昼ドラは多くの人気俳優を輩出している!
平日のお昼頃に放送されるドラマを、通称昼ドラと呼んでいます。12時から13時台に放送されることが多く、主なターゲット層は主婦。元々は昼の帯ドラマという名称が縮まって昼ドラになったものです。
1960年代頃から各放送局が放送を始めました。不倫や浮気をテーマにしたものや、家族をテーマにした感動作、社会派ドラマも放送されています。昼ドラに出演して有名になる俳優も実は多いんです。
キッズウォー《井上真央、松山ケンイチ、斉藤祥太・慶太》
1999年から2003年までTBS系列で放送された昼ドラです。特に3期は昼ドラとしては異例の最高視聴率17.2%を叩き出すほどの人気ぶりでした。
親が子連れで再婚し、まるきり正反対の性格の相手の連れ子と同居することになった子どもたちを描いています。人気を鑑みて、スペシャル版はゴールデンタイムに放送されています。
井上真央
生稲晃子が演じた元ヤンキーでバツイチの今井晴子の娘、今井茜を演じました。1期の頃は10歳。母親に似て、許せないことがあると「ざけんなよ!」と怒鳴ってしまい喧嘩っ早い一面がありますが、さっぱりとした性格で正義感が強い女の子です。
本作は井上真央のブレイク作品と言ってもいいでしょう。
松山ケンイチ
パート5に登場した16歳の黒田祐太役。新田一也の中学の頃の先輩で、万引きや人をナイフで刺すことも平気というかなりの不良ぶりでした。当時18歳の松山ケンイチはタバコをくわえてピアスをした姿で熱演しています。
2016年現在は女優の小雪と結婚。3人の子宝にも恵まれています。
斉藤祥太・慶太
斉藤祥太は紺野翼役。登場時は11歳でした。両親が離婚し、父親の元で暮らしており、成績優秀で喧嘩も強く荒れた行動も取りましたが、妹をたすけられたことから茜に心を開き、優しくなりました。
斉藤慶太はこの翼の双子の弟、新田一也の役。母方で暮らしていて、パート4で13歳の時に茜たちの学校に転校してきます。不良少年で黒田祐太の後輩です。
Xmasの奇蹟《窪田正孝》
2009年にフジテレビ系列で放送されました。レコード会社に勤務する手島直と堤浩志は、堤浩志がプロデュースした謎のピアニストXeno(ゼノ)の「青の月」がきっかけで交際。結婚を約束しますが、堤浩志は交通事故で亡くなってしまいます。
同じ頃事故にあい意識不明になっていた大学生の林田健の体に堤浩志の魂が入り込んでしまい、林田健の体で愛する直に会いに行くというストーリーです。
窪田正孝
外見と中身が違う林田健を演じたのが窪田正孝。20歳の林田健にしか見えないとなるとこのお話が成り立たなくなってしまうキーパーソンです。そのため窪田正孝は、岡田浩暉が演じた堤浩志を面影を残した演技を心がけたといいます。岡田浩暉と堤浩志のクセや雰囲気を話し合って作り上げ、共有したんだそうです。
堤浩志が中にいる時とそうでない時で、声の出し方もしぐさもまったく異なり、流石の演技力を魅せてくれました。
ぼくの夏休み《有村架純》
12歳の青山和也と9歳の妹はる菜が、時空を超える汽車に乗ってしまって太平洋戦争の頃に日本にタイムスリップしてしまうというちょっと異色の昼ドラ。2012年にフジテレビ系で放送されました。
第1部・少年編で和也を演じた綾部守人は13歳で昼ドラ主演となり、この昼ドラ枠史上最年少を記録しました。この枠で男優が主演するのは2005年以来だったそうです。
現代っ子が戦時下で苦労しながら成長していく姿に、目が離せない物語となっています。
有村架純
はる菜を演じたのが有村架純。第一部の9歳で甘えん坊でわがままだったはる菜は、第二部で17歳になります。空襲で和也と生き別れ、ひとりでも強く生きていきつつも運命に翻弄される少女を見事に演じきりました。
