2025年1月10日更新

「死の秘宝」をネタバレ解説!蘇りの石・透明マント・ニワトコの杖の3つを集めるとどうなる?

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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2
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「ハリー・ポッター」シリーズの完結編、「死の秘宝」。物語は、魔法使いの血を引く主人公のハリーを中心に、彼の魔法学校ホグワーツでの生活と、自らの家族に関する秘密を解き明かす旅を中心に展開していきます。 ヴォルデモートを倒すには3つの「死の秘宝」を集めることが必要だと知ったハリーたち。では、「死の秘宝」とは、いったいどんなものだったのでしょう。 この記事では「死の秘宝」にまつわる秘密や、ハリーたちがどうやってそれらを手に入れたかをネタバレありで解説していきます。

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「ハリー・ポッター」死の秘宝とは?

蘇りの石 歴代の所有者: カドマス・ペベレル ゴーント家 マールヴォロ・ゴーント モーフィン・ゴーント トム・リドル アルバス・ダンブルドア セブルス・スネイプ(おそらく) ハリー・ポッター
透明マント 歴代の所有者: イグノタス・ペベレル イグノタス・ペベレルの息子 イオランテ・ペベレル ポッター家の長男
ニワトコの杖 歴代の所有者: アンチオク・ペベレル アンチオク・ペベレルの殺害者 悪人エメリック 極悪人エグバート ゴデロット ヘレワード バーナバス・デベリル ロクシアス アーカスまたはリビウス グレゴロビッチ ゲラート・グリンデルバルド アルバス・ダンブルドア ドラコ・マルフォイ トム・リドル (主人にはならず) ハリー・ポッター

死の秘宝とは、”死”によって作り出された3つの魔力を持ったアイテムのことです。そのアイテムとは、無敵の力を持つ「ニワトコの杖」、死者の魂を呼び出すことのできる「蘇りの石」、着用すると姿を見えなくできる「透明マント」。 3つ全てを手にしたものは死を制するものとなると言われています。死を制するもの、という意味の解釈は諸説ありますが、無敵の力を得ることができるのではないかとされています。

映画『ハリー・ポッターと死の秘宝』のあらすじ

『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』 公開年:2010年 監督:デヴィッド・イェーツ
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』 公開年:2011年 監督:デヴィッド・イェーツ

前作でスネイプと戦い敗れてしまったハリー。ホグワーツ校長のダンブルドアも死亡し、スネイプもヴォルデモートを讃える集団である死喰人となって現れます。 本来であれば7年生に進級するはずだったハリーですが、ダンブルドアが彼に託したヴォルデモート卿を倒すという任務を遂行するために、親友のロン、ハーマイオニーと旅に出ます。 分霊箱を探す旅の中で、死の秘宝にまつわる伝説や、ハリーの母、リリーとスネイプにまつわる悲しい出来事などを知っていくハリーたち。そして来るべきヴォルデモートとの最終決戦に向かっていくのでした。

【ネタバレ】死の秘宝を描いた『三人兄弟の物語』

『吟遊詩人ビードルの物語』という魔法族の間で昔から語り継がれていた童話集がありますが、「死の秘宝」はもともとその童話集に含まれる『三人兄弟の物語』という話の中に登場するものでした。 『三人兄弟の物語』の内容を紹介しましょう。何百年も前のこと、魔法使いの三人兄弟が旅をしていました。ある日、兄弟は何人もが命を落としているという危険な川に差し掛かります。しかし兄弟は魔法で川に橋をかけ、簡単に渡ってしまいます。 すると”死”が現れ、兄弟を讃えてそれぞれに魔法のアイテムを授けようと申し出るのです。そして1番上の兄には「ニワトコの杖」を、2番目の兄には「蘇りの石」を与えました。 しかし1番下の弟は”死”を信用せず、”死”に後をつけられることなく川を渡りたいと願ったところ、"死"は自分のマントを弟に与えました。それが「透明マント」でした。

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3人兄弟の最後は?

「ニワトコの杖」を手に入れた1番上の兄アンチオクは、後日、自分は無敵だと人々に吹聴しました。すると1人の魔法使いが眠っている彼を殺し、杖を奪っていきました。 「蘇りの石」を手にした2番目の兄カドマスは、かつて結婚を夢見ていた女性を死から呼び戻します。しかし死者である彼女はこの世になじむことができませんでした。彼は思い悩んだすえ、彼女と本当に一緒になるために自ら命を絶ちました。 こうして“死”は2人の命を自分のものにすることができましたが、「透明マント」を持つ3番目の弟イグノタスを見つけることはできませんでした。 やがてイグノタスは歳をとり、「透明マント」を息子に受け継がせたあと、“死”を古い友人として迎え入れ、自らの意思で長い生涯を終えました。

死の秘宝はただのおとぎ話ではない

魔法族にとって死の秘宝とは、おとぎ話の中のアイテムに過ぎませんでした。しかしハリー達はヴォルデモート卿を倒す手がかりを探す中で、それが現実のものであることを知ります。 実はダンブルドアも、若い頃に友人だったグリンデルバルドとともに「死の秘宝」を探していました。彼らは3つの「死の秘宝」は、強力で危険な魔法使いだったペベレル兄弟自身が自ら作り上げたもので、実在するのでははないかと考えていたのです。

