駅が有力だった?

東京・清澄白河駅 | "照明の異変"のモデルとなった通路がある。KOTAKE CREATE氏のインタビュー記事で、「清澄白河駅が(全体の)モデル」と誤記載されたため広まった(訂正済み)。 |
---|---|
大阪・天神橋筋六丁目(天六)駅 | 1番・2番出口への通路がまっすぐに伸びており、右側に扉。出口も似ている。 |
大阪・大阪天満宮駅 | 8・9番出口への地下通路がタイル、点字ブロックなどが酷似。9番出口の案内板や構造も似ている。 |
大阪・中之島駅 | 肥後橋駅への通路が白タイルの壁、点字ブロック。角を曲がると現れる配置も一致。 |
京都・神宮丸太町駅 | 白タイルの壁、左手に宣伝ポスター、右手に扉などが酷似。KOTAKE CREATE氏は「モデルではないが、京都の烏丸線に『8番出口』に似ているスポットがあると聞き、実際に行ったらかなり似ていた」と発言。 |
愛知・今池駅 | 8番出口への通路に白タイルの壁、点字ブロック。照明の暗さがゲームと酷似しているとの声もある。 |
KOTAKE CREATE氏のつぶやき以前に最もモデルとして最有力だったのが、東京の清澄白河駅でした。ゲームメーカーズのインタビューにて「照明の配置がバラバラになる異変は清澄白河駅がモデル」と明言しています。 ただ、現在は訂正済みですが、このインタビューにて「清澄白河駅がモデル」と、通路自体のモデルであるかのような表現になっていたため、ファンの間で『8番出口』のモデル最有力として噂が大きくなったのかもしれません。 また、同じインタビューにて、KOTAKE CREATE氏は「そのままモデルになった駅はない」と明かしています。
東京・清澄白河駅
ゲーム原作者の発言からモデル駅は大阪ということが明らかになったものの、作中に登場する「ぐにゃぐにゃに並んだ電灯」は東京の清澄白河駅がモデルになっているため、ここに聖地巡礼する人たちも!確かにこれはそっくり! 実はこの電灯はパブリックアートの一部であり、“あえて不規則に並べている”とのこと。撮るとなかなかの映えスポットなので、多くの人たちが写真に収めています。
大阪・天神橋筋六丁目(天六)駅
大阪地元の人たちにはピンとくるのがどうやら天神橋筋六丁目、いわゆる「天六」駅のよう。迷いやすい地下通路が「梅田ダンジョン」とよく言われる大阪ですが、天六は長い直線の通路が有名です。 似ている点は白いタイル、突き抜ける直線通路、中央寄りの点字ブロックなど。SNSでも推理合戦が白熱したようで、天六は最有力候補でした。
大阪・大阪天満宮駅
次に注目を集めているのが、大阪天満宮駅。こちらも白いタイルが床と壁にびっしりで、「8番出口」の案内板もかなり似ています。9番出口に向かう通路の幅も、天井がやや低いものの『8番出口』の世界に近い感じです。 地元の人たちからも「通勤で通っていたけど、雰囲気は確かに似ている気がする」といった声も。馴染みの駅だからこそ気付かないこともあるようです。
大阪・中之島駅
他にも名前が挙がっているのが、京阪の中之島駅です。こちらには8番の出口はありませんが、ひたすら続く階段と通路が『8番出口』を彷彿とさせるよう。しかも都会なのに全然人気がないという話も……。 実際に見に行った人の撮った写真を見ると、床は白いタイルではないものの、延々と続く長い通路はかなり不気味さがあります。
京都・神宮丸太町駅
2024年に公開されたモンダミンのweb CMが『8番出口』をパロディにしていたことで話題になりましたが、そのロケ地では?と推測されていたのが、京阪の神宮丸太町駅です。どうやら京阪の路線に似た駅が多いのでしょうか。 この駅の通路を歩いたことがある人にとっては「既視感がある」駅で間違いない様子。確かに白いタイルの直線通路や案内板などよく似ています。
愛知・今池駅
映画公開前後に合わせ、全国6都市の電鉄で「異変探しラリー」が開催されていましたが、名古屋の市営地下鉄では主に「8番出口」付近に「異変ポスター」が貼られていました。 こちらも巡った人たちが多かったようですが、その中の1つである今池駅の直線通路がかなり『8番出口』の世界観にピッタリと噂に!実際に8番出口から出られるのは、映画を見た後だったらかなり興奮しそうですね。
映画『8番出口』の撮影地はどこ?
映画の撮影地(ロケ地)は、セットでの撮影が有力です。VTuber事務所『ミリプロ / Million Production』 公式チャンネルでは、撮影地に潜入していますが、ゲームと同じ通路が登場します。通路は、現実にはないため、セットで再現したのでしょう。 左側に宣伝ポスターと防犯カメラ作動中の案内、右側に電気室や従業員用の扉に換気扇、消化器など、配置がゲームとまったく同じです。
映画『8番出口』の元ネタのゲーム&小説を解説
映画『8番出口』の元ネタは、KOTAKE CREATE氏が制作したゲームソフトです。ループする地下通路を舞台に「0番出口」の案内板がある通路からスタートし、「8番出口」を目指すシンプルな内容です。 しかし、通路に"異変"があれば引き返さなければなりません。異変を見逃す、または異変がないのに引き返すなどした場合には、またスタート地点に戻ってきてしまうのです。 大ヒットゲームは映画化だけでなく、ノベライズ(小説化)もされました。著者は映画の監督・脚本を務めた川村元気。これまで『世界から猫が消えたなら』(2012)や『四月になれば彼女は』(2016)などの小説も手掛けています。
映画『8番出口』ポスターや地名の元ネタを解説
#8番出口 内に弊社素材発見
— ACワークス株式会社【公式】 (@ACworks2011) December 26, 2023
KOTAKE CREATEリリース #インディーゲーム 「8番出口」に#デザインAC の素材が利用されていますhttps://t.co/1UdWS2HtdU
<デザインACとは?
無料で使えるデザインツール
いつでもどこでも、手軽にデザイン可能!https://t.co/gb4TqiAleX pic.twitter.com/NQT12ed0Xn
8番出口には、現実にありそうな広告ポスターが登場しますがオリジナルのものです。一部はデザインACの素材を使って制作されました。ちなみに、8番出口の続編『8番のりば』では実際に広告を募集し、コスメや専門学校、宿泊施設など18種の広告ポスターが配置されています。 また、ゲーム・映画ともに案内板には南武公園・水清(みずせ)中学校・米子(よなご)寺・成平ビル・八本木交差点、と施設名が記されていますが、これらはすべて架空の施設です。
映画『8番出口』モデルの駅は大阪!デザインはさまざまな駅から追加

映画『8番出口』のモデルとなった駅について解説・考察していきました! 原作ゲームの制作者・KOTAKE CREATE氏が「モデルは大阪の駅」と明かしましたが、その詳細は語られていません。大阪の駅を歩いていて、既視感のある地下通路が出てきたら、そこは『8番出口』の聖地かもしれませんね。