2021年12月3日更新

「ハリー・ポッター」寮の特徴を解説!謎に包まれた創設者たちの伝承に迫る

『ハリー・ポッターと賢者の石』マギー・スミス、ダニエル・ラドクリフ、リチャード・ハリス
©︎ WARNER BROS./zetaimage

J・K・ローリングが発表して以来、世界的な人気を誇る小説「ハリー・ポッター」シリーズは、映画版も歴史的なヒットを記録し、誰もが知ってるファンタジー巨編となりました。 そんな「ハリー・ポッター」の世界で登場するのが、「ホグワーツ魔法魔術学校」(Hogwarts School of Witchcraft and Wizardry)です。 ホグワーツは11歳になると入学資格が与えられる7年制・全寮制の学校。そのため、新入生は入学と同時に寮の組み分けが行われ、休暇などを除き基本的には寮で暮らすこととなります。 今回は、そんなホグワーツで組み分けられる4つの寮とその特徴、そしてホグワーツの仕組みなどについて解説します!

ホグワーツに存在する4つの寮について解説

ホグワーツにある4つの寮の名前は?

ホグワーツにある寮はグリフィンドール、ハッフルパフ、レイブンクロー、そしてスリザリンです。これらの寮の名前は、ホグワーツ創設に関わった4人の魔法使いゴドリック・グリフィンドール、ヘルガ・ハッフルパフ、ロウェナ・レイブンクロー、サラザール・スリザリンの名前にちなんでいます。

寮の分け方はどのように決まる?

彼らは993年頃にホグワーツを創設しました。当初は“好みの生徒を自身の寮に選び取る”という方法をとっていましたが、創立者たちがこの世を去った後の事態を考慮し、寮生を選ぶための「組み分け帽子」を考案。現在では、組み分け帽子が新入生の所属寮を決定しています。

【グリフィンドール】寮の基本情報&創設者について解説

創設者ゴドリック・グリフィンドール
シンボルライオン
シンボルカラー真紅と黄金
寮監ミネルバ・マクゴナガル
ゴーストほとんど首無しニック

グリフィンドール生の特徴

『ハリー・ポッターと賢者の石』ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン
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勇猛果敢で騎士道を重視するグリフィンドールでは、意志が強くて勇敢な生徒が多く集まる傾向にあり、アルバス・ダンブルドアやミネルバ・マクゴナガル、シリウス・ブラックなどの優れた魔法使いを多数輩出してきました。 もちろん、シリーズの中心人物となるハリー・ポッター、ロン・ウィーズリー、ハーマイオニー・グレンジャーもグリフィンドール生です。特にロンの家族であるウィーズリー家は全員例外なくグリフィンドール出身であり、組み分け帽子もロンが被る前から反応していました。 ハリーもグリフィンドール生ですが、彼には後述するスリザリンの資質もありました。しかし、スリザリンは闇の魔法使いが多く出ていると聞いていたハリーは「スリザリンはイヤ」と念じました。 すると、それを理解した組み分け帽子が自分の意思を持つハリーを評価。ハリーは晴れて、グリフィンドール入りを果たしたのでした。

グリフィンドール出身人物

主な寮生ハリー・ポッター、ロン・ウィーズリー、ハーマイオニー・グレンジャー、ネビル・ロングボトム、ラベンダー・ブラウン、パーバティ・パチルなど
主な卒業生アルバス・ダンブルドア、ミネルバ・マクゴナガル、ルビウス・ハグリッド、シリウス・ブラック、リーマス・ルーピン、ピーター・ペティグリューなど

創設者ゴドリック・グリフィンドールとはどんな人物?

赤毛に緑眼を持ち、勇猛で騎士道を重んじる人物だったゴドリック・グリフィンドール。のちに彼を称えて「ゴドリックの谷」と呼ばれる、「西の荒野」出身の魔法使いです。新入生の寮を決める「組み分け帽子」は、元々は彼の所持品でした。 マグル(非魔法族)差別に反対する啓蒙活動家で、親友のサラザール・スリザリンとは彼の純血主義が先鋭化するに連れ、マグルの入学を巡り溝が深まりました。最終的には決闘の末、他の2寮もゴドリックの考えを支持したこともあって、サラザールとは完全に仲違いしてしまいます。 ゴドリックは物事を決める時に話し合いよりも決闘を好み、決闘では剣も使用しました。当時はまだマグル界との交流があり、公平を期すため杖と剣を持つ者も多かったそう。 ゴブリンの王が作ったという剣はゴドリックの死後、ホグワーツ学内で保管。組み分け帽子の召喚式を通じて、「真のグリフィンドール生(=真に勇気ある生徒)」のみが引き抜くことができます。その秘匿性ゆえに分霊箱にはならず、劇中ではハリーやロンなどが使用していました。 創設者ではゴドリックのみ子孫の詳細が不明ですが、ウィズリー家では?との考察もあります。

