2020年4月30日更新

「<物語>シリーズ」忍野忍が吸血鬼として誕生したのは何故!?元怪異の王を徹底解説

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忍野忍(旧キスショット)は「<物語>シリーズ」に登場するメインヒロインの1人。元吸血鬼で絶大な力を誇っていました。本記事ではそんな彼女が吸血鬼として誕生するまでの全てと、世界を滅ぼしかねなかった家出について詳しく解説します。

目次

「<物語>シリーズ」人間もどきの忍野忍を解説!鉄血にして熱血にして冷血な吸血鬼の全貌とは【ネタバレ注意】

西尾維新が手掛ける「<物語>シリーズ」は、男子高校生の阿良々木暦が「怪異(かいい)」に関わった少女達と出会い、その『怪異』にまつわる事件を一緒に解決していくという物語です。 西尾維新の「とにかく馬鹿な掛け合いに満ちた楽しげな小説を書きたかった」という言葉通り、ギャグやパロ満載のドタバタ騒動が魅力の1つでもあります。 本作に登場する忍野忍は、非常に可愛い金髪ロリコンボディの見た目に反して、実は主人公の暦を襲った元吸血鬼。全盛期と呼ばれていた頃はキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードという名で怪異の王として存在していました。 本記事ではそんな旧キスショット、現忍野忍について、全貌を明らかにしていきます。 ※本記事では「<物語>シリーズ」のネタバレ情報を扱っています。読み進める際はご注意下さい。

ギャップ萌えを目指した結果、「ロリババア」に!?

幼女な見た目の美少女な忍ですが、ギャップ萌えを目指した結果なのか何なのか……、彼女の口調はまさかのお婆ちゃん口調! そのせいで、不名誉な事に「ロリババア」というあだ名を付けられたほど。しかも彼女の年齢は約600歳である事が判明しており、最早可愛いロリババアなんて言っていられる程の年齢ではありませんね。

【忍野忍(キスショット)が吸血鬼として誕生するまでを徹底解説!】

忍野忍は元吸血鬼、キスショット・アセロラオリオン。ハートアンダーブレードでした。そんな彼女には吸血鬼として誕生するまでに悲しく、過酷な過去を背負っていたのです。 ここからはキスショットが誕生するまでから、忍野忍として人間もどきになるまで、全てを詳しく解説していきます。

キスショットは元々人間だった!美しすぎる姫がゆえに……。

実は忍野忍=キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードは、600年前は人間でした。 人間だった頃は、アセロラという名前のとても美しい姫でした。しかし美しすぎる故に、「誰も内面を見てくれない」というのが彼女の悩みだったのです。 それを知った魔女は、アセロラ姫に「内面を可視化する魔法」をかけたのですが、内面も美しかったためますます彼女に陶酔する人が増えてしまいました。 「美しい姫に1番大切なモノを捧げたい」と、出会ったすべての人が命を差し出すようになってしまい、彼女は同じ場所にとどまることができなくなりました。そしてアセロラ姫は、これ以上命を絶つ人が現れないようにと、たった1人で孤独な旅に出たのです。

その美しさがもたらす脅威は、本物の吸血鬼にも影響を及ぼす

アセロラ姫に命を捧げる人が後を断たず、周囲が死体だらけになった事で困っている人物がいました。それはグルメな吸血鬼スーサイドマスターとその眷族トロピカレスク。 特にスーサイドマスターは自分が殺した人間しか食べないので、不死身であることから死にはしないのですが、1度餓死するほど追い詰められていました。 そこでスーサイドマスターは、アセロラ姫を殺して食べようと死体の道を辿り、彼女を探し当てたのです。しかしスーサイドマスターもまた、彼女を見て自殺を図ってしまいました。 不死身のため蘇ったスーサイドマスターは、このままでは彼女を殺して食べることができないと判断し住まいである死体城へ連れ帰ったのです。 そして美しさを損なわせるために、アセロラ姫に自分の事を「儂」と呼ばせたり、汚い立ち振る舞いを教えたりしましたが、その甲斐も虚しくトロピカレスクが彼女を見て自ら命を絶ってしまいます。

吸血鬼の死生観を受け、姫は吸血鬼になることを志願する

死んだとろピカレスクをみたスーサイドマスターは、なんとトロピカレスクの死体を食べ始めたのです!それを見たアセロラ姫は、吸血鬼になれば捧げられた命を受け取る事ができると感じ、彼女に「自分を吸血鬼にしてほしい」と頼みました。 最初は正気かどうか疑ったスーサイドマスターも、彼女の考えを聞き納得。食べるためではなく、吸血鬼にするために血を吸い、アセロラ姫の願いを叶えました。 そしてスーサイドマスターはアセロラ姫に「キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード」と名付け、鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼が誕生したのです。

