『果てしなきスカーレット』聖(ひじり)はなぜ迷い込んだ?主人公を支える看護師の日本人青年に迫る

細田守監督率いる「スタジオ地図」の劇場アニメ最新作『果てしなきスカーレット』が、2025年11月21日に劇場公開されました。この記事では、本作の主人公スカーレットとともに旅をする青年・聖について紹介します。
『果てしなきスカーレット』聖(ひじり)のプロフィール

本作のメインキャラクターの1人で、スカーレットと「死者の国」を旅することになる聖(ひじり)。現代の日本から死者の国に来た青年です。 困っている人には何の見返りもなく手を差し伸べるような、理想に燃える心優しい看護師。復讐に燃えているスカーレットとは真逆の人物で、彼女には反発されながらも支えて寄り添おうとします。 スカーレットとともに旅をするなかで、彼女に「人を殺すな」「人を信じろ」と伝え、彼女を支えます。
聖は死亡した?「死者の国」に迷い込んだ理由とは

時を超えて「死者の国」で巡り会ったスカーレットと聖。どうやら死者の国には「時間」の概念がないようです。スカーレットとは出会わなかったものの、聖以外にも違う時代を生きた人々もいると思われます。 死者の国は力のない者や傷ついた者が「虚無」となって、その存在が消えてしまう世界。聖はどんな者でも敵も味方も関係なく助けようとする理想主義を掲げる看護師です。 彼は当初、自分は死んでいないと思っていましたが、のちに自分が死んだ理由を思い出しました。
聖の死亡理由は子供を守るため?看護師として誇れる最後
現代の日本で看護師をしていた聖は、通り魔事件が起きたとの通報を受け、現場に急行しました。 その途中、彼は刃物を持った人物を発見。不審者が子どもたちに近づいていくのを見て、考えるよりも先に身を挺して子どもたちを守ったのです。 「死者の国」でさえ人々の命を守ろうとした聖の最期は、看護師として誇れるものでした。
聖が弓を扱えるのはなぜ?スカーレットを救う場面も!
聖はコーネリウスとの戦いで、弓を扱いスカーレットの危機を救います。かなり正確に弓を射る腕前を持っていることがわかります。 映画ではこのシーンは唐突で、現代人の聖がなぜ弓矢を扱えるのか疑問の声が上がっていますが、原作小説では、彼が学生時代に弓道部だったことが明かされています。
「殺すな」と言った聖も最終決戦では覚悟を決めて⋯⋯
スカーレットに対して「殺すな」と言いつづけ、聖はスカーレットの攻撃によって傷を負った敵にさえも手当てをしていました。 しかしクローディアスとの最終決戦では、戦闘に参加し、相手の戦士たちを倒していきます。ここに疑問を感じる人も多いかもしれませんが、ともに旅をするうちにスカーレットが聖に影響されていったように、聖もスカーレットの決死の覚悟を感じて影響を受けたのかもしれません。 スカーレットのために、自分の信念を曲げてまで彼女をサポートしたのではないでしょうか。
聖とスカーレットの関係は?終盤にはキスをするふたり!

本作のキャッチコピーが「愛を知りたい。」であることから、スカーレットは聖を通して「本当の愛」を知っていくと予想できます。本当の愛とは、聖が理想とする見返りを求めることのない「無償の愛」といえるでしょう。 スカーレットが元の世界戻る直前に、2人はキスを交わします。スカーレットと聖の間には、お互いへの理解が深まり、好意が芽生え、気持ちが溢れ出たのではないでしょうか。
『果てしなきスカーレット』聖の声優は岡田将生が担当

心優しき看護師・聖の声優を務めるのは、俳優の岡田将生です。長編アニメ映画の声優を務めるのは、本作が初めて。2006年に俳優としてデビューして以来、『ホノカアボーイ』(2009年)や『1秒先の彼』(2023年)など数多くの映画に主演しています。 テレビドラマでは「ゆとりですがなにか」シリーズや「ザ・トラベルナース」シリーズなどで主演を務めており、2025年10月3日には主演したNHKドラマ『地震のあとで』の映画版『アフター・ザ・クエイク』が公開されます。
細田守監督最新作『果てしなきスカーレット』聖の活躍を劇場で観よう!

「スタジオ地図」による劇場アニメ最新作『果てしなきスカーレット』は、2025年11月21日から全国の劇場で公開!主人公のスカーレットの命運を握る重要なキャラクターである聖にも注目して、ぜひ劇場でご覧ください。




