『女王の教室』子役キャストの現在は?相関図や生徒一覧も解説
『女王の教室』は2005年7月より9月まで放送されていたテレビドラマ。主演は天海祐希です。半崎小学校6年3組を舞台とした学園ドラマで、悪魔のような鬼教師、阿久津真矢と生徒たちの闘いと、彼らの成長を描いています。 平成18年日本民間放送連盟賞 NAB Awards 2006優秀賞を受賞した他、いくつかの賞を受賞し、シリアスな内容ながらも人気ドラマとなりました。あの時のキャスト達は今どうしているのでしょうか?この記事では、キャストの現在迫ります。
『女王の教室』のキャスト相関図
『女王の教室』の生徒役一覧
※左側に役名、右側にはその役を演じた俳優を記載しています。
阿久津真矢役/天海祐希
厳格な鬼教師の阿久津真矢を演じた天海祐希は1967年8月8日生まれの女優。 宝塚では元月組男役でトップスターでした。宝塚を目指したのは学生時代に担任に勧められたことがきっかけで、1985年に主席で入学しています。宝塚時代は『…だから盛り上がって夏』『花扇抄/扉のこちら/ミリオン・ドリームズ』や『風と共に去りぬ』などに出演。異例の速さでの出世でした。 28歳のときの『ミー・アンド・マイガール』で退団し、以降はテレビドラマや映画で活躍しています。 男役を務めていた天海祐希はキャリアウーマン的な役柄が多く、カッコイイ女性の代名詞にもなっています。特に2004年と2005年のドラマ『離婚弁護士』では、凜とした美しい弁護士を演じハンサムな女性のイメージを定着させました。 2009年のドラマ『BOSS』も刑事として部下をまとめ上げる上司、とカッコイイ役でしたが、こちらは笑い要素も多く、カッコよくかつユーモラスなキャラがハマりました。 2008年のドラマ『Around40〜注文の多いオンナたち〜』や2012年の『結婚しない』では人生に葛藤する妙齢の女性を演じており、恋に仕事に悩む女性の姿を等身大で演じています。 近年では全4シーズンのドラマシリーズ「緊急取調室」(2014-22年)などの作品で知られています。またスペシャルドラマ『磯野家の人々〜20年後のサザエさん〜』(2019年)ではサザエさん役を演じて話題を呼びました。 主演を務めた映画『老後の資金がありません!』(2021年)でのコミカルな演技も記憶に新しいです。
神田和美役/志田未来
6年3組の中心的存在である神田和美。そんな彼女を演じた志田未来は1993年5月10日生まれ、神奈川県出身の女優です。 1999年にセントラル子供劇団に入団し、翌年の2000年には『永遠の1/2』でドラマ初出演しています。『女王の教室』が初のレギュラー出演で、ザテレビジョンドラマアカデミー賞新人俳優賞を受賞しています。 代表的な出演作は2006年の『14歳の母』で、14歳の少女が妊娠や出産に苦悩する姿を演じ衝撃を与えました。『14歳の母』では主演女優賞と新人賞を受賞。同じく2006年には漫画原作のドラマ『探偵学園Q』で特殊な能力を持つ少女メグを演じ可愛らしい姿を見せました。 パルスイートオリゴのCMでは飾らないリアクションが話題になるなど、幅広い演技で注目される女優です。声優や舞台出演にも活躍の場を広げており、2010年には『借り暮らしのアリエッティ』で声優初出演、2015年には『オレアナ』で舞台初出演を果たしました。 その後はドラマ『監察医 朝顔』(2019-21年)や『ミステリと言う勿れ』(2022年)、「悪女(わる)」(2022年)といった話題作に出演しています。子役出身ならではの高い演技力を活かし、今後も着実にキャリアを積み重ねていくことでしょう。
田中桃役/伊藤沙莉
和美の友人・田中桃役で出演した伊藤沙莉は 1994年5月4日生まれ、千葉県出身の女優です。2003年のドラマ『14ヶ月〜妻が子供に還っていく〜』でデビューし、子役とは思えない安定感のある演技で注目を集めました。 『女王の教室』出演後も、子役として多くの作品に出演しました。2012年には映画『悪の教典』で生徒役を、2014年の『GTO』でも生徒役をしていますが、こちらはいじめっ子役で出演しています。『女王の教室』でもいじめ役だった事もあり、「演技がむかつく」という褒め言葉が上がりました。 最近ではドラマ『ミステリと言う勿れ』(2022年)でヒロインを演じたり、映画『ちょっと思い出しただけ』(2022年)で主演を務めたりと、活躍の場をどんどん広げていっています。 独特のハスキーボイスも魅力のひとつで、ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』(2021年)ではナレーションを担当しました。
進藤ひかる役/福田麻由子
クールな天才少女・進藤ひかるを演じた福田麻由子は1994年8月4日生まれ、東京都出身です。1998年に東京児童劇団に入団し、その後『ケンタッキーフライドチキン』のCMでデビューしています。 テレビドラマデビュー作は『Summer Snow』、映画デビュー作は『下妻物語』です。手芸と読書が趣味で読書家でもあります。 2006年の映画『白夜行』では、主人公の幼少期を演じました。ミステリアスな女性の幼少期役で、難しい役どころだった様ですが、微笑むシーンからシリアスなシーンまで迫真の演技を演じた、と話題になりました。 映画『L change the WroLd』の主人公Lを導く少女役では、一生懸命で可愛らしいけれど、少しマセた部分もある役を演じました。その他も多数のドラマ映画に出演しており、演技力に定評のある女優です。舞台やCMでも活躍しており、音楽PVでは竹仲絵里の『gerbera』に出演しています。 その後2013年には、ドキュメンタリー『少女と鉄道・2013春 「鉄道、一筆書きの旅」中国地方1000キロの旅』や、2014年の映画『FLARE フレア』に出演しました。 2019年にはNHK連続テレビ小説『スカーレット』で、戸田恵梨香が演じたヒロインの妹役を担当。おっとりしていて可愛らしい役どころを好演しています。そのほか、『コウノドリ』第2シリーズの第6話で妊婦役を演じ、ゲストでありながら強い存在感を放ちました。
