名作人気アニメ映画『時をかける少女』の主題歌『ガーネット』を徹底検証

2017年7月6日更新

劇場を甘酸っぱく切ない感動に巻き込んだ細田守監督の『時をかける少女』。少女と少年のSF要素を交えた物語であり、主題歌は奥華子が担当しました。

青春恋愛SF映画『時をかける少女』の主題歌を奥華子が!

時をかける少女

2010年に公開された細田守監督作『時をかける少女』。メディアとのタイアップや大量のCMを打ったわけではなく、あくまで届けたい人にきちんと届く小作というコンセプトで制作されたこの作品は鬼才細田守の演出力とスタッフの尽力が功を奏して監督の名を一躍世に広めた作品となりました。

主題歌を担当したのは人気女性シンガーソングライター奥華子。2005年にシングル『やさしい花』にてメジャーデビューした彼女はこの『時をかける少女』にて初めての主題歌担当として『ガーネット』を書き下ろしました。

名曲『ガーネット』弾き語りバージョン

紆余曲折を経て抜擢された奥華子!!

『時をかける少女』の主題歌候補には初めの頃にたくさんの候補作が挙げられていました。どんな大ヒット曲を提示されても細田守監督は頑として首を縦に振らず、主題歌に歌はつかないのではないかと多くのスタッフが予想していました。ですが、ある日スタッフの一人が持ってきた奥華子のCDを聴き、彼女に主題歌を担当してもらうこととなりました。

この映画のコンセプトとして映画を観終わって劇場から出てから青空を見上げるまでが作品の一つというものがあります。その点において切なさを持たせつつも恋愛青春ドラマとしての色が強いこの作品に相応しいノスタルジックさのある奥華子はまさに適役でした。

絵コンテを読みこみ”変わらないもの”をテーマにした『ガーネット』!!

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奥華子が初めての主題歌を制作するにあたって分厚い絵コンテを何度も繰り返して読み、『時をかける少女』のテーマとして頭に浮かんだのが挿入歌になってもいる”変わらないもの”です。奥華子も自身の転機として話題に出す曲であり、ロングセラーを記録した名曲でもあります。

グラウンド駆けてく あなたの背中は空に浮かんだ雲よりも自由で ノートに並んだ四角い文字さえ すべてを照らす光に見えた好きという気持ちが分からなくて 二度とは戻らないこの時間が その意味をあたしに教えてくれた

時間というものは変えられないものであり、だからこそ尊いものだと歌ったこの曲。変わらない過去の積み重ねとそれへの思いが感じられるものです。