【ネタバレ解説】「ハリー・ポッター」の死の秘宝とは一体なに?ハリーの透明マントもその1つだった!
「ハリー・ポッター」シリーズの重要アイテム!死の秘宝っていったい何?
小説『ハリー・ポッターと死の秘宝』は、J・K・ローリングによるファンタジー小説で、世界的ベストセラーとなった「ハリー・ポッター」シリーズの第7巻です。 物語は、魔法使いの血を引く主人公のハリーを中心に、彼の魔法学校ホグワーツでの生活と、自らの家族に関する秘密を解き明かす旅を中心に展開していきます。 シリーズの後半にあたる7巻は、ハリーの母とスネイプ先生に関する真実や、宿敵ヴォルデモート卿との戦いなどがが描かれる重要な巻。 「ハリー・ポッター」シリーズは全て実写映画版が制作されていますが、壮大な原作を映像化するにあたり、多くの要素をカットせざるを得ませんでした。 2010年と2011年に前後編に分かれて映画化もされた本作について、ネタバレ含めてご紹介します。
『ハリー・ポッターと死の秘宝』のあらすじは?
前作でスネイプと戦い敗れてしまったハリー。ホグワーツ校長のダンブルドアも死亡し、スネイプもヴォルデモートを讃える集団である死喰人となって現れます。 本来であれば7年生に進級するはずだったハリーですが、ダンブルドアが彼に託したヴォルデモート卿を倒すという任務を遂行するために、親友のロン、ハーマイオニーと旅に出ます。 分霊箱を探す旅の中で、死の秘宝にまつわる伝説や、ハリーの母、リリーとスネイプにまつわる悲しい出来事などを知っていくハリーたち。そして来るべきヴォルデモートとの最終決戦に向かっていくのでした。
ニワトコの杖、蘇りの石、透明マントからなる“死の秘宝”とは?
死の秘宝とは、”死”によって作り出された3つの魔力を持ったアイテムのことです。そのアイテムとは、無敵の力を持つ「ニワトコの杖」、死者の魂を呼び出すことのできる「蘇りの石」、着用すると姿を見えなくできる「透明マント」。 3つ全てを手にしたものは死を制するものとなると言われています。死を制するもの、という意味の解釈は諸説ありますが、無敵の力を得ることができるのではないかとされています。
死の秘宝と童話『三人兄弟の物語』の関係性
『吟遊詩人ビードルの物語』という魔法族の間で昔から語り継がれていた童話集がありますが、「死の秘宝」はもともとその童話集に含まれる『三人兄弟の物語』という話の中に登場するものでした。 『三人兄弟の物語』の内容を紹介しましょう。何百年も前のこと、魔法使いの三人兄弟が旅をしていました。ある日、兄弟は何人もが命を落としているという危険な川に差し掛かります。しかし兄弟は魔法で川に橋をかけ、簡単に渡ってしまいます。 すると”死”が現れ、兄弟を讃えてそれぞれに魔法のアイテムを授けようと申し出るのです。そして1番上の兄には「ニワトコの杖」を、2番目の兄には「蘇りの石」を与えました。 しかし1番下の弟は”死”を信用せず、”死”に後をつけられることなく川を渡りたいと願ったところ、"死"は自分のマントを弟に与えました。それが「透明マント」でした。 このように魔法使いにとって死の秘宝とは昔話の中のアイテムに過ぎなかったのです。しかしハリー達はヴォルデモート卿を倒す手がかりを探す中で、それが現実のものであることを知るのでした。
ハリー達はどうやって「死の秘宝」の手がかりを得たのか?
魔法使いの間ではおとぎ話の中のものだと思われていた「死の秘宝」。ハリー達はどのようにしてその手がかりを得たのでしょうか? スネイプに敗れたダンブルドア校長は、遺言として『吟遊詩人ビードルの物語』のことをハリーたちに伝えます。そして、ハリーはその物語に登場する印と同じものを、クラスメートの父が持っていたことを思い出すのです。 そのクラスメートの名前はルーナ・ラブグッド。父のゼノフィリウスは魔法使いのジャーナリストで、様々な情報を手に入れやすい立場にあったため、3つの「死の秘宝」を示している印をおなじものを持っていました。 ちなみにルーナは魔法学校卒業後は魔法生物学者となり、映画『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の主人公であるニュート・スキャマンダーの孫と結婚しています。
実はハリーは死の秘宝のうち、1つを持っていた!
ハリーがホグワーツに入学して1年目のクリスマスのこと。ダンブルドア校長は、ハリーに姿を透明にすることができるマントを送ります。以降、要所要所でハリーが使用してきたこのマントが、「死の秘宝」の1つの透明マントなのです。 このマントはもともとハリーの父、ジェームズが持っていたものでした。ジェームズの死後、ハリーが成長するまでダンブルドアが預かっていたのです。 全てを揃えた者は死を制すると言われている死の秘宝ですが、ハリーは3つとも所有した経験があります。しかし、蘇りの石は禁じられた森に落としてしまっているので、全部同時に手元にあったわけではないようです。