実写映画『九龍ジェネリックロマンス』ネタバレあらすじ&キャスト紹介!吉岡里帆&水上恒司のW主演

2025年8月29日から公開がスタートした映画『九龍ジェネリックロマンス』。魅力あふれる街・九龍を舞台に、謎めいた恋を描くラブロマンスです。本作には個性豊かな俳優がキャスティングされており、彼らが見せる名演技も大きな見どころのひとつ。 この記事ではそんな実写版『九龍ジェネリックロマンス』のあらすじ・キャストを徹底解説!原作との違いやロケ地など、気になるポイントもあわせて紹介していきます。 ※この記事は『九龍ジェネリックロマンス』の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
『九龍ジェネリックロマンス』が実写映画化!監督は池田千尋
『週刊ヤングジャンプ』で連載されている人気漫画『九龍ジェネリックロマンス』。2025年にテレビアニメ&実写映画化され、注目度が急上昇した話題作です。 2025年8月29日から公開がスタートした映画版は、原作の世界観を忠実に再現するため「真夏の台湾を中心にロケをおこなった」とのこと。さらに、主演に大人気俳優の吉岡里帆と水上恒司をキャスティングするなど、制作陣の意気込みが伝わる実写化作品となっています。 本作を鑑賞する際は「九龍」の街がどう表現されているのか、キャスト陣がどんな名演を見せているのか、そのあたりに注目するとさらに作品を楽しめそうです。
【ネタバレなし】実写映画『九龍ジェネリックロマンス』あらすじをおさらい
ノスタルジーたっぷりの街・九龍城砦にある不動産屋で働く鯨井令子。彼女は先輩である工藤発に好意を寄せており、なんとか距離を縮めたいと思っていました。 一方の工藤も令子のことを憎からず思っているようで、あちこち連れ出してくれたり可愛がったりはしてくれるものの、決定的な出来事は何も起こりません。 そんなある日、令子は工藤が自分と瓜二つの恋人と一緒に写った写真を持っているのを見つけてしまいます。また同時に、自分に過去の記憶がないことにも気付いて……? 一途に工藤を想う令子は、彼に近付き自分の過去や正体を探る過程で、街そのものに隠された大いなる謎に迫っていくことになります。
実写『九龍ジェネリックロマンス』のラストまでネタバレ!
工藤の正体・鯨井Bとの関係は?
話が進むにつれ、工藤の正体が明らかになっていきます。なんと彼は令子たちが暮らす、通称「ジェネリック九龍」を生み出した張本人だったのです。 工藤は令子とそっくりな「鯨井B」と恋愛関係にありましたが、プロポーズの数日後に彼女が自殺。彼は恋人の死を「自分のせいだ」と責め続け、強い後悔の念を抱き始めます。その想いに応えるかのように、最新鋭の技術を詰め込んだ「ジェネリックテラ」という装置が反応。 それにより生み出されたのが、鯨井Bがいた第二九龍をコピーした「ジェネリック九龍」でした。それを知った令子は、心に絶望を秘めた工藤に声をかけます。自分は鯨井Bではなく、鯨井令子としてあなたを愛している。工藤はその真っ直ぐな言葉に救われ、もう1度前を向こうと決意するのでした。
九龍の鯨井は工藤とどんな未来を選ぶのか?
ジェネリックテラに異変が起こり、ジェネリック九龍の崩壊が始まります。令子に勇気づけられた工藤は、彼女と共に九龍から脱出。何とか街の外へ出られましたが、そこで令子の姿が消えてしまいます。 鯨井Bのコピーと思しき令子は、九龍から出たことにより消滅してしまった様子。残された工藤は別の街で不動産屋として働きだし、そのまま月日が流れていきます。すると、彼が入ったとある中華料理店で驚きの光景が。なんと工藤の目の前に、消えたはずの令子がやってきたのです。 工藤はデリカシーのない言葉を投げかけ、2人はかつてと同じように笑い合います。窓の外はすっかり真冬。いつの間にか美しい雪が降り始めていました。
『九龍ジェネリックロマンス』実写と漫画の違いは?漫画は完結していない?
- 物語の構成
- 漫画には描かれていない結末
- 蛇沼みゆきの目的
- グエンの立ち位置 など
実写版は単行本1~10巻程度の内容を1本の映画に収めています。そのためにストーリーの大部分をカットし、物語の構成を大きく変更。かなり駆け足な展開となっており、「ちょっとわかりづらかった」「意味が掴み切れない部分があった」など少々否定的な意見もあがっていました。 また、原作はまだ完結を迎えていないため、映画のラストはオリジナルの展開となっています。漫画版ではまだ味わえない美しい結末に、感動したファンも多かったようです。 さらに、映画版はキャラの目的や関係性にも手が加えられています。本作は物語や登場人物たちの改変により、原作とはまた違った世界観を生み出すことに成功。『九龍ジェネリックロマンス』の新たな魅力を引き出しています。
実写映画『九龍ジェネリックロマンス』のキャスト
鯨井令子(くじらい れいこ)役/吉岡里帆