【スリザリン】寮の基本情報&創設者について解説

創設者サラザール・スリザリン
シンボル
シンボルカラー緑と銀
寮監セブルス・スネイプ
ゴースト血みどろ男爵

スリザリン生の特徴

2002ハリーポッターと秘密の部屋マルフォイとスリザリン
© Warner Bros. All Rights Reserved

野心に満ちながらも狡猾だったという創設者・サラザール・スリザリンは「蛇語、機知に富む才知、断固たる決意、やや規則を無視する傾向」を生徒に求めていたとされています。そのためか、スリザリンにはずる賢い生徒が多いとされ、悪評が目立ちます。 またマグルを差別する純血主義の傾向が強いこともあり、残念ながらヴォルデモートやルシウス・マルフォイ、ベラトリックス・レストレンジなど、多数の闇の魔法使いを送り出していることも見過ごせない特徴です。 それ故に、他の3つの寮と完全に決裂していますが、その分、他寮と比べて寮の中での結束が固いことでも知られています。

スリザリン出身人物

主な寮生ドラコ・マルフォイ、ビンセント・クラッブ、グレゴリー・ゴイル、マーカス・フリント、パンジー・パーキンソン、双子のカロー姉妹など
主な卒業生ヴォルデモート(トム・リドル)、セブルス・スネイプ、ホラス・スラグホーン、ルシウス・マルフォイ、ベラトリックス・レストレンジ、ドローレス・アンブリッジなど

創設者サラザール・スリザリンとはどんな人物?

サラザール・スリザリンは組み分け帽子曰く、「俊敏狡猾なスリザリン」。「東の湿原(イングランド東部)」出身の魔法使いで、蛇語使いのパーセルマウスでした。蛇を従えることができ、優れた開心術で他者をも操ったと言われています。 原作などではサル顔の老人として描かれ、床に届きそうなあご髭を蓄えていたようです。 極端な純血主義者であり、他の3人との不和からホグワーツを去ったサラザール。彼は“この学校で教えを受けるに相応しからざる者を追放する”べく、バジリスクを学内に棲まわせました。その部屋は「秘密の部屋」として語り継がれ、シリーズ2作目の騒動へ繋がります。 マーリン勲章の由来であり、マグルの権利のため戦った大魔術師マーリンを直々に教えた師とされており、根っからの悪人とは言い切れません。当初はゴドリックと親友だったこと、組み分け帽子が稀に純血以外も組み分けていることから、変貌した理由があったと考察されています。 遺品のロケットは子孫のメーロピー・ゴーントが売却し、のちにハッフルパフの子孫が購入・所持。それをヴォルデモートが奪い、マグルの放浪者を生贄に分霊箱へ変えられました。分霊箱とは不死性の獲得のため、魂を分割して格納する物のことです。

【レイブンクロー】寮の基本情報&創設者について解説

創設者ロウェナ・レイブンクロー
シンボル鷲(映画版では大カラス)
シンボルカラー青と銅(映画版では水色も加わる)
寮監フィリウス・フリットウィック
ゴースト灰色のレディ

レイブンクロー生の特徴

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』ルーナ・ラブグッド
©︎Warner Bros./Photofest/Zeta Image

知性を尊ぶレイブンクローでは、学力が重視される傾向が高いことで知られています。組み分け帽子は成績優秀なハーマイオニー・グレンジャーを分ける際、グリフィンドールとレイブンクローのどちらに決めるかで迷っていました。 知性を重視する傾向があるために生徒は多くの場合プライドが高くて他人を見下す傾向があり、同じ寮内であってもイジメもあるようです。またその知性ゆえに、気難しい者や自惚れる者など個性豊かで癖のある人物が多く出ています。 レイブンクローの寮内に入るときには他の寮のように合言葉ではなく謎解きを求められるのも、この寮の特徴です。答えがわかるまで寮に入ることはできませんが、裏を返せば謎さえ解ければ外部の者も入れてしまうということでもあります。

