映画『魔女の宅急便』ニシンのパイはまずい?どこの国の料理なのかから女の子のセリフまで解説
ジブリを代表する名作のひとつ『魔女の宅急便』。なかでも印象的なのが、おばあちゃんが孫のためにつくるニシンとかぼちゃのパイです。このインパクト大のジブリ飯から、孫娘のセリフの役割まで、ニシンのパイにまつわるエピソードを解説します。 ※この記事は『魔女の宅急便』の重要なネタバレを含みます。 ※ciatr以外の外部サイトでこの記事を開くと、画像や表などが表示されないことがあります。
映画『魔女の宅急便』ニシンのパイ事件をセリフと共にふりかえる

老婦人はお手製のニシンとかぼちゃのパイを作って、それをキキに孫のもとへ届けてもらう予定でした。しかし電子オーブンの不調でパイが焼き上がっておらず、キキは自分が手伝って薪のオーブンで焼くことを提案。 無事焼き上がったパイを持ってキキがやっと思いで大雨のなか孫娘の家へ到着します。キキが料理は無事だと伝えると「だからいらないって言ったのよ」「私このパイ嫌いなのよね」と孫は嫌そうに荷物を受け取るのでした。
ニシンのパイってどこの国の料理?まずいの?

ニシンのパイはイギリスの郷土料理スターゲイジーパイがモデルだと言われています。パイ生地から魚の頭が飛び出ているのが特徴的です。魚の処理がきちんとされていない場合は、イギリスのまずい料理のひとつに数えられることも。 さまざまなアレンジがあるようで、作り手によって当たり外れが大きい料理でもあるそう。
「あたしこのパイきらいなのよね」監督もお気に入りのセリフに隠された思い

働き始めたキキにとって、ニシンパイが嫌いな少女とのやりとりは苦い出来事となります。キキ目線で観ている視聴者からすると、少女の気遣いのなさは少しいらっとしてしまいますが、監督は「あたしこのパイ嫌いなのよね」という言い方が気に入っているのだそう。 この一連のやりとりは、監督いわくキキが仕事への認識の甘さを痛感するきっかけとのこと。キキが社会の厳しさを知り、成長するためにも欠かせないシーンなのでしょう。
ニシンのパイを嫌いな女の子も実は葛藤している?
ニシンパイが嫌いな少女は、「だからいらないって言ったのよ」とこぼしています。お母さんとのやりとりから察するに、事前に「もういらない」と老婦人に伝えていたのではないでしょうか。 毎年断っているのに、祖母がよかれと思って苦手な料理を送ってくる。そんな背景も想像できます。彼女も祖母からの押し付けに似た善意に葛藤しているのかもしれません。
映画『魔女の宅急便』ニシンのパイ事件はキキにとっての転換点
名もない孫と祖母との関わりが、その後のキキにとってターニングポイントとなります。そういう意味ではニシンのパイはキキの成長に欠かせないキーアイテムともいえるかもしれません。そういった視点で作品を楽しんでみるのもいいかもしれませんね。



