2017年7月6日更新

傑作ホラー映画『エクソシスト』のキャストの現在

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エクソシスト

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ホラー映画の傑作『エクソシスト』とは!

『エクソシスト』はウィリアム・フリードキンがメガホンをとった1973年のホラー映画。悪魔祓いをテーマとした今作はオカルト映画の代表作として名声を得ています。第46回アカデミー賞にも多くの賞にノミネートされ脚色賞と音響賞を見事に受賞しました。 あらすじは12歳の少女リーガン・マクニールに憑いた悪霊と悪霊を追い払おうとする神父の戦い。 今回は本作キャストの現在の姿を紹介します。

シャロン・スペンサー役:キティ・ウィン

キティ・ウィンが演じたのはシャロン・スペンサー。シャロンはリーガンの家庭教師、またリーガンの母親クリスの友人でアシスタントでもあります。 物語ではマイナーキャラクターながらマクニール家との感情的な繋がりを持つ強い印象を残しました。 映画撮影時キティ・ウィンは29歳。彼女は1977年公開の続編『エクソシスト2』でも同じキャラクターを演じました。2017年現在73歳の彼女は2008年公開の映画『ミラーズ』で女優業を引退しています。

ランカスター・メリン神父役:マックス・フォン・シドー

ランカスター・メリン神父を演じたマックス・フォン・シドー。メリンは年配の悪魔祓いの経験がある神父であり考古学者でもありました。 2017年現在マックス・シドーは86歳。高齢にもかかわらずまだ演技従事者として大活躍しています。 主な作品には2015年公開の映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でのロー・サン・テッカー、人気海外ドラマシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」シーズン6で三つ目の鴉役を演じました。

デミアン・カラス神父役:ジェイソン・ミラー

メリン神父と共に悪魔祓いを行ったデミアン・カラス神父はジェイソン・ミラーが演じていました。カラス神父は少女リーガンに憑いた悪魔と戦っている最中に、自身の体に乗り移られ絶命します。 1973年に映画が公開された時ジェイソンは34歳でした。彼の最後の作品は2003年公開の映画『Finding Home』。2001年に彼は心臓発作のため亡くなりました。

悪霊パズズの声:マーセデス・マッケンブリッジ

映画内で彼女が姿を見せることはありませんでした。彼女が演じたのはリーガンに憑りつく悪霊パズズの声。この役でマーセデス・マッケンブリッジはオカルト映画で確固たる地位を築きました。 代表作は1949年の映画『オール・ザ・キングスメン』。この映画で彼女はサディ・バークを好演しアカデミー助演女優賞を受賞しました。ハスキーボイスが特徴の女優でしたが、2004年老衰で亡くなっています。

メアリー・カラス役:バシリキ・マリアロス

バシリキ・マリアロスが演じたのはカラス神父の死んだ母親メアリー・カラス。彼女は物語内でカラスの過去の回想で何度か登場します。カラス神父が信念を失った理由はメアリーなので、彼女の出演シーンは映画には不可欠なものになっていました。 バシリキ・マリアロスはギリシャ人でこの役を演じる前に演技経験はなく、本作後は演じることはありませんでした。つまりメアリー・カラス役が彼女の人生で唯一演じられたキャラクターだったのです。 監督ウィリアム・フリードキンがニューヨークのギリシャレストランで働いている彼女をスカウトして出演することになったのだとか。彼女は1973歳に老衰で亡くなっています。89歳でした。

バーク・デニングズ役:ジャック・マッゴーラン

ジャック・マッゴーランが演じたバーク・デニングズはオープニングシーンで女優のクリス・マクニールと共に映画撮影をしていた映画監督。 バークは映画内でクリスに好意を持っていた人物でしたが、悪霊に憑りつかれたリーガンに窓から落とされたため死亡します。 ジャックは75作もの映画に出演しましたが、『エクソシスト』以外ヒット作に恵まれることはありませんでした。1973年にインフルエンザにかかり帰らぬ人となりました。

サミュエル・クライン役:バートン・ヘイマン

バートン・ヘイマンが演じたのはサミュエル・クライン医師。サミュエル医師は映画内でわずかしか登場しませんが、重大な議論を唱えていました。 彼は「これは悪霊に憑りつかれたのか、それとも精神的な現象か?」というのです。 憑依は宗教思想がベースとなっているので多くの人には受け入れられません。彼はオカルト映画にリアリティを持ち込んだ数少ない人物なのです。 バートン・ヘイマンは約30年の演技経験があるカメレオン俳優。テレビドラマから舞台まで幅広く活躍しました。彼が最後に出演を果たしたのは1995年公開のショーン・ペン出演映画『デッドマン・ウォーキング』。1996年にヘイマンは心不全で亡くなりました。

キンダーマン警部役:リー・J・コッブ

リー・J・コッブが演じたキンダーマン警部は映画にリアリティを持ち込んだもう一人の人物。キンダーマンは狡猾な警部で映画監督のバーク・デニングズの死は幼いリーガンの仕業だと信じているのでした。 リー・コッブは第二次世界大戦後から活躍したカメレオン俳優。主な作品には1954年公開の映画『波止場』、1957年公開の映画『十二人の怒れる男』があります。1976年に心臓発作で帰らぬ人となりました。

クリス・マクニール役:エレン・バースティン

エレン・バースティンが演じたのはリーガンの母親で女優のクリス・マクニール。クリスは短期ながらも娘を守るためなら何でもする女性。そのため娘の様子がおかしくなり始めると、自身の女優としての権力を使い皆に助けを求めるのです。 エレンはアカデミー賞を受賞した素晴らしいキャリアを持つ女優、『エクソシスト』ではアカデミー賞主演女優賞にノミネートされました。1974年公開の映画『アリスの恋』でアカデミー主演女優賞を受賞しています。 2017年現在83歳の彼女ですがまだ精力的に活動し、近年では2014年公開の映画『インターステラー』、2016年にはドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』にも出演していました。

リーガン・マクニール役:リンダ・ブレア

リンダ・ブレアが演じたのは悪霊に憑りつかれた12歳の少女リーガン・マクニール。悪霊に憑りつかれた彼女は極端に攻撃的になり、家族と友人を恐怖に陥れる存在となるのです。悪魔祓いが行われた後は、母親と共に他の町へ引っ越すことになります。 リンダは『エクソシスト』の公開後すぐに世界的有名な子役スターとなります。2017年現在も女優としての活動を続けていますが、リーガン役を超えるものはまだありません。 彼女は虐待されたり、捨てられた動物たちを支援することを目的とした”Linda Blair World Heart Foundation”というチャリティ団体を設立しています。