2020年3月10日更新

『銀魂』高杉晋助を徹底解説!松下村塾の門下生にして最凶の復讐者

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銀魂 高杉晋助 サムネイル

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『銀魂』鬼兵隊総督・高杉晋助は世界に復讐を誓う危険人物!【ネタバレ注意】

高杉晋助は、8月10日生まれの20代・身長は170cmです。「攘夷志士の中で最も過激で最も危険な男」と噂される鬼兵隊の総督であり、モデルは史実で奇兵隊を創設した長州藩士・高杉晋作。美しいものや面白いものを好むようで、派手な着物を着用し、煙管を咥え、三味線を嗜む粋人の振る舞いが伺えます。 かつては、斬首刑を命じられた師・吉田松陽を救うため、坂田銀時・桂小太郎・坂本辰馬らと攘夷戦争に参加。その際の一件によって、仲間とは別の道を行くことになり、現在のような常に微笑を浮かべた不気味な雰囲気へと豹変してしまいました。 戦争終結後は、危険なカリスマ性に惹かれた闇の住人たちと鬼兵隊を再結成し、師を奪った世界に復讐を行っています。宇宙海賊・春雨の神威、見廻り組や一橋派ら幕府と繋がりを作るなど、人心掌握術にも長ける一面が見られます。 ※本記事では『銀魂』のネタバレ情報を扱っています。読み進める際はご注意下さい。

高杉晋助の第2の故郷、松下村塾に入った経緯を解説!下級武士出身のボンボンだった

高杉は作者曰く「ボンボン」で、下級武士の出身だそうです。もとは桂と同じ名門私塾・講武館に通っていましたが、身分を笠に着た門下生と衝突を繰り返し、屈折した幼少期を送ることに。 彼は国や家のために死んでいく侍になりたくないと幼心に思っていました。そんな時に松陽と銀時を知り、根拠はないものの松下村塾でなら自分の何か見つけられるのではないかと思い、毎日のように道場破りに行き銀時と剣術で対戦しました。 しかし銀時に勝てず毎日ケガをして帰っていた高杉は、一族の面汚しだとされ次に問題を起こしたら勘当すると親から告げられます。 それでも松下村塾へ行った高杉は、ついに負けなしの銀時から一本を奪取!熱心に毎日銀時に挑み続けた高杉の勝利は、周りの門下生たちも一斉に盛り上がるほど感動しました。ちなみにその時、部外者にも関わらず道場内でおにぎりを振る舞い、天然ぶりを発揮していたのが桂です。 しかし高杉は勘当こそされなかったものの罰として木につるされ、また松下村塾へ行ったら今度こそ勘当するといわれてしまいます。

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勝手に松陽の弟子を名乗ったのが入門のキッカケ

高杉は、彼のことをよく思っていない講武館の門下生たちから、松下村塾に関するあらぬウワサを流したと聞きます。そして松陽も役人たちにしょっぴかれ、明日には寺子屋も潰れるだろうと……。 高杉は自分が出入りしたことで、松下村塾が目を付けられてしまったことに責任を感じ、松陽と門下生たちが逃げるまでの時間を稼ぐことにします。もちろんこんなことをすれば、もう家にはいられなくなるので、これをキッカケに高杉は家出もしました。 そこに高杉を気にかけていた桂がきて、「名門講武館きっての神童と悪童が組むんだ。役人くらい止められるさ」というと、突然現れた銀時が「名門2人?松下村塾の悪ガキ3人の間違いだろ?」と言い加わってきたのです。 しかし3人が吉田松陽の弟子を名乗り役人たちと戦おうとした瞬間、松陽が現れ制止。そして松陽は新たな生徒たちに夜遊びしてはいけないと教えを説きました。これをキッカケに高杉は松下村塾の一員となったのです。

包帯に包まれた左目は、悲惨な攘夷戦争の結末が関係していた

かつて、天照院奈落(てんしょういんならく)によって桂と共に捕縛された吉田松陽。救出に向かった先で、1人だけ刀を握らされた銀時は、「仲間を斬るか師を斬るか」の苦渋の決断を迫られることに。師と交わした「仲間を守る」という約束のもと、松陽の首を撥ねます。 それを目の当たりにした高杉は激昂し、銀時に飛び掛かろうとしますが、奈落の首領格・朧が飛ばした刀で左目を潰されてしまいました。失われた左目が最後に映したのは、虚ろな瞳で涙を流す銀時の姿。この事件をきっかけに、高杉は仲間と袂を分かち世界への復讐を誓うことになります。

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将軍暗殺を企て、銀時と対立!そんな中、因縁の相手・朧が現れ……

心から尊敬していた松陽を殺した幕府を憎む高杉は、将軍を暗殺し国ごと壊そうと企んでいました。そしてその目的を達成するには、銀時を倒す必要があると考えていたのです。 将軍暗殺編で高杉はついに、将軍・徳川茂茂を殺そうと動き出し、銀時は茂茂の護衛を依頼され、将軍と共に忍びの里を訪れていたのです。 高杉が忍びの里の隠しルートの入り口で神威と共に、将軍暗殺計画の裏切り者である服部全蔵と猿飛あやめにトドメを刺そうとしていたところに銀時が登場。銀時は高杉を止めるためには、彼を殺すしかないと考えていたため、そこから泥沼の戦いに発展していきました。 お互い普通ならもう立てないような重傷を負いながら、剣が吹き飛んで行っても拳で殴り合いましたが2人とも倒れることはなく、最後は朧が槍で高杉を貫いたことで戦いに終止符が打たれたのです。 しかし松陽の仇であり、左目を潰された因縁がある朧を目の前にした高杉は、重傷を負いながらも銀時の影から飛び出し彼の左目を意趣返しで潰し返しました。その後、神楽と神威が助けに入ったことで、高杉も銀時も事なきを得ます。

