2017年7月6日更新

『カールじいさんの空飛ぶ家』に感動半減の可能性があった?

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カールじいさんの空飛ぶ家

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2009年を代表するアニメーション映画!

Aya_Osugi 最初の、エリーがなくなるまでの無言で進むシーンがあまりにも幸せで泣きまくり(笑) あとはファンタジーというか、大人には戦うシーンとかは飽きちゃったけど 一緒にいることは幸せだったから、それに満足していていつのまにか時間は過ぎて夢は叶わなかった、 ひとりでいるとハングリー精神で夢を叶えられて、でもさみしい やっぱりそうかなーって思って思うよね 結婚したいけど、留学したい、と私は思ってるんだけどね なくなってからじゃ遅いんだよ エリーを思う気持ちはわかるけど、エリーが幸せになくなったからそれはよかったのか、夢を叶わせてあげたらよかったのか、 私としてはそっちの方を考えるなぁ 残された者はその分まで生きる、新しい人生を歩んでいく、のね。。

冒頭約10分の感動的なシークエンス!

2009年公開、ピクサー『カールじいさんの空飛ぶ家』は子供から大人まで幅広く愛されている名作です。 映画は10分セリフなしで、カールがそれまで歩んできた人生が語られる感動的なシークエンスで始まります。 【冒頭のあらすじ】 幼少期にエリーと出会い、友人に。時が経ち、2人は恋人関係になり結婚。その後、ボロ家を買い、ふたりでリフォーム。平凡ながら幸せな結婚生活。夢を語りながら共に年を重ねていくふたり、しかし、病に倒れ先立ってしまうエリー。

大切なシーンがカットされていたかも!?

そんな感動的なシークエンスの大事な一場面がカットされる可能性があったそうです。それが下記の場面です。 カールとエリーが空を見上げていると雲が赤ちゃんの形に変わります。次の場面で2人は子供部屋の準備をしていました。そのことからふたりは子供を作る決断をしたか、または子供が出来たことが想像できます。 しかし、次の場面では産婦人科で肩を落とす2人が映ります。そのことからエリーが子供を産むことが出来ないことが分かります。 

ピート・ドクターが明かした製作秘話!

インタビューで『カールじいさんの空飛ぶ家』共同監督の一人ピート・ドクターがその時の状況を明らかにしました。 『カールじいさんの空飛ぶ家』製作中、ピートはエリーが子供を産めないという描写は過剰で批判を集める可能性があるというアドバイスをピクサースタジオの関係者から受けていたそうです。 その後、ピート・ドクターと共同監督のボブ・ピーターソンは子供が産めないことを示唆する場面をカットしたバージョンを製作していました。しかし、その描写なしバージョンを一度目で見て確かめたことで、どれだけ大事な描写だったのか改めて気付かされることになったそうです。

ピート・ドクターのコメント!

“あの一連の場面は映画冒頭のシークエンスに影響するだけでなく、映画全体に影響を及ぼす、欠かすことが出来ない要素なんです。 感情を揺さぶるシーンは単に観客を泣かせることが目的なのではなく、観客のみなさんを物語の世界へと引き込む、とても大切な役割を果たします。”
もしも、カールとエリーの間に子供がいたら、カールはなぜ子供に遺産を遺さないのか?など必要のない邪推をしてしまう可能性があります。 もしも、エリーが子供を産むことが出来ないという描写がカットされていたら、なぜ二人は子供を持たなかったのかという疑問を観客は持ち兼ねません。 ピート・ドクターが周りの雑音に流されず、自分の信念を貫いたことで『カールじいさんの空飛ぶ家』が名作となったのかもしれません。 もし、一連のシーンがカットされていたら、冒頭の感動が半減していたことはもちろん、映画全体にも悪い影響を与えていたことでしょう。