鯨井令子は不動産会社の社員で、ショートカットと涼しげな目元が特徴の美女です。なぜか過去の記憶がありません。先輩である工藤に想いを寄せており、その恋心をきっかけに彼と自分にまつわる謎を追うことになります。 令子を演じるのはフラーム所属の女優・吉岡里帆。これまでに数々のドラマや映画で活躍しており、『きみが心に棲みついた』や『ホリック xxxHOLiC』など実写作品に出演する機会も多いです。 過去にグラビア経験もある通り抜群のスタイルの持ち主で、チャイナドレスもよく似合っています。次第に明かされていく令子の“素顔”、そのギャップをどう演じ分けるのかも見どころのひとつです。
工藤発(くどう はじめ)役/水上恒司

工藤発は令子と同じ会社で働く先輩社員で、遅刻の常習犯です。面倒見は良いですがつかみどころがなく、令子に対してもどっちつかずの態度をとります。何やら秘密を抱えているようです。 工藤役は、2022年8月まで岡田健史の芸名で活躍していた俳優・水上恒司。『中学聖日記』で俳優デビューを果たして以来、『MIU404』や『死刑にいたる病』などさまざまな作品に出演してきました。 令子の先輩という役どころでありながら、彼本人は令子役の吉岡より6歳年下。第47回日本アカデミー賞優秀主演男優賞の受賞など、高い演技力を評価されている彼が、一体どんな演技を見せてくれるのか期待が高まります。
蛇沼みゆき役/竜星涼

蛇沼みゆきは大企業・蛇沼製薬の若き社長で、食えない雰囲気をまとっています。なぜか令子に近付いてきますが、その目的はなかなか見えてきません。 みゆきを演じるのは研音所属の俳優・竜星涼。『獣電戦隊キョウリュウジャー』で初主演を果たし、その後も連続テレビ小説『ひよっこ』などの演技で注目を集めました。曲者役も見事にこなす実力者なので、みゆき役にはぴったりのキャスティングといえるでしょう。
タオ・グエン役/栁俊太郎

タオ・グエンは工藤の友人で、「金魚茶館」という喫茶店の店員。工藤と令子によく似た彼の“恋人”について、どうやら何かを知っている様子です。 グエン役の栁俊太郎はスターダストプロモーション所属のモデル、俳優です。独特の雰囲気と高い演技力を持っており、その圧倒的な存在感がたびたび評価されています。工藤や令子との絡みも注目ポイントです。
楊明役/梅澤美波

楊明は九龍にある靴屋の店主(原作漫画ではぬいぐるみなどを作って稼いでいる)で、令子と意気投合として仲良くなります。令子の親友であり良き理解者であり、頼れる相談相手です。 楊明を演じるのは、乃木坂46のメンバーである梅澤美波。3代目キャプテンとしてアイドル活動に励むかたわら、ドラマや映画にも出演してきました。『映像研には手を出すな!』では主要人物のひとり・金森さやかを演じています。
小黒役/花瀬琴音

小黒は九龍のさまざまな店でアルバイトを掛け持ちする小柄な女性です。令子と工藤とは顔見知りで、仲良くしています。 そんな小黒を演じるのはソニー・ミュージックアーティスツに所属する女優・花瀬琴音。初主演作『遠いところ』での演技が評価され、第37回高崎映画祭 最優秀新人俳優賞などさまざまな賞を受賞しました。今後の活躍にも期待が寄せられています。
ユウロン役/フィガロ・ツェン

ユウロンは蛇沼の友人で、彼と行動をともにしています。九龍について調べており、さまざまな情報を持っているようです。 ユウロン役は台湾の俳優で歌手であるフィガロ・ツェン。日本でも放送された台湾ドラマ『イタズラなKissII 〜惡作劇2吻〜』をきっかけに、日本でも存在を知られるようになりました。日本のドラマにも何度か出演しており、『孤独のグルメ Season8』や『時効警察はじめました』などにゲスト出演しています。
本物の九龍城塞を再現したロケ地は台湾

実写版は舞台となる九龍の街並みを再現するため、台湾を中心に撮影をおこなっています。旺角(モンコック)や女人街の雑踏で本作特有のノスタルジックな空気感を生み出し、ぎらぎらとしたネオン街や密集した建物群で九龍のカオス感を表現。 この他にも台北市の華西街にある観光夜市や迪化街、高雄(カオシュン)のリトル香港など、こだわりのロケ地を数多く採用しています。さらに、デティールまでこだわったセットや最新鋭のVFX技術も駆使し、原作の九龍を実写へ落とし込むことに成功。 見ているだけで高揚感を感じられる、唯一無二の映像世界を生み出しています。
原作は眉月じゅんの漫画『九龍ジェネリックロマンス』
実写映画『九龍ジェネリックロマンス』の原作は、眉月じゅんによる同名漫画です。2019年から『週刊ヤングジャンプ』にて連載中で、コミックスは2025年4月17日に最新11巻が発売されます。 一見ただのラブコメかと思いきや、徐々に世界に隠された秘密が明かされていき、壮大かつ複雑なストーリーが展開されていく本作。あちこちに伏線が散りばめられているので、どのエピソードを読んでいるときも油断はできません。
『九龍ジェネリックロマンス』豪華キャストの演技から目が離せない!

吉岡里帆と水上恒司をはじめとして、個性豊かなキャストが勢ぞろいの実写映画『九龍ジェネリックロマンス』。謎めいたストーリーはもちろん、彼らの演技からも目が離せません! ぜひこの機会に、原作漫画とアニメもあわせて楽しんでみてくださいね。