「藤本タツキ短編集 17-26」ネタバレあらすじ!アニメ化が決定した短編集を作品ごとに紹介

11月に配信されるアニメ『藤本タツキ 17-26』は、『チェンソーマン』や『ルックバック』を生み出した鬼才藤本タツキの短編集を原作とした作品です。17歳から26歳までに描かれた短編漫画は恋愛ものからSFまでさまざま。 本記事では原作漫画をもとに各話のあらすじをネタバレありで紹介。またアニメ配信情報などもお届けします!
アニメ『藤本タツキ 17-26』とは?原作は読切作品?
短編集に収録されている全8作品をアニメ化する本作。製作には6つのアニメーションスタジオと7人の監督が参加しています。 原作は『藤本タツキ短編集』として単行本化されており、1巻では17歳から21歳までに描いた作品が。2巻には22歳から26歳までに描いた作品がそれぞれ4本ずつ入っています。8作品はジャンルもバラバラな作品なだけに、どうアニメ化されるのか気になりますね。 10月17日からは2週間限定で劇場公開されます。
11月8日にAmazonプライムで配信決定!
2週間の期間限定の劇場公開の後、11月8日からAmazonプライムビデオにて世界独占配信されます。これまでの作品の下敷きになっている作品から、新鮮な作風まで。8本もあればきっとお気に入りが見つかるはず。劇場で堪能したあとは、Amazonプライムビデオでの配信を楽しみましょう!
漫画「藤本タツキ短編集 17-21」あらすじネタバレ
「庭には二羽ニワトリがいた。」
地球上には人類を食べ尽くした宇宙人が暮らしており、学生の陽平(ようへい)もその1人です。陽平が学校の庭で世話をしている鶏2羽は、実は鶏の着ぐるみを着たことで生き延びた人間のユウトとアミでした。 鶏が好物な宇宙人が転校してきたことで彼らが人間だとバレて襲われることに。そこでアミを逃がしたのは、人間ユウトに扮していた宇宙人でした。宇宙人は食べられる人間の気持ちを知りたくて人間のフリをしていたのです。
「佐々木くんが銃弾止めた」
佐々木くんは川口先生に恋をしていて、彼女を神のように感じていました。そこに拳銃を持って現れた男・桑野。彼は川口先生に振られたことを恨み暴挙に出たのです。生徒を守るために先生は桑野とセックスすることに。 佐々木はそれを止めようとしますが銃を発射され万事休す。しかし過去の先生との会話を思い出し、この世界には0パーセントのことなんてないと、銃弾を手で受け止めるのでした。可能性がゼロではないと示す20年後の世界がラストに描かれて終わります。
「恋は盲目」
生徒会長の伊吹(いぶき)はユリに片思い中。そして今日、告白しようと決めていました。ところが先生にカツアゲ、地球を破滅させようとする宇宙人……。次から次へと邪魔が入ってしまいます。 その度に、伊吹は「それどころではない」と周りの声を無視し続け、ようやく告白が叶うことに。彼の気迫と甘酸っぱい恋の顛末に、カツアゲおじさんも宇宙人もほのぼの。伊吹は預かり知らぬところで地球を救い、恋も叶えたのでした。
「シカク」
ネジがはずれた殺し屋シカクに、吸血鬼ユゲルから「自分を殺してみろ」という依頼が入ります。ユゲルは自分を殺せなかったシカクのことを、どうでもいいという意味で許しました。 しかしそれは彼女にとってはじめて他者に許容される経験。シカクは彼に恋をしたのです。ユゲルもシカクの突飛な言動に数百年ぶりに面白さを感じられました。シカクは警察に包囲され死にかけますが、ユゲルが彼女を吸血鬼にして、2人は一緒に生きていきます。
漫画「藤本タツキ短編集 22-26」あらすじネタバレ
「人魚ラプソディ」
中学生のトシヒデは、海中にある人魚のピアノを弾くのが好きでした。ある日トシヒデが溺れたところを人魚のシジュに助け、彼はお礼にピアノを教えることになります。 しかし人魚は人を食べる生き物。トシヒデも理性を失ったシジュに耳を食いちぎられ、以降、疎遠となりました。人間と人魚の溝も深まるなか、トシヒデは人魚と結婚した父の言葉に背中を押され海へ。彼の弾くピアノをきっかけに、再びトシヒデは人魚と仲良くなるのでした。
「目が覚めたら女の子になっていた病」
女の子になってしまったトシヒデ。学校ではいじめられますが、彼女のリエやその兄のアキラが助けてくれました。トシヒデは助けてくれたアキラに女の子としてキュンとしたことで、心まで女の子になったのかと感じます。 しかしアキラに諭されたことで、改めて自分は男の子だと自覚。見た目は女の子となったトシヒデが、皮肉にも女の子となったことで男らしく成長した姿が描かれました。
「予言のナユタ」
人の心を持たずツノを持ち、世界を滅ぼす予言の子として生まれたナユタ。兄のケンジは妹を守ろうと心に誓いますが、彼女は残虐に動物を殺すばかり。職も失い、ケンジはいよいよナユタが理解できないと思い始めます。 ついに世界を滅ぼすような力を使うナユタ。ケンジはナユタの手紙を読んで、ようやく彼女の気持ちを理解しました。ナユタの自分を思う気持ちを知ったケンジは、妹への恐怖を吹っ切り、2人での新たな生活をスタートさせます。
「妹の姉」
美術高校に通う姉・光子には妹の杏子がいました。妹の描いた光子の裸体が賞を獲り、校内に飾られることに。リベンジのため光子は妹の裸体を描くことにします。杏子が特待生を取って同じ学校に入った頃から、2人は疎遠になっていました。 妹の才能に嫉妬しながらも、その目標が自分だと知った姉は「妹の姉」として自分の裸のなんたるかを描きます。その作品は次の年の金賞を獲るのでした。『ルックバック』の下敷きにある作品です。
アニメ『藤本タツキ 17-26』で藤本タツキの才能を浴びろ!
アニメ『藤本タツキ 17-26』に登場する短編の内容を紹介しました。あらすじの概要は紹介しましたが、やはり藤本タツキ作品はその絵の迫力あってこそ。アニメ化で気になったという人はぜひ単行本もチェックしてみてください!