気まぐれで日本に降り立ち、神として崇められる

アセロラ姫が吸血鬼になり200年が経過し、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードが全盛期だった頃、彼女は気まぐれに日本に降り立ちました。 その時キスショットが湖に着地した衝撃で、偶然周囲の干ばつで苦しんでいた集落に水が降り注いだのです。結果、彼女はそこに住まう人々を救い、彼らから神として崇められるようになりました。 キスショットが神としてしばし平穏な時間を過ごしていると、彼女の噂を聞きつけた怪異退治の専門家・死屍累生死郎がやってきたのです。 そこへ、怪異としての在り方を間違えた怪異を消滅させる球体“くらやみ”が現れました。その時は“くらやみ”が何なのか知らなかったキスショットは、次々と飲み込まれて行く集落の人間や死屍累生死郎の部下を見て、心の底から怯えたのです。

“くらやみ”から逃亡、死屍累生死郎を眷属にしてしまう

“くらやみ”に恐怖したキスショットは、思いっきりジャンプして南極まで逃げました。するとくらやみは追いかけてはこず、ほっとした瞬間自分の腕に死屍累生死郎の右手首がくっついていることに気が付いたのです。 心が弱り1人が嫌だったため、キスショットは彼を眷族として復活させようと、その手首の血を吸いました。そして死屍累生死郎は、吸血鬼の眷族として復活したのです。 しかし怪異を退治する立場だった死屍累生死郎は、自分が退治してきた化け物になってしまった事に耐えられませんでした。そしてキスショットとの話し合いも虚しく、彼は吸血鬼の弱点である太陽に身を晒して焼身自殺を図ったのです。

400年ぶりに日本に降り立ち、阿良々木暦と出会う……。

初めての眷族だった死屍累生死郎の自殺でショックを受けたキスショットは、世界中を転々としますが誰にも理解してもらえず、400年ぶりに日本を訪れました。 しかし3人のヴァンパイアハンターと忍野メメにより、瀕死の重傷を負わされてしまいます。そこで今まで死に場所を探していた彼女は「死にたくない」と気づいたのです。 そんな時、偶然通りかかったのが阿良々木暦。キスショットが助けを求めると、彼は自分の死をいとわずに血を吸っていいと言いました。キスショットは初めて人に助けを求め、初めて人に助けられた瞬間、彼の命を奪わずに眷族として生かす事にしたのです。 彼女が窮地を脱してから、阿良々木暦はは自分が「人を食べる化け物」になったことに気づき、「人間に戻りたい」と言いました。 そこでキスショットは初めての恩人のために、自分の命を断とうと決心したのですが、それに気づいた阿良々木暦は誰も犠牲にならない代わりに2人とも不幸になる方法をとります。 それが阿良々木暦がキスショットの血を吸い人間に近い吸血鬼となり、キスショットは吸血鬼としての力をほぼ失い定期的に彼の血を吸わないと死ぬという今の2人の状態になること。これが忍野忍の誕生です。

阿良々木暦と仲違いした忍野忍は家出してしまう

阿良々木暦によって人間もどきとなった忍野忍。元吸血鬼にとってその状況は耐えがたいもので、一時は家出を企てて実行に移した時がありました。この家出は普通の喧嘩みたいな青春溢れるものではなく、もっと根深く、そして複雑な忍の心情が——。ここからは彼女が家を出てしまう理由と結末まで解説します。

世界を滅ぼすために家出を決意、暦と仲直りしていなければ——。

忍が家出をした理由には、地獄の春休みが関係していました。地獄の春休みとは、主人公の暦が吸血鬼になる話なのですが、その際に忍は暦の眷属にされ、暦と離れられない関係になってしまいます。 その関係になることで死ぬに死ねない身体となってしまい、さらに離れられない関係の暦とは仲たがいをし和解を出来る状況でも無く……、忍は世界中の誰よりも切り離された地獄へと足を踏み入れてしまっていたのです。 それに気付いた忍は「もう何もかもどうでも良い」と思い詰め、そして世界を滅ぼす旅に出てしまった。それが家出の真相です。その後忍は無事に暦と和解を果たし、世界が滅ぶという最悪の結果だけは免れる事が出来ました。 暦と和解できなかった場合のパラレルワールドでは、暦は死んでしまい、忍はその結果復活し、吸血を繰り返して自分だけの眷属を大量に作り出しています。そのせいで街は忍の眷属と化したゾンビで溢れかえるという状況になっており、世界が滅ぶ一歩手前でしたので、暦と忍が和解したことで世界が救われたともいえるのです。

アニメ版「<物語>シリーズ」で忍野忍(旧キスショット)に注目してみよう!

美少女なロリ吸血鬼、忍野忍には悲しく、辛い過去がありました。ですが阿良々木暦と仲直りして以降は徐々に良好な関係を築き上げ、生き生きと人間もどきとしての生活を謳歌しています。 楽しそうに躍動する忍野忍はメインヒロインの1人として申し分ない可愛さを発揮しています!アニメで彼女の活躍に注目してみてください。