2019年11月22日更新

【ネタバレ】映画「ルパン三世VS名探偵コナン」の見どころや裏話【結局面白いの?】

ルパン三世 コナン

ルパン三世、名探偵コナンという二大キャラクターが夢の共演を果たした「ルパン三世VS名探偵コナン」シリーズ。今回はその製作の裏話や見どころを紹介。また、映画版の感想を含めた評価も行っています。この記事は作品のネタバレを含んでいます。ご注意ください。

目次

映画「ルパンVSコナン」見どころや裏話を紹介!感想や評価も

日本テレビ開局60周年、読売テレビ開局55周年などを記念して制作された『名探偵コナン』および『ルパン三世』のクロスオーバー映画『ルパンVSコナン THE MOVIE』。 2009年放送のテレビSPの設定を引き継ぎつつ、幻の秘宝「チェリーサファイア」を狙うルパン三世が江戸川コナンの住む東都に現れ、コナンたち少年探偵団や銭形警部らと激突します。本作は第37回日本アカデミー賞において優秀アニメーション作品賞を受賞し、興行収入42.6億円という大ヒットを記録しました。 この記事では、前作のおさらいを含めた見どころや裏話、感想・評価にも触れつつ、「THE MOVIE」の魅力について紹介します。 *本記事は、前作にあたるテレビSP、および映画「THE MOVIE」のネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください!

知っておいたほうがもっと面白い!前作/テレビ版をおさらい【ネタバレあり】

前作『ルパン三世VS名探偵コナン』の結末までのあらすじ

国を治めるサクラ女王、そして王子を哀しい事故で喪ったヴェスパニア王国。失意の中、女王の代わりに来日したミラ王女が行方不明になります。王家に仕えるキースの判断により、ミラ王女と瓜二つの毛利蘭が彼女の身代わりとして、国に連れ去られるのです。 一方その頃、ルパン三世は王国内で採取される特殊なステルス機能を持った鉱石「ヴェスパニア鉱石」を狙い、次元と共に王国で盗掘していました。

蘭を追って密入国した江戸川コナンはキースから王家を取り巻く陰謀を明かされ、真犯人の正体とその目的を暴くも、反撃に遭ってしまいます。ルパン一味と協力して危機を脱し、後は日本へ帰国するだけですが、コナンは戸籍上存在しないためパスポートがありません。 慌てるコナンをコナン=工藤新一だと見破っていたルパンたちが助けてくれ、不二子が手配した潜水艦で帰国できることに。ルパンとの別れ際にコナンは「今度ドロボウしたら捕まえるからね」と宣言し、世紀の対決はまた次回、とお互いを認めあったのでした。

次元とコナンの関係は親子?

いつもクールな次元ですが、「ルパンVSコナン」シリーズでは自身を「パパ」と呼ぶコナンに振り回されタジタジになる、貴重な姿を見ることができます。 もちろん、コナン=工藤新一の両親は優作&有希子なので、本当の親子ではありません。2人に「サクラ女王の死の真相を暴いて欲しい」と依頼したキースの提案で、黒幕に正体がバレないように、日本人の父と子のフリをしていました。 次元がコナンを肩車したり、妙に息のあった名コンビっぷりを披露したりする姿は、特に「ルパン三世」ファンには新鮮に映るかもしれません。ちなみに、2度目の対面となる映画では2人のやりとりがさらにコミカルに、親しげになっているので必見です!

コナンが不二子に怯えている理由

コナンは不二子に対し、灰原との電話中にそばにいた彼女が乱入するとすぐに通話を切り、直接再会した時は凄まじい顔になるなど……。 セクシーなお姉さんに照れている、という以上に怯える様子を見せますが、実はこれもテレビSPからの設定でした。前作のラストで日本へ向かう道中、不二子はコナンの幼児化が自身が求める“永遠の若さ”の研究材料になると考え、コナンの身体を調べていました。 それはもう、身体の隅々まで熱心に調べられていたようで、潜水艦内での出来事はコナンにとってトラウマレベルの経験になってしまったのでした。

「ルパコナ」ファン必見!奇跡のコラボが生み出す見どころ

ルパンが変装したキャラクターは……

映画の冒頭、「コナン」が誇る神出鬼没の大泥棒・怪盗キッドが盗みを働こうとするのですが、群衆の中には彼の正体であるはずの黒羽快斗の姿が!?快斗は中森警部に追われる偽キッドを見ながら、「誰だあいつ」と呟きます。

キッドを追跡したコナンは、キッドがルパンの愛銃「ワルサーP38」を使ったこと、スケボーが石川五右衛門と思わしき人物に斬られたことから、ルパン一味の仕業と気づくのです。コナンの「だったら最初からそう言えよ」というツッコミもですが、偽者とは言えキッドが車に乗り、タバコを吸う姿はかなりシュールと言えるでしょう。 ちなみに、なぜルパンがキッドの変装をしたかというと、愛しの不二子ちゃんが「キッド様に宝石を盗んでって頼むんだもん!」と言ったのが理由でした。

