2017年7月6日更新

今では後悔!濡場に出ちゃった女優15人。

『ラストタンゴ・イン・パリ』

ハリウッドの歴史からみて、濡場は観客の期待に応えるために必要な要素なのでしょう。出演作を次々にヒットさせる大スター女優にも封印したい作品があります。成功すればアート、失敗すればただのポルノにもなりかねない濡場に女優は全てを賭けてきました。

1.ベン・アフレックとジェニファー・ロペス『ジーリ』(2003)

『ジーリ』

シーン

レズビアンのリッキー(ジェニファー・ロペス)とラリー(ベン・アフレック)が指の爪と男性らしさについて長々口論したあと、リッキーが脚を開いて「ターキーの時間よ・・・ガーガー」と言い、ヘテロ・セクシャルのラリーをなぜか誘うような言動を連発します。

オスカーにノミネートされたことのあるマーティン・ブレスト監督が一生続くかのようなセックスシーンのモンタージュを撮りました。

後悔の理由

『ジーリ』は最低の映画に与えられるラズベリー賞を6つも取りました。「ワースト・スクリーン・カップル」賞も含みます。撮影当時ベン・アフレックとジェニファー・ロペスは付き合っていたので、皮肉な話です。

批評家は2人のこの生ぬるいシーンでのケミストリーのなさを指摘しました。2人はキャリアから『ジーリ』を消し去りたいに違いありません。ストレートの男がレズビアンをストレートに変えるなんて話、おかしいですよね。

2.ロジャー・ムーアとグレース・ジョーンズ『007 美しき獲物たち』(1985)

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シーン

ジェームス・ボンド(ロジャー・ムーア)がベッドでクリストファー・ウォーケン演じるマックス・ゾリンのたくましい相棒メーデー(グレース・ジョーンズ)を待ちます。「君は口数の少ない女だ。」と言うとメーデーはガゼルを襲うチーターのように服を脱ぎジェームス・ボンドに近づきます。

ジェームス・ボンドはキスをしますが、メーデーはボンドを圧倒し立場を逆転させます。おそらく誰もそんな場面は見たいと望んでいないでしょう・・・。

後悔の理由

ロジャー・ムーアは歳を取りすぎているという理由もあってこの映画全てを後悔しているそうです。出演したボンド映画のなかで一番好きではないそうです。撮影時ロジャーは57歳、グレース・ジョーンズは36歳と歳の差があり、気まずく不快なセックスシーンになってしまいました。お互いの仲も上手くいかず、ケミストリーもゼロだったそうです。

ボンドムービーの中でも、これは最低の出来かもしれません。しまりのない初老のボンドが性的に挑発的な変な女に支配されるのは、見るに堪えません。

3.ジュリエット・ダニエル『The Room』(2003)

シーン

Tommy Wiseauの悪名高い大失敗映画からひとつだけセックスシーンを選ぶのは難しいです。一番記憶に残るのはWiseauが演じるジョニーとジュリエット・ダニエル演じる婚約者のリサのシーンです。キャンドルの明かりも、聴くのがうんざりするようなラウンジミュージックとR&Bの音楽も、バラの花で遊ぶのも、不自然な笑いも、まさに退屈なソフトコア映画の濡場に他なりません。

更に、Tommy Wiseauがリサのおへそとセックスをしようとする場面があり、観客は男の筋肉質なおしりをクローズアップで見せられることになります。

後悔の理由

ジュリエット・ダニエルの初めての映画出演でした。600万ドルもの製作費をかけた映画に出て、ジュリエットは間違いなく自分はこれからの女優としてのキャリアのために、まともなハリウッド映画の濡場を演じているのだと信じていたでしょう。

2015年に『Ghost Shark 2: Urban Jaws』という作品には出られましたが、ジュリエットの思い描いていた将来とは少し違ったかもしれません。

4.ジェーン・マーチ『薔薇の素顔』(1994)

『薔薇の素顔』

シーン

精神分析医ビル・キャパ(ブルース・ウィリス)はミステリアスなローズ(ジェーン・マーチ)と出会い、プールサイドでキスをしたあと、70年代風の安っぽいクローズアップとポルノ映画用音楽で濡場が続きます。互いに服を脱ぎ、ブルース・ウィリスの性器がチラリと露出したのち、プールサイドで下着のままセックスをします。

