2017年7月6日更新

『アーロと少年』のキャストとあらすじ、吹き替えまで紹介【現代に恐竜が生き残っていたら?】

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『アーロと少年』

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ピクサー待望の新作は恐竜と少年の心温まる物語『アーロと少年』

日本語予告第一弾
もし地球に隕石が衝突せずに、恐竜たちも絶滅しなかったとしたら…?そんな疑問から生まれた本作。日本では2016年3月12日公開予定です。

予告も続々公開!

英語版トレーラー第一弾
英語版トレーラー第二弾
本編映像

恐竜が絶滅しなかったら?『アーロと少年』気になるあらすじ

舞台は恐竜と人間が共存する地球。絶滅を免れた結果、高度な文明と知能を持つのは恐竜で人間は言葉すら持たない種となっています。 ある日、ギザギザ山の近くに家族で暮らすアパトサウルスのアーロは川に流され、家から遠い地で一人ぼっちに。そこには因縁のあった人間の少年スポットがいました。最初はよく思っていなかったアーロも、まるでペットのようなスポットとすぐに仲良くなり、共にアーロの家族が住む家へ戻ることに。途中で様々な冒険を経ることになりますが、果たしてアーロは無事に帰還できるのでしょうか?

演技力の高い俳優たちが恐竜の声を演じる!注目のキャスト

主人公アーロの声はレイモンド・オチョア

アーロの声は弱冠13歳のレイモンド・オチョア。ディズニー作品への参加は『Disney's クリスマス・キャロル』以来となります。

アーロの父親にはジェフリー・ライト

アーロの父親、ポッパの声は米国俳優、ジェフリー・ライトが演じます。TVシリーズから映画まで幅広い演技経験があります。

サンダークラップにスティーブン・ザーン

プテラノドンのサンダークラップを演じるのは米国のコメディアン、スティーブン・ザーン。俳優としても活躍しています。

ナッシュ役にはA・J・バックリー

『CSI:ニューヨーク』のレギュラーだったA.J.バックリー。本作ではティラノサウルスのナッシュを演じます。

監督はピーター・ソーン

『ファインディング・ニモ』や『Mr.インクレディブル』の製作にも携わった経験のあるピーター・ソーン。声優の経験もある彼が今作の監督を務めます。

日本語吹き替えのキャストも続々決定!実力派俳優が揃う

アーロのママ役に安田成美

子供たちに愛情を注ぐ、優しいアーロのママ役を安田成美が演じます。映画やCM出演のキャリアの他に、私生活でも3児を育てる母親ということから今回の吹き替えに起用された安田ですが、その演技に注目です。

ブッチ役には松重豊

映画やドラマに幅広く出演し、ドラマ「孤独のグルメ」では主役を演じた、松重豊は、冒険の途中に出会う強面のTレックス一家の、迫力満点の父親・ブッチ役を演じます。

ナッシュ役には八嶋智人

Tレックス一家のどこか抜けている弟・ナッシュ役を、バラエティ番組の司会から役者までこなす個性派俳優、八嶋智人が演じます。

ラムジー役に片桐はいり

同じくTレックス一家のおてんばな姉・ラムジー役には名脇役で知られる片桐はいりが演じます。

今までのピクサー映画との違い

『アーロと少年』について監督のピーター・ソーンは、これまでのピクサー映画と同様「何から何まで違う2人がコンビを組む」冒険物語であることを認めています。一方で本作ではアーロとスポットの関係は良好で、意見の相違もないのが特徴です。

本当にアニメ?背景にも注目

さらに『アーロと少年』の大きな特徴がその美しすぎる背景。ソーン監督自身が風景や自然のシーンを取り込むことを提案したそうで、アーロたちの住む雄大な土地から落ち葉から滴り落ちる雫まで、どのシーンもそのリアルさに目がいってしまいそうです。

恐竜は全然リアルじゃない!その理由とは?

逆に恐竜たちの“可愛すぎる”見た目も目を引きます。非現実的な恐竜とリアルすぎる風景のコントラストによって、アーロたちが現実世界には存在しない、所謂「部外者」であることを暗示したのだと言います。

監督自身キャラクターたちが大好き

また、ソーンはこの映画の製作について以下のように答えています。
この映画の話が持ち上がったとき、それはたくさんのアイデアがあったんだ。始まってからはアイデアがありすぎだって思うようになったんだけど。 でも僕は本当にこのアーロとスポットが大好きだったんだよ。
監督のこの映画に対する愛情が伝わってきますね。

『アーロと少年』の隠しネタをネタバレ紹介!

1.『インサイドヘッド』に『アーロと少年』のキャラクターがカメオ出演していた!?

