『時をかける少女』の主題歌「変わらないもの」と「ガーネット」に込められた意味を考えてみた
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青春恋愛SF映画『時をかける少女』の主題歌を奥華子が!
2010年に公開された細田守監督作『時をかける少女』。メディアとのタイアップや大量のCMを打ったわけではなく、あくまで届けたい人にきちんと届く小作というコンセプトで制作されたこの作品は鬼才細田守の演出力とスタッフの尽力が功を奏して監督の名を一躍世に広めた作品となりました。 主題歌を担当したのは人気女性シンガーソングライター奥華子。2005年にシングル『やさしい花』にてメジャーデビューした彼女はこの『時をかける少女』にて初めての主題歌担当として『ガーネット』を書き下ろしました。
名曲『ガーネット』弾き語りバージョン
紆余曲折を経て抜擢された奥華子!
α-STATION『SUNNYSIDE BALCONY』さん、ありがとうございました!あー京都の街をゆっくり歩きたいなぁー♡ pic.twitter.com/zpqL2oAN54
— 奥華子 (@okuhanako) 2017年3月1日
『時をかける少女』の主題歌候補には初めの頃にたくさんの候補作が挙げられていました。どんな大ヒット曲を提示されても細田守監督は頑として首を縦に振らず、主題歌に歌はつかないのではないかと多くのスタッフが予想していました。ですが、ある日スタッフの一人が持ってきた奥華子のCDを聴き、彼女に主題歌を担当してもらうこととなりました。 この映画のコンセプトとして映画を観終わって劇場から出てから青空を見上げるまでが作品の一つというものがあります。その点において切なさを持たせつつも恋愛青春ドラマとしての色が強いこの作品に相応しいノスタルジックさのある奥華子はまさに適役でした。
絵コンテを読みこみ制作した奥華子
奥華子が初めての主題歌を制作するにあたって分厚い絵コンテを何度も繰り返して読み、『時をかける少女』のテーマとして頭に浮かんだのが、挿入歌になっている『変わらないもの』でした。 そののちに主題歌として作られた『ガーネット』は、とにかく苦労して作られた曲だそう。努力の甲斐あってか奥華子自身の代表曲となり、ロングセラーを記録しました。
『ガーネット』は主人公、真琴の気持ちを表す
「いつまでも忘れないと あなたが言ってくれた夏 時間が流れ 今頃あたしは涙がこぼれてきた」という歌詞。この文章から、真琴が過去を思い出して切なく感じている様子が伺えるのではないでしょうか。 時間というものは変えられないものであるからこそ尊いものだと歌ったこの曲。変わらない過去の積み重ねとそれらへの思いが感じられるものです。
『変わらないもの』は千昭の想いを表現している?
この曲には、「変わらないもの 探していた あの日の君を忘れはしない 時を越えてく思いがある」という歌詞があります。 元の世界へと戻ってしまう千昭は真琴とはもう会えないし、お互いが違う世界を生きることとなります。しかし変わらないものが一つ。それは真琴が想う気持ち、そして千昭が真琴をずっとずっと想う気持ちなのではないでしょうか。まさにこの歌詞は、去りゆく千昭の気持ちにぴったりなのです。