2017年7月6日更新

キムラ緑子、『ごちそうさん』での意地悪な演技がすごい!遅咲き女優の知っておきたい7つのこと

キムラ緑子

NHK朝の連続テレビ小説『ごちそうさん』で、主人公をイビリ倒す姑役の意地悪な演技が話題になった女優・キムラ緑子。遅咲きながらも劇団で培った演技力で、どんな作品にも溶け込み決して主人公を食わないベテラン女優について知っておきたいことをご紹介します。

目次

1:大学時代に友人の影響で演劇の道へ

キムラ緑子は、高校時代は剣道に打ち込み、それまで演劇には全く興味がなかったそうです。演劇の世界に入るきっかけは、同志社女子大学に入学後、マキノノゾミがやっていた”つかこうへい”作の芝居が格好良くて衝撃を受けたことだそうです。

アパートの部屋が隣だった友人が演劇少女で、「サークル見学に行くからついてきて」と言われたのだとか。その友人の熱意に押され、姉妹校の同志社大学の演劇部の「第三劇場」に入部しました。

大学卒業後は、両親の説得で地元に戻り学生塾の講師として働いていました。しかし、つかこうへいに影響を受けて、1984年に両親の反対を押し切り、マキノノゾミが立ち上げた劇団M.O.Pの旗揚げに参加。2010年の解散まで看板女優として活躍しました。

その後、30代という遅咲きで1994年『名奉行 遠山の金さん』でテレビドラマデビューを果たし、2000年頃からはテレビでの活躍も多くなっています。

2:NHK朝ドラ『ごちそうさん』でのイビリ役で認知度を上げる

2013年に放送された、NHK朝の連続テレビ小説『ごちそうさん』。大正・昭和時代に、東京で生まれた食いしん坊の主人公・宇野め以子が、食い倒れの街大阪の偏屈男・西門悠太郎の元に嫁ぎます。「食べること」をキーワードに、関東と関西の食文化の違いに苦労しながら、料理と夫へ愛情を注ぐ強い母として成長していく姿を描いています。

キムラ緑子は、大阪編に登場し、嫁をイビリ倒す姑・西門(山下)和江を演じてその名を全国に轟かせました。30年というキャリアを積んだベテラン女優が、「お茶の間を敵に回すかもしれない」とまで言った迫真の演技。NHKにも「胸が苦しくなってつらい」などの感想が寄せられ、最恐キャラとまで言われるまでになりました。

『ごちそうさん』放送後は、イビリ役のイメージが強くなり、「キムラ緑子が出ているからこのドラマを見る」という”キムラマニア”なる人々まで誕生したという噂もあります。

3:劇作家マキノノゾミとの結婚と離婚

1992年頃、劇団M.O.Pの劇作家・マキノノゾミと結婚。大学時代から同じ劇団だった縁で結婚したものの、2005年に離婚しています。2014年7月12日放送の「A-Studio」に出演した際、「何かすごいことが起きるかも」と思い離婚を自分から切り出したと明かしました。

離婚の裏には、所属していた劇団内で「旦那が演出家だから仕事がもらえる」という陰口の存在があったようです。その言葉で女優魂に火が点いたキムラ緑子は、自分の力で勝負がしたいと離婚と申し出たと言うのです。

マキノノゾミは、言い出したら聞かない性格とその熱意を理解し、「毎日連絡を取り合う」という条件で離婚を承諾したそうです。

4:夫と復縁の理由は「猫」?

離婚したと言っても、同じ劇団員で1年に1回は必ず会い、生活面でもそれまでと全然変わらなかったのだとか。しかし、地方公演などで留守にする時には、飼っていた猫をマキノノゾミ預けていたため、その内に猫が懐いてしまったそうです。

キムラ緑子は、猫が飼い主よりも懐いたことに嫉妬し「もう一緒に飼う!」と同居を開始。「籍はどうする?」と聞かれ「アンタが決めて!」と言い放ったそうです。その後、再び籍を入れましたが、猫にフラれたことはよほど悔しかったのでしょうね。

5:演劇界では数々の賞を受賞

キムラ緑子は、1993年、旧・日本演劇学会関西支部の研究者を中心とする十三夜会賞で個人賞を受賞するなど、演劇界では数々の賞を受賞しています。

1997年には、兵庫県立ピッコロ劇団公演『秋の歌』の水原一枝役で、第32回紀伊國屋演劇賞個人賞。2005年には小松座公演『小林一茶』で第12回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞しました。受賞歴を見ると、必ずしも劇団M.O.Pの公演で受賞しているわけではなく、あくまでキムラ緑子個人の実力であることがわかります。

キムラは、演じる役と作品に溶け込む努力を当たり前のことと捉えて、監督や演出家の言うことは必ず試すそうです。自分と演出家が納得し、出来上がったものを監督や演出家が喜んでくれたら嬉しいと語っています。

そうした役作りが、どんな作品や舞台にも溶け込む「カメレオン女優」としての実力に繋がり、演劇界で結果を残しているのかもしれませんね。

6:ドリー・キムラとして歌手活動も行う

キムラ緑子は、もともと歌が好きで、幼少期は歌手になりたかったと言います。2008年、東野ひろあきの企画で15分ほどのステージに出演。そのことがきっかけとなり、年に1回ほどの頻度で、ラスベガス生まれの歌姫「ドリー・キムラ」として歌手活動を行っています。

俳優の大谷亮介と「ドリー&タニー」というユニットを組んで、芝居仕立ての音楽ライブを開催。内容は、主にジャズの名曲の替え歌だそうで、『Sing Sing Sing』の替え歌『すいすいすい』や『Fly me to the moon』の替え歌『フライもんなんやもん』など、タイトルの響きはそのままに関西の雰囲気を感じる洒落た曲になっています。

7:ドラマ『偽装の夫婦』での演技が話題に

2015年10月から日本テレビで放送されたドラマ『偽装の夫婦』。天海祐希演じる人付き合いが大嫌いな主人公・嘉門ヒロが、25年前に突然姿を消した恋人・陽村超治と再会し、ひょんなことから「偽装結婚」をすることになって……という物語です。

キムラ緑子は、嘉門ヒロの育ての母親であり叔母役で出演。自身も夫に逃げられた経験から、結婚に否定的なうえ偽装結婚にも気付き、2人の結婚は上手くいくわけがないと毒を浴びせます。アクが強い登場人物の中でもひときわ異彩を放つ役を怪演し、流石のイビリ役として話題になりました。