2022年8月30日更新

キキが空を飛べなくなったのはなぜ?赤いリボンには意味があった!【魔女の宅急便】

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魔女の宅急便

スタジオジブリの人気作品『魔女の宅急便』の主人公・キキ。素直でチャーミングな彼女は誰にでも好かれるキャラクターです。しかし彼女は、あるとき空を飛べなくなってしまいます。それはなぜだったのでしょうか。 今回は彼女のプロフィールとともに、キキが空を飛べなくなってしまった理由を考察していきたいと思います。

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『魔女の宅急便』キキのプロフィール

キキってどんな女の子?

『魔女の宅急便』

キキは魔女の母と普通の人間の父の間に生まれた女の子です。魔女のしきたりに従って、キキは13歳の満月の夜に相棒の黒猫ジジとともに、魔女が住んでいない街に修行に出ることを決意します。 『魔女の宅急便』の舞台は、地域によって差はありますが「魔女がどこにでもいる世界」。そのため本作はファンタジー色が強すぎず、キキは普通の女の子とあまり変わらない、親しみやすいキャラクターになっているのです。

キキが出会う人たち

魔女の宅急便

修行のために、黒猫ジジとともに旅立ったキキ。彼女はその途中で先輩魔女に出会います。新生活への期待でいっぱいだったキキでしたが、彼女との会話で現実はそう甘くないのでは、と考えさせられます。 やがてキキは海の見える街にたどり着いた彼女は、パン屋のおかみ・おソノさんに出会いパン屋で留守番をする代わりに屋根裏部屋に住むことに。その後、自分の「空を飛ぶ」という能力を活かして配達の仕事をするようになります。 そんなキキに興味津々だったのは、空を飛ぶことを夢見る少年トンボ。キキは最初は彼のなれなれしい態度に腹を立てていましたが、あることをきっかけに仲良くなりました。 しかしあるとき突然、キキは空を飛ぶことができなくなってしまいます。画家のウルスラや得意先の老婦人に励まされながら、少しずつ前向きになっていったキキは、テレビのニュースでトンボが飛行船の事故でロープ1本でぶら下がっているのを見ます。急いで助けに向かった彼女はその場にいたおじさんからデッキブラシを借りて空に舞い上がり、無事にトンボを救出に成功。 力を取り戻した彼女は配達の仕事をつづけ、街に居場所を見出して暮らしていきます。

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キキが飛べなくなったのは、トンボに恋をしたから?

『魔女の宅急便』トンボ キキ

『魔女の宅急便』について話すとき、「なぜキキは空を飛べなくなってしまったのか」ということがよく話題になります。これについては、「キキがトンボに恋をしたから」と考える人が多いようです。しかしそれは本当なのでしょうか。 恋をする、ということはたしかに少女から大人への第1歩になるでしょう。しかし修行をはじめたキキが出会ったのはトンボだけではありませんし、彼女に起こった変化はそれだけではないはずです。

キキは成長の過程で飛べなくなったと考察

魔女の宅急便

キキは修行を通して多くの人々と出会いました。コリコでの暮らしは、彼女が考えていた以上に厳しいものだったのではないでしょうか。 飛べなくなる直前、キキは仕事で大きな挫折を味わっています。それは、せっかく苦労して老婦人と一緒にニシンのパイを焼き、それを彼女の孫娘に届けたのに「わたし、これ嫌いなのよね」と言われてしまったこと。キキはこの出来事で、自分の仕事や存在について自信がなくなってしまったのかもしれません。 その後体調を崩し、回復後も魔法が使えなくなっていることに気づいたキキは落ち込みます。しかしウルスラから彼女がスランプに陥ったときの話を聞き、老婦人から感謝を伝えられたことで少しずつ自信を取り戻していったのでしょう。 魔女として自信を失くしてしまったキキは空を飛べなくなり、成長して自信を取り戻したとき再び飛べるようになったと考えることもできますね。

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キキにはモデルがいた?

魔女の宅急便

原作の『魔女の宅急便』作者の角野栄子によると、キキのモデルは、娘が中学2年生の時に描いた絵だったそうです。魔女が乗ったほうきの柄にラジオが下がっていて、そこから音符がいくつも飛び出しているというもの。 また、スタジオジブリの映画『魔女の宅急便』のモデルになったのは、当時13歳だった鈴木敏夫の娘だそうです。

赤いリボンの誕生秘話

魔女の宅急便

キキといえば、大きな赤いリボンがトレードマークですね。しかし実は原作の挿絵では、キキは黒い小さなリボンをしています。映画で彼女のリボンのデザインが変更されたのは、どうしてだったのでしょうか。 もともと別のプロダクションで企画されていた『魔女の宅急便』をジブリで製作することが決まったとき、監督の宮崎駿はなにをすべきか悩んだそうです。喫茶店での打ち合わせ中「なに作ったらいいの?」と聞かれた鈴木敏夫プロデューサーは、とっさに「思春期を扱ったことはないですよね?」と答えたのだとか。 すると宮崎監督は「わかった」と言って、持っていたマジックで紙ナプキンに巨大なリボンを描きました。そして「このデカいリボンがこの娘を守ってるんだ。それが思春期じゃない?」と言ったそうです。 こうしてジブリ映画『魔女の宅急便』のテーマと、キキのリボンのデザインが決まりました。

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『魔女の宅急便』キキの成長を見届けよう!

長年色褪せることのない名作アニメの主人公として、人々に愛される魔女の少女キキ。映画公開から30年以上経った今でも彼女が空を飛べなくなった理由の考察は少なくありません。 親しみやすく身近に感じられるキキのキャラクターが、そのまま『魔女の宅急便』の魅力になっているのです。