本作出演後、朝ドラ『あまちゃん』への出演で名を全国区へ広げることに。2017年春の朝ドラ『ひよっこ』ではヒロインを演じることが決定しています。
桜咲くまで《沢尻エリカ》
2004年にTBS系列で放送されたヒューマンドラマ。離婚でばらばらになった家族4人が様々な壁にぶつかりつつもまたひとつになっていく姿を描いた物語です。
主演の市毛良枝は、4年ぶりの昼ドラ主演となりました。
沢尻エリカ
長女の若林菜穂子役を演じました。17歳の受験生で、親の前では優等生を演じつつも実は予備校をサボって渋谷をぶらぶらしているどこかに影のある女の子です。
明るいのに寂しげで可愛らしく、本作で沢尻エリカのファンになったという人も多いかもしれません。
ドレミソラ《大沢あかね》
2002年にTBS系列で放送された学園ドラマ。7月から9月の放送で夏休みとかぶっていたこともあり、学生の視聴者が多かったのが特徴です。
アイドル演歌歌手の黒谷友香演じる安西美空が、音楽教師として3ヶ月だけの臨時採用で担任になったのは落ちこぼればかりが集まるクラス。生徒たちと美空の交流でそれぞれが成長していく様子が描かれています。
大沢あかね
生徒の1人、中野遙を演じたのが大沢あかね。本作が連ドラ初出演でした。特進Aクラスの生徒で、老舗煎餅屋「うさぎ屋」の一人娘。元気いっぱいですが勉強が苦手で、よくものを考えずに動いて失敗してしまう女の子です。
撮影地が大阪だったので、大阪出身の大沢あかねは久し振りの地元を楽しんだようで、撮影の合間にお好み焼きやたこ焼きを他の出演者と食べに行ったんだとか。
がきんちょ〜リターン・キッズ〜《美山加恋、有安杏果》
2006年にTBS系列で放送されたドラマ『がきんちょ』。辺見えみりが演じる田丸真知は、遠藤久美子が演じる夏川桃とかつてアイドルユニットを組んでいました。
ある事情から真知はアイドルをやめ、桃のマネージャーをしています。桃はわがままで仕事は大変。そんなある日、真知は小学生の頃にタイムスリップしてしまい、10歳の自分を追体験しながら悩み成長していくというファンタジー系のストーリーです。視聴率も高く人気の昼ドラでした。
美山加恋
9歳の頃の夏川桃を演じます。この頃から真知とは友達で、わがままですが憎めない、優しいところもあるキュートな少女を表現しています。
子役として『僕と彼女と彼女の生きる道』に出演。このドラマで演じたリン役がヒットし、名が広まりました。2016年現在も4本の映画に出演が決定しているなど、女優として活躍しているようです。
有安杏果
真知の幼なじみで美容師の辻麻由香の9歳の頃を演じたのが有安杏果。わがままだけれど根が純粋な少女です。
大人になった2016年現在はももいろクローバーZの緑色を担当するアイドルとして有名ですね。この昼ドラの中でもアイドルを目指しているとあって、歌やダンスを披露するシーンがいくつも見られます。
新・愛の嵐《要潤》
1986年に放送された『愛の嵐』のリメイク版で、登場人物の役名や物語の細かな所とラストがオリジナル版とは違う、正に新しい愛の嵐というドラマにしあがっています。2002年にフジテレビ系で放送されました。
オリジナル版は大ヒットし、続編『華の嵐』『夏の嵐』が作られ嵐3部作と呼ばれたほど大人気。
ストーリーはエミリー・ブロンテの小説『嵐が丘』がベースになっていて、伏線があり次々と事件が巻き起こりつつも丁寧な展開を見せます。流れ行く時の中で人が人を愛する勇気の素晴らしさが描かれたドラマです。
要潤
要潤は第三部で大人になった主人公の鳥居猛を演じました。戦争中にはロングヘアと白いシャツ姿だった毅は、戦後に戻ってきたときには黒シャツにスーツ。髪もオールバックでまるで人が変わったようになっており、ファンを魅了しました。
要潤はこのドラマで人気になり、その後様々なドラマに引っ張りだこの人気俳優となりました。