2021年3月19日更新

『九龍ジェネリックロマンス』最新巻までネタバレあらすじ解説&考察

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2019年より『週刊ヤングジャンプ』にて連載されている漫画『九龍ジェネリックロマンス』は、漫画『恋は雨上がりのように』の作者である眉月じゅんの最新作。一見ただのラブロマンスですが、不思議な世界観と複雑な設定で読むものを魅了しています。 本記事では、本作のあらすじや登場人物などを徹底解説していきます!

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『九龍ジェネリックロマンス』1巻ネタバレあらすじ解説

九龍ジェネリックロマンス 1

鯨井令子は、様々な人間がひしめく城塞都市・九龍の不動産会社に務めるOL。彼女は上司である工藤と二人きりで残業をしたことをきっかけに、彼のことを意識し始めます。 ある日突然視力が良くなったことに気付いた鯨井はそれまでかけていた眼鏡を外しますが、工藤には眼鏡の方が良いと一蹴されてしまいます。工藤と接する中で様々な感情が芽生えた鯨井は、靴を新調して気分転換することに。 その日の退勤後、工藤から食事に誘われた鯨井。2人が飲食店で食事を楽しんだ後、最後に訪れた場所は金魚茶館という名の工藤のなじみの喫茶店でした。

過去に鯨井と同じクセを持つ人がいた

店員がサービスしてくれたスイカをかじった鯨井がスイカとタバコの相性が最高であることを工藤に告げると、工藤はどこか切なげな顔で「同じクセを持っていた人がいた」と呟きます。その工藤の様子を見て、鯨井は複雑な気持ちになるのでした。 後日とある出来事をきっかけに工藤への気持ちを再認識した鯨井は、事務所で居眠りをしている工藤の姿を見つけます。ちょっとしたいたずら心で所長のマネをして工藤を起こそうとする鯨井に、目を覚ました工藤が突然キスをして……。

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『九龍ジェネリックロマンス』2巻ネタバレあらすじ解説

九龍ジェネリックロマンス 2

鯨井の勤める不動産に、日本支店から転勤してきた2歳年下の工藤。新任の彼に対し鯨井は、「九龍をうまく生きるコツは恋をすること」であると告げます。 場面は変わり、自分と全く同じ顔を持つ女性が工藤と2ショットで映っている写真を見つけた鯨井。なんとも言えない気持ちのまま街を歩く鯨井に、声をかけてくる女性がいました。彼女は、少し前に不動産を紹介した楊明。鯨井はそのまま彼女と食事をとり、彼女に写真のことを打ち明けるのでした。

鯨井Bは何者?

楊明と話してすっきりした鯨井は、工藤にしっかりと「自分」を見てもらうことを決意します。ピアスを開けていた別の自分=鯨井Bの真似をするように鯨井はイヤリングをつけて工藤の前に現れますが、工藤はその姿を見て怒った様子。 落ち込む鯨井でしたが工藤から後日謝罪をされ、そのまま食事に行くことに。水たまりを避ける鯨井に対し、工藤は咄嗟に手を差し出します。「また誰かと間違えてる」と言う鯨井に対して工藤は「お前を見ている」と返し、2人は少しいい雰囲気になるのでした。

『九龍ジェネリックロマンス』3巻ネタバレあらすじ解説

九龍ジェネリックロマンス 3

時は遡り、再び工藤と鯨井Bの回想シーンへ。直後に現在の鯨井の部屋に新しい金魚鉢を運ぶために工藤が訪れ、鯨井Bと鯨井の姿を重ね合わせます。 後日鯨井は金魚鉢を運んでくれたお礼として、工藤にひまわりの花をプレゼントします。しかしその日の夜に楊明と食事をとっている際に「あなただけを見つめてる」というひまわりの花言葉の意味を知らされた鯨井は赤面するのでした。 花言葉の意味を知らなかった鯨井は、ますます工藤のことを意識してしまうように。

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突如現れた仮面の男

飲み物を買いに外に出た鯨井の前に、謎の仮面の男が現れます。それと同時に、金魚茶館に勤めていたグエンという男が姿を消していました。工藤はグエンの姿を探しますが、どこにも手がかりは見つかりません。 その後、仮面の男は蛇沼みゆきの元へ。男が仮面を外すと、そこに現れたのは姿を消した金魚茶館のグエンそのものでした。 グエンはその後再び鯨井の前に姿を現し、鯨井に「オレの知ってる鯨井令子は、もうこの世にはいない」と衝撃の事実を告げるのでした。