2人は近くの部屋で濡場を続けますが、パラグライダーをしている人々がなぜかくっついている無意味なシーンがうつりこみます。汗をかきながら、ブルース・ウィリスはこっけいなほどの大声をあげてオーガズムをむかえます。

後悔の理由

1992年に『The Lover』というエロティックなドラマでデビューを果たし、次はブルース・ウィリスとのスリラーだということで、当時20歳のジェーン・マーチはキャリアに展望を抱いたはずです。

しかし、悲しいことに性に関して複雑な設定をもつローズ役のおかげか、ラズベリー賞にノミネートされてしまい、その後のキャリアもぱっとしませんでした。この作品以降10年でたった6役しかこなさず、一度もインパクトのある演技をしていません。

ジェーンはセックスシーンを振り返って、『薔薇の素顔』の台本と安いギャラを公然と非難しているので、いつか見合った給料をもらえると良いですね。ブルース・ウィリスはジェーンよりはこのシーンを楽しんだかもしれません。

5.シャノン・エリザベス 『ジャック・フロスト』(1997)

シーン

ジル(シャノン・エリザベス)はお風呂に入りますが、お湯が冷たくなってきて氷に覆われていくのに気付きます。ジルは名ばかりの殺人鬼スノーマンに抱き上げられ、抵抗するものの壁へ何度もたたきつけられます。

後悔の理由

レイプシーンに近いのでセックスシーンとは言えないかもしれません。(ジャックが自分のニンジンで何をして何をしていないのかが判らない以上レイプの証拠もありませんが・・・)しかし、軽薄なタッチで撮影されたこの場面はコミカルな意味合いが強いのでしょう。失敗だと言えるのは若きシャノン・エリザベスを猛烈に後悔させた所でしょう。

撮影時23歳のシャノンにとって最初の目立った映画出演となりました。これがきっかけで『アメリカン・パイ』の出演が決まったとは考えにくいです。誰もがどこかからキャリアをスタートさせなければならないとしても、これは・・・。

6. カリスマ・カーペンター『Bound』(2015)

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『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』っぽい若いやり手のライアン・ブラック(ブライス・ドレイパー)が野心家のビジネス・ウーマンのミシェル・ムーラン(カリスマ・カーペンター)を倒錯したムチや鎖、拷問の機械が揃った「赤い部屋」へ誘います。

ライアンはミシェルに服を脱ぐように言い、ミシェルは従います。ライアンはミシェルを鎖で縛って、目隠しをして、後ろからセックスをします。

後悔の理由

44歳のカリスマ・カーペンターの裸の見栄えが良くなかったというのではありませんが、ここまで自分の価値ををおとしめる必要はあったのでしょうか?ギャラが良い映画とも思えないので、まだまだ見た目を保っていて、ビッグなハリウッド映画に出られることを必死でエージェントにアピールしているように思えます。

比較的活躍しているカリスマですが、記憶に残る役はあまり演じていません。エクスペンダブルズでも影が薄かったです。もっと良い作品に恵まれると良いのですが、ともかくこの作品はカリスマの集大成とはいえません。

7.エリック・バナ『ミュンヘン』(2005)

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シーン

ミッションを終えたアヴナー(エリック・バナ)は妻とセックスをするのですが、ミュンヘンでの大虐殺のフラッシュバックがその間にアヴナーを襲います。スピルバーグ監督はセックスシーンと襲撃のシーンによってアヴナーのミッションが心理的打撃を彼に与えたことを象徴したかったのです。

汗をかいてセックスをするほど、暴力のフラッシュバックも強くなり、人質が全員殺されるところでアヴナーは叫びます。

後悔の理由

まず、意図されているよりも滑稽です。アヴナーが死者のことを考えながらセックスをするというアイディアは上手くいっていません。汗がスローモーションで飛び散る演出もドラマチックすぎていて少々馬鹿らしいです。

スピルバーグ監督はアヴナーの暴力的体験に侵された心理状態を表現したかったのでしょうが、アヴナーの哀れな妻がただ寝そべってされるがままの一方で、アヴナーひとりが頑張っている場面はどうしても笑ってしまいます。この映画の他は良いのですが、この濡場はいただけません。

