2020年4月8日更新

『鋼の錬金術師』エンヴィーを徹底解説!嫉妬のホムンクルスの正体は醜い化物だった

『鋼の錬金術師』エンヴィーを徹底解説!嫉妬のホムンクルスの正体は醜い化物だった サムネイル

『鋼の錬金術師』には人造生命体・ホムンクルスが登場します。エンヴィーは4番目に作られた「嫉妬」の2つ名を冠するホムンクルスで、自由自在に姿を変える能力を持つ人物。本記事ではそんなエンヴィーについて詳しく解説します。

目次

『鋼の錬金術師』エンヴィーは4番目のホムンクルス!【ネタバレ注意】

『鋼の錬金術師』に登場するエンヴィーは、お父様と呼ばれる存在によって造られた人工生命体・ホムンクルス。全体的にスラっとしているのでスレンダーに見られがちですが、よく見ると上半身にはみっちり筋肉がついています。顔立ちも衣装も中性的で性別ははっきりしません。 エンヴィーは「嫉妬」の名を冠するホムンクルスで4番目に創られました。前述のとおり性別は不明で「このエンヴィー」と一風変わった一人称を使います。ウロボロスの紋章は左脚の太腿に。巧みな話術と変身能力で人間を操り、お父様の計画のため暗躍する有能な部下です。 一見打ち解けやすく感じられますが、実は人間を見下していて任務の実行手段も極めて残酷。バカにするようなことをいうとすぐにキレる一面もあります。決していい奴とは言えませんが、人格を形成した「嫉妬」の原因を知ると可哀相に思えてしまいます。 ※本記事では『鋼の錬金術師』のネタバレ情報を扱っています。読み進める際はご注意下さい。

ホムンクルスのエンヴィーは変幻自在に姿を変える!

ホムンクルスのエンヴィーは変幻自在どんなものにも姿を変えられる便利な能力をもっています。人間だけではなく物にも変身できるんですよ。ただしエンヴィーの視覚を頼りに形成するため、ホクロが足りないなど誤差が生じることがあります。 ヒューズ中佐はホクロの有無で偽者であることを見破りました。将校に変身してイシュヴァール内乱を引き起こしたこともあります。この変身能力とよく回る舌で人間を翻弄し、お父様の計画実行のために日々暗躍しているのです。 実は彼の真の姿は四本腕四本足をもつトカゲのようなバケモノ。日頃見せているスレンダーなエンヴィーは変身後の姿なのです。醜い自分の姿を忌み嫌い、醜さに翻弄される自分自身がコンプレックス。そんなエンヴィーは自分より弱いはずの人間が精神的に強いことが許せないのです。

物語の根幹を担う、イシュヴァール戦争の火種だった!

元々、アメストリス人とイシュヴァール人は宗教問題で対立していました。ある時アメストリスの軍将校がイシュヴァール人の少女を射殺してしまった事件をきっかけに、内乱はその後6年間も続くことになります。ついには、キング・ブラッドレイ大総統がイシュヴァール人殲滅作戦を決定し、本格的な戦争へと発展していきました。 しかし、少女を射殺した軍将校の正体はなんとエンヴィーだったのです。エンヴィー達はイシュヴァール地方に「血の紋(ちのもん)」を刻んで巨大な国土錬成陣を作るため、意図的に戦争を引き起こしたのでした。エド達に対して、一発の弾丸で戦争が広がっていく様子を「爽快、愉快」と語るエンヴィーの表情は、とても邪悪です。

