2017年7月6日更新

ジェフリー・ラッシュ、ベテラン名俳優の経歴がすごすぎる!

ジェフリー・ラッシュ
©Sthanlee Mirador/Sipa USA/Newscom/Zeta Image

『英国王のスピーチ』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』など、多くの映画に出演しているベテラン俳優ジェフリー・ラッシュ。実は、オーストラリア人俳優として初めてアカデミー賞主演男優賞を受賞するなど、すごい経歴の持ち主であることを知っていましたか?彼のこれまでの出演作や輝かしい経歴をご紹介します。

目次

ロンドンで演劇を学び、舞台俳優としてデビュー

ジェフリー・ラッシュは1951年7月6日生まれ、オーストラリアのクィーンズランド州トゥーバ出身の俳優です。 5歳のときに両親が離婚し、母親とブリスベンに移住します。エバートン・パーク・ステート高校を卒業し、クィーンズランド大学で芸術の学士号を取得。在学中にクィーンズランド・シアター・カンパニー(QTC)で俳優としてのキャリアをスタートします。大学卒業後、1975年から2年間パリでパントマイムを学び、ロンドンで演劇を学びました。 1979年、オーストラリアに帰国し再びQTCで活動を始め、舞台『ゴドーを待ちながら』で共演したメル・ギブソンと4ヶ月間ルームシェアをしていたこともあるんだとか。 その後、多くの舞台やテレビシリーズ、映画に出演し、順調に俳優としてのキャリアを築いていきます。

1981年に映画デビュー。数年は脇役として活躍

ラッシュは、1981年にオーストラリア映画『フェイク野郎』で映画デビューを果たします。服役中の銀行強盗を主人公としたこの作品で、ラッシュは刑事のひとりを演じました。 その後、1982年のミュージカル映画『スターストラック/わたしがアイドル!』、1987年のシェイクスピア戯曲をもとにした映画『十二夜』、1995年のコメディ映画『Dad and Dave: On Our Selection(原題)』などに出演し、徐々に知名度を上げていきます。

映画『シャイン』でアカデミー主演男優賞を受賞

1996年の映画『シャイン』は実在のオーストラリア人ピアニスト、デヴィッド・ヘルフゴッドを描いた伝記映画です。 ピアニストとなるべく、幼少期から英才教育を受けていたデヴィッド。天才少年と呼ばれた彼はアメリカ留学を薦められますが、経済的な理由と父親が自分から離れていくことを良しとしなかったため断ってしまいます。しかし、コンクールでの演奏が評価され、イギリスの王立音楽院への奨学金での留学話が持ち上がり、父の反対を押し切って家出同然でロンドンへ。 コンクールで成功を収めたものの、その後精神に異常をきたし、地元の精神病院に入院したデヴィッドを演じたラッシュは、この役でオーストラリア人俳優として初めてアカデミー賞主演男優賞を受賞しました。

その後もオスカーに三度のノミネート

若き日のウィリアム・シェイクスピアのラブストーリー【1997】

ジェフリー・ラッシュは、1997年の映画『恋に落ちたシェイクスピア』に出演しました。 スランプ中の劇作家シェイクスピアは、芝居の最中に見初めた女性ヴィオラとたちまち恋に落ちます。そのおかげでスランプから脱したシェイクスピア。トマス・ケントを主演とした芝居の稽古も順調に進んでいくなか、ヴィオラから別れの手紙が届きます。 ラッシュは劇場主のフィリップ・ヘンズローを演じ、アカデミー賞助演男優賞にノミネートしました。

マルキ・ド・サドの晩年を描いた舞台劇の映画化【2000】

わいせつな文書を書いた罪で投獄されたマルキ・ド・サド。精神病院に入院させられた彼は、金の力で執筆活動を続けていました。彼の小説が秘密裏に出版されていたことが発覚し、悪名高いコラール博士がサドを矯正するためにやってきます。 ラッシュはこの作品でマルキ・ド・サドを演じ、アカデミー賞主演男優賞にノミネートしています。

イギリス王ジョージ6世の言語療法士を演じる【2010】

2010年の映画『英国王のスピーチ』は、イギリスの国王ジョージ6世の実話をもとにした伝記映画です。 幼い頃から吃音で悩んできたヨーク公アルバート王子(コリン・ファース)。内気な性格の彼でしたが、そんな彼に父王ジョージ5世は大英帝国博覧会閉会式でスピーチをさせます。しかし、無残な結果に終わり、聴衆も落胆します。アルバート王子の妃エリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)は、オーストラリア出身の言語療法士、ライオネル・ローグ(ジェフリー・ラッシュ)のもとへ彼を連れて行きます。 ジョージ5世の崩御後、兄がエドワード8世として即位するものの、アメリカ人女性ウォリスとの結婚を諦めきれず退位。アルバート王子がジョージ6世として即位することになります。その後も彼はローグの協力を得て、第二次世界大戦のため英国民を鼓舞する演説を成功させます。 ラッシュが演じたローグは、たびたびジョージ6世を怒らせ、怒りに任せて彼が流暢にしゃべるよう仕向けます。当初は対立する彼らですが、次第に友情を育んで行きます。ラッシュはこの役で、アカデミー賞助演男優賞にノミネートしました。

エミー賞も受賞

2004年、ジェフリー・ラッシュはテレビ映画『ライフ・イズ・コメディ! ピーター・セラーズの愛し方』で主演を務めました。 喜劇俳優ピーター・セラーズはBBCラジオで活躍中、映画進出を考えていましたがオーディションには落ちてばかり。共演者のソフィア・ローレンに恋をし、呆れた妻に去られてしまいます。やがて『ピンク・パンサー』にクルーゾー警部役で出演し、映画は大ヒットします。私生活でも美人女優と結ばれますが、突然の心臓発作で倒れてしまいました。それをきっかけに、シリアスな正統派俳優に転向しようとします。 ラッシュは主人公のピーター・セラーズを演じ、エミー賞テレビミニシリーズ・テレビ映画部門主演男優賞を受賞しました。

舞台『瀕死の王』ではトニー賞に輝く

2009年の舞台『瀕死の王』で、ラッシュはブロードウェイ・デビューを果たします。 この作品でラッシュはトニー賞演劇部門主演男優賞を獲得し、アカデミー賞、エミー賞、トニー賞の3つの賞を受賞したTriple Crown of Actingの一員となりました。

『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズではヘクター・バルボッサを演じる

ジェフリー・ラッシュは、人気シリーズ『パイレーツ・オブ・カリビアン』では、海賊のヘクター・バルボッサを演じています。 バルボッサはジョニー・デップ演じる海賊ジャック・スパロウ船長からブラックパール号を乗っ取った人物です。一作目でアステカ金貨の呪いにより不死身になっていましたが、呪いが解けた瞬間にジャックに撃ち殺されました。2作目で魔女ティア・ダルマによって復活し、3作目でジャックを救う旅に出ました。 シリーズのなかでも個性的なキャラクターを演じ、人気を博しています。 輝かしい経歴を持つベテラン俳優、ジェフリー・ラッシュ。これからの活躍も楽しみですね。