8.アンジェリーナ・ジョリーとイーサン・ホーク『テイキング・ライブス』(2004)

シーン

アート・セールスマンのジェームス・コスタ(イーサン・ホーク)がFBI特別捜査官イリアナ・スコット(アンジェリーナ・ジョリー)のホテルの部屋を訪れ、まもなくイリアナのバスローブを脱がせ、濡場が始まります。しかし、イーサン・ホークがズボンさえも脱がないのにアンジェリーナ・ジョリーは結構脱いでいるのでその対比で気が散るシーンです。

ジェームスはイリアナをベッドへ運び、セックスシーンは続いていきます。ジェームスは靴さえ脱ぎません・・・。

後悔の理由

『テイキング・ライブス』自体が結構酷い出来の映画なのですが、この濡場のシーンは特に調子はずれで、セックスを始める設定も非現実的です。アンジェリーナは体当たり演技を見せていますが、2人の役者にとって恥ずべき過去作であることは間違いありません。情熱が伝わってきませんし、D・J・カルーソー監督の意図をつかめていません。

イーサン・ホークは脱ぐことに抵抗があるのでしょうか?それとも演出でしょうか?どちらにしても、とてもとても不自然です。

9.リー・トンプソン『ハワード・ザ・ダック 暗黒魔王の陰謀』(1986)

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シーン

アヒルのハワードはビヴァリー(リー・トンプソン)の部屋へ戻り、ビヴァリーが下着姿でベッドを整えているのを見て「女性バージョンの人間解剖学をだんだん良いものだと感じるようになってきた」と言います。ビヴァリーが独身を嘆くと、ハワードはビヴァリーに人間でない生物と恋愛をすればよいとアドバイスします。

ビヴァリーは下着を脱ぎ、ハワードのパジャマを脱がせながら「あなたの動物的魅力に抗えないわ」と言います。ハワードの髪の毛はその言葉で逆立ちます。ビヴァリーがキスするところでありがたいことに、映画をこの奇妙な脱線から救うキャラクターが登場し、2人の濡場は邪魔されます。

後悔の理由

リー・トンプソンはアヒルの粗末な小道具にまたがる不名誉をこうむらずに済んだものの、そのギリギリまで行きました。家族向け映画であることもふまえて、この濡場の脱線は不適切と言わざるをえません。ラズベリー賞をたくさん受賞したこの映画ですが、出演のリー・トンプソンはラッキーなことに免れました。

10.キャメロン・ディアス『悪の法則』(2013)

シーン

ライナー(ハビエル・バルデム)がカウンセラー(マイケル・ファスベンダー)を夜にもてなし、マルキナ(キャメロン・ディアス)とゴルフコースをドライブします。マルキナはパンツを脱ぎ、ライナーの黄色いフェラーリのフードに上ってクライマックスに達するまでウィンドスクリーンにこすりつけます。

ライナーは水族館のナマズがガラスの上を這っていくようだと表現します。「幻覚的だ。こういうのを見ると人は変わる」と付け加えます。

後悔の理由

『悪の法則』は悪評を得ました。キャメロン・ディアスのこの開脚は映画の象徴的な場面になるはずが、悪評を高めてしまいました。キャメロンはこのシーンのおかげで、「新しいエージェントがもっとも必要な女優」賞を女性映画ジャーナリストたちのサポートにより受賞しました。

11.クリステン・スチュワートとロバート・パティンソン『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part 2』(2012)

シーン

エドワード(ロバート・パティンソン)とベラ(クリステン・スチュワート)は、ベラがヴァンパイアになってから倒錯したセックスをするようになりました。シーンは全てソフトフォーカスで、スローモーションでの顔のアップや掴まれたベッドのシーツで表現されています。

一番滑稽なのはベラが息をのむ瞬間、輝く魔法のダストが爆発する演出です。オーガズムを象徴しているのはあきらかです。PG-13指定にありがちな、燃え盛る炎のそばで寝そべる2人のシーンで終わります。

