『鋼の錬金術師』4番目のホムンクルス・エンヴィーとは?

2017年11月7日更新

『鋼の錬金術師』の敵役、「嫉妬」の名をもつエンヴィーは4番目に創られたホムンクルスです。見た目はカッコかわいいのですが、やることが残酷で卑劣なのです。そんなエンヴィーを大紹介します!

エンヴィー、『鋼の錬金術師』の4番目のホムンクルスとは

全体的にスラっとしているのでスレンダーに見られがちですが、よく見ると上半身にはみっちり筋肉がついています。顔立ちも衣装も中性的で性別ははっきりしません。 「嫉妬」の名を冠するホムンクルスで4番目に創られました。前述のとおり性別は不明で「このエンヴィー」と一風変わった一人称を使います。ウロボロスの紋章は左脚の太腿に。巧みな話術と変身能力で人間を操り、お父様の計画のため暗躍する有能な部下です。 一見打ち解けやすく感じられますが、実は人間を見下していて任務の実行手段も極めて残酷。バカにするようなことをいうとすぐにキレる一面もあります。決していい奴とは言えませんが、人格を形成した「嫉妬」の原因を知ると可哀相に思えてしまいます。

変幻自在!ホムンクルスとしての能力は?

変幻自在どんなものにも姿を変えられる便利な能力をもっています。人間だけではなく物にも変身できるんですよ。ただしエンヴィーの視覚を頼りに形成するため、ホクロが足りないなど誤差が生じることがあります。 ヒューズ中佐はホクロの有無で偽者であることを見破りました。将校に変身してイシュヴァール内乱を引き起こしたこともあります。この変身能力とよく回る舌で人間を翻弄し、お父様の計画実行のために日々暗躍しているのです。 実は彼の真の姿は四本腕四本足をもつトカゲのようなバケモノ。日頃見せているスレンダーなエンヴィーは変身後の姿なのです。醜い自分の姿を忌み嫌い、醜さに翻弄される自分自身がコンプレックス。そんなエンヴィーは自分より弱いはずの人間が精神的に強いことが許せないのです。

エンヴィーとマスタング、因縁の戦い

マスタングの親友、マース・ヒューズを殺したのはエンヴィーで、彼が自ら命を絶つきっかけを作ったのはマスタングなのです。 "嫉妬"の役割はお父様の計画を阻害する邪魔者の排除です。ヒューズはホムンクルスたちの目的にいち早く気付いたためにエンヴィーに殺されました。彼は妻グレイシアに化け手を出せない状態にして死に追いやったのです。偽者だと気付いてはいても愛する者の姿に化けたエンヴィーにトドメを刺されるのは残酷なことですよね。 これに黙っていられなかったのがマスタング中佐。唯一無二の親友の死は彼に暗い影を落とし、ヒューズ殺害の犯人探し及び復讐が目標の一つとなりました。後日、エンヴィーはヒューズ殺害を自ら暴露し、マスタングの逆鱗に触れてしまいます。バカなんだか挑発的なんだか。 反撃する暇がないほど一方的に「焔」を食らいトドメを刺されかけたところで、エドワードやホークアイ中尉の制止により何とか命を取り止めました。そんな状況下でもマスタングやホークアイを揶揄し翻弄しようとしますが、逆にエドから「人間に嫉妬している」と指摘されてしまいます。 エンヴィーは「人間如き」に本当の自分を見抜かれた屈辱に耐えられませんでした。最後は泣いて悔しがりながら自害したのです。

アニメ版エンヴィーの声優

『鋼の錬金術師』は二度に分けてアニメシリーズ化されました。第1期は2003年10月から2004年10月まで、第2期(FULLMETAL ALCHEMIST)は2009年4月から2010年7月にかけて放送され、エンヴィー役も二人の声優が演じています。

山口真弓

第1期でエンヴィーを担当した山口真弓は岩手県出身、1975年5月12日生まれの声優です。デビュー作は1999年『デジモンアドベンチャー』のガブモン役。『NARUTO-ナルト-』シリーズの幼少期の大蛇丸、『探検ドリランド-1000年の真宝-』のハガン役のような少年役のほか豪快な姉御役を多く演じています。 代表作は『ギャラクシーエンジェル』のフォルテ・シュトーレン役です。

高山みなみ

第2期でエンヴィーを演じたのは東京都出身、1964年5月5日生まれの高山みなみです。 1987年『学園特捜ヒカルオン』で声優デビュー、同年『ミスター味っ子』の主人公に大抜擢。デビュー3年目には『魔女の宅急便』のキキとウルトラの二役担当と順調な滑り出しを見せました。 なんと言っても高山みなみといえば『名探偵コナン』の江戸川コナン役!『忍たま乱太郎』の乱太郎役とともにすっかり皆さんお馴染みな声となりました。

実写版エンヴィーを演じるのは?

2017年の冬に公開が予定されている実写版映画『鋼の錬金術師』でエンヴィーを演じるのは、宮城県仙台市出身1990年11月15日生まれの本郷奏多。芸歴は長く幼稚園の頃にはキッズモデルとして活動を開始。2002年公開の映画『リターナー』が俳優デビュー作となりました。 本郷奏多の出演作を見ると『実写版 テニスの王子様』、『NANA2』、『GANTZ』、『進撃の巨人』と漫画原作の実写化作品が多いことに気付きます。あらゆる観点で酷評が吹き荒れた映画『進撃の巨人』キャストの中で、ハンジ役の石原さとみとともに演技力が“すばらしい”と高い評価を得ていました。 原作のイメージを損なわず世界観を踏襲することができる珍しい俳優と言えるでしょう。本作での「嫉妬」の悪辣な演技に要注目です。