2019年8月19日更新

2020年公開!単独映画「ブラック・ウィドウ」はミステリアスな彼女の何を描く?【あらすじ・キャスト】

アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン、 ブラックウィドウ、ブラック・ウィドウ
© Walt Disney Studios Motion Pictures

『アイアンマン2』で初登場、『アベンジャーズ』『キャプテン・アメリカ/ウインター・ソルジャー』など大活躍してきたブラック・ウィドウの単独映画がついに始動。この記事では、彼女の魅力に迫りつつ、映画の最新情報を考察込みで紹介していきます。

単独映画「ブラック・ウィドウ」が本格始動!2020年全米公開

マーベル・シネマティック・ユニバースには『アイアンマン2』で初登場したブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフ。スカーレット・ヨハンソンが演じたブラック・ウィドウは、「アベンジャーズ」シリーズをはじめとする数々の作品に出演してきました。 その一方で、長らくブラック・ウィドウが単独で主役となる作品は作られていませんでした。 しかし2018年、彼女の単独映画が始動したとハリウッドの様々なメディアが報じました。全米公開は2020年を予定されています。この記事では彼女の経歴と、映画の最新情報を紹介していきます。 この記事には、一部『アベンジャーズ/エンドゲーム』に関するネタバレが含まれる箇所があります。未鑑賞の方はご注意ください。

ブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフとは?

そもそもブラック・ウィドウこと、ナターシャ・ロマノフとはどういったヒーローなのか? コミックで彼女が初登場したのは1964年4月、『Tales of Suspense』第52号で、アイアンマンと敵対するロシアのスパイという設定でした。その後、コミックでは様々な設定変更などを経て、ヒーローとして活躍するようになります。

また、コミックでは彼女の様々な恋模様も描かれてきました。 その主な相手となったのは、ウインター・ソルジャーことバッキー、ホークアイ、デアデビルなどの錚々たる面々。また、ロシアのスパイのアレクセイと恋仲になったこともありますし、映画版でハルクといい雰囲気になったこともあります。 このように、ブラック・ウィドウはスパイとしての技術を活かした活躍に加えて、その恋模様でも注目されてきたヒーローなのです。

演じる女優はスカーレット・ヨハンソン

スカーレット・ヨハンソン
OTTAVIA DA RE/SINTESI/SIPA/Newscom/Zeta Image

ブラック・ウィドウの単独映画で主演を務めるのは、「アベンジャーズ」シリーズで同役を長年演じてきたスカーレット・ヨハンソン。 ヨハンソンは1984年11月22日生まれのアメリカ人女優。幼少から演劇教室に通い、8歳の時にオフ・ブロードウェイで舞台デビューしています。最初に大きく注目されたのは2003年の『ロスト・イン・トランスレーション』と『真珠の耳飾りの少女』で、国内外の映画賞を受賞しました。 「アベンジャーズ」シリーズでは2010年の『アイアンマン2』から、ブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフ役で出演しています。

単独映画『ブラック・ウィドウ(原題)』で描かれるあらすじ

単独映画のブラックウィドウ役に、スカーレット・ヨハンソンが起用されたことで、前日譚といってもティーンエイジャーだった頃の話を描くわけではないだろうと推測されていました。 そして今回の単独映画は、2016年の『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』直後を描くということが明らかに。ブラック・ウィドウの前日譚を描きつつ、MCUシリーズの作品間を補完する物語となりそうです。 すでに2019年5月末からノルウェーで本作の撮影が開始されており、ナターシャの因縁の地・ブダペストも舞台の一つになるとのこと。スパイ時代に関係があった“レッド・ガーディアン”のアレクセイも登場し、ナターシャの過去が描かれることは間違いありません。

また、2019年の『アベンジャーズ/エンドゲーム』で、なぜナターシャがあの重大な決断を下したのかという背景も語られることになりそうです。これは絶対に見逃せないですね!

アイアンマン(演:ロバート・ダウニー・Jr)が登場!?

ロバート・ダウニー・Jr.『アイアンマン3』
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アメリカのメディアサイトDeadlineでは、「ブラック・ウィドウ」にロバート・ダウニー・Jr演じるアイアンマンが再び登場する、という旨のニュースが報道されました。 しかし「アベンジャーズ」シリーズでは……。

「アベンジャーズ」シリーズの完結編『アベンジャーズ/エンドゲーム』では、仲間と世界を守るために命を落とすことになったアイアンマン。 しかし「ブラック・ウィドウ」は前日譚なので、命を落とす前のアイアンマンが登場しても、なんら矛盾がないのです。

これが本当だとすれば大変喜ばしいニュースですが、マーベル・スタジオ側は正式にロバートの出演を発表しているわけではありません。 しかしすでに海外のマーベルファンは、この報道に大喜びの様子です。日本のファンも歓喜必至のビッグ・ニュースですが、焦らず正式発表を待ちましょう。

気になるその他のキャスト フローレンス・ピューも出演!

