映画『ハリー・ポッターと死の秘宝』のあらすじ・キャスト・吹き替え声優
ついにシリーズ最終話!『ハリー・ポッターと死の秘宝』をサクッと紹介
世界的なブームを巻き起こした『ハリー・ポッター』シリーズ。第1作目『ハリー・ポッターと賢者の石』が映画化されてから10年を経てついに迎えた完結編。映画は二部構成となっており、見応えもボリュームも抜群です。 興行収入はPART1/PART2合わせて20億ドル以上を叩き出しました。ハリー・ポッターシリーズ全体で見れば70億ドル。数字だけを見ても多くの人が熱狂したことがわかると思います。 それでは、ハリー・ポッターシリーズを締めくくる『ハリー・ポッターと死の秘宝』の見所や魅力を、あらすじやキャストを通して探っていきましょう。 この記事は「ハリーポッター」シリーズのネタバレを含みます。未鑑賞の方はご注意ください。
『ハリー・ポッターと死の秘宝』のあらすじ【PART1/PART2】
「PART1」(2010年)
ハリー、ロン、ハーマイオニーはヴォルデモート卿が魂のバックアップとして作った「分霊箱」を探すたびに出ます。分霊箱は全てで7つ作られ、そのうち「リドルの日記」は『ハリー・ポッターと秘密の部屋』で破壊されていますが、残る6つをすべてを破壊しなければヴォルデモート卿を完全に倒すことはできません。 ダンブルドアという心の支えを失った3人は結束して分霊箱の探索、破壊を目指しますが、闇の力によって絆が揺らいでいきます。魔法界、そしてホグワーツに危機が迫る中、ヴォルデモートの命により、ハリー自身も死喰い人に追われる身に。 分霊箱の手がかりを探すうち、「死の秘宝」の存在を知るハリーたち。「死の秘宝」は「ニワトコの杖」「蘇りの石」「透明マント」の3つ。これらのすべてがヴォルデモートの手に渡れば、取り返しの付かないことになります。 手がかりを求めてルーナ・ラブグッドの父に会いに行くも、死喰い人による襲撃。捕らえられたハリーとロンはマルフォイの館に連行されます。そこには先に誘拐されていたルーナの姿がありました。 ドビーの命と引き換えになんとか脱出を果たした3人。分霊箱、そして死の秘宝を探す旅を再開します。しかし、この時すでにダンブルドアの墓に埋葬されていた「ニワトコの杖」はヴォルデモートの手に渡っていたのです。
「PART2」(2011年)
死の秘宝の一つを手に入れたヴォルデモートは更に支配力を強め、ホグワーツで健闘をしていた教師たちも次々に命を落とします。 一方、ニワトコの杖が思うように扱えず、苛立ちを募らせるヴォルデモート。杖の所有者である(と考えられる)セブルス・スネイプが生きていることに原因があると判断したヴォルデモートはスネイプを殺害します。 彼の死の間際に記憶を託されたハリーは、様々な真実を手にします。 ハリーの母、リリーに寄せる思いと苦悩、後悔、強い決意。ダンブルドア殺害の真実。そして、ハリーとヴォルデモートの関係、最後の分霊箱のこと。 自身がヴォルデモートと刺し違えてでも使命を果たすと決意したハリー。同じ頃、分霊箱の一つであり、ヴォルデモートの遣いでもある大蛇の「ナギニ」が倒され、いよいよ残る分霊箱はただ一つとなります。 最後の分霊箱とは?ハリーの運命はいかに?
『ハリー・ポッターと死の秘宝』の登場人物&キャスト、吹き替え声優を紹介
ハリーポッター役/ダニエル・ラドクリフ
師であるダンブルドアの死を乗り越え、仲間とともにヴォルデモートに立ち向かうハリー。スネイプの記憶を引き継いだことによって様々な秘密を知り、自身の運命を再確認します。 仲間の支えと自身を支えそして犠牲になった人々の記憶を胸にヴォルデモートとの決戦を迎えるハリーの勇気と決意に胸を打たれます。 ハリー役のダニエル・ラドクリフは、この映画が、旅とともに成長するキャラクターたちの生き様をを描いた"ロードムービー"であると発言しました。本シリーズでのハリーの成長が、ラドクリフ自身の成長となったといっても過言ではないかもしれません。
日本語吹き替え声優/小野賢章
声優から舞台俳優まで広く活動する小野賢章。アニメ作品も多く担当し『黒子のバスケ』の黒子テツヤや、舞台『テニスの王子様』のなど、知的なイケメンキャラには定評があります。 『ハリーポッター』シリーズを通して、ハリーの吹き替え声優を担当しました。
ハーマイオニー・グレンジャー役/エマ・ワトソン
前作ではロンに嫉妬する女の子らしい一面を見せたハーマイオニー。意外さが注目されました。 本作では再び「頭の切れる女の子」として活躍します。PART2ではとある敵キャラクターに変身。正体がバレそうになった時も機転を利かせてのりこえます。とはいえやはり不安な様子も見え隠れ、その動きがなんとも可愛らしいのです。 いつにも増して強くて賢い姿を見せてくれるハーマイオニーですが、本作ではついにロンとの恋が明らかに! 公開直前のインタビューではこの事について、「予測していた」答えるエマ。とはいえ、相手役の俳優さんはシリーズ1作目からずっと助けあってきた親友。家族同然の彼とキスをするのは少し気まずい気分だったとも答えています。
