2017年7月6日更新

ブラック・ウィドウの映画が作られない10の理由

『アイアンマン2』で初登場、『アベンジャーズ』『キャプテン・アメリカ/ウインター・ソルジャー』など大活躍してきたブラック・ウィドウですが、なぜか彼女を主役とした映画が製作されることはありませんでした。今回はブラック・ウィドウの映画が作られない10の理由を紹介します。

アベンジャーズのメンバー、ブラック・ウィドウとは

アベンジャーズ ブラック・ウィドウ

2015年に『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』が公開されたこともあり、ブラック・ウィドウの名前を聞いたことがある人は多いはず。

ウィドウは、『マーベル・コミックス』に登場するキャラクターで、当初はアイアンマンであるトニー・スタークのスパイとして登場しました。後にアメリカ合衆国に亡命し、架空の諜報機関S.H.I.E.L.D.のエージェントやスーパーヒーローチームのアベンジャーズのメンバーとなります。

世界的なアスリートほどの身体能力を身に着けているほか、射撃術を身に付け、武器の専門知識に長け、幅広い諜報訓練を受けており、知性も優れています。また、特殊な血清を撃たれているため、肉体及び精神力は人間の限界以上に強化されています。加えて、雑誌『コミックス・バイヤーズ・ガイド(英語版)』の「コミックで最もセクシーな女性」で31位に選ばれたこともあるなど、近年人気がある女性マーベルキャラクターです。

マーベル・シネマティック・ユニバースに属する映画作品ではスカーレット・ヨハンソンがキャラクターを演じています。

1.女性差別主義者の声!?

21世紀の現代社会は成熟してきたとはいえ、まだ男性上位主義者が一定数います。

残念ながら映画業界も例外ではありません。2015年『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』のフュリオサ(シャーリーズ・セロン)がアクション映画における女性キャラクターのポテンシャルを見事に見せつけました。

しかし、同時に心と視野の狭い観客の怒りを買ったことも事実です。ブログ上である人物が『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』はフェミニストのプロパガンダ映画だと主張、男性に映画を観に行くことを止めるように呼びかけました。

少数派とはいえ、性差別は映画業界にも根付いています。ブラック・ウィドウに限らず女性を主役としたアクション映画が多く製作される世の中が実現するまでには課題が多く残されています。

2.マーベルのCEOは女性スーパーヒーロー作品に懐疑的!?

アベンジャーズ 

2015年初めにソニーが大規模なハッキングを受けたことで、スタジオの裏側に関する書類が3万枚以上も流出しました。

その中には、マーベルCEOとソニーCEOが交換した重要なメールも含まれていました。そのメールには“Female Movies”(女性の映画)とタイトルが付けられていたそうです。

内容はなぜ女性キャラクターを主役としたアクション映画が興行的にも批評的にも失敗に終わるのか議論が交わされていたものでした。

マーベルが初の女性主人公として選んだのがキャプテン・マーベルという知名度の低いキャラクター。これは人気キャラクターであるブラック・ウィドウを主役として失敗するリスクを回避したためだと思われます。

さらに、キャプテン・マーベルの映画公開予定が2018年から2019年へと先送りになりました。マーベルの中で女性キャラクターを主役とした映画の優先順位は高くないのでしょう。

3.一度映画化が計画されていた!?

現在、ハリウッドの女性アクションスターは枯渇気味ですが、2000年代初頭は『キル・ビル』のブライド、『トゥーム・レイダー』のララ・クラフト、『バイオ・ハザード』のアリス、など大人気キャラクターが数多く生まれていました。

当時、脚本家のデイビッド・ヘイター(『X-men』『ウォッチメン』)などが関わり、実際にブラック・ウィドウの映画が計画されていたと言われています。

しかし、その後に製作された女性キャラクターを主役としたアクション映画『ウルトラ・バイオレット』『イーオン・フラックス』などが立て続けに大コケしたことで状況は変化。ブラック・ウィドウの映画化計画は消滅したそうです。

4.コスト面で実現する可能性が低い!?