イェレナ/フローレンス・ピュー

フローレンス・ピュー
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2018年の映画『トレイン・ミッション』で注目されたイギリス人女優フローレンス・ピューが、ナターシャの妹分スパイのイェレナ役で出演することが決定。 2019年には『へレディタリー/継承』のアリ・アスター監督による『ミッドサマー(原題)』も公開され、英新進気鋭の女優のスパイ役起用に期待が高まります。

アレクセイ・ショスタコフ/デヴィッド・ハーバー

デヴィッド・ハーバー
©Sheri Determan/WENN.com/zetaimage

さらに単独映画に登場するのは、ナターシャの元夫で、コミック版ではソ連版“キャプテン・アメリカ”と言われているレッド・ガーディアン(アレクセイ・ショスタコフ)。 映画でアレクセイを演じるのは、テレビドラマシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』で知られるデヴィッド・ハーバーです。

メイソン/O・T・ファグベンル

O・T・ファグベンル
©WENN.com/zetaimage

他にも、ナターシャとは旧知の仲であるメイソンを、2017年から続くテレビドラマシリーズ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』のO・T・ファグベンルが演じることが決まっています。

メリーナ/レイチェル・ワイズ

レイチェル・ワイズ
©WENN.com/zetaimage

また、『女王陛下のお気に入り』(2018)のレイチェル・ワイズが、ナターシャとともにスパイ訓練を受けるメリーナ役で出演するようです。

原作コミックでのブラックウィドウの過去

原作のコミック版には、ナターシャと同じ施設で訓練を受けた“ブラック・ウィドウ”のエレーナ・ベロワというキャラクターが登場します。エレーナはナターシャ殺害の命令を受けて彼女を追い続けますが、ナターシャはエレーナが組織が洗脳されていることに気づき、彼女を救います。 単独映画では、このエレーナというキャラクターがフローレンス・ピュー演じるイェレナ役に投影されることになるのではないでしょうか。 またコミック版では、ナターシャはソ連秘密警察・KGBによってテストパイロットのアレクセイ・ショスタコフと結びつけられ、結婚していた過去が。しかし結婚後、今度はKGBによってアレクセイの死が偽造され、ナターシャは夫と引き裂かれてしまいます。これが彼女が「ウィドウ(未亡人)」を名乗る理由の一つです。 その後、彼女は任務の中でアレクセイがキャプテン・アメリカが投薬された超人血清の被験者となって生存していたことを知ることに。このアレクセイを演じるのが、デヴィッド・ハーバーということになります。

しかし、コミック版がスタートしたのは1960年代であり、まだアメリカがソビエト連邦と冷戦を繰り広げていた時代。ブラック・ウィドウの単独映画は、原作コミックを現代にアップデートした作品になることは間違いなさそうです。 特に、本作の脚本を務めるジャック・スカエファーは、コミック版の差別的部分や自身の善悪の価値観に反している点については、原作を忠実に再現するつもりはないと発言。現代に合う形での改変は行われ、旧い部分は刷新されると考えられます。

監督、脚本ともに女性に決定!

『ブラック・ウィドウ(原題)』の監督に抜擢されたのは、映画『さよなら、アドルフ』(2012)で注目され、同じくドイツが舞台のスリラー映画『ベルリン・シンドローム』(2017)で評価を高めたオーストラリア出身の女性映画監督ケイト・ショートランド。 『さよなら、アドルフ』も『ベルリン・シンドローム』もシリアスな作風のため、本作もロシアやそれに類する国を舞台にしたシリアスなスパイアクションになるかもしれません。

脚本は『キャプテン・マーベル』(2018)を手がけたジャック・スカエファーが務め、『ラブストーリーズ コナーの涙』の脚本家ネッド・ベンソンがその最終稿をリライトしているようです。 スカエファーは『アナと雪の女王/家族の思い出』を手がけた経験もある女性脚本家。ファミリー向けでありWヒロインが活躍する作品を書いた彼女が起用されたということは、ただシリアス一辺倒ではなく、クスリと出来るような場面や女性の琴線に触れるシーンが用意されている可能性もあります。 『キャプテン・マーベル』に続き、マーベルの女性ヒーローが主人公となる本作には、どれだけ女性ファンを引き込めるかも問われているようですね。

マーベル・シネマティック・ユニバースにおける彼女の活躍

『アイアンマン2』(2010年公開)

ここからは、マーベル・シネマティック・ユニバースにおけるブラック・ウィドウの出演作を作品が公開された時系列順に紹介していきます。 まず、彼女が映画に初登場したのは2010年の『アイアンマン2』。本作での彼女はすでにS.H.I.E.L.D.のエージェントであり、アイアンマンことトニー・スタークのアシスタントを務めるため、スターク社の法務部に社員として潜入していました。

『アベンジャーズ』(2012年公開)