レイブンクロー出身人物

主な寮生ルーナ・ラブグッド、チョウ・チャン、パドマ・パチル、ペネロピー・クリアウォーター、マーカス・ベルビィ、マイケル・コーナー、ロジャー・デイビースなど
主な卒業生クィリナス・クィレル、ギルデロイ・ロックハート、オリバンダー老人、フィリウス・フリットウィック、嘆きのマートルなど

創設者ロウェナ・レイブンクローとはどんな人物?

ロウェナ・レイブンクローの出身地は「谷川」。おそらくはスコットランドか、アイルランド山間の渓谷とだと言われています。頭脳明晰かつ創造力にあふれており、学内の動く階段をはじめ様々な設備もその知性によって造られましたホグワーツの場所と名前は、「イボイノシシ(Wart Hog)」に湖近くの崖へ案内される夢に着想を得てロウェナが名付けたとされています彼女は黒い髪と瞳を持ち、その像は長身で“美しいが厳めしい”顔つきをしているそうです。マグルにも分け隔てない一方で、知性を基準にした排他意識はありました。また、ゴドリックとサラザールの仲違いには、とても胸を痛めていたのだとか……。 そこへ、実の娘ヘレナが母親への嫉妬心から知の源泉と謳われた髪飾り「ダイアデム」を盗み出し、逃亡するという悲劇が襲いました。心労で病気がちだったロウェナは重病にかかり、若くして亡くなっています。 ヘレナも連れ戻しに来た生前の血みどろ男爵に逆上され、殺害されてしまいますが、寮のゴースト、灰色のレディとなって学内に留まることに。しかしある時、ヴォルデモートに髪飾りの隠し場所を教えたため、ロウェナの遺品も分霊箱に利用されました。

【ハッフルパフ】寮の基本情報&創設者について解説

創設者ヘルガ・ハッフルパフ
シンボルアナグマ
シンボルカラーカナリア・イエローと黒(映画版では灰色も加わる)
寮監ポモーナ・スプラウト
ゴースト太った修道士

ハッフルパフ生の特徴

ファンタビ  ファンタスティック・ビースト ニュート
©2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. Harry Potter and Fantastic Beasts Publishing Rights ©J.K.R.

誠実で心優しく、忍耐強い生徒を求める寮ですが、他の寮に入れなかった生徒を広く受け入れることでも知られ、そのために「劣等生の寮」というイメージがあります。 しかし優秀な生徒も多く、シリーズ4作目「炎のゴブレット」で繰り広げられる「三大魔法学校対抗試合」でホグワーツの代表選手として選ばれたセドリック・ディゴリーや、闇祓いのニンファドーラ・トンクスなどはハッフルパフ生でした。 また2016年に1作目が公開された「ファンタスティック・ビースト」シリーズの主人公ニュート・スキャマンダーも、このハッフルパフ出身です。 さらには4つの寮のなかで、最も闇の魔法使いになった者が少ないという功績もあります

ハッフルパフ出身人物

主な寮生セドリック・ディゴリー、ジャスティン・フィンチ=フレッチリー、ハンナ・アボット、アーニー・マクミラン、スーザン・ボーンズなど
主な卒業生ニュート・スキャマンダー、ニンファドーラ・トンクス、ポモーナ・スプラウト、シルバヌス・ケトルバーンなど

創設者ヘルガ・ハッフルパフとはどんな人物?

最後の創設者ヘルガ・ハッフルパフは、「谷間(おそらくウェールズ)」出身の赤毛の魔女です。ロウェナ・レイブンクローとは親友でした。 ヘルガは包容力があり、心優しく温厚な性格だったと伝えられています。その人望の厚さから、ホグワーツ創設時には彼女の縁が特に役立ったそうです。 どんな生徒も受け入れる寮の性質は、彼女が他の創設者たちとは違い唯一、いずれの差別意識も持っていなかったことに由来するもの。サラザール以外の2人もある意味では、悪や無知の者たちを差別する思想を持っているものの、彼女は文字通りすべての者に知識を与えました。 現在もハッフルパフは望むあらゆる者に門を開きますが、ネビルのように本人が希望しても、組み分け帽子が他寮へ組み分けることもあります。 また料理上手だったようで、宴で出される食事の多くは彼女が遺したレシピによるものです。 ちなみに作中、回想シーンでのみ登場するヘプジバ・スミスはヘルガの子孫。遺品の「ハッフルパフのカップ」は、家宝として代々受け継がれています。しかし、後にサラザールのロケットと共にヴォルデモートに強奪され、ヘプジバを生贄に分霊箱となりました。

組み分け帽子とは?

