「ストレンジャー・シングス5」豆の木作戦とは？ワームホールやカマゾッツなどフィナーレの鍵を解説

2025年12月26日にシーズン5第7話までが配信された『ストレンジャー・シングス 未知の世界』。ヴェクナとの最終決戦にあたって、難しい用語がたくさん出てきたこともあり、作戦の内容をまだよく理解できていないという人もいるかも知れません。 この記事では、フィナーレの鍵となる「豆の木作戦」の詳細やワームホール、アビスなどの難しい用語について説明します。

実は「ワームホール」については、すでに3話で登場していました。クラーク先生がエリカのクラスでワームホールについて説明していたのです。 クラーク先生によると、ワームホールは別名「アインシュタイン・ローゼン橋」といわれ、砂時計のような形をしているとのこと。またその魅力は、「別の場所にある銀河や次元間を一瞬で移動できる」ことだと言っていました。 しかしワームホールは「実在したらそれは非常に不安定」であり、「巨大な引力がかかって誕生した瞬間にバラバラになってしまう」とも説明されています。 しかしダスティンは裏側の世界でブレナー博士の日誌を発見し、その記述から裏側の世界は「時空を切り裂く異次元の橋(ワームホール)」であり、「エルがアビスに接触したときに橋ができた」とことを読み解きました。

このことから、裏側の世界と別世界をつなげているワームホールであることがわかりました。 ダスティンはこの別世界をD&D(ダンジョンズ&ドラゴンズ)に登場する混沌と悪の世界からとって「アビス」と名付けました。このアビスこそが、デモゴルゴンなどの怪物やヴェクナの真の住処なのです。 ブレナー博士の実験によってエルがアビスに接触したとき、橋ができました。

ヴェクナはアビスと現実世界を衝突させ、融合させようとしています。 アビスは裏側の世界のはるか上空にあるため、ホッパーが言った「魔法の豆でも持ってるヤツでもいれば話は別だが」という言葉から、スティーブが「豆の木作戦」を思いつきました。 この作戦は、ヴェクナがアビスを現実世界に近づけるのを待って、ラジオ局の塔に到達した瞬間に、エルがヴェクナの意識に入り込み奇襲をかけるというものです。 エルはヴェクナに近づかなければ意識に入り込めないため、時が止まっている裏側の世界の研究所にある水槽を使うことに。そしてヴェクナの頭の中を知り尽くしたマックスが彼女を案内します。カリとウィルもエルの援護に回り、その間にほかのメンバーは子どもたちを救出。 ヴェクナを倒した後、タイマー付きの爆弾で橋を爆破し、すべてを破壊する作戦です。

ヘンリーの監獄に囚われたホリーは、愛読書『五次元世界のぼうけん』から引用し、この場所を「カマゾッツ」と名付けました。 カマゾッツから脱出するには、「現実世界と自分つなげるもの」が必要で、それは「強力で大切なもの」であり、「安心感や力や希望を与えてくれる存在」でなければいけません。 マックスにとってそれはルーカスで、彼とのつながりによって彼女はカマゾッツを脱出できました。しかし上記の通り、出口は人によって違うので、ホリーは自分の出口を見つけなければいけません。彼女にとっての出口は「英雄ホリー」であり、それをくれた兄マイクということになります。

ダスティンは、裏側の世界にある壁は「ヴェクナ版シールド」だと考えていました。 『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983年)で帝国軍が建設した第2デス・スターは、反乱軍の攻撃に備えて、「シールド発生機」で作られたシールドに守られていました。 裏側の世界の円形の肉の壁は、これのヴェクナ版であり、闇の魔術によって作られた超常現象だと考えていたのです。そしてシールド発生機は裏側の世界のホーキンス研究所にあると予想していました。

クラーク先生は三辺測量を使ってダスティンを探すことを提案します。 三辺測量とは、既知の2点からの距離(3辺の長さ)を測ると新しい地点の位置(座標)を特定する測量方法のことです。 マーレイは車に発信機をつけることを提案しますが、クラーク先生は「起伏と森が多いこの町で車で探すのは最適解ではない」と言い、「3点の信号を三辺測量すればダスティンの位置を特定できる」と、風船を使った手作りの装置でこの作戦を実行します。 最初はうまくいきませんでしたが、もっと高さが必要だと気づき風船を手放すことで電波をキャッチし、ダスティンを探し出すことに成功しました。

主人公の少年たちがオタクなだけに、「ストレンジャー・シングス」には時折難しい用語や科学的な話が出てきます。 この記事を読んで、ドラマを見ただけではよくわからなかったことがわかったならうれしいです。 『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン5フィナーレは2026年1月1日午前10時からNetflixで配信開始です。