スカーレット・ヨハンソン

当たり前のことですが、映画を作るためには莫大なお金がかかります。特にスーパーヒーロー映画は製作費が高くなりがち、『アベンジャーズ』などはヒットしたから良かったものの、もし失敗していたらマーベルは大変な事態にになって陥っていたでしょう。

そのため、まずプロデューサーが考えなければいけないことはコストです。スカーレット・ヨハンソンのギャラはハリウッドでトップクラスに高く、起用することはリスクにもなり得ます。

まずマーベルはキャプテン・マーベル映画でギャラの比較的安い女優を実験的に起用するはずです。もし成功して女性スーパーヒーロー映画の成功例を作れば、再びブラック・ウィドウの映画製作を本気で考えるはずです。

5.ケヴィン・ファイギが否定的!?

『アイアンマン2』でブラック・ウィドウがマーベル映画に登場して以来、ジャーナリストたちはマーベルの製作社長ケヴィン・ファイギに彼を主役とした映画の可能性を度々探りをいれてきましたが、あまり好意的な反応はありませんでした。

一度、ブラック・ウィドウ映画のストーリー構想を語ったことはあるものの、『アベンジャーズ・エイジ・オブ・ウルトロン』の衝撃のクライマックスもあり、可能性はさらに低くなっているようです。

また、スカーレット・ヨハンソン自身も『エイジ・オブ・ウルトロン』でのウィドウの描かれ方に不満があるとコメントしていました。

6.2020年にブラックウィドウの映画が公開!??

ブラック・ウィドウ

今後の様々なマーベル映画のタイトルが発表される中、2020年公開を予定している作品タイトルが発表になっていません。もしかしたら、ブラック・ウィドウを主役とした映画かもしれません。

しかし、ウィドウはマーベルシネマティックユニバースの中でも古株のキャラクター、2020年ということは、2010年『アイアンマン2』から10年が経ったことを意味します。

おそらく、ブラック・ウィドウはこの先も『アベンジャーズ』『アイアンマン』『キャプテン・アメリカ』の続編に出演し続けるでしょう。2020年に彼の映画が製作されるとしても、多くのファンが今更と感じるはずです。

7.スカーレット・ヨハンソンを取り巻く環境の変化!?

スカーレット・ヨハンソン

マーベルシネマティックユニバースの中で人気の高いスーパーヒーロー映画が製作される時、主役の俳優は少なくても3作出演の契約を一度に結んでいます。(ロバート・ダウニー・Jrは6作)

しかし、これから先、スカーレット・ヨハンソンが一度に複数作品の契約をするとは思えません。2014年、スカーレット・ヨハンソンが第一子を出産したことで、以前とは取り巻く環境や仕事の優先順位が劇的に変わっているはずです。

このファクターだけブラック・ウィドウの映画が製作されない根拠だというのは無理があるかもしれませんが、他の理由と合わせると説得力は増すはずです。

8.コミックに絶対的ストーリーがない!?

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今では絶大な人気を誇るブラック・ウィドウですが、『アイアンマン2』公開前はコミックファン以外からはあまり知られた存在ではありませんでした。

さらに、コミックでもデアデビルやアベンジャーズのサポート的な役割、単体のストーリーがあまり多くありません。

ブラック・ウィドウを主役にするとしても、絶対的なプロットをコミックから探すことは困難なため、新たに生み出さなくてはなりません。

9.ネット配信ドラマの方がブラックウィドウ映画にフィットする!?

ネットフリックスとコラボレーションして生まれたドラマシリーズ『デアデビル』が大成功を収めたことで、ネットフリックスとマーベルの相性が良いことが証明されました。

ネットフリックスの『デアデビル』はダークな雰囲気で大人から大きな支持を得たシリーズでもあります。デアデビルとブラック・ウィドウはコミックでペアを組むなど、似た点を多く持つキャラクター。

多くの規制がかかるブロックバスター映画よりも、ある程度自由に製作出来るネット配信ドラマの方が、スパイとしての過酷な過去を描くにはフィットしていると言えます。

10.ホークアイとのバディムービーなら可能性がある!?

ブラック・ウィフォ

『アントマン』の続編にヴァン・ダインことワスプが登場することが明らかになりました。アントマンとワスプのペアが映画で上手く機能することになれば、マーベルのバディムービーの可能性を広げることになります。

『アベンジャーズ』『アベンジャーズ・エイジ・オブ・ウルトロン』とスカーレット・ヨハンソンはジェレミー・レナー演じるホークアイと抜群に相性が良いことを証明しています、

そこで推測するに、マーベルは少しでもリスクを減らすために、ブラック・ウィドウ単体の映画を製作するのではなく、ホークアイとのバディムービーを製作する可能性があります。