『ハリー・ポッターと賢者の石』マギー・スミス、ダニエル・ラドクリフ、リチャード・ハリス
©︎ WARNER BROS./zetaimage

4人の創立者によって、知恵と魔法を吹き込んで作られた「組み分け帽子」。 ホグワーツ新入生たちは入学式の場で、まずはこの帽子を被らされます。すると、組み分け帽子はその生徒の資質や寮が重んじる徳目、また生徒の重んじる徳目は何かを分析し、最も適切な寮を決定。行き先となる寮の名前を大声で叫ぶのです

ハリーも該当者の「ハットストール」

とはいえ、「スリザリンはイヤ」と念じ続けたハリーのように、生徒本人の希望を取り入れる場合もありました。また、ロン・ウィーズリーのように被る前から反応を示す場合もあるようです。その一方で、組分けに5分以上かかる新入生を「ハットストール」と呼びます。 組み分け帽子がそれほど長考するのは稀なことで、50年に1回ほどの頻度なのだとか! 主人公のハリー・ポッターは有名ですが、彼と面識がある者ではミネルバ・マクゴナガル、ピーター・ペティグリューの2人が該当します。 前者はレイブンクロー、後者はスリザリンの適正もありましたが、共にグリフィンドール出身者です。

原作者ローリングによる裏話

公式サイト「ポッターモア」にて、J・K・ローリングは「ホグワーツに関する初期構想において、組分け帽子は存在していなかった」と明かしました。当初は“精巧な機械があらゆる魔法を駆使し、寮を決定する”アイデアがあったようですが、4つの寮への組分け方法に迷走。 彼女は「どれにしようかな」やくじ引きなど、思いつくかぎりの方法を紙に書き出していくなかで、「帽子」を使うアイデアにたどり着きました。 いずれにせよ、7年間過ごす寮をすぐさま決定してしまう組み分けは、時としてその人の人生をも変えてしまう大きなイベントなのです。

各寮のクィディッチの実力は?

クィディッチ ハリーポッター
©︎Warner Bros./Photofest/zetaimage

クィディッチとは、箒に乗って行われる魔法界の球技です。魔法界では最もポピュラーなスポーツであり、ホグワーツ学内で行われる年に1回の大会は一大イベントとなっています。 映画内で取り上げられているのは、グリフィンドール対スリザリンの試合のみですが、毎年4寮で総当たりのリーグ戦を行っていますハリーポッターが入学早々シーカーに任命されて以来、グリフィンドールは負けなしです。スポーツマンシップ溢れるチームであることも特徴です。 グリフィンドールの最大のライバルといえば、やはりスリザリン。グリフィンドールとは対照的に、卑劣な反則プレーの数々で相手チームを苦しめます。 クィディッチについてもっと詳しく知りたい人は下の記事からチェックしてみてください!

公式サイト「ポッターモア」で組み分けできる!マルフォイ役は……

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マルフォイ役で知られるトム・フェルトンは公式サイト「ポッターモア」での寮の組み分けを試したそう。結果は当然スリザリンかと思いきや、なんとまさかのグリフィンドール。 インスタグラムに「あぁ、台無し!」というコメント付きで投稿も。 TVGrooveによると、トムは自身のツイッターで「今日はなんて日だ。ついにやってしまった。Pottermoreに参加して、組み分けされたんだ……グリフィンドールへ。ハートは粉々だ」とその傷心ぶりを明かしました。

「ホグワーツ」の4つの魅力的な寮

「ハリー・ポッター」シリーズでは、グリフィンドールとスリザリンにフォーカスされることが多く、他2寮のことがあまり知られていませんでしたが、実は魅力がいっぱいです。 「ホグワーツ魔法魔術学校」について、もっと詳しく知りたい人は下の記事からぜひ!