2022年10月17日更新

「ハンターハンター」が連載再開!?休載の歴史と理由についても解説【冨樫がついに……!】

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ハンターハンター
©POT(冨樫義博)

「ハンターハンター」の連載が開始されたのは1998年。主人公の少年が父親の職業でもあったハンターとなり様々な冒険を繰り広げていく漫画で作者は冨樫義博。そして現在もなお連載が続いており、今までにTVアニメ化やOVA、さらに劇場版まで作られるほどの大人気作品です。

一方、「ハンターハンター」といえば「冨樫働け」とファンから言われるほど休載の多い作品。最近では冨樫本人がTwitterアカウントを開設し、ついに連載が再開するのではと話題になっています。 そこで本記事では「ハンターハンター」の休載期間や原因をまとめてみました。連載再開の期待が高まる今こそ、長きにわたる休載の歴史をおさらいしておきましょう!

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「ハンターハンター」はいつから休載してる?

ハンターハンター

連載当初からちょこちょこ休載を挟みながらも連載を続けていた「ハンターハンター」ですが、2006年以降休載の期間が露骨に長くなり始めました。 そして2022年現在も続いている今回の休載は2018年から。流石の「ハンターハンター」でも3年半は歴代最長記録です。そろそろオリンピックと同じ感じの扱いになるんじゃないでしょうか。

【歴史】いままでの休載期間をまとめてみました

「ハンターハンター」の長い休載の歴史がこちらです。

「ハンターハンター」休載の歴史

  • 2006年2月~2007年10月…約1年8カ月
  • 2007年12月~2008年2月…約3カ月
  • 2008年5月~2008年9月…約4カ月
  • 2008年12月~2009年12月…約1年
  • 2010年6月~2011年8月…約1年1カ月
  • 2012年3月~2014年5月…約2年3カ月
  • 2014年9月~2016年4月…約1年8カ月
  • 2016年7月~2017年6月…約11ヶ月
  • 2017年9月~2018年1月…約4ヶ月
  • 2018年4月~2018年9月…約5ヶ月
  • 2018年12月~現在

一覧にして見てみると、休載の多さはもちろん2018年12月から現在までの休載期間の長さが目立ちますね。漫画家を題材とした某漫画作品では休載の重要性が描かれていたので、まとめられるほど休載しているだけでもすごいです。 そして『週刊少年ジャンプ』は、連載枠の争いが熾烈であると知られています。それでも打ち切りにならずに貴重な掲載枠を確保しているところから、「ハンターハンター」がどれだけ偉大な漫画かもわかりますね……。

同時期連載開始の「ワンピース」と比べると……

ワンピース ルフィ
©尾田栄一郎/集英社

未完の大人気作品でありながら、ジャンプに載ってないのが当たり前状態になりつつある「ハンターハンター」。1998年の連載開始から24年目に突入しましたが、未だに発売されたコミックはたったの36巻です。 一方、「ハンターハンター」よりも1年早く始まった漫画「ワンピース」の発売巻数は102巻。もはや倍どころか桁が変わってしまいました。「ハンターハンター」も休載していなかったら今頃完結、もしくは100巻の大台に乗ってたかも……?

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【休載率】どのくらい休載してる?

2000年からの「ハンターハンター」の休載率をまとめてみました。当たり前ではありますが、ここ3年間は脅威の100%という休載率が続いています。

「ハンターハンター」休載率一覧

  • 2000年(27.1%)
  • 2001年(33.3%)
  • 2002年(37.5%)
  • 2003年(20.8%)
  • 2004年(53.1%)
  • 2005年(35.4%)
  • 2006年(91.7%)
  • 2007年(83.3%)
  • 2008年(58.3%)
  • 2009年(95.9%)
  • 2010年(58.3%)
  • 2011年(66.0%)
  • 2012年(70.8%)
  • 2013年(95.8%)
  • 2014年(82.3%)
  • 2015年(100%)
  • 2016年(77.1%)
  • 2017年(79.2%)
  • 2018年(58.3%)
  • 2019年(100%)
  • 2020年(100%)
  • 2021年(100%)

「ハンターハンター」というと常に休載しているイメージがありますが、意外にも2013年から18年の間で完全に休載した年は2015年のみ。2018年は1年の内4割連載していたので、もしかすると頑張りすぎた反動がこの空白の3年間を生んでしまったのかもしれません。

【いつ】連載再開時期を予想!

新刊発売時期?