マスタングの親友を殺害したエンヴィー、因縁の行方は

マスタングの親友、マース・ヒューズを殺したのはエンヴィーでした。そんな彼が自ら命を絶つきっかけを作ったのはマスタングなのです。 “嫉妬”の役割はお父様の計画を阻害する邪魔者の排除です。ヒューズはホムンクルスたちの目的にいち早く気付いたためにエンヴィーに殺されました。彼は妻グレイシアに化け手を出せない状態にして死に追いやったのです。偽者だと気付いてはいても愛する者の姿に化けたエンヴィーにトドメを刺されるのは残酷なことですよね。 これに黙っていられなかったのがマスタング中佐。唯一無二の親友の死は彼に暗い影を落とし、ヒューズ殺害の犯人探し及び復讐が目標の一つとなりました。後日、エンヴィーはヒューズ殺害を自ら暴露し、マスタングの逆鱗に触れてしまいます。 反撃する暇がないほど一方的に「焔」を食らいトドメを刺されかけたところで、エドワードやホークアイ中尉の制止により何とか命を取り止めました。そんな状況下でもマスタングやホークアイを揶揄し翻弄しようとしますが、逆にエドから「人間に嫉妬している」と指摘されてしまいます。 エンヴィーは「人間如き」に本当の自分を見抜かれた屈辱に耐えられませんでした。最後は泣いて悔しがりながら自害したのです。

エンヴィーの正体は醜い化物!?賢者の石が残り1つになると胚のような姿に

変身時は中性的な容姿をしているエンヴィーですが、普段の姿は4本腕と4本足が生えた巨大なトカゲの様な生き物です。さらに体の表面からは、賢者の石の元になった大勢のクセルクセス人が表出しており、なんとも不気味な雰囲気を放っています。 エンヴィー自身もこの姿に激しいコンプレックスを抱いていて、容姿を馬鹿にする者に対しては怒りを隠しません。 しかし、体内にいるクセルクセス人の魂が不足して賢者の石が自身の1つのみになると、エンヴィーは大人の掌サイズにまで縮小してしまいます。目だけが大きい胚のような姿が、エンヴィーの真の姿なのです。ただし他人の体にうまく寄生し、賢者の石の残量として吸収することで、また元の大きな姿に戻る事ができます。

アニメ版『鋼の錬金術師』でエンヴィーを演じる声優は誰?

『鋼の錬金術師』は二度に分けてアニメシリーズ化されました。第1期は2003年10月から2004年10月まで、第2期(FULLMETAL ALCHEMIST)は2009年4月から2010年7月にかけて放送され、エンヴィー役も2人の声優が演じています。

山口真弓

第1期でエンヴィーを担当した山口真弓は岩手県出身、1975年5月12日生まれの声優です。デビュー作は1999年『デジモンアドベンチャー』のガブモン役。『NARUTO-ナルト-』シリーズの幼少期の大蛇丸、『探検ドリランド-1000年の真宝-』のハガン役のような少年役のほか豪快な姉御役を多く演じています。 代表作は『ギャラクシーエンジェル』のフォルテ・シュトーレン役です。

高山みなみ

第2期でエンヴィーを演じたのは東京都出身、1964年5月5日生まれの高山みなみです。 1987年『学園特捜ヒカルオン』で声優デビュー、同年『ミスター味っ子』の主人公に大抜擢。デビュー3年目には『魔女の宅急便』のキキとウルトラの2役担当と順調な滑り出しを見せました。 なんと言っても高山みなみといえば『名探偵コナン』の江戸川コナン役!『忍たま乱太郎』の乱太郎役とともにすっかり皆さんお馴染みな声となりました。

実写版『鋼の錬金術師』でエンヴィーを演じる俳優は本郷奏多

2017年の冬に公開が予定されている実写版映画『鋼の錬金術師』でエンヴィーを演じるのは、宮城県仙台市出身1990年11月15日生まれの本郷奏多。芸歴は長く幼稚園の頃にはキッズモデルとして活動を開始。2002年公開の映画『リターナー』が俳優デビュー作となりました。 本郷奏多の出演作を見ると『実写版 テニスの王子様』、『NANA2』、『GANTZ』、『進撃の巨人』と漫画原作の実写化作品が多いことに気付きます。あらゆる観点で酷評が吹き荒れた映画『進撃の巨人』キャストの中で、ハンジ役の石原さとみとともに演技力が“すばらしい”と高い評価を得ていました。 原作のイメージを損なわず世界観を踏襲することができる珍しい俳優と言えるでしょう。本作での「嫉妬」の悪辣な演技に要注目です。