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「死の秘宝」の行方は?映画の結末をネタバレ

「死の秘宝」の存在を知るハリーたち

魔法使いの間ではおとぎ話の中のものだと思われていた「死の秘宝」。ハリー達はどのようにしてその手がかりを得たのでしょうか? スネイプに敗れたダンブルドア校長は、遺言として『吟遊詩人ビードルの物語』のことをハリーたちに伝えます。そして、ハリーはその物語に登場する印と同じものを、クラスメートの父が持っていたことを思い出すのです。 そのクラスメートの名前はルーナ・ラブグッド。父のゼノフィリウスは魔法使いのジャーナリストで、様々な情報を手に入れやすい立場にあったため、3つの「死の秘宝」を示している印をおなじものを持っていました。 ヴォルデモートの分霊箱を探していたハリーたちは、その途中でデスイーターに捕まり、彼らのアジトであるマルフォイの館に連れて行かれます。そこで監禁されていたルーナやドビー、ギャリック・オリバンダーらと再会。残りの分霊箱の情報を得て、デスイーターとの戦闘の末に館を脱出しました。 その後、分霊箱の1つであるハッフルパフの杯を奪うために、グリンゴッツ銀行に侵入します。

ハリーの透明マントは死の秘宝だった

実はハリーは自分でも知らない間に、「死の秘宝」の1つを持っていました。彼がホグワーツに入学して1年目のクリスマスに、ダンブルドア校長は、ハリーに姿を透明にすることができるマントを送ります。以降、要所要所でハリーが使用してきたこのマントが、「死の秘宝」の1つの透明マントなのです。 このマントはもともとポッター家の長男に受け継がれており、ハリーの父ジェームズが持っていたものでした。ジェームズの死後、ハリーが成長するまでダンブルドアが預かっていたのです。

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蘇りの石で最愛の人と再会するハリー

「蘇りの石」は、カドマスが自ら命を絶ったあと、指輪にはめ込まれ、ペベレル家の子孫に受け継がれていましたが、ある時点でトム・リドルの母方の親戚であるゴーント家の手に渡ります。トムはゴーント家を訪れたとき伯父のモーフィンからこの指輪を奪い、それが「死の秘宝」だと知らないまま自分の分霊箱にしました。 その後この指輪は、ダンブルドアによってゴーント家の廃屋で発見されます。指輪にはめられているのが「蘇りの石」であると気づいたダンブルドアは、亡くなった妹に会いたい誘惑に負け指輪をはめてしまいました。その結果、彼は余命1年となってしまいます。 ダンブルドアの死後、ハリーは彼の形見として「蘇りの石」の欠片が入ったスニッチを渡されました。スニッチには「私は終わるときにひらく」と書かれており、最後の分霊箱である自分自身が死ぬためにヴォルデモートの元へ向かう際に、ハリーは「蘇りの石」で両親とリーマス・ルーピン、シリウス・ブラックを呼び出すのでした。

ニワトコの杖が分けた戦いの命運

グリンデルバルドとの戦いの後、ダンブルドアが所有していた「ニワトコの杖」。ヴォルデモートはこれを求めてダンブルドアの命を狙います。 彼はドラコ・マルフォイにダンブルドア暗殺を指示し、ドラコは暗殺こそ失敗したものの、「ニワトコの杖」の所有者となりました。その後ハリーがドラコに武装解除の呪文を使い、杖の忠誠心はハリーに移ります。ヴォルデモートはそれを知らずに「ニワトコの杖」を使ってハリーに死の呪いを放ちますが、杖が主人であるハリーを殺すことを拒み、呪文が逆噴射してヴォルデモートは滅びました。 全てを揃えた者は死を制すると言われている死の秘宝ですが、ハリーは3つとも所有した経験があります。しかし全てが同時に手元にあったわけでありません。 「蘇りの石」は使った直後に禁じられた森に落としてしまい、「ニワトコの杖」は映画ではホグワーツでの戦いの後ハリーが真っ二つに折って川に投げ捨てており、原作ではダンブルドアとともに墓に葬られました。「透明マント」はその後、ハリーの長男であるジェームズ・シリウス・ポッターに受け継がれています。

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若きダンブルドアとグリンデルバルドの探索

ダンブルドアは若い頃、友人だったグリンデルバルドとともに「死の秘宝」を探していました。 2人は「死の秘宝3つすべてを手に入れた者は“死を制する者”になる」という伝説から、それらを手に入れれば不死になれると考えていたのです。しかしダンブルドアの妹アリアナの死をきっかけに、彼らは決別します。 その後、仲間を募ってヨーロッパで「死の秘宝」を探していたグリンデルバルドは、有名な杖職人グレゴロビッチが「ニワトコの杖」を持っているとの噂を聞きつけ、彼の工房に忍び込みます。グリンデルバルドは帰宅したグレゴロビッチに失神呪文をかけ、「ニワトコの杖」を盗み出しました。 しかし彼は、当時ゴーント家に代々受け継がれていた「蘇りの石」がはめ込まれた指輪や、ポッター家の長男が継承していた「透明マント」を見つけることはできませんでした。

「ハリー・ポッター」死の秘宝をネタバレ解説しました

「ハリー・ポッター」シリーズ終盤の物語の大きなカギとなった「死の秘宝」について、ネタバレ解説しました。 それぞれに強力な力を持った「死の秘宝」ですが、強すぎる力はときに災いをもたらすものです。ハリーがしたようにそれぞれバラバラに、あるは破壊してしまうのが正解だったのかもしれませんね。