ハンターハンター HUNTER×HUNTER

新刊発売の11月4日のタイミングとほぼ同時期に連載が再開する可能性は大。これまでも連載再開とほぼ同じ時期に新刊が発売されてきました。 その理由は冨樫が10話ずつ=コミックス1冊分ずつまとめて原稿を描いているからです。編集部的にも新刊発売の1番盛り上がるタイミングで連載を再スタートさせるのが、もっとも宣伝効果が高いやり方でしょう。 新刊発売にあわせて10話まとめて描いた分の連載をスタート。そこから約3ヶ月間は本誌にて最新の「ハンターハンター」を楽しめるはずです。ただ次の10話が続けて描かれるとは限らないので、下手をすると10話を消化後にまた休載に入ってしまうかもしれません。

Twitterを観察

2022年5月に作者である冨樫義博の名前で原稿の進捗を伝えるTwitterアカウントが登場し、大きな話題となりました。一時は本物か偽物かも定かではない状態でしたが、現在は本人が運営していると確定しています。 待ちに待った「ハンターハンター」の連載開始が視野に入り、ファンは大喜び。そのまま少しずつ原稿は進み、「とりあえずあと4話」から始まったツイートは、遂に「とりあえずあと1話」まできました。 しかしTwitterで毎日のように更新されている原稿は、あくまで下書きのみ。そのためペン入れはまだ完了していない可能性もあり、本当に近日連載が開始されるかは判断が難しいです。いや焦らしすぎ!!

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冨樫義博展の開催時期?

森アーツセンターギャラリーにて「冨樫義博展 -PUZZLE-」が開催されると発表されました。冨樫義博展には2022年で35周年を迎える冨樫義博が描いた名作「ハンターハンター」『幽☆遊☆白書』『レベルE』の原画が、数多く展示される予定です。 冨樫義博展の開催時期は、2022年10月28日から2023年1月9日とのこと。もしかしたらこのタイミングで連載再開を感じさせているのも、冨樫義博展の開催にあわせているのかもしれません。もしそうだとするならば、連載再開の時期も冨樫義博展の時期と近くなる可能性が高いでしょう。 冨樫義博展を楽しみに待ちながら、連載再開の可能性にも胸が膨らみます!

【理由】休載の理由は腰痛?

なぜこんなにも休載が多く、そして休載が多いにもかかわらず打ち切りにならないのでしょうか?ファンの中では様々な憶測も飛び交っているようですが、未だその理由は公表されていません。

数ある説の中でも有力なものは、腰痛説やその他の病気説、1人で描いている説など。一時期は座っていられないほど腰痛に苦しんでいたそうなので、腰痛説は濃厚かもしれません。 またゲームやアイドルに夢中という、ぶっとんだ説も囁かれています。普通なら信じられない話も「冨樫なら有り得る」と納得してしまうから不思議です。

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腰痛説

数々ある説の中で、1番有力なのが腰痛説です。有力どころか、冨樫本人が腰痛のため続きが描けていないと語っています。 冨樫義博展の開催が告知される中、冨樫義博の直筆コメントも発表されました。そこには読者へのお礼とともに、自身の現状が書かれていたのです。 自分も読者に続きを描けと思われてるのはわかっていると前置きしたうえで、2年ほど椅子に座れていない状態だったと明かします。コメントを書く2週間前までは日常生活もままならなかったようで、常人よりすべての行動に3から5倍の時間がかかるとのこと。コメントを読めば、相当な重症であるとわかります。 しかし現在は元々の姿勢を諦め、寝ながら描くことでなんとか作業を進めているようです。コメントの下にはお馴染みの犬のイラストで、楽な体勢で原稿に向かう姿が描かれていました。 コメントの最後では読者も腰を労るよう伝えており、全体から苦労が滲み出ていました。

たった一人で描いているため?

作者の冨樫義博は自分の作品は自分一人で描き上げるというスタイルを取っているため、あまりの激務で度々休んでいるのでは?とも言われています。一人で作品を描き上げる理由は対人恐怖症だからなのだとか。また単に作品へのこだわりの為や編集側がアシスタントを引き上げ一人で描かせるようにしたなど様々な説があるようです。

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アイドルやゲームに夢中になっている?

冨樫義博はオンラインゲームが大好きだということでも有名であり、自分の好きなゲームがあると、プレイに夢中になって仕事を休んでいるのでは?などとも言われているようです。

またアイドル好きとしても有名なため、いわゆるヲタ活に忙しいのでは?という声もあがっています。特に欅坂46に関しては、作中に楽曲名やポーズといったネタを盛り込んでしまうほどの入れ込みよう。 ガチ欅ファンでなければ見逃しちゃうような細かいネタまであり、公言せずともドハマり中ということが見て取れます。過去には休載中に堂々とライブ参戦していたことも。これを見たファンから「仕事しろ」と総ツッコミを受ける事態に発展しました。

【鬼滅】休載中に終わった漫画を紹介

「ハンターハンター」の長い休載期間で、もちろん掲載誌である『週刊少年ジャンプ』にも様々な変化がありました。中には休載中に連載が終了した作品もあります。 そこでここでは「ハンターハンター」が休載している間に連載終了、大きな変化があった人気作品を紹介します。

クラピカが船にいる間に「鬼滅」が終了

鬼滅の刃 竈門炭治郎
©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable ©「鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚」製作委員会