後悔の理由

『トワイライト』シリーズからたくさんの報酬を得てはいるでしょうが、2人ともこの濡場への嫌悪は隠しません。実際に付き合っていたのが別れてしまったのもあり、インターネット上に濡場の動画や、ファンによるリミックス動画などが多数あることは気まずいのかもしれません。常に過去を思い出させるものが存在しているのは辛いですね。

12.ウィレム・デフォーとマドンナ『BODY ボディ』(1993)

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シーン

ほとんどが酷いのでひとつのシーンを選ぶのは難しいですが、殺人犯のレベッカ・カールソン(マドンナ)が弁護士のフランク(ウィレム・デフォー)を駐車場で誘惑し、車の上でお近づきになろうと持ちかけるところが特にひどいです。マドンナは電球を壊しスカートをまくりあげ、フランクに電球の破片が刺さるようにして顔の上にまたがります。 

後悔の理由

6つのラズベリー賞にノミネートされ、ワースト俳優と女優にウィレムとマドンナがノミネートされたのですが、マドンナがワースト女優賞をとりました。演技の下手さだけでなく、セクシーというよりばかばかしいセックスシーンが映画の評価を下げています。興業の失敗は頑張ったマドンナのエゴもずたずたにしたことでしょう。ウィレムにしても、なぜ才能を無駄にしたのか不思議です。

13.マルゴ・スティリー『9 Songs』(2004)

『9 Songs ナイン・ソングス』

シーン

マイケル・ウィンターボトム監督のラブストーリーはほとんどがセックスシーンなのですが、若いカップルのマット(キーラン・オブライエン)とリサ(マルゴ・スティリー)のコンサートに行ってはセックスをするという関係は、現代的な付き合い方に焦点を当てたものだといえます。

バニラセックスにとどまらずオーラルやマスターベーションなど、この映画は驚くほどの種類の性的領域を網羅しています。

後悔の理由

この映画はどこからがポルノでどこまでがアートなのかの線引きを観客に迫る作品です。キーランは以降もテレビドラマで活躍しましたが、マルゴのほうはあまり活躍していないようです。この映画への出演は男性だと男の勲章でも女性だと安い女だと思われる、そういうことなのかもしれません。マルゴにとって初の映画出演でしたが以降もこの経験をひきずりました。

14.マリア・シュナイダー『ラストタンゴ・イン・パリ』(1972)

『ラストタンゴ・イン・パリ』

シーン

若いパリジェンヌのジャンヌ(マリア・シュナイダー)はポール(マーロン・ブランド)のアパートへ入り、バターを持ってくるように言われて従います。少しの会話のあと、ポールは無理やりジャンヌをうつぶせにして、バターを使ってアナルセックスをします。

後悔の理由

支配関係が問題の作品なのでまだ理解できますが、セックスシーンというよりはレイプに近く、不愉快な印象です。2011年に亡くなる前、マリアはこの映画の撮影についてこう語っていました。

あのシーンはオリジナルの台本にはなかったのです。真相はというと、マーロンが思いついたの。濡場の直前に聞かされて私はとても憤慨しました。恥ずかしい思いをさせられたと感じ、正直に言えばマーロンとベルトルッチ監督にレイプされたような気分も少しありました。撮影後、マーロンは慰めにも謝罪にもこなかったのです。ありがたいことにワンテイクで済みましたけどね。

マリアはこの作品で得た人気にとまどい、ドラッグにはまって自殺未遂をしました。1980年代に落ち着いてからは当時の名声を取り戻すことはありませんでした。

15.エリザベス・バークレイ『ショーガール』(1995)

『ショーガール』

シーン

ノエミ(エリザベス・バークレイ)は裸でシャンペンを持ったザック(カイル・マクラクラン)とプールで泳ぎます。ノエミは情熱的にザックにまたがり、激しくセックスをします。そして達したときはまるで水の中をさまよう死にかけの魚のようです。

後悔の理由

ラズベリー賞受賞のこの作品の濡場はエリザベスの演技が情熱というよりもてんかんの発作を起こしているようです。エリザベス自身もワースト女優のラズベリー賞を受賞しました。『Saved by the Bell』に2年前に出演してから、この 『ショーガール』に出演したおかげでエリザベスの大成の見込みは薄くなりました。以降めぼしい役にありつけていません。