2025年12月16日更新

映画『WEAPONS/ウェポンズ』ネタバレあらすじ考察!全米で話題の衝撃ホラーを徹底解説

このページにはプロモーションが含まれています
映画『WEAPONS/ウェポンズ』
(C)2025 Warner Bros. Entertainment. All Rights Reserved

『IT/イット』シリーズや『死霊館』ユニバースなど、数々の名作ホラーを世に送り出してきたニューライン・シネマが放つ、衝撃のネタバレ厳禁ミステリー『WEAPONS/ウェポンズ』(原題: WEAPONS)が、2025年11月28日(金)より日本で緊急劇場公開されました。 本作は、全米で記録的な大ヒットを達成し、世界興行収入はすでに389億円(約2億5955万ドル)を突破。ワーナー・ブラザース映画による最後の洋画配給作品としても注目されています。 この記事では映画『WEAPONS/ウェポンズ』あらすじ・見どころなどを一挙に紹介します。『WEPONS/ウェポンズ』の結末までのネタバレが含まれますので、読み進める際は注意してください。

AD

映画『WEAPONS/ウェポンズ』作品概要・あらすじ【ネタバレなし】

『WEAPONS/ウェポンズ』は、「ホラーの未来を変えた」と称された『バーバリアン』(2022)のザック・クレッガー監督が手掛ける新時代のホラー・ミステリーです。 静かな郊外の町で突如起こる子どもたちの集団失踪事件を軸に、複数の視点で展開する群像劇が、観る者の知的好奇心と恐怖心を極限まで刺激します。 監督のザック・クレッガーは、コメディアン・俳優・脚本家としても活躍する多才なクリエイターであり、今作について「この世界観でまだ探求したいアイデアがある」と続編の可能性を示唆しています。 全米公開(8月8日)では、わずか3日間で興行収入65億円(約4350万ドル)を突破し初登場No.1を記録。さらにRotten Tomatoesでは批評家スコア94%、CinemaScoreではA-評価を獲得。 「完璧なホラー作品」「今年のベストムービー」(AwardsWatch)、「緻密なミステリーと怒涛の展開」(The Guardian)、「私たちを暗い迷宮に引きずり込む」(Irish Film Critic)といった高評価が相次ぎ、アカデミー賞®作品賞・監督賞・脚本賞ノミネート候補としても注目されています。

映画『WEAPONS/ウェポンズ』あらすじ

映画『WEAPONS/ウェポンズ』
(C)2025 Warner Bros. Entertainment. All Rights Reserved

物語の舞台は静かな郊外の町。ある水曜日の深夜2時17分、17人の子どもたちがベッドから起き上がり、階段を下り、玄関のドアを開けて暗闇の中へと消えていきます。失踪したのは同じ学校に通う生徒たちのみ。 なぜ彼らは同じ時間に姿を消したのか? どこへ行ったのか?疑いの目が向けられた担任教師ガンディは、残された手がかりをもとに事件の真相を追いますが、やがて町全体が狂気に侵されていきます。 「これは、ぼくの学校で起こった本当のお話」という子どもの告白で始まる予告映像では、無表情で笑う蒼白の少年、真夜中に駆け回る子どもたち、黒い液体に包まれる人々、顔にフォークを突き刺し続ける女など、不穏で象徴的な映像が連続。 日常が崩壊していく様子が不協和音と共に描かれ、ラストでは“真っ黒な扉”が開かれる――その先にあるものは一体何なのか。観る者の理性を試す、恐怖と謎が交錯するサスペンス・ホラーです。

