2025年10月31日更新

『時をかける少女』真琴はその後どうなった?嫌いと言われる理由や声優についても解説!

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『時をかける少女』
©「時をかける少⼥」製作委員会2006

スタジオ地図の細田守監督が2006年に発表したアニメ映画『時をかける少女』。この記事では、主人公の女子高生・真琴についてプロフィールからその成長を詳しく解説し、なぜ「嫌い」と言われるのか理由を考察してみました。 ※本記事には、アニメ映画『時をかける少女』のネタバレが含まれています。未鑑賞の方はご注意ください。

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『時をかける少女』真琴のプロフィール!

『時をかける少女』
©「時をかける少⼥」製作委員会2006
名前 紺野真琴
年齢 16~17歳(高校2年生)
声優 仲里依紗

本作の主人公・紺野真琴は東京下町の高校に通う2年生で、ショートヘアが似合う活発な少女。学校ではいつも転校生の千昭と中学からの友人で優等生の功介とつるんでおり、よく放課後にグラウンドで野球をしています。 ある日偶然タイムリープの能力を身に付けてしまい、最初はよくわからないまま使っていましたが、慣れてくると私利私欲のために乱用するように。後先考えずに行動に移すことが多いようです。

真琴はその後どうなる?やりたいことや将来を考察

『時をかける少女』
©「時をかける少⼥」製作委員会2006

成績は中の下くらいで、勉強には身が入っていない様子。文系か理系も決めかねており、進路についてもまだ何も考えていないようでした。逆にいえば、まだ何も決まっていない「真っ新な状態」。 作中では真琴の将来は描かれていませんが、最後に千昭がこの時代で見られなかった絵画「白梅ニ椿菊図」を未来で見られるように「なんとかする」と言っていました。もしかしたら魔女ばさんこと叔母の和子のように絵画を修復・保存する仕事を目指し、絵画を守っていくかもしれませんね。

真琴が嫌いと言われる理由を紹介!

かなり活発で大雑把、行動的な少女といえる真琴。好意的な印象がある一方で、タイムリープ能力を後先考えず自分勝手に乱用したり、周りの人たちの気持ちを考えずに行動したりと、「うざい・嫌い」など批判的な意見もあるようです。

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【理由①】タイムリープを自分勝手に使う

『時をかける少女』
©「時をかける少⼥」製作委員会2006

自分の失敗をことごとく“なかったことにする”ために、その失敗をクラスメイトの高瀬くんに押し付ける結果になったり、それが高瀬くんへのいじめを引き起こしてしまったり。そんな失敗の塗り替えがタイムリープの乱用につながっていきます。 最初の方で些細な事でタイムリープ能力を使い切ってしまい、功介の危機という本当に重要な場面で使えなくなってしまったこと、代わりに能力を使った千昭が未来に帰れなくなってしまったことが批判される原因だったようです。

【理由②】千昭の告白を無視する

『時をかける少女』
©「時をかける少⼥」製作委員会2006

タイムリープ能力の自分勝手な使用法もさることながら、千昭の告白をなかったことにしようと何回も能力を使っていたことも、批判を受ける行動といえそう。とはいえ、千昭の気持ちを踏みにじる行為だったと後に気付くことにはなります。 しかしその上タイムリープで友人の友梨をケガさせてしまい、それをきっかけに千昭と友梨が付き合うことになると不貞腐れたような行動に出るという……。これも実は千昭のことが好きだったと気付くまでの無意識の行動だったと思えば、納得はできそう。

『時をかける少女』は真琴の成長の物語?

時をかける少女

確かに真琴はタイムリープ能力を得た時から使用回数限度の残りがわずかになるまで、ずっと軽率な行動をとっていました。それでも高瀬くんの件で徐々に“周りの人に迷惑をかけている”ことに気付き始め、和子のさりげない助言によって、少しずつ成長を見せています。 例えば千昭の告白をなかったことにしたことを「大事なことを話してくれたのに、なかったことにしてしまった」と後悔したり、和子の「うまくいかなかったら元に戻せばいい」という提案に乗らずに断ったり。 最終的には、千昭が最後のタイムリープ能力を使った際に自分の能力が残り1回に戻っていることに気付き、自ら千昭のところに最後の1回を使ってタイムリープして助けに行きました。

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原作小説からヒロイン像の変化を考察!

細田守監督作『時をかける少女』は、筒井康隆のSF小説『時をかける少女』(1967年刊行)を元にしたアニメ映画ですが、原作小説の主人公は本作では真琴の叔母として登場する和子です。和子も真琴と同じように高校生の時にタイムリープを経験した過去があるという設定になっています。 そして真琴と同じように仲の良い男子2人と3人で行動していたことが、劇中の写真で示されていました。和子はただ待つだけのヒロインでしたが、真琴は自分で行動する現代的なヒロインに作り変えられています。

声優は仲里依紗!2010年版実写映画の主演でも話題

仲里依紗

本作で真琴の声優を務めたのは、俳優の仲里依紗です。2010年に公開された実写映画『時をかける少女』にも主演しており、和子の娘・あかり役を務めています。また、後にこの映画の相手役だった中尾明慶と結婚しました。 映画・ドラマに多数出演しており、代表作に「土竜の唄」シリーズの若木純奈役や「TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」シリーズの高輪千晶役、「今際の国のアリス」シリーズのミラ役などがあります。

『時をかける少女』真琴は行動力のある正直なヒロイン!

『時をかける少女』
©「時をかける少⼥」製作委員会2006

いろいろ批判はあるものの、真琴は自分の気持ちに正直な少女として描かれ、行動力のある現代的なヒロインになっていました。今一度、真琴の成長に注目して、ぜひ本作を鑑賞してみてください!