『アーロと少年』のキャラクターがピクサー作品『インサイドヘッド』にカメオ出演しています。 ライリーのハッピーな思い出のひとつに、監督ボブ・ピーター・ソーンが声を担当したことで知られるフォレスト・ウッドブッシュが登場していました。 また、『モンスターズ・ユニバーシティ』(2013)にアーロがカメオ出演していました。元々『アーロと少年』は、『モンスターズ・ユニバーシティ』の後に公開される予定だった作品です。 また、T-レックスに変わる前、『カーズ』ダイノコのロゴがアパトサウルスでした。

2. 短編が『Mr.インクレディブル』に似ている!?

ピクサー作品は本編の前に短編が上映されますが、今作の短編はピクサー短編史上最高傑作のひとつという声が上がっています。 今回の短編は『Sanjay’s Super Team』、という、スーパーヒーローを主人公としたラブストーリー。レトロなコスチューム、主人公の能力など『Mr.インクレディブル』テレビシリーズと似た雰囲気をしています。

3.『インサイドヘッド』の短編キャラクターが登場!?

今作で、アーロが故郷に帰るための目印としているのが、3つ連なった山です。この山を注意して見みると、『インサイドヘッド』短編に登場する火山のキャラクター、ラヴによく似ています。 『アーロと少年』の山は火山活動中ではないし、唄も歌わないものの、偶然にしては、類似点が多すぎます。

4.『原子人家族フリントストーン』と似た設定!?

恐竜たちが絶滅せずに進化、仕事をしている設定など、アメリカのアニメ『原子人家族フリントストーン』と同じ要素が多く含まれています。 『アーロと少年』の恐竜たちは人間に服従している訳ではありませんが、草食恐竜が農夫、肉食恐竜がカウボウイのアイデアなど、多くの部分で『原子人家族フリントストーン』を想起される場面があります。

5.『バグズ・ライフ』のキャラクターがカメオ出演!?

映画冒頭、アーロとアーロの父親が森を歩く場面があります。その場面でピクサー作品お馴染みのイモムシが枝にとまっていました。 独特の色合いから、『バグズ・ライフ』のキャラクター、ハイムリックであることは明らかです。 ハイムリックは『トイ・ストーリー2』にもカメオ出演していました。

6.『ライオン・キング』とプロットが似ている!?

『アーロと少年』はディズニー映画『ライオン・キング』と、とてもよく似た構造だと指摘されています。 アーロとアーロの父ポッパの関係は、『ライオン・キング』のサンバとムファサの関係と重なります。 父親が子に跡を継がせようとすると、まるで息子の責任のように父親殺されてしまう。ヴィランがその地位につこうと息子殺害を画策するなど、二つの作品はよく似たプロットです。 ポッパが死を迎えるシーンで、ムファサの死を思い起こした人が多かったと言われています。

7.スポットは『ファインディングニモ』のキャラクターの祖先!?

もしかすると、今作に登場する少年スポットは『ファインディング・ニモ』に登場したキャラクター、ダーラの祖先かもしれません。 髪色は違いますが、上を向いた鼻、そばかす、緑色の瞳など、スポットとダーラは不思議なくらいよく似ています。

8.映画に登場する名前に注目!?

今作に、アーロとフォレスト・ウッドブッシュがスポットに反応してもらおうと、スポットをおかしな名前で呼ぶ場面があります。 そこで、バイオレット(『Mr.インクレディブル』)、グランピー『白雪姫』などディズニーキャラクターの名前が使われていました。 また、アーロが自分のことをスパイクと呼んでくれと言う場面があります。監督ピーター・ソーンが『アーロと少年』を制作するにあたり、多大な影響を受けていた映画が『黄色い老犬』。映画の犬の名前がスパイクです。

9.最も難易度の高い隠れピザプラネット!?

ピクサー作品には、ピザ・プラネットのトラックがイースターエッグとして隠されていますが、今作は古代が舞台のため、モダンなトラックを入れ込むのは不可能に思えます。 しかし、『アーロと少年』にもピザ・プラネットのトラックはちゃんと登場しています。今までの作品よりも難易度は高いかもしれません。 ある場面の背景の岩がまさしく、ピザ・プラネットトラックの形をしていました。

10.西部劇の影響が強い!?

『アーロと少年』は西部劇から多大な影響を受けていました。ティラノサウルスが、カウボーイとして登場することからそれは明らかです。特に、のんべえが登場するシークエンスの撮影スタイル、設定などは『荒野の七人』にそっくりだと言われています。 ジョン・フォード、ウィリアム・ウィラー、デイヴィッド・リーン、黒澤明作品などから影響を受けていたことをピーターソーンは認めています。 特に、監督は荒野の風景の捉え方を参考にしていたそうです。

11.ブッチのモデルになった俳優!?