「ハンターハンター」はあまりにも休載が多く話が進まないため、たびたびファンの間で『鬼滅の刃』と比べられています。『鬼滅の刃』が連載していた2016年から2020年の間、「ハンターハンター」ではクラピカが暗黒大陸に向かう船に乗ったまま物語が進んでいないのです。 そのためファンからは「クラピカ、お前船降りろ」「お前が船乗ってる間に鬼滅終わっちまったよ」といった悲嘆の混じったネタコメントが寄せられました。クラピカはいつになったら大地を踏みしめられるのでしょうね……。

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『チェンソーマン』が始まって終わる

チェンソーマン
©藤本タツキ/集英社・MAPPA

チェンソーマンとなったデンジが、デビルハンターとして奮闘する姿を描いた『チェンソーマン』。実は本作は、「ハンターハンター」が最後に掲載された2018年52号の次の号から連載を開始していました。そして「ハンターハンター」が休載している間に、約2年の連載期間を経て終了したのです。 1300万部を突破した大人気漫画が連載を終了し、作者である藤本タツキは数作の読切を発表します。そしてそのすべてが大きな話題となり、遂に「少年ジャンプ+」にて『チェンソーマン 第二部』が連載を開始しました。 『チェンソーマン』が連載を開始したときの、衝撃を覚えている人も多いでしょう。あれから続編が開始されるまでと考えると、休載期間の長さがわかります……。

『呪術廻戦』は悲惨な状況に

五条悟 呪術廻戦
(C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

『週刊少年ジャンプ』で連載中の作品で、ポスト「ハンターハンター」と言われているのが『呪術廻戦』です。たしかに『呪術廻戦』と「ハンターハンター」には、術式と念の概念など似た魅力があります。 『呪術廻戦』は「ハンターハンター」が最後に掲載したとき、呪術高専の交流戦を描いていました。交流戦は仲間内で争っている段階でしたが、それから時は経ち事情は大きく変わっています。 作中最強の五条悟が封印されてしまい、屈指の人気キャラが次々と死んでしまう渋谷事変が幕を開けました。主人公の師匠は殺され、ヒロインは生死不明に。「ハンターハンター」がいない間に、『呪術廻戦』は惨状となってしまったのです……。 果たして五条の復活と「ハンターハンター」の連載再開は、どちらが先なのでしょうか?

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その他休載中に終わった漫画

上記した作品以外にも、休載中に連載終了した作品は数多くあります。 「ハンターハンター」より約6年遅く連載を開始した『銀魂』も、2018年42号で『週刊少年ジャンプ』での連載を終了しました。『銀魂』は全77巻で、「ハンターハンター」の倍以上の巻数を出版しています。 『ハイキュー!!』『約束のネバーランド』などの人気作も、「ハンターハンター」を残し物語を完結させていました。また「ジャンプ」らしくない作風で人気を獲得した『アクタージュ act-age』も、原作者の逮捕により未完のまま連載を終了してしまいました。 一体どれだけの作品の終了を見送ってきたのでしょうね……。

【現在】10話ごとに休載するスタイル

ここ数年はコミックス1巻分に相当する10話載せたら休載、というスタイルが定着しつつあります。そのためファンも事前に「そろそろ休載になるだろう」という心構えができるようになりました。とはいえ今回のあまりにも長い休載は想定外だった人も多いはず。 作者が休載直前に「次の10週分のネームは出来ているので体調や状況と相談しつつ原稿進めていきます」というコメントを発表してから早3年半。これにはズバ抜けた休載耐性を持つ「ハンターハンター」ファンも驚愕です。はたして10話分のネームは本当にできていたのでしょうか……?

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【なぜ】休載が許されるワケは?

読者を虜にする作品の魅力

連載開始当初から幾度となく休載を繰り返しているにもかかわらず、今でも多くのファンが本作を支持し続ける理由。それは結局のところ「作品が面白いから」という一言に尽きます。 ここまで休載に関して色々とツッコんではみましたが、どんなに待たされても続きを読みたいと思わせる作品、それが「ハンターハンター」なのです。そしてこれからも絶対に面白い物語を見せてくれるだろう、というワクワク感がファンの心を掴んで離さないのでしょう。

連載再開まで感謝の正拳突きをし続けるファンも

熱狂的なファンの中には、1日1,000回感謝の正拳突きを連載再開まで続けると公言し、実際に2年間続けている人もいます。尋常ならざる作品愛を感じる彼の行動は、ネット上でも大きな話題となりました。冨樫がTwitterを開設した翌日は、なんと10,000回正拳突きをしたようです。 連載再開の情報が一切ない中で正拳突きを続けるのは生半可なことではありません。ハンターハンターという作品がファンから強く愛されているのが伝わりますよね。

「ハンターハンター」連載再開が待ち遠しい!

「ハンターハンター」は2022年現在、連載再開する予定はいまだありません。また、コミック最新刊である37巻の発売予定もアナウンスされていないという状況です。

ただし冨樫のTwitterアカウントにアップされている内容によれば、本当に原稿を描き進めているようです。そのためファンの間では2022年中に連載再開になるのでは、という声があがっています。 これまで何度も「連載開始」という噂に振り回されましたが、今回はかなり期待が持てますね!万全の状態で公式からの発表を待ちましょう!