「不死の恐ろしさ」から松陽を救うため、最終決戦へ

決戦を戦い抜いた高杉は一度重傷を負い、虚の血で半不死者だった朧の遺骨を体内に取り込むことで復活。その時に見た「不死の力の恐ろしさ」から、自分の手で吉田松陽を呪われた宿命から助け出そうと決めていました。 そして虚の心臓を持つ銀時と、桂と共に再生中の松陽の身体がある幻の船・九曜(くよう)の船内を目指します。しかし江戸のターミナルに落下した九曜の中には、星芒教(せいぼうきょう)の信徒たちが……。 高杉たちは敵を倒しながら進みますが、最深部へ近づくと虚の血を取り込み松陽と同じような強さを持つ者たちに行く手を阻まれます。高杉は半不死者の身体を盾代わりにして大ケガを負いますが、銀時はボロボロの彼を助けました。 激しい攻防戦が続き、桂は虚の心臓と共に落下し、高杉と銀時もはぐれてしまいます。そして高杉は取り込んだ不死者の力も枯れかけ、歩くのもやっとの身体で1人松陽の元へたどり着きました。 その時、高杉は「俺があんたを何者からも護ってみせる。だから帰ろうぜ先生。俺たちと一緒に松下村塾へ」と言ったのです。

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高杉晋助は最期の戦いで死亡する!?

高杉が船の最深部で出会ったのは、たしかに松陽でした。しかし高杉の身体は、徐々に虚の血に乗っ取られ言うことをきかなくなっていたのです。危険を感じた高杉は最後の力を振り絞って自分に剣をつき立てましたが、死ぬことは叶わずそこに現れた銀時と戦うことに。 銀時は松陽を救いたいという高杉の願いも、永遠の生を終わらせたいという松陽の願いも背負って、高杉の身体を乗っ取った虚に容赦なく剣を振るいました。 護るべきもののために戦う銀時は強く、心臓がない仮初め状態の虚は再生も間に合わず敗れました。しかしそれは身体を乗っ取られていた高杉の死も意味するのです……。 意識が戻った高杉は、「お前にはもう先生を斬らせるわけにはいかねぇからよぉ」と銀時に話し、彼の腕の中でそのまま息を引き取りました。

高杉晋助はクールでシリアスなキャラ ボケなさすぎて作者が持て余す

ボケキャラ満載の『銀魂』では珍しく、唯一と言ってもいいほどボケない高杉。作者が、「高杉はボケないので動かしづらい」とコメントしたり、ファンの間でも「最後の砦」や「早くギャグに回れ」などと言われていました。 ただし、高杉の名場面にふざけたアフレコをした“ハタ王子吹き替え事件”、武市変平太による変装など。クールでシリアスな雰囲気を逆手に取り、他のキャラがギャグに使用していたので、本人がボケなくてもネタになっていたことはありました。

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ついにシリアスキャラが崩れ去った!大のヤクルト好きが発覚

ついに、シリアスキャラ「最後の砦」が破られたヤクルト(アニメはヤクルコ)回。高杉の異常なヤクルト愛が炸裂し、初めてボケに回った話だと話題になりました。 武市変平太の暴露で、鬼兵隊新年会に大量のヤクルトを用意したり、留守中に自分のヤクルトの確保を頼むような書き置きをしたりしていたことが判明。銀時・桂・坂本の回想では、仲間にヤクルトを買ってくる描写があり、すっかりヤクルト大好きキャラが定着しました。

まさに悪のカリスマ!高杉晋助の名言を紹介

「俺は、ただ壊すだけだ。この腐った世界を。」

高杉晋助というキャラクターを象徴する名言です。 高杉の原動力になっているのは、かつての師・吉田松陽を奪ったろくでもない世界への復讐ただ1つ。冷酷な所業の裏には、ひたすらに慕った相手への純粋な気持ちが込められているのでしょう。

「どうせ踊るなら、アホとよりとんでもねェアホと踊ったほうが面白ェだろうよ。」

宇宙海賊・春雨の(元)提督を裏切り、神威率いる第七師団と手を組んだ時の台詞。 興味を持った対象のためなら、どんな相手でも敵に回すという破天荒振りが表された名言ですね。モデルとなった高杉晋作の辞世の句をイメージしているのでしょうか?

「2度と俺たちを同志なんて呼び方するんじゃねェ。そんな甘っちょろいもんじゃねーんだよ、俺たちは。」

人斬り似蔵が、銀時・桂を高杉のかつての同志と表現したことに対して放った台詞です。 同じ方向など見ていなかった過去、吉田松陽の死を巡る因縁など。自分たちの間にあるのは、同志というような一言で言い表せるものではないという意味なのかもしれません。

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アニメ版『銀魂』で高杉晋助を演じる声優は子安武人

高杉晋助の声を演じているのは子安武人です。1988年にデビューしており、『機動戦士ガンダムSEED』ムウ・ラ・フラガ役や『荒川アンダー ザ ブリッジ』シスター役などに出演。兄貴キャラから色物キャラまで広く演じ分けるベテラン声優です。 1990年代頃は美形の悪役を多数演じており、本人曰く「何かを背負って生きている深み」を感じるとのこと。すぐに判別できる独特の色気がある声が特徴なので、かっこよく色気たっぷりの高杉にぴったりなキャスティングですね。

実写版『銀魂』で高杉晋助を演じるのは堂本剛

高杉晋助を実写版『銀魂』で演じるのは、アイドルグループKinKi Kidsに所属する堂本剛。歌手だけでなく俳優、タレントと様々な顔を見せる堂本光一ですが、実写映画に出演するのは1997年の『金田一少年の事件簿・上海魚人伝説』以来であり、ファンの期待も高まっています。