次に彼女が登場したのは、2012年の『アベンジャーズ』。スーパーヒーローが集結する歴史的な作品の中で、紅一点の女性ヒーローとして活躍。男性メンバーに引けを取らない活躍を見せました。 なお、日本での宣伝では、アイアンマンのキャッチコピーが「ありえないほど《天才》」、キャプテン・アメリカのキャッチコピーが「ありえないほど《正義》」など、キャラクターごとに「ありえないほど《○○》」」というコピーが用いられており、ブラック・ウィドウのキャッチコピーは「ありえないほど《妖艶》」でした。

『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』(2014年公開)

『アベンジャーズ』での活躍の後に、ブラック・ウィドウがスクリーンに登場したのはMCUでも最高傑作との呼び声高い2014年の『キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー』です。 本作でも相変わらずヒーローとしてのスタイリッシュなアクションが堪能できます。また、それ以外の見所としては、キャプテン・アメリカとのキスシーンや、いつも気丈な彼女が涙を見せる場面など、彼女の内面を掘り下げるようなドラマ性も印象的な作品になっています。

『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年公開)

「アベンジャーズ」シリーズ第二弾である『アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン』にも当然出演。 本作では、ハルクとの恋愛的な描写と、ハルクになって暴走しそうになる彼を抑える描写などに加えて、ホークアイの家族との交流なども描かれています。ブラック・ウィドウは単独映画が作られていなかった分、様々な作品の中で少しずつその過去が明かされていくのも魅力的ですね。

『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』(2016年公開)

アイアンマンとキャプテン・アメリカを中心に、スーパーヒーローたちが2つのチームに別れて戦った2016年の映画『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』。 同作でブラック・ウィドウは、基本的にはアイアンマン寄りの立場を取りつつ、最終的にはキャプテン・アメリカの支援もするという微妙な立ち位置になります。 ヒーロー同士の戦いが大きな見所の本作ではありますが、仲間同士の争いの中で揺れ動くブラック・ウィドウの心情にも注目です。

『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』(2018年公開)

そして、2018年にサノスの本格的な登場により大きな話題を呼んだ「アベンジャーズ」シリーズ第三弾、『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』にもブラック・ウィドウは登場。 結末に関するネタバレは避けますが、キャプテン・アメリカと行動を共にしていた彼女は、キャプテン・アメリカとの抜群のコンビネーションを発揮します。登場するヒーローがさらに増えているため、出番自体は以前の作品よりも少ないかもしれませんが、しっかりと見せ場がある一本です。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年公開)

そして、2019年公開予定の「アベンジャーズ」シリーズ第4弾にして、シリーズの集大成となる『アベンジャーズ/エンドゲーム』にもブラック・ウィドウは出演。 ヒーローとしての活躍ももちろんですが、ハルクとの恋の行方など、気になる要素は果たして回収されるのか?注目を集めました。

なぜ今、彼女の単独映画が制作されることになったのか?

キャプテン・マーベル
©︎MARVEL STUDIOS

それにしても、なぜ今『ブラック・ウィドウ』の主演映画始動しているのでしょうか? 例えば、女性ヒーローがメインの大ヒット作品というと、近年だとDCの『ワンダーウーマン』が記憶に新しいですが、マーベルはこれに対抗するように『キャプテン・マーベル』の映画をスタートさせます。

それだけでなく、マーベルはイスラム教徒で女性のスーパーヒーロー、ミズ・マーベルも映画化するのではないかと噂されているのです。「男女」という性差だけでなく、今度はキリスト教ではない宗教を信仰するヒーローが計画されているというのは斬新ですよね。

ブラックパンサー
©MARVEL STUDIOS/DISNEY

こうした背景には、黒人俳優と監督がメインを務めた『ブラックパンサー』の世界的な大ヒットがあることは想像に難くないですよね。 性差、人種、宗教、出身国……。マーベルはそうした様々な「差別」や「違い」にとらわれない、多様なヒーローを世界中に届けようとしているようです。 その中で、あえてブラック・ウィドウを主役に起用して描くものがあるとすれば、「ロシア」ではないでしょうか?KGBに所属していた過去をもつ彼女であれば、ロシア圏の人々に届く新たなヒーロー像が確立出来るのかもしれないとマーベルは考えたのかもしれません。 そうしてヒーローが多様化していくと、やがては中国や日本といったアジア圏にも訴求するような様々なヒーロー映画が作られるかもしれませんね(実際、「エンドゲーム」の予告編では日本が舞台と思われるカットがあります)。 ブラック・ウィドウの単独映画化は、様々なヒーロー像を描こうとするマーベルの新たな挑戦の一歩といえそうです。

ブラック・ウィドウの何が描かれるのか?単独映画は2020年公開

ブラック・ウィドウの単独映画では、彼女のスパイ時代を描きつつ「シビル・ウォー」(2016)直後の時系列となるようです。 キャストや詳しいストーリーなど、詳細はまだまだ不明なブラック・ウィドウの単独映画ですが、ciatrでは、随時最新情報を追いかけて行きたいと思います。