T-レックスのリーダー、ブッチはある名優を意識して作られたキャラクターだと言われています。 その俳優が『明日に向って撃て!』などで知られるサム・エリオット。ブッチの話し方がサム・エリオットと同じ。さらに、ブッチの歯は意識的に、サム・エリオットの象徴的な髭をモチーフにデザインされたそうです。

12.ピクサー作品の常連声優がカメオ出演!?

『トイ・ストーリー』のハム、『インサイドヘッド』のフリッツを演じたジョン・ラッツェンバーガーが今作にカメオ出演しています。 ジョンが演じたのはラプトルのアール、セリフが少ないため、彼の声を聞くことが出来るのはほんの一瞬です。

13.『ジョーズ』と重なる場面!?

『アーロと少年』は様々な映画へのオマージュが捧げられています。その内の一本が、ピーター・ソーンのフェイバリット映画『ジョーズ』です。 アーロとT-レックスが火を囲み、昔のはなしをする場面は『ジョーズ』の船員たちに重なります。 また、ブッチが3匹のクロコダイルとの格闘で顔に傷を負う場面は『ジョーズ』のクイントに重なり、映画クライマックス、プテラノドンたちの翼が貫かれる場面はジョーズのヒレが沈んでいくクライマックスを思い起こさせます。

14.まるで『127時間』!?

同じ火を囲むシークエンスで、ラムジーが尻尾の一部を失ったエピソードを話す場面があります。 ラムジーは、岩の間に尻尾が挟まれて身動きが取れず、やむなく尻尾を噛みちぎって脱出していました。まるで、ダニー・ボイル監督『127時間』のようなストーリーです。

15.ラプトルとプテラノドンは偏見の強い田舎者!?

これは意識的ではないかもしれませんが、『アーロと少年』はジョン・ブアマン監督『脱出』(1972)と似た側面があります。 アーロが荒野へ出る恐怖は『脱出』のメインキャラクター。ヴィランのプテラノドンやラプトルは『脱出』の偏見を強い田舎の人々と重なるキャラクター性を持っています。

16.アーロとスポットがあるキャラクターに変身する!?

旅の途中、アーロとスポットがよく熟した果物を食べる場面があります。スポットの頭は腫れあがり、アレルギー反応を起こしてしまいます。 その時の姿が、まるでアメリカの雑誌『マッド・マガジン』のマスコット、アルフレッド・E・ニューマンのようでした。 また、アーロの反応は、目が複数現れるなど『モンスターズ・ユニバーシティ』のキャラクター、スクイシー(ピーターソーンが声優)のような姿になってしまいます。

17.監督と母親の関係性が描かれている!?

アーロとスポットの関係性は、監督ピーター・ソーンと母親の関係性がベースになっていると言われています。 ピーター・ソーンの母親は韓国人のため、英語が話せず、ふたりはアーロとスポットのようにボディランゲージを通してコミュニケーションを取っていたそうです。

18.ビビりが主役の物語!?

『インサイドヘッド』には悲しみという感情を受け入れて、成長するというメッセージが込められていましたが、『アーロと少年』では、恐怖(ビビり)という一般的にネガティブに思われている感情に打ち勝ち、ポジティブに捉えるというメッセージが込められています。 ピクサーは『ファインディング・ニモ』でも、恐怖に打ち勝つという同じようなテーマを語っていました。

19.『ジュラシック・パーク』のショットを再現!?

恐竜を主役とした映画で、『ジュラシック・パーク』を意識しない訳にはいかないでしょう。 巨大なT-レックスの足が映る場面など、今作には『ジュラシック・パーク』のシーンを再現しているショットが数多くあります。 ラプトルがアーロとスポットに襲い掛かろうとした瞬間、ブッチが噛みつく場面は、『ジュラシック・パーク』クライマックス、T-レックスがグラント博士たちを救う場面をほぼ完コピしています。

20.ラプトルは鳥!?

今作のラプトルたちは羽毛が生えているなど、『ジュラシック・パーク』に登場するラプトルよりも鳥に近い姿をしていました。 どこか、『カールじいさんの空飛ぶ家』に登場した怪鳥ケヴィンに似ています。

21.ピクサー幻の作品のキャラクターがカメオ出演!?

スポットが虫を食べるシーンに登場するとかげが、ピクサーが製作中止を余儀なくされた作品『Newt』のキャラクター、ニュートにそっくりです。

22.ジャングルブックに似ている!?

『ライオン・キング』のように『アーロと少年』は『ジャングル・ブック』との類似点が多い作品だと言われています。 少年が、動物と絆を結ぶプロット、アーロとモグワイは川に流されて家族から離れ離れになったなど、よく似た部分が多々あります。 また、結局人間は、人間と共に暮らしていくことになるという、エンディング展開も同じです。