AD

映画『WEAPONS/ウェポンズ』全編ネタバレ解説

事件を機に追い詰められていくジャスティン

映画『WEAPONS/ウェポンズ』
(C)2025 Warner Bros. Entertainment. All Rights Reserved

ある水曜日の深夜、ただ1人アレックス・リリーを除いて、同じクラスの子ども17人が突然姿を消します。失踪した子どもの保護者たちは担任のジャスティンを糾弾し、彼女は校長から休職を言い渡されてしまいました。 残されたアレックスの身を案じるジャスティンは、彼の家へ。新聞紙で中が見えないようなっていた窓の隙間から家を覗いた彼女は、両親らしき人影が暗闇で座っているのを見て不審に思います。 その夜、車中からアレックスの家を見張っていたジャスティンでしたが、酒によって眠ってしまいました。すると何者かが寝ているジャスティンの髪を一房ハサミで切っていきます。 翌日、ジャスティンの元恋人で警官のポールはホームレスの青年ジェームズが住居に侵入しようとしているところを発見し、彼を執拗に殴ります。その様子がパトカーのドライブレコーダーに映ってしまったことに気づいた彼は、ジェームズに2度と現れないよう警告して彼を解放します。

子どもたちが発見される

映画『WEAPONS/ウェポンズ』
(C)2025 Warner Bros. Entertainment. All Rights Reserved

薬物依存症のジェームズは、麻薬を買う金欲しさにアレックスの家に侵入。すると家の地下室に子どもたちが集まっているのを発見します。しかし懸賞金の5万ドル欲しさに通報しようとしているところをポールに見つかり、追いかけられます。 ジェームズは子どもたちを見たと話し、ポールとともにパトカーでアレックスの家に向かいます。ポールはアレックスの家に招き入れられますが、しばらく出てきませんでした。夜になって家から出てきた彼は、ジェームズをパトカーから引きずり出し、アレックスの家の中へ連れていきます。

AD

校長の前に謎の女性・グラディスがあらわれる

映画『WEAPONS/ウェポンズ』
(C)2025 Warner Bros. Entertainment. All Rights Reserved

その後、グラディスという老婆が校長室を訪れます。彼女はアレックスの叔母と名乗り、彼の両親が病気のため、家で世話をしていると言います。 後日校長の家に押しかけたグラディスは、彼の夫テリーの髪の毛をハサミで切り取り、棒に巻き付けて何かのまじないをかけ、マーカスは校長を襲って殺害しました。 グラディスがジャスティンの髪の毛を使って同じようにまじないを施すと、マーカスは走り出し、ガソリンスタンドで失踪した子どもの保護者アーチャーと口論しているジャスティンを襲います。しかしマーカスは車に轢かれて死亡しました。 アーチャーはジャスティンに子どもたちが走っていった方角の地図を見せ、その中心地がアレックスの家であることに気がつきます。

グラディスの正体と結末とは

映画『WEAPONS/ウェポンズ』
(C)2025 Warner Bros. Entertainment. All Rights Reserved

アーチャーとジャスティンは、アレックスの家に向かいます。そこで彼らはグラディスが人間を生贄にしないと生きていけない「魔女」だと知りました。彼女こそが失踪事件の首謀者だったのです。 彼女は子どもたちを「弾薬」として地下室に監禁し、ポールやジェームズも利用していました。 しかしここでアレックスが反撃に出ます。彼はグラディスの隙を見て彼女の魔法道具を奪い取りました。アレックスが術式を書き換えたことで、人間兵器と化した子どもたちが一斉に地下室から飛び出し、グラディスに襲いかかりました。 子どもたちはグラディスを八つ裂きにします。しかしアレックスの両親は廃人のまま。子どもたちも心に深い傷を負ったのでした。

AD

【考察①】タイトル「WEAPONS(ウェポンズ)」の意味とは

映画『WEAPONS/ウェポンズ』
(C)2025 Warner Bros. Entertainment. All Rights Reserved

タイトルの「ウェポンズ」は、本作に登場する3つの武器のことを指しています。 1つは物理的な凶器として登場するナイフやライフル、ピーラーなど。もう1つはグラディスの魔法によって「人間兵器」に変えられたポールやジェームズ、そして子どもたちです。 そして最も重要なのは「感情」という武器です。子どもたちを失った保護者たちは、その悲しみを怒りに転化させ、ジャスティンを攻撃する武器にしました。ジャスティンは保護者たちが悲しみを癒やすためではなく、自分の正気を保つためのスケープゴートにされ、徹底的に叩かれたのです。 こうして悲しみに覆われた小さな町というコミュニティは、そこに属する人同士が傷つけ合う「武器」と化してしまったのです。

【考察②】グラディスおばさんの正体は寄生体?