日本語吹き替え声優/須藤祐実
シリーズを通してハーマイオニー役を務めてきた須藤祐実。 『逮捕しちゃうぞ!』や『デビルマンレディー』など数多くのアニメ作品に出演。2014年公開の『牙狼〜炎の刻印〜』ではヒメナ・コロナード役を演じるなど、少女から大人まで、可愛らしさや繊細さを持った女性役には定評があります。
ロン・ウィーズリー役/ルパート・グリント
いつもはお調子者で楽天的なロンですが、本作では冷静で慎重な一面を見せます。ヴォルデモートの誘いに乗るハリーをたしなめるのです。一方、ハーマイオニーとの恋模様も描かれるなど、随所に見どころが散りばめられています。 シリーズ序盤からロンを演じてきたルパート・グリント。本作ではキスシーンもこなします。彼は、ハーマイオニーを演じるエマ・ワトソンがマルフォイ役のトム・フェルトンに密かに想いを寄せていたことも知っていました。 キスは唇から外し、カメラの位置を考えながらうまくキスシーンを乗り切ったのだそうです。心意気、そして俳優としての仕事はきちんと全うしたわけです。
日本語吹き替え声優/常盤祐貴
ロン・ウィーズリーの声は常盤祐貴が担当。キングダムハーツのピノキオや『ミッキー クリスマスの贈り物』のマックスなどディズニー関連や、NHKの童話集などを担当。吹き替えでは『ホーム・アローン4』の主人公を担当しています。
セブルス・スネイプ役/アラン・リックマン
厳しく冷徹なキャラクターとしてハリーの前に立ちはだかってきたスネイプ先生。ダンブルドア校長の殺害やヴォルデモートの配下である「死喰い人」として振舞っていたこともあり、敵としてのイメージが有りました。 一方、前作から少しずつ、苦悩や大切な人を守る決意など、人間味の有る部分が明らかになってきましたね。 本作では「ニワトコの杖」の所有をめぐってヴォルデモートに殺害される際にハリーに引き渡し、ここから、彼のイメージをガラリと塗り替える事実が明らかになります。 彼自身は物語の途中で亡くなってしまいますが、その記憶と思いは確実にハリーを後押しています。
重厚感のある演技を見せるアラン・リックマンは『ダイハード』で冷酷でキレ者のテロリスト、ハンス・グルーバーを演じたのをきっかけに数多くの映画作品で活躍。映画『ラスプーチン』では数々の賞を獲得する実力派です。悪役を担当する機会も多いようですが、こんな柔和な表情も見せてくれます。
日本語吹き替え声優/土師孝也
『銀河英雄伝』や『帝都物語』で主要キャラクターを演じたほか、特撮番組にも数多く出演。どっしりとした渋い声は印象的で威厳があり、やはり「黒幕」的なキャラクターを担当する機会は多いようです。 アニメ『日常』では主人公の「ゆっこ」の夢に登場する意味もなく黒幕っぽいおじさんである「ドルフ」を演じるなど、イメージを逆手に取ったシュールなキャラクターもこなします。
ヴォルデモート役/レイフ・ファインズ
シリーズを通して最強の敵としてハリーたちに立ちはだかってきたヴォルデモート卿。復活を果たしてからは魔法界を恐怖で支配します。 自身の強さを揺るぎないものとするために、ハリーを抹殺しようとし、ハリーもまた世界を救うためにヴォルデモートに立ち向かい、決戦の時を迎えます。
ヴォルデモート役では特殊メイクを駆使して恐ろしい姿として登場していますが、ご本人はかなりのイケメン、そして演技派俳優です。 1993年『シンドラーのリスト』ではアーモン・ゲートを演じアカデミー賞助演男優賞を受賞。ほかにも、『愛を読む人』ではケイト・ウィンスレット演じるハンナに恋心を抱く青年マイケル・バーグを演じました。数多くの名作に出演し、悪役、善人を問わず高い評価を得ています。
日本語吹き替え声優/江原正士
俳優出身の演技派声優である江原正士。数多くのアニメ作品に出演し、深みのある声は悪役や権力者、師匠や過去を背負ったキーパーソンなど、重厚感のある役をこなしています。『鋼の錬金術師』ではホーエンハイムを演じました。
『ハリー・ポッターと死の秘宝』の見どころを紹介!
壮大な物語を締めくくる本作の見所はなんといっても「成長」。子どもらしいいたずら心やコミカルな学園生活を描いたシリーズ序盤、ハリーたちが協力して課題を解決するワクワク感に満ちた中盤、そして運命を背負い、覚悟とともに戦う終盤。 その集大成とも言える本作では、仲間との経験や葛藤、相手を知ることによる気付き、そして思いを胸に危険を犯して的に立ち向かうハリーたちの姿に胸を打たれます。 また、ハリーが成長したことでダンブルドアやスネイプなどの大人たちの過去に迫り、救いを与えました。ハリー自身も彼らと出会い、そして別れによって強く勇気づけられていることにも注目です。