佐藤刑事の初恋の人はなんとルパン

佐藤刑事は現在、同じ捜査一課の高木刑事の恋人ですが、実は初恋の人はルパンなのです! 目暮警部の要請で銭形警部が応援にやってきた際、ルパンを逮捕するため真っ先に銭形班に立候補し、「ルパンを逮捕できるなんて夢みたい!」と興奮していました。一時はルパンの心理を読む見事な推理で追い詰めるも、巧みな奇策によって逃げられてしまった佐藤刑事。しかしこれ以降、ルパン本人や銭形警部から一目置かれることになります。 本作の公開より前にも、「コナン」の劇場版第11作『紺碧の棺』(2007)にて、佐藤刑事の初恋の人がルパンであると言及されていました。

哀は不二子のファン?ハーレーを乗り回す姿も

灰原哀はコナンと黒幕が乗った飛行機を追う際、ルパンと不二子を乗せた3人乗りの状態に加え、小学1年生の体でハーレーを乗りこなしていました。ペダルにはさすがに足が届かないため、後ろに乗った不二子が担当していたのだとか。 このハーレーは不二子のもので、灰原が「シェリー」と呼ばれていた元の姿の時には、同じくハーレーを愛車にしていたことが判明。不二子が若返りの方法を求める過程で、黒の組織時代にすでに面識がありましたが、彼女のファンというわけではないようです。 入浴シーンでは不二子にイジられていた一方、最後は「裏切りは女のアクセサリー」との発言をそのまま返して仕返しするなど、2人ともいい女っぷりを披露しました。

大人気タイトルゆえの苦労!「ルパン三世VS名探偵コナン」製作裏話

コラボ作品ということは・・・原作者が二人!

名探偵コナン 紺青の拳(紺青のフィスト)
(C)2019青山剛昌/名探偵コナン製作委員会

企画を進めて行くにあたってまずネックとなるのが、原作者との交渉。通常の作品であれば原作者は一人ですが、今回は『名探偵コナン』の青山剛昌氏、『ルパン三世』のモンキー・パンチ氏、二人の原作者と話をし、双方の了解をとる必要がありました。 しかし幸いにも、青山剛昌がモンキー・パンチ氏のファンだったため、基本的にはモンキー・パンチ氏がOKすれば大丈夫という状況になり、無事に企画を進めることができたそうです。

作画でも、コラボ作品ならではの苦労が

コラボ作品なので、『名探偵コナン』のキャラクターと『ルパン三世』のキャラクターが同時に登場するシーンも多い本作品。 このようなシーンでは、『名探偵コナン』と『ルパン三世』、双方の作画監督がそれぞれのキャラクターを描くという手法をとっています。このため、作業が煩雑になってしまいがちだったとのこと。

二人の大御所作曲家に協力を依頼

シナリオ、作画に加え、劇中の音楽も作品を構成する重要な要素。『名探偵コナン』は大野克夫氏、『ルパン三世』は大野雄二氏が、それぞれ元の作品の音楽を担当しています。双方とも数多くの代表作を持つ大御所作曲家、納得してもらうには苦労があったようです。 テレビスペシャルの際には過去のアーカイブから楽曲をピックアップ。それぞれの作品の使用時間が同じになるように調整したそう。しかし、映画の場合にはそうもいかず。結局音楽監督が作成した音楽ラインを何とか割り振り、作曲家の2名に理由を話し、納得してもらったとのことです。

【評価・感想】『ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE』は結局面白いのか?

「THE MOVIE」は不二子のお色気シーンやルパンダイブ、コナンの人間離れしたカーチェイスなどのお約束が盛り込まれ、両作の世界観が守られていました。 その上で、テレビSPに登場しなかった探偵団や警察関係者、FBIまで加わって非常に豪華でした。両作のキャラクター同士が出会い、次元のように普段見せない表情を見せてくれるのは、ファンにとって嬉しいことではないでしょうか。 また、「VS」となってはいるものの、コナンとルパンは協力するシーンの方が多いため、“勝敗が着かない”というコナンとキッドの関係と似ています。ルパンはヴェスパニア鉱石を奪還できず、コナンはルパンを見逃す、というラストはまさにそのもの。キッドは名前を使われた仕返しにルパンが狙ったお宝を先に盗んでおり、勝ち負けが無かったのは良かったのではないでしょうか。 詳しいファンでないと小ネタがわかりにくい、というのはクロスオーバーのネックではありますが、エンタメとして面白い作品だと言えるでしょう。

世代を超え愛される2大ヒーロー・ルパン&コナンの再共演に期待!

映画『ルパンVSコナン THE MOVIE』は、出版社も原作者も違う名作同士のコラボということで、制作陣の様々な苦労と配慮の元で生まれました。 特に「コナン」は主要キャラがオールスターばりに登場し、両作が誇る大泥棒「ルパンと怪盗キッド」の共演は、大きな注目を集めたようです。世紀の大泥棒・ルパン三世と迷宮なしの名探偵・江戸川コナン、性別も世代も超えて愛されてきた2大ヒーローによる本作は、家族そろって楽しめること間違いなしです! 2019年に「ルパン」原作者モンキー・パンチが死去し、版元の事情などから難しいかもしれませんが、世紀の対決の再戦にも期待したいですね。