グラディスは人間を生贄として延命する魔女でした。彼女のモチーフになっているのは、「寄生体」ではないでしょうか。 アレックスが授業を受けるシーンでは、彼の背後のホワイトボードに「Parasite(寄生体)」の文字が書かれていました。また校長と彼の夫が食事をする場面では、テレビで冬虫夏草のドキュメンタリーが流れています。冬虫夏草は昆虫に寄生し、脳を乗っ取って寄主を操り、最終的に内側から食い尽くす恐ろしい寄生体です。 グラディスもまた、魔術によって人々を操っていました。

AD

【考察③】大人の「依存」や「消費」がテーマに

映画『WEAPONS/ウェポンズ』
(C)2025 Warner Bros. Entertainment. All Rights Reserved

本作に登場する大人たちの多くは、酒や薬物、過食など、なにかに「依存」しています。彼らはそれらに依存することで自分を保とうとしているのです。しかしそうした「依存」は彼らの肉体を蝕み、他人との関係を傷つける武器となり得ます。 またグラディスは、アレックスの両親は「軽い結核(consumption)」で学校に来られないと言います。しかし「consumption」には、「消費」という意味もあります。 「消費」とそれに対する「依存」がいかに個人とコミュニティにとって危険であるかが、本作のテーマなのではないでしょうか。

【考察④】「2:17」は何を意味している?

映画『WEAPONS/ウェポンズ』
(C)2025 Warner Bros. Entertainment. All Rights Reserved

本作では「2:17」という数字がくり返し登場します。子どもたちが消えた時間が「2時17分」であり、失踪した子どもの人数も17人。またアーチャーが見た空に浮かぶ巨大な銃に刻まれた数字も17でした。 これは、アメリカでたびたび起きている銃乱射事件を暗示しています。2007年にバージニア工科大学で起こった事件や2016年のオーランドでの事件では「グロック17」という銃が使用されていました。「グロック17」は軽量で安全性や命中率も高く、アメリカで広く普及しています。 また監督は、「2:17」はスティーブン・キングの小説『シャイニング』に登場する「217号室」のオマージュであることを認めています。この数字は、スタンリー・キューブリックによる1980年の映画版では「237号室」に変更されていました。

AD

映画『WEAPONS/ウェポンズ』見どころを解説!

映画『WEAPONS/ウェポンズ』
(C)2025 Warner Bros. Entertainment. All Rights Reserved

不気味な雰囲気と、それぞれの登場人物の視点から描かれる群像劇が見どころの『WEPONS/ウェポンズ』。児童失踪事件の謎を中心に、恐ろしい出来事がくり返されながら、少しずつ核心に近づいていくストーリー展開にも注目です。 クレッガー監督は「観客が真実に気づいた瞬間、映画が終わる」と語り、その言葉が示す通り、エンディングまで一切の油断が許されません。

社会現象を起こした『WEAPONS/ウェポンズ』を是非劇場で!

映画『WEAPONS/ウェポンズ』
(C)2025 Warner Bros. Entertainment. All Rights Reserved

『WEAPONS/ウェポンズ』は、恐怖・ミステリー・心理スリラーが緻密に融合した、ニューライン・シネマ渾身の最新ホラーです。 観客の考察を誘う多層構造のストーリーと、理性をえぐるような映像体験が話題を呼び、世界中で“ネタバレ厳禁”として社会現象を巻き起こしています。 映画『WEAPONS/ウェポンズ』は、2025年11月28日(金)より全国公開中です。