『九龍ジェネリックロマンス』4巻ネタバレあらすじ解説

九龍ジェネリックロマンス 4

グエンが鯨井と鯨井Bがホクロの位置まで同じだったことを蛇沼に伝えると蛇沼は彼に「クローンはホクロは再現されない」と告げ、意味ありげにニヤリと笑います。 その後グエンから聞いた話を楊明に伝えた鯨井は、「私が私であると言える自分になりたい」と決意を新たにするのでした。 楊明はそんな鯨井に引っ越しを勧めるもののやんわりと断られ、その様子にまるで鯨井Bに縛られてるみたいだと複雑な気持ちになります。

動き始めた蛇沼とグエン

一方蛇沼とグエンは変装をして、ある調査のために九龍に忍び込みます。しかしこれといった手がかりも見つからないままクリニックに戻った蛇沼は、何かを思い出したかのように手を握りしめるのでした。 ある日どこまで知っているのかということを工藤に突然訊ねられた鯨井がグエンに会ったことを告げると、工藤は「鯨井Bは自分が殺した」と衝撃の発言をします。工藤はすぐに冗談だと言いますが、彼のただならぬ様子に動揺する鯨井。 同時期に、蛇沼とグエンは怪しい動きをし始めていて……。

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未だ明かされていない謎を考察

謎の建造物ジェネリックテラとは?

ジェネリックテラとは、九龍の上空に浮かぶ正八面体の建造物。「もうひとつの地球」とも呼ばれるそれは、九龍のノスタルジックな雰囲気とは一線を画した近未来的な姿をしています。 どうやら莫大な資金を投入され作られているのであろうジェネリックテラですが、作中では何故そのようなものが作られているのか全く明かされずにストーリーが展開していきます。 今後ジェネリックテラの存在が、どのように鯨井たちに関わってくるのでしょうか。

作中で明かされたクローンとは?

作中でついにクローンの存在が明言されましたが、物語の舞台である九龍城砦自体も新しく建て直されたものであり「クローン」であることが分かっています。現在九龍城砦で暮らす人々がどのような存在なのかは明らかになっていませんが、もしかすると住人たちも全てクローンなのではないかと言われています。 また鯨井Bのクローンだと思われていた鯨井ですが、クローンでは再現されないホクロの位置まで同じことから謎が深まるばかりです。

鯨井Bを殺したのは一体誰?

4巻で工藤が「鯨井は自分が殺した」という衝撃的な発言をしていますが、彼はそのあとに冗談めかした様子でその話を終わらせました。 その発言をした時の工藤の表情や様子から、鯨井Bを直接的には殺していないものの彼女が亡くなる原因に関わっているのではないかということが予想できます。楊明は工藤には裏の顔があるとも発言しており、鯨井Bの死に彼がどのように関わっているのか気になりますね。

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『九龍ジェネリックロマンス』主要登場キャラクター

鯨井令子(くじらい れいこ)

鯨井令子は九龍城砦にある不動産・旺来地產公司に勤める32歳の女性で、物語開始時は常に眼鏡をかけていました。スイカを食べたあとにタバコを吸う趣味があり、一人暮らしの家では職場の上司である工藤から貰った「サクセス」という名の金魚を飼っています。

工藤発(くどう はじめ)

工藤発は旺来地產公司に勤める34歳の男性で、鯨井の先輩にあたります。度々遅刻や欠勤をするなど仕事に不真面目な様子が見られますが、仕事自体は嫌いではない様子。かつて鯨井と同じ姿かたちをしている女性と交際していました。

蛇沼みゆき(へびぬま みゆき)

蛇沼みゆきは蛇沼製薬の社長であり、蛇沼美容メディカル中心の院長。腕には蛇の入れ墨があり、舌は蛇のように2つに分かれています。どこか掴みどころのない性格ですが、鯨井に強い興味を持っています。

予測不可能で面白い『九龍ジェネリックロマンス』

本記事では、『九龍ジェネリックロマンス』の1巻から4巻までの内容をネタバレありで紹介しました。ノスタルジックな九龍で繰り広げられる先の読めないラブロマンスに、続きが気になって仕方ありません。 本作にはまだ明かされていない謎や伏線が多くあるため、気になった方は是非チェックしてみて下さい。