真鍋由介/松川尚瑠輝
神田和美の親友・真鍋由介を演じた松川尚瑠輝は1991年9月20日生まれ、東京都の出身です。2歳の頃から子役をしており、1999年から2004年にかけて愛の劇場『新・天までとどけ』シリーズで五男の広役を演じていました。大学進学後に活動休止しましたが、その後復帰し現在も俳優といて活躍しています。 『女王の教室』に出演した当時は可愛らしくやんちゃな少年だったイメージの松川尚瑠輝ですが、2年後の2007年に出演した『バッテリー』では野球少年を演じ、急に大人っぽくなった、かっこよくなった、との声が寄せられました。 2010年、2011年、2013年の夏に放送された昼のドラマ『明日の光をつかめ』では皆の兄貴的存在を演じています。この頃にはとても逞しくなり、今の松川尚瑠輝に近い姿になっています。 2015年にはHKT48と氣志團が出演するドラマ『マジすか学園0 木更津乱闘編』や『土曜ワイド劇場 逆転報道の女』に出演していました。また2015年の24時間テレビでは、スペシャルドラマでチアリーダー姿を披露しました。 その後はドラマ「校閲ガール・河野悦子」シリーズで校閲部員・青木祥平役としてレギュラー出演したり、『下町ロケット』(2018年)や『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』(2021年)といった話題作に出演したりしています。味のあるバイプレーヤーとして高い評価を受けてきました。
佐藤恵里花役/梶原ひかり
神田和美の親友・佐藤恵里花を演じた梶原ひかりは1992年12月21日生まれ、東京都出身。運動全般と琴が特技です。2000年に舞台『蒲田行進曲完結篇〜銀ちゃんが逝く』で子役デビューし、『女王の教室』の他に『仮面ライダー剣』などに出演しています。 本作出演後は、ドラマ『学校じゃ教えられない!』『高校生レストラン』などに出演。子役時代に出演した仮面ライダーシリーズの『仮面ライダーW』や『仮面ライダーフォーゼ』、映画版作品にも出演しています。 園子温監督が描いたホラー映画『冷たい熱帯魚』では、主人公の娘、美津子役を演じ切りました。最近では「特捜9 Season4」(2021年)や『刑事7人』(2021年)といったドラマにゲスト出演しており、女優としてのキャリアを着実に積み重ねています。
島田マリ役/柳田衣里佳
ビジュアルメンバーのリーダー的存在、島田マリを演じた柳田衣里佳は1992年10月15日生まれで群馬県出身です。ダンスやピアノ、ものまねも特技だそうです。『女王の教室』で注目され、それ以来多数のドラマに出演するようになりました。 2005年に『野ブタ。をプロデュース』、2006年には『探偵学園Q』に出演し、『女王の教室』のキャストと共演しています。2007年の映画『遠くの空に消えた』では村の子供の役を演じています。舞台やCM出演の他、EXILEのバックダンサーとして紅白に出場した事もあります。 舞台にも活躍の幅を広げており、『ミュージカル『薄桜鬼』藤堂平助篇』では千姫役として出演しました。しかしその後、2015年8月に公式ブログで芸能界引退を発表。その後表舞台には姿を現していません。
馬場久子役/永井杏
内向的な少女、馬場久子を演じた永井杏は1992年9月12日生まれ、神奈川県出身の女優です。4歳の時に東京児童劇団に入団し、多数のドラマ、映画への出演の他、CM出演やアニメ声優の仕事もしています。 2000年にドラマデビューし、2003年のNHK夜の連続ドラマ『ニコニコ日記』が出世作です。 2004年のドラマ『電池が切れるまで』に出演し、2006年にはNHKの大河『功名が辻』に出演しました。『功名が辻』では、主人公千代の幼少期を熱演しています。 2009年まで活躍しましたが、2013年に活動を休止。自身のブログでは「まだ事務所に所属していますが、お仕事をする予定はありません。普通の道を選びます、後悔はしていません!」と発言しました。 その後も芸能界復帰などのニュースはなく、現在どのような暮らしをしているのかも不明です。
神田優(和美の姉)役/夏帆
神田和美の姉で良き相談相手・神田優を演じた夏帆は1991年6月30日生まれ、東京都出身。2003年に芸能界デビューし、『ピチレモン』の紙面モデルとしても活躍しました。 女優デビューを果たした翌年には、若手女優の登竜門「三井のリハウス」11代目リハウスガールに選出され、話題の映画やドラマに次々と出演。映画『Red』(2020年)などでは、清純派のイメージを一新する体当たりの演技を披露し、演技派女優へと成長していきます。 ドラマ『silent』(2022年)では聴覚障がい者の女性を好演し、視線や表情の変化のみで心情を表現する圧巻の演技に称賛が集まりました。
『女王の教室』のキャスト相関図・生徒一覧!子役の現在の活躍に注目
本記事では、2005年のドラマ『女王の教室』のキャストと、当時子役だった俳優や女優が今どうしているのかについて紹介してきました。 一部は残念ながら引退してしまっていますが、志田未来や伊藤沙莉など、子役時代から培ってきたものを活かし現在にいたるまで活躍している人もいます。彼らの今後の活躍にもぜひ注目してみてくださいね!