『時をかける少女』の名言をキャラクターごとに紹介!名シーンを振り返る
『時をかける少女』は細田守監督が名作SF小説をアニメ化した映画です。各国の映画祭で多くの賞を受賞するなど、世界中で高い評価を受けました。 この記事では、そんな『時をかける少女』の名言をキャラクターごとに紹介していきます。一部ネタバレを含むので、未鑑賞の場合は注意してください。
『時をかける少女』の心に響く名言を紹介
アニメ映画『時をかける少女』の中には、青春のキラキラしたまぶしさや真っ直ぐな気持ちを表した名言がたくさんありました。ここからは真琴・千昭・功介のセリフを振り返りながら、今も心に響く名言を紹介します。
紺野真琴の名言

ひょんなことから時間を跳躍する「タイムリープ」能力を身に着けてしまう高校2年生の主人公紺野真琴。 放課後には男友達とキャッチボールしたりするかなり活発な女の子で、「タイムリープ」を使い慣れてくると、妹に食べられたプリンを先回りして食べるなどのささやかな私利私欲に能力を使うお調子者です。
最低だあたし。人が大事な話してるのに、それをなかったことにしちゃった……なんでちゃんと聞いてあげなかったのかな……。
本当に大事なのは、その瞬間にある想いだということに気づいた真琴が言うセリフ。千昭の告白をタイムリープ能力を使って何回もなかったことにしてしまったことを後悔する場面で言っていました。
ずっと3人でいられる気がしてたんだよね、遅刻して功介に怒られて、球とれなくて千昭になめられて。

絶妙なバランスで保っていた関係。何気ない日常をずっと変わらず今のままでいたいと願う気持ちを感じます。
うん、すぐ行く、走っていく

千昭との別れ時の言葉。真琴らしい自分で道を切り開く強さが見えるセリフ。千昭が去り際に言った「未来で待ってる」という言葉への返事で、未来での再会への願い、あるいは千昭のために絵を守る決意といった様々な解釈があるようです。
実は私もさ、やること決まったんだ
「やること」とはおそらく、千昭のために絵を守っていこうという決意を表した言葉。それまで進路を考えるのも放棄していた真琴が、タイムリープを経験して成長したことがこのセリフから読み取れます。
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間宮千昭の名言

真琴の男友達。実はある絵を見るために未来からタイムリープしてきた少年。 イケメンなので、女子ファンも多いです。数学の成績などは優秀だけど、簡単な漢字が読めなかったりします。
川が地面を流れているのを初めて見た。自転車に初めて乗った。空がこんなに広いことを初めて知った。何より……こんなに人がたくさんいるところを初めて見た。

自分がいた世界がと違う、素晴らしい世界があることを知った千昭の言葉。千昭が生きていた時代はおそらく戦争や環境汚染などで荒廃した数百年後の世界で、現代の当たり前の景色が彼には特別に映ったのではないでしょうか。
帰らなきゃいけなかったのに、いつの間にか夏になってた……お前らといるのがあまりに楽しくてさ……
楽しい時間というものはずるずると引きずってしまいます。名残惜しいものですよね。どれほど千昭が真琴と功介との日々を大切に思っていたか、痛いほど伝わってくるセリフです。
未来で待ってる

最後に千昭が真琴に残した名セリフ。このセリフについては、様々な考察があります。未来で真琴と再会できることを知っているかのようでもあり、真琴への告白にも思えます。あるいは再会を願いつつも、前向きな願望でもあるような……いずれにしても想像の幅が広がる名セリフといえます。
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津田功介の名言

真琴の男友達。秀才で医者を目指しています。野球部に入っていましたが、高校2年生の夏に自主退部をしました。落ち着いた性格で、なぜ千昭や真琴と友達なのか不思議がられています。
俺が彼女作ったら、真琴が1人になっちゃうじゃん
さらっと言えてしまえるところが、男前ですね。真琴への気持ちが恋愛感情なのかはわかりませんでしたが、功介が真琴を大切に思っていることが伝わるセリフです。
真琴、前見て走れ!
津田功介役を演じた声優・板倉光隆も好きなセリフとしてあげている言葉です。
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魔女おばさん(芳山和子)の名言

真琴の叔母であり、原作のヒロイン。 現在は美術館で絵画の修復の仕事を担当しています。性格はおとなしく、浮世離れした雰囲気があり真琴は「魔女おばさん」と呼んでいます。真琴の理解者でもあり、助言めいた発言もします。
真琴がいい目を見ている分、悪い目を見ている人がいるんじゃないの?
タイムリープ能力を後先考えずに好き勝手に使っている真琴に対しての忠告。真琴が使ったタイムリープによって生じる周りへの悪影響を考えさせようとしていました。また、千昭とのラストに繋がる言葉でもあります。
でも真琴、あなたは、あたしみたいなタイプじゃないでしょ?待ち合わせに遅れてきた人がいたら、走って迎えに行くのがあなたでしょ?
昔待つことしかできなかった自分とは違うと、背中を押してくれるセリフ。迷っている真琴の背中を押した言葉であり、自分との違いを噛みしめているようにも思えます。和子は深町を待っているだけでしたが、真琴は自分から千昭に会いに行くだろうと確信していた名言でした。
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「Time waits for no one」の意味とは?
劇中に何度か出てきていた、教室の黒板に書かれた「Time waits for no one」という言葉。意味は「時は誰も待ってくれない」というもので、タイムリープにもかかっている重要なメッセージです。 誰が書いた言葉かはわかりませんでしたが、本作のテーマ「今を生きる」を象徴する言葉ではないでしょうか。時は待ってくれないからこそ、今のこの瞬間を大切に生きようという、とても前向きなメッセージなのです。
『時をかける少女』は名言の宝庫!
この記事では、『時をかける少女』に登場する名言を紹介してきました。 ぜひこの記事を読んでから、『時をかける少女』をもう一度視聴してみてください。





